ありがとうございます！
ラキアとカツヒトが共に成長するのは、この作品の軸とも言える所で、そして僕が表現しようと尽力した部分でもあるので、そこを見ていただいて嬉しいです！
魔王はなんだかんだいい人で、それが故に妙なこだわりを見せ、そしてそれが歪んだ形となりラキアへと向いてしまう。不器用な愛と過ち、それを理解いただけたのは僕にとってすごく喜ばしいことです！

すごいです。僕がこの作品の感想を見てきた中で、唯一あなただけが主人公の本質を見抜きました。

まさにその通りです。主人公は大人の癖に大人になりきれていない、とどのつまりクズなんです。はっきり書けば「あー、こいつ好かれねーなー」と思いながら作品を書いていました。

この作品は、主人公がこんな状態からちょっとずつ成長するお話です。ですので、スタート地点がとてもとても低い位置に設定したのです。

実際、彼は別段優しいわけでもなく、別段成熟した考えを持っている訳ではありません。むしろ子供っぽく、だからこそエリーナにもバカにされ、「知恵も勇気もない」とまで評されるのです。ラキアはバカなので、主人公を簡単に信用してしまった……と言うと聞こえが悪いですが、そんな感じになっています。

ただ、彼も決して悪い奴ではありません。子供っぽく、弱っちく、情けない中で、周りの人々とともに成長し、ゆっくりと「レベル1」になっていくのです。彼はさしずめ、まだマイナスで踏みとどまっている感じです。

いやはや、まさか主人公のそう言った部分を理解してくださる方が現れるとは。僕としては、昔「主人公に好感が持てる」という意見を聞いた時、「嬉しいけど、表現を間違えたかな？」とさえ思ったほどです。まあ、なんとなくわかるのですがね。彼は誰もが1度は経験するであろう「才能」の壁にぶち当たった人間ですので。

とにもかくにも、理解してくださり嬉しいです！　読んでくださりありがとうございました！