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黄金都市編
黄金都市編その18
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「この奥だな。」
「ちょっとアンタの知り合いって大丈夫なの?こんな治安の悪いところに住んでいるなんて・・・。」
やって来たのはお世辞にも環境が良いと言えない場所だった。所謂貧民街とでも言うべきだろうか。薄暗く光の入らない場所に簡素な建物が建てられ、細い路地にはゴミやガラクタが散乱していた。座り込んだり倒れていたり、生きているのか死んでいるのか判らない人がちらほら居たが極力見ないようにする。
そんな場所を僕を先頭に、一歩後ろから服の裾を両手でチョンと握って恐々歩くアイスエイジ。
あのー、もし襲われたらお前の戦闘能力に期待してんだけど僕。そんな、主人公に守られるヒロインみたいな雰囲気出さないで。むしろ僕が守られる側だからね?そこんところよろしく。
「はぁ~・・・やだやだ。お客さんみたいね。」
「え?」
考え事をしながら歩いていたらアイスエイジがおもむろに声をあげ、後ろを振り向く。そこには痩せた2人の男が立っていた。
(まずい・・・気を抜きすぎた。馬鹿みたいな考えに気を取られて気付かなかったわ。コイツいなかったら危なかったな・・・)
「えっと?誰?お前の知り合い?」
「あー・・・もう!だからこんな所嫌だったのよ!・・・はぁ、私、アンタに負けたじゃない。たぶんそれよ・・・」
「げ・・・。つまりこいつ等お前に賭けてて・・・」
「そういうことよ・・・」
何が『アンタは長生きしてよね』だよ。お前のせいで巻き込まれて今まさに命の危険なんだけど!てか、僕関係ないじゃん?てことは・・・
「あー・・・僕関係なさそうだからこれで・・・」
「は?おめえもだよ。ストラクチャー。随分たんまり稼いだらしいじゃねえか?ああ!?・・・まぁでも、金置いて行くなら見逃すぜ?」
「はい・・・それはもう・・・って、いやいや!そんなところに飛び火する!?結局僕もかぁ~。」
諦めて抜剣する。アイスエイジも臨戦態勢だ。交渉の余地なしと見た男達が左右に別れ構える。
「男は殺して金品を剥げ。女は殺すなよ。商品になる。」
「油断しないでよ!ストラクチャー!」
「お前こそ頼んだぞ!ちゃんと僕を守ってよね、アイスエイジ!」
「それ普通逆じゃない!?」
「僕はちゃんとジェンダーを重視してるの!」
都合のいい時だけね!
アイスエイジと言い合っていると彼女の肩に何か居ることに気付く。
(なんだ!?あの黒い靄のようなコウモリは!?)
「なに?変な顔して?」
黒い靄のコウモリが彼女の首筋に何かしようとしているが、彼女は『きょとん』と気付いていない!
「アイスエイジ!肩に何かいるぞ!!!」
「!!!!」
僕の声ですぐさま肩を手で払うが、
「もう遅い!貰ったぁ!」
靄のコウモリが彼女の首筋に噛みつくと首筋から彼女の体内に入る。僕は慌ててよろける彼女を支える。
「し、視界が・・・無い・・・。」
彼女の顔を掴み目を調べる。
(目に光が無い・・・!)
「これでアイスエイジの遠距離攻撃や機動力は無くなった!今なら金を置いて行けば、視界を戻してやる!さあ、どうする?」
「そうか・・・安心したぜ・・・。失明したと思ったからな。戻せるんならよぉ!お前らぶちのめせばいいってことだな!」
「てめぇ一人でアイスエイジ守りながら戦えると思ってるのか!?ストラクチャー!後悔するなよ!」
「悪いがギャンブル中毒者にくれてやる金なんて無ぇんだよ!!」
男二人が突撃してくる。一人がショートソードで斬りかかってくるのを剣で受け止める。
(なんだ!?剣を受け止めた時の違和感は!?何かにまとわりつかれたような・・・)
「へへ・・・今なら!」
もう一人の男がアイスエイジにナイフを投擲する。
「こいつ!」
慌ててショートソードの男に蹴りを入れて、アイスエイジに向かって走る。しかし、ショートソードの男と一定の距離が離れた時だった。
(な、なんだ!?力が・・・)
ガクッと急に力が抜けてすっ転ぶ。
「す、ストラクチャー・・・!」
アイスエイジの前に壁を作るが・・・
(せ、生成スピードが・・・遅い!?)
