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黄金都市編
黄金都市編その10
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意識が覚醒してくる。
(ここは・・・二階の部屋。ベッドの上・・・?しまった!!夜の営業!)
ベッドから降りると、その脇で古くからの相棒のガルム、てっちゃんが丸まって寝ている。
「もう!てっちゃん!起こしてよ!」
「寝てても大丈夫さ。カルディア。」
「何言ってるの!?ホールに人が居なくてマスター困ってるでしょ?」
「代わりが居るのさ、今は。まぁ、降りてみると解るよ。」
「え!?」
言われて一階に降りてみると、エプロンを付けジョッキとお盆を持った女騎士さんがあたしに気付いて破顔する。
「起きられましたか?カルディアさん。もう大丈夫ですか?」
先程までは凛々しい芯の通った凛々しい声に表情をしていた女騎士さんが今は優しい声と表情で、どこかのご令嬢みたいだった。
「どう・・・して?」
「一飯の礼ということで手伝わせていただいています。」
「そういえば剣士さんは!?あたしと一緒で倒れたんじゃ!?」
「あそこに。」
女騎士さんは顔と目線で指した先にオーダーを取る彼の姿が。お客さんに『なんだ野郎かよ。あの綺麗なねーちゃんの方が来てくれよな』とお客さんにからかわれているが、彼は彼で『絡み酒の客のとこに行きたくないらしいですよー』と負けじと言い返していた。
「ごめんなさい。あたしすぐ代わります。」
「そっかー。じゃあ僕はこれで失礼して・・・・・・ぐぇっ!?」
そそくさと出ていこうとする剣士さんを女騎士さんが首ねっこを掴んで止めると、マヌケな声が漏れた。
「何言ってるんだ!カルディアさんは片手なんだぞ!?お前も働け!」
急に声色が変わった!?
「えー。」
「どつきまわされたいのか?」
「ハイ、ヤリマス!ヨロコンデ!!!」
あたしのいる位置からは分からないが、不満を漏らす剣士さんが女騎士さんの顔を見た瞬間、冷や汗を流しながらピンと直立して良い返事をした。というか、え?どつきまわすって言った?あの、優しそうで礼儀正しい女騎士さんが?き、聞き間違いかな?きっとそうだよね、うん。
二人が手伝ってくれたおかげで夜の営業はずいぶん楽させてもらった。時折、剣士さんが抜けようとしたりサボろうとしたりして、その度、女騎士さんがニッコニコの笑顔で肩を叩き、剣士さんがビクついていたけど・・・。
「三人ともお疲れ様。余り物だけど食べていってくれよ。」
そう言ってマスターが3人分の食事を用意してくれる。
「二人は座っていてくれ。私がみんなの分を運ぼう。マスターにお礼も言いたいしな。」
女騎士さんが厨房の方に消えてゆく。何やら他にもマスターと話をしているみたい。
剣士さんは椅子の背もたれに身体を預け、天井を仰いでいる。だいぶお疲れみたいだ。どうしよう?聞きたいことがいっぱいあるんだけど・・・可哀想かな?そんな事を考えていた時だった。
「何?目の前でモジモジされると気になるよ。」
相変わらず天井を見ていて、こちらを見ていないはずだけど、あたしのおかしな様子を言い当てる。
「目の前は天井が広がってるんじゃないですか?」
「カルディアさんもそういう冗談言うんだな。意外だった。で?聞きたいのはそれなの?」
「あ、いえ・・・。えと・・・皆さんは結局”ここ”へ何をしにきたのですか?」
「それは僕らは移住者に見えないってことかー。まぁ、気絶する前に少し話が出たけど塔に登るのが目的なんだけど・・・」
「それは、単に探索って目的では無い・・・ですよね?」
ゆっくり剣士さんはこちらを見る、彼に似つかわしくない真面目な顔で・・・
「会いたい人が居るんだ。」
「えっと・・・大切な人なんです・・・か?」
女騎士さんが居るのにな・・・。お二人の息はなんだかんだでピッタリに見えた。あたしはチラリと厨房に目をやる。ちょうど女騎士さんが器用に三人分のプレートを持って厨房から出てきたとこで、目が合う。
「ふふ・・・大切な人と言ってもカルディアさん思ってるような人ではないですよ。私達の親の様な人です。それと友人にね。」
話が聞こえていたのか、目からあたしの言わんとしたことを読んだみたいだ。
「そ、そうでしたか・・・あたしったら。」
変な勘繰りをして恥ずかしくて縮まる。じゃあ、もしかしてその会いたい人とは、さっき話に出た・・・
「あ、あの・・・もしかして、その会いたい大切な人ってさっき放浪者さんが口に出していたフォーチュンという方なのですか?」
「ああ、そうだが?」
