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キリちゃん視点
本編7 足手まといの協力者 その1
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二人と一匹で平原を荒野を森を黙々と歩いた。何日彷徨っただろうか?気が付けば砂地と石造りの街中に私たちは居た。
(ようやくか・・・思ったよりも時間がかかってしまった・・・)
それはきっと、私が後ろを歩くカルディアに気を取られていたからだろう。彼女が拠点を出てくる前に見せた不安げな様子。私は復讐のために彼女と向き合うほど余裕が無かった。そう思っていたが、心のどこかでは気にしていたんだろう・・・
だからか、復讐に集中するのに数日かかってしまった。後から思えば彼女と向き合って気持ちを消化した方が早かったかもしれないし、お互いの為になったのかもしれない・・・もう遅いが。
私は視線の先、街の中央付近にそびえ立つ塔に視線を送る。
(あそこにアイツがいる・・・!)
「行くわよ。カルディア。」
胸に静かな復讐の炎を灯して、私はてっちゃんを引いて歩き出す。後ろから緊張しながらカルディアもついてきた。
3人で塔へ歩き出したその時だった。
「待って!あなた達!」
後ろから呼び止められる。私は首だけ動かすと、そこには角帽を被った学者風の女が立っていた。周りの行きかう人々は私達を気にも留めないのに、こいつは話しかけてきた。普通じゃない。場合によってはここで”やる”しかない。
「警戒しないで。話をさせて欲しい。あなた達・・・今しがた神の干渉を受けたのではなくて?」
(こいつ!アイツの関係者か!?)
私は何時でもやれるように身構える。
「待って!お願い!私も神を探しているの!お願いよ。あなた達の話を聞かせて欲しい。」
探しているだって?何のためにだ?いや・・・そんな事はこの際どうだっていい!こいつはイレギュラーだ!排除した方が確実だ。だが、何故だろう?こいつの瞳を見ていると私と似た必死さがその瞳の奥に滲んでいた。だからだろうか?柄にもなく問いかけたのは・・・
「・・・その前に何故私たちが神の干渉を受けていると感じたか言え。」
「この行きかう人々はあなた方を違和感と受け取っていない。しかし私は能力によって軽減されているの。だからよ。私にはあなた方が直接この黄金都市まで旅をしてきたように見えないもの。」
「・・・わかった。話をしてもいい。」
僅かの間だが私は目の前の女を観察して違和感を感じ始めていた。なんというか弱弱しくフワフワしていて捉えどころがない。恐らくやり合えば一太刀で勝負が決まる。しかし、こんな奴は見たことが無い。一先ずはそれも確認した方がいいだろう。
「良かった。そちらのお嬢さんもいいかしら?」
「あたしも異存はありません。」
「こっちに美味しい料理店があるのよ。そこで話をしましょう。もちろんご馳走するわ。魔獣の子は外でお留守番になっちゃうけど後で美味しい干し肉あげるわね。」
学者風の女がカルディアに了承を取り、女は私たちを先導して裏路地に入っていくが・・・
(後をつけてるやつがいるな・・・2・・・いや・・・3か。)
「ねぇ?ところで後ろの人達はあなたのお友達かしら?」
歩きながら私は女に話しかける。
絶対違うけど一応確認ね。てっちゃんも”アイツら”に気づいたみたい。
「あー・・・ごめんなさい。友達ではないけど、多分私の関係だ。」
あからさまに自覚あるな、こいつ・・・。ややこしい奴だったか。はぁ~・・・しまったな~、こんな奴放っておけばよかった。
私と学者風の女のやり取りでようやくカルディアが気づく。
後ろには戦士風の男二人と盗賊風の女が一人が立っていた。
戦士風の男が一人、前に出て、学者風の女に対して話始める。
私は一先ず二人のやり取りを静観することにした。二者間で事が済むなら、そうするつもりだったのだ。
「よお!アーカイブ。これからメシか?あの店は美味いよなぁ~。俺たちの情報売って食うメシはもっと美味いんだろうなぁ。」
「ごめんなさいね。こっちも商売だから。」
「そうだよなぁ~。でも、そいつを商いにするってことは命取られる覚悟もしてるんだろうな?」
「悪いけど、これから重要な話をするのよね。また今度にしてくれるかしら?」
「いいや、待てないね。あの世でしてくれや。」
そう言って3人は距離を詰めてくる。