辛うじて壁を作りナイフを防ぐ。
「馬鹿やろう!女は後だっつったろ!!!何聞いてんだ!?」
「す、すまねぇ・・・インファイト・・・」
「名前呼ぶんじゃねぇ!」
「そ、そうか・・・なるほどね・・・インファイトか。さしずめお前と離れすぎるとペナルティのデバフでもかかるって所かな?」
「へっ、だいだい合ってるさ。馬鹿が言わなければバレなかったのによぉ。それ以外にこういうのもあるんだぜ・・・っと!!」
インファイトの左手から半透明の鎖が伸び僕の左手を絡め捕る。慌てて振りほどこうとするが、触ることも出来ない不可触の鎖だった。
「無駄無駄。これは解除不可能だぜ?俺を倒さない限りな。さあ立て。いつまで転がってんだよっと!!」
インファイトが鎖をグイっと引っ張ると、僕は触れることが出来ない鎖に引っ張られ、無理矢理インファイトの方へ引き寄せられる。そこに待ち受けてるのはショートソードの薙ぎ払い。それを剣で辛うじて防ぐ。少しでも距離が出来るとナイフが飛んでくる為、気が抜けない。間合いを取りすぎるとインファイトが有利な距離まで引き寄せる、厳しい戦闘展開になっていた。
(くそっ!さっきのデバフで体が重い!それに間合いが近すぎて僕の剣じゃ立ち合いにくいんだ!これがコイツの能力を使った戦闘スタイル!まずい・・・完全に相手のペースだ!)
防ぐのに手一杯で状況を打開できる展望は見えない。インファイトを力づくで無理矢理に押し込め引きはがし、飛んでくるナイフを寸前で何とか躱す。続けざまに体勢を崩したはずのインファイトは地面に片手を付き、それを支えにしてアクロバットな蹴りを繰り出してくる。靴からは隠しナイフが飛び出て、僕は何とか上体を仰け反って蹴りを躱し、後ろに飛びのく。蹴りの斬撃が前髪を掠めたのか髪がハラハラと地面に落ちた。
「随分物騒な靴履いてるじゃないの。どこで売ってるんだよ。それにお前、サーカス団でも入ってたのか?そんな軽業の動き出来る奴は中々居ないぜ?」
「言葉は余裕そうに言うがよぉ。表情は硬いぜ?ストラクチャー。攻めあぐねて内心焦ってんだろ?金置いてサッサと行けよ?な?」
「お前こそ斬撃が軽いぜ?スピードはあるみたいだがパワーが全然無いな。さっきの押し込み、そんなに力入れてないぜ?それにもう息切れしてんじゃねえのか?スタミナ不足だな。」
「こっちは2対1なんだ。いずれお前の方が根を上げるさ。」
互いに構え隙を伺っていると、
「2対1・・・ですって?誰か忘れてるんじゃないかしら?アンタたち、私達を襲えるタイミングを見計らっていたんでしょうけど相手と場所が悪かったわね。私は‐氷雪世界‐。闘技場では見せなかったその二つ名に相応しい、とっておきを見せてあげるわ!」
後方からのアイスエイジの声。彼女の方を見ると両手が白く輝いていた。
「何かまずいぞ!ブラインドネス!女を殺れ!!!」
アイスエイジの様子を見たインファイトが焦りだし、ブラインドネスと呼んだナイフ使いに指示を出す。ブラインドネスはすぐさまアイスエイジに向かってナイフを投擲し、僕は彼女の守りに入ろうとしたが、インファイトがそれをさせまいと鎖を引っ張る。
「おっと、お前の相手はこっちなんだよ!!!」
「ぐっ・・・!あ、アイスエイジ!ナイフだ!ナイフがそっちにいった!」
なんとか言葉で注意を促すが今の彼女は盲目だ。防ぎようが・・・。しかし彼女は不敵に笑い、
「全部まとめていくわ!アンタ!自分の身は自分で何とかしなさいよー!・・・ダイアモンドダストーーーー!!!!」
アイスエイジの構えた両手から前方に強烈な冷気が吹き出る。飛んできていたナイフはその圧倒的な冷気に押し戻され、辺りは見る見るうちに凍り付いてゆく。
(あいつ!僕ごと殺す気かよ!!!)
