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塔内編
塔内編その5
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「よお!リーダーを見かけなかったか?」
「ああ、シャーク。帰ってたんだな。リーダーなら中央コテージに居るぞ。」
「あんがとさん。お前ら、こっちだ。」
あれから集落を出発し徒歩で歩くこと数時間。僕らは目的のキャンプ地に着くとシャドウシャークさんが適当な部隊員を捕まえてアーカイブさんの居場所を聞いた。キャンプの中は皆が物資を運んだり確認をしたり、中には模擬戦をしてるものも居る。まるで行軍中の軍隊のようだった。程なくして周りより少し豪華なコテージに着く。
「リーダー!シャークです。報告したいことがございます!」
「シャーク?どうぞ入って。」
中から女性の声がしてシャドウシャークさんが首で『入れ』と合図を送る。僕達は指示に従ってコテージに入るとシンプルな絨毯が敷かれていて、すぐ脇には簡素な寝袋と木箱が置かれ水鉢と皿に入った乾パンと干し肉らしきものが転がっていた。奥を見ると机に向かって書類仕事をする角帽を被った女性が居て、そのすぐ脇には鎖の付いた黄金に輝く円形の盾が大事そうに飾られている。
(この人がアーカイブさんか?)
「あら?そちらの方は?見かけない方ですね。」
「それがですね、リーダー。この二人、なんとあのカルディアと一緒に入って来たらしいですぜ?」
「本当!?それで彼女は・・・。」
「あ~・・・それが各々飛ばされたみたいでして。」
「なんですって!?それを先に言いなさい!シャーク!絶対に彼女を死なせるわけにはいかないの!!すぐに・・・」
アーカイブさんの言葉の途中で胡散臭い女が飛び込んでくる。
「すみません~!アーカイブさん。お耳に入れたいことがーっと・・・お取込み中でしたか。こりゃ失敬。」
「汚らわしいキツネ風情が・・・。」
胡散臭い女を見てヴェスパ様が敵意と嫌悪感を向ける。
「へへへ・・・すみませんね。ヴェスパお嬢様。すぐ出ていきますんで。しばらく堪忍してくださいな。」
「あなたの所為でとんだ無駄足を踏まされましたわ!」
「まあそう言うなってお嬢。そのおかげでこうして拾い物もあったんだからさ。」
「キツネ。客人が来ているのです。手短に頼みます。」
言葉ではそう言うがシャークさんもそしてアーカイブさんまでもが、キツネ目の女を冷めた目で見ていたが、女はそんな皆の目も構うことなく話を進める。
「実はちょいと情報を仕入れましてね。ゴールドラッシュの治める街にカルディアらしき人物が現れたそうですよ?なんでも金髪のスタイルの良い女性と一緒だったとか?」
「!?・・・女騎士さんだ!間違いない!」
「どうやら当たりのようね。キツネ。」
アーカイブさんはキツネと呼ばれた女に指でコインを弾き渡す。
「取っておけ。」
「へへへ・・・毎度~。またよしなに。」
女はコインを受け取ると懐に終い、そそくさとコテージを出ていく。
「リーダー!カルディアを迎えに行くのは是非俺に申しつけください!」
「あの・・・僕らも付いて行きたいです。仲間ですから。」
シャークさんが名乗り出たのをきっかけに僕も歎願した。
「そうねぇ・・・ではシャーク、ヴェスパ、それと・・・まだ名前を聞いてませんでしたね?」
「ストラクチャーです。こっちの少女はリペアペイメントです。」
「お見知りおきを。アーカイブ様~。」
優雅にローブを摘まみ礼をするリペアペイメントさん。
「ではストラクチャーさん。リペアペイメントさん。シャークたちと一緒にカルディアさんを迎えに行ってくれますか?」
「勿論です!」
「では準備をして・・・」
「あ、あの・・・!」
「はい?」
「幾つか質問宜しいですか?」
「なんでしょう?」
僕はこの塔に来た当初の目的を果たすため質問をした。
「先ずはそうですね・・・この塔には死人が居てると手紙に書いてありましたが・・・。どういうことなんです?」
僕の質問にアーカイブさんが『それは・・・』と説明しかかった所で、シャークさんが前に出て口を挟んでくる。
「それは、俺が説明しよう。この塔内では死んだはずの人間が”普通に生きてる人間のように”生活してる。食事も取るし怪我をすれば血が流れる。彼らは自分が死んだときの事も忘れているし、勿論死人と言う自覚も無い。だが、塔の中に入った生者側は彼らが死んだことを知っている人間も居る。ある時、とある死人に対して既に死んだことを指摘した奴がいた。指摘された死人は日に日に様子がおかしくなり、最後は錯乱しながら武器を振り回して、最終的には肉体が崩壊して死んだよ。いや・・・文字通り土に還った・・・と表現した方が適切だな。あの集落が襲われて間もないって分かったのもそう言うことだな。だから、死人に気が付いても何も言うな。死人の事を話題に出すのもタブーさ。」
「そう言うことは早く教えてくださいよ!」
「わりぃわりぃ!」
お茶らけながら謝るシャークさんをジト目で非難してから、改めてアーカイブさんに向き直り、本題を切り出す。