「あの・・・放浪者にフォーチュンって・・・もしかして原初の・・・?」
「カルディアさんも原初をご存じなのか?」
「知り合いに原初の方が居て・・・アーカイブさんって言うんです。」
アーカイブさんの名を聞いた二人はびっくりした様子で小声で話を始める。
「トータルワークスさんが尋ねて来たときの話に出てきていた人ですね。塔の中から手紙を寄越したっていう。」
「ああ、凄い偶然だ。出来すぎているとさえ感じる。それに君を襲ったのも依然引っかかるしな・・・。」
女騎士さんは再びあたしに向き直り
「カルディアさんとアーカイブさんの関係を聞いても?」
「えと・・・。」
どうしようか・・・この人達に話してもいいのだろうか?いや・・・剣士さんを見た時のこみ上げた感情、それにあたしと似たようなあの頭痛の症状、あたしが失ったものとこの人達は何らかの関係があるんじゃないか?そう思い始めていた。
「ちょっと説明できないところもあるんですが・・・。」
あたしは一呼吸置いてから少し戸惑いを残しつつ静かに語り始めた。
「あたしがこの黄金都市に来たのは恐らくある人に付いて・・・ライブラ神と戦うために来たんです。」
「どういうことだ!?」
「待て、剣士君。先に彼女の話を聞こう。」
興奮気味に身を乗り出した剣士さんを女騎士さんが制止し、宥める。あたしは剣士さんが落ち着いたのを見て再び話を始めた。
「思い出せないんです・・・あたしの隣にはある人が居たはずなんです。恐らくライブラ神と戦う目的はその人の目的だったんだと思います。あたし達はライブラ神の力で導かれてここにやってきました。その時に声をかけられ知り合ったのがアーカイブさんなんです。『神と会えるなら連れていって』と。」
「それが出会いか。」
「はい。」
「それで!あいつと・・・糞神と戦ったのか!?」
「戦った・・・のだと思います。でも、どのように戦い、どうやって勝ったのか思い出せなくて・・・。」
「「勝っただぁ!?」」
二人は目を丸くしてシンクロして驚く。
「は、はい、たぶん・・・。気付けば塔の中に立ってました・・・」
「ちょっと待て。一度塔に入ったら出られないんじゃないか?」
「あたしたちが戦った時はまだ外側だけで内部は未整備の張りぼてだったんです。ライブラ神はこの世界のあたしたち側にアンフェアな条件が気に入らないと言ってました。これから中身を作り、そこにこの世界からの脱出の鍵を置く、と。」
「脱出出来るという噂は本当だったのか・・・」
「はい。・・・その噂を流したのはあたしと共に直接ライブラ神に対峙したアーカイブさんですから・・・噂を流して優秀な戦士を集めるために。」
「・・・カルディアさんは何故塔の中に入らないのですか?」
少し遠慮がちに女騎士さんが尋ねてきた。
「アーカイブさんはついて来て欲しいって言いましたが、あたしが入っても役に立ちませんから。せいぜい荷物持ち程度で・・・。」
「君が荷物持ちだって!?あんなに強いのに!?」
剣士さんは『冗談だろ?』と言わんばかりに言ったが、あたしもあの時のことは分からないのだ。
「あの時は本当にすみません・・・。なんであんな動きが出来たか分からないんです。普段のあたしは何も出来なくて・・・神様をやっつけたのも恐らくもう一人の・・・あたしの大切な人の力なんです。」
「さっきからおかしな言い方をする。その大切な人がまるで忽然と消えて思い出せないみたいな・・・。」
女騎士さんが確信的な事を言い当てる。
「実はその通りで・・・あたしは気付けば塔内部にポツンと立っていたのです。確かにもう一人居たはずなのに思い出せないし、思い・・・出そうと・・・すると・・・」
いけない!また頭痛が激しくなってくる。
「悪かった!カルディアさん!ゆっくり呼吸して。大丈夫、大丈夫・・・」
女騎士さんが優しく言葉をかけゆっくりと背中をさすってくれる。
「似ている・・・僕達に・・・」
「もう大丈夫・・・ありがとう。女騎士さん。・・・あたしも思っていたんです。剣士さん、あなたが倒れた瞬間から。あたし達は似ている・・・と。無関係とは思えない。その思いはどんどん強くなってます。だから・・・」
一度区切り、ゆっくり呼吸する。すでに頭痛はだいぶ和らいでいた。
(これはチャンスなんだ・・・ずっと止まっていたあたしの時間が動き出すための。)
「だから宜しければあたしも連れていってください、塔に。荷物持ち程度しかできませんが・・・頑張りますので!」
二人は顔を見合わせ、気まずそうな顔をしてからあたしに話し始めるのだった。
「実は・・・」
(ここは・・・二階の部屋。ベッドの上・・・?しまった!!夜の営業!)