「ストラクチャー!!」
自身を覆うように小型のドーム型に壁を作り身を守る。壁で遮断していても冷気が伝わってくる程の威力だった。
暫くすると伝わる冷気が収まり、ドームをノックして『出てきていいわよー』と普段通りのアイスエイジの声が聞こえてきた。能力を解除し外に出ると通路が凍り付き辺り一面銀世界。男たちは逃げようとしたのか、背を向け向けながら凍り付き、うめき声を上げていた。
「狭いところだと無駄に広がらず、威力が減衰しない分、これが一番ね。いや~、無傷で切り抜けれてよかったわ!」
目に光が戻ったのか、笑顔で言ってくる青畜にジト目で睨みながら無言で服をまくって背中の凍傷を見せる。
「・・・・。」
「・・・・。」
「む、無傷で切り抜けれて・・・」
「眼科行けよお前!」
「ちょっとアンタの知り合いって大丈夫なの?こんな治安の悪いところに住んでいるなんて・・・。」
やって来たのはお世辞にも環境が良いと言えない場所だった。所謂貧民街とでも言うべきだろうか。薄暗く光の入らない場所に簡素な建物が建てられ、細い路地にはゴミやガラクタが散乱していた。座り込んだり倒れていたり、生きているのか死んでいるのか判らない人がちらほら居たが極力見ないようにする。
そんな場所を僕を先頭に、一歩後ろから服の裾を両手でチョンと握って恐々歩くアイスエイジ。
あのー、もし襲われたらお前の戦闘能力に期待してんだけど僕。そんな、主人公に守られるヒロインみたいな雰囲気出さないで。むしろ僕が守られる側だからね?そこんところよろしく。
「はぁ~・・・やだやだ。お客さんみたいね。」
「え?」
考え事をしながら歩いていたらアイスエイジがおもむろに声をあげ、後ろを振り向く。そこには痩せた2人の男が立っていた。
(まずい・・・気を抜きすぎた。馬鹿みたいな考えに気を取られて気付かなかったわ。コイツいなかったら危なかったな・・・)
「えっと?誰?お前の知り合い?」
「あー・・・もう!だからこんな所嫌だったのよ!・・・はぁ、私、アンタに負けたじゃない。たぶんそれよ・・・」
「げ・・・。つまりこいつ等お前に賭けてて・・・」
「そういうことよ・・・」
何が『アンタは長生きしてよね』だよ。お前のせいで巻き込まれて今まさに命の危険なんだけど!てか、僕関係ないじゃん?てことは・・・
「あー・・・僕関係なさそうだからこれで・・・」
「は?おめえもだよ。ストラクチャー。随分たんまり稼いだらしいじゃねえか?ああ!?・・・まぁでも、金置いて行くなら見逃すぜ?」
「はい・・・それはもう・・・って、いやいや!そんなところに飛び火する!?結局僕もかぁ~。」
諦めて抜剣する。アイスエイジも臨戦態勢だ。交渉の余地なしと見た男達が左右に別れ構える。
「男は殺して金品を剥げ。女は殺すなよ。商品になる。」
「油断しないでよ!ストラクチャー!」
「お前こそ頼んだぞ!ちゃんと僕を守ってよね、アイスエイジ!」
「それ普通逆じゃない!?」
「僕はちゃんとジェンダーを重視してるの!」
都合のいい時だけね!
アイスエイジと言い合っていると彼女の肩に何か居ることに気付く。
(なんだ!?あの黒い靄のようなコウモリは!?)
「なに?変な顔して?」
黒い靄のコウモリが彼女の首筋に何かしようとしているが、彼女は『きょとん』と気付いていない!
「アイスエイジ!肩に何かいるぞ!!!」
「!!!!」
僕の声ですぐさま肩を手で払うが、
「もう遅い!貰ったぁ!」
靄のコウモリが彼女の首筋に噛みつくと首筋から彼女の体内に入る。僕は慌ててよろける彼女を支える。
「し、視界が・・・無い・・・。」
彼女の顔を掴み目を調べる。
(目に光が無い・・・!)
「これでアイスエイジの遠距離攻撃や機動力は無くなった!今なら金を置いて行けば、視界を戻してやる!さあ、どうする?」
「そうか・・・安心したぜ・・・。失明したと思ったからな。戻せるんならよぉ!お前らぶちのめせばいいってことだな!」
「てめぇ一人でアイスエイジ守りながら戦えると思ってるのか!?ストラクチャー!後悔するなよ!」
「悪いがギャンブル中毒者にくれてやる金なんて無ぇんだよ!!」
男二人が突撃してくる。一人がショートソードで斬りかかってくるのを剣で受け止める。
(なんだ!?剣を受け止めた時の違和感は!?何かにまとわりつかれたような・・・)
「へへ・・・今なら!」
もう一人の男がアイスエイジにナイフを投擲する。
「こいつ!」
慌ててショートソードの男に蹴りを入れて、アイスエイジに向かって走る。しかし、ショートソードの男と一定の距離が離れた時だった。
(な、なんだ!?力が・・・)
ガクッと急に力が抜けてすっ転ぶ。
「す、ストラクチャー・・・!」
アイスエイジの前に壁を作るが・・・
(せ、生成スピードが・・・遅い!?)
