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双新星編
本編6(緑)(緑)(1) その3
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「はぁはぁはぁはぁ・・・・」
隊長と一緒に何とか滝つぼから這いあがる。
(水を飲んでるな・・・)
(聖女様これは不可抗力・・・そう!不可抗力ですから・・・)
隊長に人工呼吸をする。
『ゲホッ』と水を吐き呼吸が安定する。
(よかった・・・一先ず隊長は大丈夫そうだ。後はぼんぼんだ。)
滝つぼからうっすら血が上がる。
(そこにいるのか?ぼんぼん。)
滝つぼに潜水し、底に沈んでいるぼんぼんを引き上げる。
(傷は浅そうだが、呼吸してない!ああ!クソ!恨むぜ!ぼんぼん。)
ぼんぼんに人工呼吸と心臓マッサージを施す。根気強く繰り返すと水を吐き、呼吸しだした。
「おい!ぼんぼん!おい!おいってば!」
僕はぼんぼんの頬をぺちぺちと叩く。
「うう・・・ん・・・」
ぼんぼんの目が薄く開く。
「ぼんぼん、どうだ?立てるか?」
「剣士君・・・っいつ!!」
ぼんぼんは足に力を入れて立とうとした瞬間、顔を歪める。
「滑落したときか、足をやったな・・・」
僕は辺りにぼんぼんを隠せるところがないか探る。すると滝の裏側に丁度、人一人分の空間を見つけた。僕はぼんぼんの元へ行き、
「ぼんぼん、支えるから立てるか?あそこまで頑張ってくれ。」
「わかった。迷惑かけてごめん・・・」
謝罪し、承諾するぼんぼんを支えながら立った瞬間、
「ぐっ・・・」
視界がぐらつき身体に激痛が走る。
「お、おい・・・大丈夫か?」
ぼんぼんが心配そうな顔で見つめる。
「へ、お前が重いからぐらついたんだよ。ちょっと痩せてくれ。」
体の状態を気取られないように軽口を叩いて誤魔化しにかかる。
「そそそそそんなに重くないよ!・・・たぶん。」
恥ずかしそうに顔を赤くするぼんぼん。
(この様子だと気付かれてないな・・・)
ぼんぼんを何とか滝裏まで運ぶ。
「ぼんぼん、ここで待っててくれ。」
「え?・・・剣士君はどうするんだ?」
「誰か助けを呼んでくる。」
「ま、待ってくれ!一人にしないでくれ!」
その時、遠くから「こっちの方だ!探せ!!!」と言う敵兵の声が聞こえる。
「大丈夫だ!必ず迎えに来る。またここで会おう。いいな?」
後ろで僕を呼ぶぼんぼんを置いて、僕は隊長の元へ戻る。
隊長を負ぶさろうと屈んだ瞬間、ぐらつき受け身も取れず、すっころぶ。
(まだだ・・・まだ・・・持ってくれ・・・)
身体を起こし、隊長を負ぶさり、川の浅い部分を探して向こう岸に渡っていく。
(ちょっとでも・・・ちょっとでも遠くへ・・・)
僕は隊長を担いだまま対岸の深い森へ消えていった。
隊長と一緒に何とか滝つぼから這いあがる。
(水を飲んでるな・・・)
(聖女様これは不可抗力・・・そう!不可抗力ですから・・・)
隊長に人工呼吸をする。
『ゲホッ』と水を吐き呼吸が安定する。
(よかった・・・一先ず隊長は大丈夫そうだ。後はぼんぼんだ。)
滝つぼからうっすら血が上がる。
(そこにいるのか?ぼんぼん。)
滝つぼに潜水し、底に沈んでいるぼんぼんを引き上げる。
(傷は浅そうだが、呼吸してない!ああ!クソ!恨むぜ!ぼんぼん。)
ぼんぼんに人工呼吸と心臓マッサージを施す。根気強く繰り返すと水を吐き、呼吸しだした。
「おい!ぼんぼん!おい!おいってば!」
僕はぼんぼんの頬をぺちぺちと叩く。
「うう・・・ん・・・」
ぼんぼんの目が薄く開く。
「ぼんぼん、どうだ?立てるか?」
「剣士君・・・っいつ!!」
ぼんぼんは足に力を入れて立とうとした瞬間、顔を歪める。
「滑落したときか、足をやったな・・・」
僕は辺りにぼんぼんを隠せるところがないか探る。すると滝の裏側に丁度、人一人分の空間を見つけた。僕はぼんぼんの元へ行き、
「ぼんぼん、支えるから立てるか?あそこまで頑張ってくれ。」
「わかった。迷惑かけてごめん・・・」
謝罪し、承諾するぼんぼんを支えながら立った瞬間、
「ぐっ・・・」
視界がぐらつき身体に激痛が走る。
「お、おい・・・大丈夫か?」
ぼんぼんが心配そうな顔で見つめる。
「へ、お前が重いからぐらついたんだよ。ちょっと痩せてくれ。」
体の状態を気取られないように軽口を叩いて誤魔化しにかかる。
「そそそそそんなに重くないよ!・・・たぶん。」
恥ずかしそうに顔を赤くするぼんぼん。
(この様子だと気付かれてないな・・・)
ぼんぼんを何とか滝裏まで運ぶ。
「ぼんぼん、ここで待っててくれ。」
「え?・・・剣士君はどうするんだ?」
「誰か助けを呼んでくる。」
「ま、待ってくれ!一人にしないでくれ!」
その時、遠くから「こっちの方だ!探せ!!!」と言う敵兵の声が聞こえる。
「大丈夫だ!必ず迎えに来る。またここで会おう。いいな?」
後ろで僕を呼ぶぼんぼんを置いて、僕は隊長の元へ戻る。
隊長を負ぶさろうと屈んだ瞬間、ぐらつき受け身も取れず、すっころぶ。
(まだだ・・・まだ・・・持ってくれ・・・)
身体を起こし、隊長を負ぶさり、川の浅い部分を探して向こう岸に渡っていく。
(ちょっとでも・・・ちょっとでも遠くへ・・・)
僕は隊長を担いだまま対岸の深い森へ消えていった。
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