ベッドから降りると、その脇で古くからの相棒のガルム、てっちゃんが丸まって寝ている。
「もう!てっちゃん!起こしてよ!」
「寝てても大丈夫さ。カルディア。」
「何言ってるの!?ホールに人が居なくてマスター困ってるでしょ?」
「代わりが居るのさ、今は。まぁ、降りてみると解るよ。」
「え!?」
言われて一階に降りてみると、エプロンを付けジョッキとお盆を持った女騎士さんがあたしに気付いて破顔する。
「起きられましたか?カルディアさん。もう大丈夫ですか?」
先程までは凛々しい芯の通った凛々しい声に表情をしていた女騎士さんが今は優しい声と表情で、どこかのご令嬢みたいだった。
「どう・・・して?」
「一飯の礼ということで手伝わせていただいています。」
「そういえば剣士さんは!?あたしと一緒で倒れたんじゃ!?」
「あそこに。」
女騎士さんは顔と目線で指した先にオーダーを取る彼の姿が。お客さんに『なんだ野郎かよ。あの綺麗なねーちゃんの方が来てくれよな』とお客さんにからかわれているが、彼は彼で『絡み酒の客のとこに行きたくないらしいですよー』と負けじと言い返していた。
「ごめんなさい。あたしすぐ代わります。」
「そっかー。じゃあ僕はこれで失礼して・・・・・・ぐぇっ!?」
そそくさと出ていこうとする剣士さんを女騎士さんが首ねっこを掴んで止めると、マヌケな声が漏れた。
「何言ってるんだ!カルディアさんは片手なんだぞ!?お前も働け!」
急に声色が変わった!?
「えー。」
「どつきまわされたいのか?」
「ハイ、ヤリマス!ヨロコンデ!!!」
あたしのいる位置からは分からないが、不満を漏らす剣士さんが女騎士さんの顔を見た瞬間、冷や汗を流しながらピンと直立して良い返事をした。というか、え?どつきまわすって言った?あの、優しそうで礼儀正しい女騎士さんが?き、聞き間違いかな?きっとそうだよね、うん。
二人が手伝ってくれたおかげで夜の営業はずいぶん楽させてもらった。時折、剣士さんが抜けようとしたりサボろうとしたりして、その度、女騎士さんがニッコニコの笑顔で肩を叩き、剣士さんがビクついていたけど・・・。
「三人ともお疲れ様。余り物だけど食べていってくれよ。」
そう言ってマスターが3人分の食事を用意してくれる。
「二人は座っていてくれ。私がみんなの分を運ぼう。マスターにお礼も言いたいしな。」
女騎士さんが厨房の方に消えてゆく。何やら他にもマスターと話をしているみたい。
剣士さんは椅子の背もたれに身体を預け、天井を仰いでいる。だいぶお疲れみたいだ。どうしよう?聞きたいことがいっぱいあるんだけど・・・可哀想かな?そんな事を考えていた時だった。
「何?目の前でモジモジされると気になるよ。」
相変わらず天井を見ていて、こちらを見ていないはずだけど、あたしのおかしな様子を言い当てる。
「目の前は天井が広がってるんじゃないですか?」
「カルディアさんもそういう冗談言うんだな。意外だった。で?聞きたいのはそれなの?」
「あ、いえ・・・。えと・・・皆さんは結局”ここ”へ何をしにきたのですか?」
「それは僕らは移住者に見えないってことかー。まぁ、気絶する前に少し話が出たけど塔に登るのが目的なんだけど・・・」
「それは、単に探索って目的では無い・・・ですよね?」
ゆっくり剣士さんはこちらを見る、彼に似つかわしくない真面目な顔で・・・
「会いたい人が居るんだ。」
「えっと・・・大切な人なんです・・・か?」
女騎士さんが居るのにな・・・。お二人の息はなんだかんだでピッタリに見えた。あたしはチラリと厨房に目をやる。ちょうど女騎士さんが器用に三人分のプレートを持って厨房から出てきたとこで、目が合う。
「ふふ・・・大切な人と言ってもカルディアさん思ってるような人ではないですよ。私達の親の様な人です。それと友人にね。」
話が聞こえていたのか、目からあたしの言わんとしたことを読んだみたいだ。
「そ、そうでしたか・・・あたしったら。」
変な勘繰りをして恥ずかしくて縮まる。じゃあ、もしかしてその会いたい人とは、さっき話に出た・・・
「あ、あの・・・もしかして、その会いたい大切な人ってさっき放浪者さんが口に出していたフォーチュンという方なのですか?」
「ああ、そうだが?」
「あの・・・放浪者にフォーチュンって・・・もしかして原初の・・・?」