辛うじて壁を作りナイフを防ぐ。
「馬鹿やろう!女は後だっつったろ!!!何聞いてんだ!?」
「す、すまねぇ・・・インファイト・・・」
「名前呼ぶんじゃねぇ!」
「そ、そうか・・・なるほどね・・・インファイトか。さしずめお前と離れすぎるとペナルティのデバフでもかかるって所かな?」
「へっ、だいだい合ってるさ。馬鹿が言わなければバレなかったのによぉ。それ以外にこういうのもあるんだぜ・・・っと!!」
インファイトの左手から半透明の鎖が伸び僕の左手を絡め捕る。慌てて振りほどこうとするが、触ることも出来ない不可触の鎖だった。
「無駄無駄。これは解除不可能だぜ?俺を倒さない限りな。さあ立て。いつまで転がってんだよっと!!」
インファイトが鎖をグイっと引っ張ると、僕は触れることが出来ない鎖に引っ張られ、無理矢理インファイトの方へ引き寄せられる。そこに待ち受けてるのはショートソードの薙ぎ払い。それを剣で辛うじて防ぐ。少しでも距離が出来るとナイフが飛んでくる為、気が抜けない。間合いを取りすぎるとインファイトが有利な距離まで引き寄せる、厳しい戦闘展開になっていた。
(くそっ!さっきのデバフで体が重い!それに間合いが近すぎて僕の剣じゃ立ち合いにくいんだ!これがコイツの能力を使った戦闘スタイル!まずい・・・完全に相手のペースだ!)
防ぐのに手一杯で状況を打開できる展望は見えない。インファイトを力づくで無理矢理に押し込め引きはがし、飛んでくるナイフを寸前で何とか躱す。続けざまに体勢を崩したはずのインファイトは地面に片手を付き、それを支えにしてアクロバットな蹴りを繰り出してくる。靴からは隠しナイフが飛び出て、僕は何とか上体を仰け反って蹴りを躱し、後ろに飛びのく。蹴りの斬撃が前髪を掠めたのか髪がハラハラと地面に落ちた。
「随分物騒な靴履いてるじゃないの。どこで売ってるんだよ。それにお前、サーカス団でも入ってたのか?そんな軽業の動き出来る奴は中々居ないぜ?」
「言葉は余裕そうに言うがよぉ。表情は硬いぜ?ストラクチャー。攻めあぐねて内心焦ってんだろ?金置いてサッサと行けよ?な?」
「お前こそ斬撃が軽いぜ?スピードはあるみたいだがパワーが全然無いな。さっきの押し込み、そんなに力入れてないぜ?それにもう息切れしてんじゃねえのか?スタミナ不足だな。」
「こっちは2対1なんだ。いずれお前の方が根を上げるさ。」
互いに構え隙を伺っていると、
「2対1・・・ですって?誰か忘れてるんじゃないかしら?アンタたち、私達を襲えるタイミングを見計らっていたんでしょうけど相手と場所が悪かったわね。私は‐氷雪世界‐。闘技場では見せなかったその二つ名に相応しい、とっておきを見せてあげるわ!」
後方からのアイスエイジの声。彼女の方を見ると両手が白く輝いていた。
「何かまずいぞ!ブラインドネス!女を殺れ!!!」
アイスエイジの様子を見たインファイトが焦りだし、ブラインドネスと呼んだナイフ使いに指示を出す。ブラインドネスはすぐさまアイスエイジに向かってナイフを投擲し、僕は彼女の守りに入ろうとしたが、インファイトがそれをさせまいと鎖を引っ張る。
「おっと、お前の相手はこっちなんだよ!!!」
「ぐっ・・・!あ、アイスエイジ!ナイフだ!ナイフがそっちにいった!」
なんとか言葉で注意を促すが今の彼女は盲目だ。防ぎようが・・・。しかし彼女は不敵に笑い、
「全部まとめていくわ!アンタ!自分の身は自分で何とかしなさいよー!・・・ダイアモンドダストーーーー!!!!」
アイスエイジの構えた両手から前方に強烈な冷気が吹き出る。飛んできていたナイフはその圧倒的な冷気に押し戻され、辺りは見る見るうちに凍り付いてゆく。
(あいつ!僕ごと殺す気かよ!!!)
「ストラクチャー!!」
自身を覆うように小型のドーム型に壁を作り身を守る。壁で遮断していても冷気が伝わってくる程の威力だった。
暫くすると伝わる冷気が収まり、ドームをノックして『出てきていいわよー』と普段通りのアイスエイジの声が聞こえてきた。能力を解除し外に出ると通路が凍り付き辺り一面銀世界。男たちは逃げようとしたのか、背を向け向けながら凍り付き、うめき声を上げていた。
「狭いところだと無駄に広がらず、威力が減衰しない分、これが一番ね。いや~、無傷で切り抜けれてよかったわ!」
目に光が戻ったのか、笑顔で言ってくる青畜にジト目で睨みながら無言で服をまくって背中の凍傷を見せる。
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