「こちらが本命なのですが、フォーチュンさんはどちらに居ますか?一緒なんですよね?手紙まで出していたくらいですから・・・。」
フォーチュンさんの名を出した瞬間、コテージ内の空気がおかしくなる。みんな隠すようにだが、一瞬空気が固まった。
「フォーチュンはここには居ません。作戦中はぐれたのです。今はどうしてるか分かりません。」
「そんな!どこでです!」
「現在いる所は上層になります。カルディアさんが目撃されたのは中層。そしてフォーチュンとはぐれたのは下層になります。」
「助けに行かないのですか!?」
「残念ながら・・・私達はいけません。ここ上層に脱出のカギがあるはずなんです。下層は無駄骨でした。フォーチュン一人の為にここに居るメンバー全員を危険に晒して重要度の低い下層へはいけません。ご理解ください。」
「そんな・・・。」
折角、情報を得られたのに・・・会えると思ったのに・・・。
「悪ぃな。ストラクチャー。下層までの行き方は教えるからよ・・・。それで勘弁してくれ。」
「は・・・い・・・。」
僕はトボトボとコテージを後にする。リペアさんも僕に続いてコテージを出た。
「シャーク!ヴェスパ!」
シャークさん達も一緒に出ようとしたが、アーカイブさんに呼び止められる。
「悪い、ストラクチャー。先に外で待っててくれ。」
そう言い残しコテージへと戻っていった。
「ああ・・・。」
僕はさっきのアーカイブさんの話がショックでシャークさんの言葉に気の抜けた返事しか出来なかった。
・・・あのフォーチュンさんが死・・・いや、何考えているんだ!死ぬわけがない!死ぬわけが無いんだ!あの人がタロットオブフォーチュンが簡単にやられるわけがない!大丈夫・・・大丈夫だ!今も、どこかで生き延びているはず・・・
「残念ですねぇ~。折角恩師の情報が得られたと思ったらまさかもう死んでいるなんて~。」
「お前!!!!」
リペアペイメントの言い草にカッとなって胸ぐらを掴み上げる。しかし、彼女は驚きもせずに平然と言葉を続ける。
「あら~、ごめんなさい~。まだ行方不明でしたね。死体が見つかってませんものね~。クスクス。」
「お前・・・なんなんだよ!いったいお前はなんなんだ!!どうして僕達に近づいた!何が目的なんだ!」
「あなたのファンなんです~。闘技場で見た時から一目ぼれしちゃって~。」
「嘘つきやがって!!お前を見てるとぶち殺したくなるぜ!!」
「酷いです~何もしてませんのに~。」
そう言うが顔は嗤ってやがる!このクソ女!その顔で、そうやって嗤うんじゃねぇ!その顔の笑顔はもっと!・・・もっと?なんだっていうんだ!クソッ!
「おう。すまない。待たせたな・・・ってなんだぁ?この空気。どうしたって言うんだ?」
険悪な雰囲気はコテージから出てきたシャークさんとヴェスパさんの登場によって中断される。
「なんでも・・・ありません。」
「ええ。ちょっと情熱的に迫られていただけですわ~。」
「頼むぜ~。これから少しの間パーティを組むんだからよぉ。ただでさえお嬢は難しいし・・・」
「あら?何か言いまして?私に何かご不満でも?」
「いえいえ~。何もございません、お嬢様は今日も実に美しゅうございますねっと・・・。」
「愚民にしては解っているじゃない。さ、案内なさい。」
「へいへい。それじゃお二人さんもいいかい?出発するぜ?森まではまた歩き。その後は影鰐で移動。その後、平地ではまた歩きだな。」
「そういえば、シャークさん。夜を待てばずっと影鰐で移動出来るんじゃないですか?」
「そうもいかねぇ。月明かりでも影が出来るんだよ。特に今は満月だからな。残念だがそう上手くは行かねぇ。さっ!楽しねえで歩いた歩いた。」
どうせヴェスパ様は乗せてくれないだろうし仕方がない。歩くか・・・。でも一時はどうなることかと思ったが、ラッキーだった。この人達に出会わなければ仲間との合流の目星どころか命がなかったかもしれないしな。戦闘面での手際の良さもあの対サイ戦を見れば解るし、街まで安心して移動できそうだ。
リペアペイメントという目的が分からない謎の少女の存在は僕の心にしこりを作ったが、今は仲間との再開に期待を寄せて僕は荒野の砂地を踏みしめていった。
「ああ、シャーク。帰ってたんだな。リーダーなら中央コテージに居るぞ。」
「あんがとさん。お前ら、こっちだ。」
あれから集落を出発し徒歩で歩くこと数時間。僕らは目的のキャンプ地に着くとシャドウシャークさんが適当な部隊員を捕まえてアーカイブさんの居場所を聞いた。キャンプの中は皆が物資を運んだり確認をしたり、中には模擬戦をしてるものも居る。まるで行軍中の軍隊のようだった。程なくして周りより少し豪華なコテージに着く。
「リーダー!シャークです。報告したいことがございます!」
「シャーク?どうぞ入って。」
中から女性の声がしてシャドウシャークさんが首で『入れ』と合図を送る。僕達は指示に従ってコテージに入るとシンプルな絨毯が敷かれていて、すぐ脇には簡素な寝袋と木箱が置かれ水鉢と皿に入った乾パンと干し肉らしきものが転がっていた。奥を見ると机に向かって書類仕事をする角帽を被った女性が居て、そのすぐ脇には鎖の付いた黄金に輝く円形の盾が大事そうに飾られている。
(この人がアーカイブさんか?)