それって私やカルディアも入ってるのかしら?そのつもりで言っているならいい度胸だわ。
「ちょっと待って?それには私たちも含まれてるのかしら?」
「ん?おお?何だかお前影が薄いな?勿論、目撃者も仲良くあの世に行ってもらうぜ?」
はい、死刑決定ね♪
「そう・・・」
私は短くそう言って、いつものように右手を出してカルディアにハルバードを要求する。
カルディアはハルバードを渡す際、小声で、
「キリちゃん、穏便に・・・」
そう耳打ちしてきた。
うん。ごめんね、カルディア。それは多分無理よ。
「相手次第だわ。それにあの女の命なんてどうでもいいもの。」
「ええ!?それはちょっと・・・神様の事を何か知ってるかもしれないよ?」
おたおたとして言うカルディアの目は、あのアーカイブと呼ばれた女を助けて欲しいと訴えていた。この子はどうして、こうお人好しなのかしら?しかたないなぁ・・・あなたに頼まれたら断れないじゃない・・・
「ねえ、あなた達。引き下がる気は無いのかしら?私たち急いでるのよ。」
私は絡んできた3人に最終勧告を出す。
「そいつは出来ねぇ。そこに居るアーカイブは殺す。目撃者のお前らも殺す。」
そう言って男は抜剣した。
はい、もう穏便には済まなくなった。
「気を付けてください!その男は幻影を使います!見えてる刃が真実だと思わないで!」
アーカイブが私に男の能力をばらす。
「ふーん・・・そうなの?じゃあ早めに始末しないとね。」
私は能力を発動して、ハルバードを肩慣らしの様に振り回すついでにさっきから不遜な態度を取っている一番近くの、抜剣したその幻影使いの男を刻んでおく。
「ネタバレされたが、俺の剣は不可視だ!避けれるわけがねぇ!」
男が勝利を確信した顔で斬りかかろうと動く。
もう終わってるのにね。あ~、そんな動きしたら足取れるよ♪
「ごめんね・・・もうさっき終わらせてるわ。」
男はポカンとしたマヌケ面のまま、つまずくように前のめりにバランスを崩して、地面に激突して全身バラバラになった。
「は、はぁ!?」
私以外の全員が理解不能という顔をしている。
さっきの見えてないんじゃ話にならないな。
「さっきハルバードを振り回したときに切れ込みを入れておいたの。やる気だったみたいだし、相手するのも面倒だから。」
能力を終わらせて説明し、続けて
「ねぇ・・・あなた達はどうする?」
これで、引き下がってくれないかな~。こっちは連れの希望で”穏便”に済ませたいのよ。
「い、いえ・・・助けて・・・ください。」
女雑魚が声を絞りだす。
「そう?じゃあ、私たちはこの女に用事あるから邪魔しないようにね。なんかこの女、他に恨み買ってそうだけど、他の奴にも言っておいてね。命が要らないなら来てもいいけど。」
私は残った雑魚二人にお願いをすると、雑魚二人はしっかりとお願いを聞いてくれた。雑魚一匹で済んだんだから、とても穏便に事が運んだわ。さすが私ね!
「それじゃ、行きましょ。・・・それとお前、貸し一つよ。」
私はカルディアにハルバードを預けてから、アーカイブに一言言ってから二人の脇を通り過ぎる。
(ふふ・・・カルディアも私の素晴らしい問題解決に満足しているでしょうね!)
私は内心どや顔で裏路地を歩いて行った。
(ようやくか・・・思ったよりも時間がかかってしまった・・・)
それはきっと、私が後ろを歩くカルディアに気を取られていたからだろう。彼女が拠点を出てくる前に見せた不安げな様子。私は復讐のために彼女と向き合うほど余裕が無かった。そう思っていたが、心のどこかでは気にしていたんだろう・・・
だからか、復讐に集中するのに数日かかってしまった。後から思えば彼女と向き合って気持ちを消化した方が早かったかもしれないし、お互いの為になったのかもしれない・・・もう遅いが。
私は視線の先、街の中央付近にそびえ立つ塔に視線を送る。
(あそこにアイツがいる・・・!)
「行くわよ。カルディア。」
胸に静かな復讐の炎を灯して、私はてっちゃんを引いて歩き出す。後ろから緊張しながらカルディアもついてきた。
3人で塔へ歩き出したその時だった。
「待って!あなた達!」
後ろから呼び止められる。私は首だけ動かすと、そこには角帽を被った学者風の女が立っていた。周りの行きかう人々は私達を気にも留めないのに、こいつは話しかけてきた。普通じゃない。場合によってはここで”やる”しかない。
「警戒しないで。話をさせて欲しい。あなた達・・・今しがた神の干渉を受けたのではなくて?」
(こいつ!アイツの関係者か!?)