「カルディアさんも原初をご存じなのか?」
「知り合いに原初の方が居て・・・アーカイブさんって言うんです。」
アーカイブさんの名を聞いた二人はびっくりした様子で小声で話を始める。
「トータルワークスさんが尋ねて来たときの話に出てきていた人ですね。塔の中から手紙を寄越したっていう。」
「ああ、凄い偶然だ。出来すぎているとさえ感じる。それに君を襲ったのも依然引っかかるしな・・・。」
女騎士さんは再びあたしに向き直り
「カルディアさんとアーカイブさんの関係を聞いても?」
「えと・・・。」
どうしようか・・・この人達に話してもいいのだろうか?いや・・・剣士さんを見た時のこみ上げた感情、それにあたしと似たようなあの頭痛の症状、あたしが失ったものとこの人達は何らかの関係があるんじゃないか?そう思い始めていた。
「ちょっと説明できないところもあるんですが・・・。」
あたしは一呼吸置いてから少し戸惑いを残しつつ静かに語り始めた。
「あたしがこの黄金都市に来たのは恐らくある人に付いて・・・ライブラ神と戦うために来たんです。」
「どういうことだ!?」
「待て、剣士君。先に彼女の話を聞こう。」
興奮気味に身を乗り出した剣士さんを女騎士さんが制止し、宥める。あたしは剣士さんが落ち着いたのを見て再び話を始めた。
「思い出せないんです・・・あたしの隣にはある人が居たはずなんです。恐らくライブラ神と戦う目的はその人の目的だったんだと思います。あたし達はライブラ神の力で導かれてここにやってきました。その時に声をかけられ知り合ったのがアーカイブさんなんです。『神と会えるなら連れていって』と。」
「それが出会いか。」
「はい。」
「それで!あいつと・・・糞神と戦ったのか!?」
「戦った・・・のだと思います。でも、どのように戦い、どうやって勝ったのか思い出せなくて・・・。」
「「勝っただぁ!?」」
二人は目を丸くしてシンクロして驚く。
「は、はい、たぶん・・・。気付けば塔の中に立ってました・・・」
「ちょっと待て。一度塔に入ったら出られないんじゃないか?」
「あたしたちが戦った時はまだ外側だけで内部は未整備の張りぼてだったんです。ライブラ神はこの世界のあたしたち側にアンフェアな条件が気に入らないと言ってました。これから中身を作り、そこにこの世界からの脱出の鍵を置く、と。」
「脱出出来るという噂は本当だったのか・・・」
「はい。・・・その噂を流したのはあたしと共に直接ライブラ神に対峙したアーカイブさんですから・・・噂を流して優秀な戦士を集めるために。」
「・・・カルディアさんは何故塔の中に入らないのですか?」
少し遠慮がちに女騎士さんが尋ねてきた。
「アーカイブさんはついて来て欲しいって言いましたが、あたしが入っても役に立ちませんから。せいぜい荷物持ち程度で・・・。」
「君が荷物持ちだって!?あんなに強いのに!?」
剣士さんは『冗談だろ?』と言わんばかりに言ったが、あたしもあの時のことは分からないのだ。
「あの時は本当にすみません・・・。なんであんな動きが出来たか分からないんです。普段のあたしは何も出来なくて・・・神様をやっつけたのも恐らくもう一人の・・・あたしの大切な人の力なんです。」
「さっきからおかしな言い方をする。その大切な人がまるで忽然と消えて思い出せないみたいな・・・。」
女騎士さんが確信的な事を言い当てる。
「実はその通りで・・・あたしは気付けば塔内部にポツンと立っていたのです。確かにもう一人居たはずなのに思い出せないし、思い・・・出そうと・・・すると・・・」
いけない!また頭痛が激しくなってくる。
「悪かった!カルディアさん!ゆっくり呼吸して。大丈夫、大丈夫・・・」
女騎士さんが優しく言葉をかけゆっくりと背中をさすってくれる。
「似ている・・・僕達に・・・」
「もう大丈夫・・・ありがとう。女騎士さん。・・・あたしも思っていたんです。剣士さん、あなたが倒れた瞬間から。あたし達は似ている・・・と。無関係とは思えない。その思いはどんどん強くなってます。だから・・・」
一度区切り、ゆっくり呼吸する。すでに頭痛はだいぶ和らいでいた。
(これはチャンスなんだ・・・ずっと止まっていたあたしの時間が動き出すための。)
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