「あら?そちらの方は?見かけない方ですね。」
「それがですね、リーダー。この二人、なんとあのカルディアと一緒に入って来たらしいですぜ?」
「本当!?それで彼女は・・・。」
「あ~・・・それが各々飛ばされたみたいでして。」
「なんですって!?それを先に言いなさい!シャーク!絶対に彼女を死なせるわけにはいかないの!!すぐに・・・」
アーカイブさんの言葉の途中で胡散臭い女が飛び込んでくる。
「すみません~!アーカイブさん。お耳に入れたいことがーっと・・・お取込み中でしたか。こりゃ失敬。」
「汚らわしいキツネ風情が・・・。」
胡散臭い女を見てヴェスパ様が敵意と嫌悪感を向ける。
「へへへ・・・すみませんね。ヴェスパお嬢様。すぐ出ていきますんで。しばらく堪忍してくださいな。」
「あなたの所為でとんだ無駄足を踏まされましたわ!」
「まあそう言うなってお嬢。そのおかげでこうして拾い物もあったんだからさ。」
「キツネ。客人が来ているのです。手短に頼みます。」
言葉ではそう言うがシャークさんもそしてアーカイブさんまでもが、キツネ目の女を冷めた目で見ていたが、女はそんな皆の目も構うことなく話を進める。
「実はちょいと情報を仕入れましてね。ゴールドラッシュの治める街にカルディアらしき人物が現れたそうですよ?なんでも金髪のスタイルの良い女性と一緒だったとか?」
「!?・・・女騎士さんだ!間違いない!」
「どうやら当たりのようね。キツネ。」
アーカイブさんはキツネと呼ばれた女に指でコインを弾き渡す。
「取っておけ。」
「へへへ・・・毎度~。またよしなに。」
女はコインを受け取ると懐に終い、そそくさとコテージを出ていく。
「リーダー!カルディアを迎えに行くのは是非俺に申しつけください!」
「あの・・・僕らも付いて行きたいです。仲間ですから。」
シャークさんが名乗り出たのをきっかけに僕も歎願した。
「そうねぇ・・・ではシャーク、ヴェスパ、それと・・・まだ名前を聞いてませんでしたね?」
「ストラクチャーです。こっちの少女はリペアペイメントです。」
「お見知りおきを。アーカイブ様~。」
優雅にローブを摘まみ礼をするリペアペイメントさん。
「ではストラクチャーさん。リペアペイメントさん。シャークたちと一緒にカルディアさんを迎えに行ってくれますか?」
「勿論です!」
「では準備をして・・・」
「あ、あの・・・!」
「はい?」
「幾つか質問宜しいですか?」
「なんでしょう?」
僕はこの塔に来た当初の目的を果たすため質問をした。
「先ずはそうですね・・・この塔には死人が居てると手紙に書いてありましたが・・・。どういうことなんです?」
僕の質問にアーカイブさんが『それは・・・』と説明しかかった所で、シャークさんが前に出て口を挟んでくる。
「それは、俺が説明しよう。この塔内では死んだはずの人間が”普通に生きてる人間のように”生活してる。食事も取るし怪我をすれば血が流れる。彼らは自分が死んだときの事も忘れているし、勿論死人と言う自覚も無い。だが、塔の中に入った生者側は彼らが死んだことを知っている人間も居る。ある時、とある死人に対して既に死んだことを指摘した奴がいた。指摘された死人は日に日に様子がおかしくなり、最後は錯乱しながら武器を振り回して、最終的には肉体が崩壊して死んだよ。いや・・・文字通り土に還った・・・と表現した方が適切だな。あの集落が襲われて間もないって分かったのもそう言うことだな。だから、死人に気が付いても何も言うな。死人の事を話題に出すのもタブーさ。」
「そう言うことは早く教えてくださいよ!」
「わりぃわりぃ!」
お茶らけながら謝るシャークさんをジト目で非難してから、改めてアーカイブさんに向き直り、本題を切り出す。
「こちらが本命なのですが、フォーチュンさんはどちらに居ますか?一緒なんですよね?手紙まで出していたくらいですから・・・。」