私は何時でもやれるように身構える。
「待って!お願い!私も神を探しているの!お願いよ。あなた達の話を聞かせて欲しい。」
探しているだって?何のためにだ?いや・・・そんな事はこの際どうだっていい!こいつはイレギュラーだ!排除した方が確実だ。だが、何故だろう?こいつの瞳を見ていると私と似た必死さがその瞳の奥に滲んでいた。だからだろうか?柄にもなく問いかけたのは・・・
「・・・その前に何故私たちが神の干渉を受けていると感じたか言え。」
「この行きかう人々はあなた方を違和感と受け取っていない。しかし私は能力によって軽減されているの。だからよ。私にはあなた方が直接この黄金都市まで旅をしてきたように見えないもの。」
「・・・わかった。話をしてもいい。」
僅かの間だが私は目の前の女を観察して違和感を感じ始めていた。なんというか弱弱しくフワフワしていて捉えどころがない。恐らくやり合えば一太刀で勝負が決まる。しかし、こんな奴は見たことが無い。一先ずはそれも確認した方がいいだろう。
「良かった。そちらのお嬢さんもいいかしら?」
「あたしも異存はありません。」
「こっちに美味しい料理店があるのよ。そこで話をしましょう。もちろんご馳走するわ。魔獣の子は外でお留守番になっちゃうけど後で美味しい干し肉あげるわね。」
学者風の女がカルディアに了承を取り、女は私たちを先導して裏路地に入っていくが・・・
(後をつけてるやつがいるな・・・2・・・いや・・・3か。)
「ねぇ?ところで後ろの人達はあなたのお友達かしら?」
歩きながら私は女に話しかける。
絶対違うけど一応確認ね。てっちゃんも”アイツら”に気づいたみたい。
「あー・・・ごめんなさい。友達ではないけど、多分私の関係だ。」
あからさまに自覚あるな、こいつ・・・。ややこしい奴だったか。はぁ~・・・しまったな~、こんな奴放っておけばよかった。
私と学者風の女のやり取りでようやくカルディアが気づく。
後ろには戦士風の男二人と盗賊風の女が一人が立っていた。
戦士風の男が一人、前に出て、学者風の女に対して話始める。
私は一先ず二人のやり取りを静観することにした。二者間で事が済むなら、そうするつもりだったのだ。
「よお!アーカイブ。これからメシか?あの店は美味いよなぁ~。俺たちの情報売って食うメシはもっと美味いんだろうなぁ。」
「ごめんなさいね。こっちも商売だから。」
「そうだよなぁ~。でも、そいつを商いにするってことは命取られる覚悟もしてるんだろうな?」
「悪いけど、これから重要な話をするのよね。また今度にしてくれるかしら?」
「いいや、待てないね。あの世でしてくれや。」
そう言って3人は距離を詰めてくる。
それって私やカルディアも入ってるのかしら?そのつもりで言っているならいい度胸だわ。
「ちょっと待って?それには私たちも含まれてるのかしら?」
「ん?おお?何だかお前影が薄いな?勿論、目撃者も仲良くあの世に行ってもらうぜ?」
はい、死刑決定ね♪
「そう・・・」
私は短くそう言って、いつものように右手を出してカルディアにハルバードを要求する。
カルディアはハルバードを渡す際、小声で、
「キリちゃん、穏便に・・・」
そう耳打ちしてきた。
うん。ごめんね、カルディア。それは多分無理よ。
「相手次第だわ。それにあの女の命なんてどうでもいいもの。」
「ええ!?それはちょっと・・・神様の事を何か知ってるかもしれないよ?」
おたおたとして言うカルディアの目は、あのアーカイブと呼ばれた女を助けて欲しいと訴えていた。この子はどうして、こうお人好しなのかしら?しかたないなぁ・・・あなたに頼まれたら断れないじゃない・・・
「ねえ、あなた達。引き下がる気は無いのかしら?私たち急いでるのよ。」
私は絡んできた3人に最終勧告を出す。
「そいつは出来ねぇ。そこに居るアーカイブは殺す。目撃者のお前らも殺す。」
そう言って男は抜剣した。
はい、もう穏便には済まなくなった。
「気を付けてください!その男は幻影を使います!見えてる刃が真実だと思わないで!」
アーカイブが私に男の能力をばらす。
「ふーん・・・そうなの?じゃあ早めに始末しないとね。」
私は能力を発動して、ハルバードを肩慣らしの様に振り回すついでにさっきから不遜な態度を取っている一番近くの、抜剣したその幻影使いの男を刻んでおく。
「ネタバレされたが、俺の剣は不可視だ!避けれるわけがねぇ!」
男が勝利を確信した顔で斬りかかろうと動く。
もう終わってるのにね。あ~、そんな動きしたら足取れるよ♪
「ごめんね・・・もうさっき終わらせてるわ。」
男はポカンとしたマヌケ面のまま、つまずくように前のめりにバランスを崩して、地面に激突して全身バラバラになった。
「は、はぁ!?」
私以外の全員が理解不能という顔をしている。
さっきの見えてないんじゃ話にならないな。
「さっきハルバードを振り回したときに切れ込みを入れておいたの。やる気だったみたいだし、相手するのも面倒だから。」
能力を終わらせて説明し、続けて
「ねぇ・・・あなた達はどうする?」
これで、引き下がってくれないかな~。こっちは連れの希望で”穏便”に済ませたいのよ。
「い、いえ・・・助けて・・・ください。」
女雑魚が声を絞りだす。
「そう?じゃあ、私たちはこの女に用事あるから邪魔しないようにね。なんかこの女、他に恨み買ってそうだけど、他の奴にも言っておいてね。命が要らないなら来てもいいけど。」
私は残った雑魚二人にお願いをすると、雑魚二人はしっかりとお願いを聞いてくれた。雑魚一匹で済んだんだから、とても穏便に事が運んだわ。さすが私ね!
「それじゃ、行きましょ。・・・それとお前、貸し一つよ。」
私はカルディアにハルバードを預けてから、アーカイブに一言言ってから二人の脇を通り過ぎる。
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