フォーチュンさんの名を出した瞬間、コテージ内の空気がおかしくなる。みんな隠すようにだが、一瞬空気が固まった。
「フォーチュンはここには居ません。作戦中はぐれたのです。今はどうしてるか分かりません。」
「そんな!どこでです!」
「現在いる所は上層になります。カルディアさんが目撃されたのは中層。そしてフォーチュンとはぐれたのは下層になります。」
「助けに行かないのですか!?」
「残念ながら・・・私達はいけません。ここ上層に脱出のカギがあるはずなんです。下層は無駄骨でした。フォーチュン一人の為にここに居るメンバー全員を危険に晒して重要度の低い下層へはいけません。ご理解ください。」
「そんな・・・。」
折角、情報を得られたのに・・・会えると思ったのに・・・。
「悪ぃな。ストラクチャー。下層までの行き方は教えるからよ・・・。それで勘弁してくれ。」
「は・・・い・・・。」
僕はトボトボとコテージを後にする。リペアさんも僕に続いてコテージを出た。
「シャーク!ヴェスパ!」
シャークさん達も一緒に出ようとしたが、アーカイブさんに呼び止められる。
「悪い、ストラクチャー。先に外で待っててくれ。」
そう言い残しコテージへと戻っていった。
「ああ・・・。」
僕はさっきのアーカイブさんの話がショックでシャークさんの言葉に気の抜けた返事しか出来なかった。
・・・あのフォーチュンさんが死・・・いや、何考えているんだ!死ぬわけがない!死ぬわけが無いんだ!あの人がタロットオブフォーチュンが簡単にやられるわけがない!大丈夫・・・大丈夫だ!今も、どこかで生き延びているはず・・・
「残念ですねぇ~。折角恩師の情報が得られたと思ったらまさかもう死んでいるなんて~。」
「お前!!!!」
リペアペイメントの言い草にカッとなって胸ぐらを掴み上げる。しかし、彼女は驚きもせずに平然と言葉を続ける。
「あら~、ごめんなさい~。まだ行方不明でしたね。死体が見つかってませんものね~。クスクス。」
「お前・・・なんなんだよ!いったいお前はなんなんだ!!どうして僕達に近づいた!何が目的なんだ!」
「あなたのファンなんです~。闘技場で見た時から一目ぼれしちゃって~。」
「嘘つきやがって!!お前を見てるとぶち殺したくなるぜ!!」
「酷いです~何もしてませんのに~。」
そう言うが顔は嗤ってやがる!このクソ女!その顔で、そうやって嗤うんじゃねぇ!その顔の笑顔はもっと!・・・もっと?なんだっていうんだ!クソッ!
「おう。すまない。待たせたな・・・ってなんだぁ?この空気。どうしたって言うんだ?」
険悪な雰囲気はコテージから出てきたシャークさんとヴェスパさんの登場によって中断される。
「なんでも・・・ありません。」
「ええ。ちょっと情熱的に迫られていただけですわ~。」
「頼むぜ~。これから少しの間パーティを組むんだからよぉ。ただでさえお嬢は難しいし・・・」
「あら?何か言いまして?私に何かご不満でも?」
「いえいえ~。何もございません、お嬢様は今日も実に美しゅうございますねっと・・・。」
「愚民にしては解っているじゃない。さ、案内なさい。」
「へいへい。それじゃお二人さんもいいかい?出発するぜ?森まではまた歩き。その後は影鰐で移動。その後、平地ではまた歩きだな。」
「そういえば、シャークさん。夜を待てばずっと影鰐で移動出来るんじゃないですか?」
「そうもいかねぇ。月明かりでも影が出来るんだよ。特に今は満月だからな。残念だがそう上手くは行かねぇ。さっ!楽しねえで歩いた歩いた。」
どうせヴェスパ様は乗せてくれないだろうし仕方がない。歩くか・・・。でも一時はどうなることかと思ったが、ラッキーだった。この人達に出会わなければ仲間との合流の目星どころか命がなかったかもしれないしな。戦闘面での手際の良さもあの対サイ戦を見れば解るし、街まで安心して移動できそうだ。
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