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塔内編
後夜祭
しおりを挟む「ふひ~、えがった~。」
「サブぅ・・・。イッたか~?賢者タイムか~?」
建物から出てきたら、手ごろなブロックに腰かけている姐さんに話しかけられる。
「姐さん・・・そう言うこと言わんでくださいよ~。」
「きししし。で、何点?」
「ん~・・・ずばり80点!じゃんけんで勝てて3人目でしたから、まだキツキツでした!」
「そうかそうかぁ。」
「姐さんにしては綺麗に残してくれたんで、特に顔が殆どダメージ無しってのはやっぱそそりますね~。」
「今回は私も職人技だったろ~?」
「そりゃもう!」
「で?あと何人くらいだぁ?」
「10人って所じゃないすか?」
「まだそんなに居るのか・・・私はいつ拷問できるんだ?おおん!?」
まずい!姐さんがイライラしてきている。このままだと団員が別の意味で昇天しちゃう!
「あああああーと、姐さん!ブーのエサやりは?」
「もう終わった。たらふく食べてあそこで寝てる。」
姐さんが指さす方向には日の光が当たる芝生に気持ちよさそうに寝転がって、鼻提灯を作っているブーが。頼む!起きてくれブー!そしてお前の飼い主の相手をしてくれーーー。
だが、そんな思いも空しくフガフガ言いながらいびきをかいて幸せそうに寝ている。なんとかせねば・・・なんとかせねば・・・
「あ、そーだ!姐さん。お持ち帰りの選定は?」
「もう終わった。」
「・・・」
「・・・」
すまねぇ・・・みんな。あっしはここまででさぁ・・・。
「よし、じゃあやるか。」
姐さんが立ち上がり建物に入って行く。
「おらぁ!お前らいつまでチンタラチンコ突っ込んでるんだ!さっさとしまわないと私が噛みちぎるぞぉ。ヒヒヒイヒヒヒヒ。」
悪魔のような笑いに蜘蛛の子散らすように逃げていく。
「どお?雑魚ちゃん。女としての喜びは感じられたかしらぁ?」
男の体液塗れのオトナシ氏の口が辛うじて動くが、アソコが噛まれないよう、すでに歯を全てへし折られている彼女は上手く喋れないのか、何と言ってるのか分からなかった。
「さあ、休憩時間は終わりよお。またよろしくねぇ・・・それじゃ先ずは指からいきましょう。」
「ううううううううううううううううううううううう!!!!」
「まだ親指折っただけなのに~。こんなに痛がっていたらフルコース持つかしら~?」
姐さんはそれから手足の指を一本ずつ反応を楽しむかのように丁寧に折っていった。その度に建物内に悲鳴が木霊する。
「さーて次は・・・あらぁ?」
オトナシ氏は手足の指が全部へし折られた時点で気絶してしまっていた。
あーきっとアレだな・・・。あっしは荷物を漁っていつものを取り出す。
「ダメよ。寝てちゃ~。サブぅ、アレ。」
「へい。用意してやす。」
「流石ね。準備がいいじゃない。じゃあ、行くわよぉ。」
姐さんはオトナシ氏の髪を掴み持ち上げる。ぶちぶちぶちと髪が抜け落ちるがお構いなしに。そしてあっしから受け取ったのこぎりで乳房を切り取っていく。
「ほーら、ぎーこぎーこ♪」
「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
オトナシ氏はあまりの痛みに覚醒して血をまき散らしながら暴れ出す。姐さんはそんなこと構わずノコを引き乳房を切り取ってしまう。
「死なないよう止血しやすか?」
「そうねぇ・・・お願い。」
髪の毛をパッと離すと、糸が切れたあやつり人形のように地面に転がる。あっしが止血をしようと近づくが・・・
「あ、姐さん・・・こいつ・・・。」
「ん?」
オトナシ氏は血まみれの床を両手両足を何とか使い姐さんに近づいていく。姐さんの足元まで来ると、姐さんを見上げてボソボソと口を動かし、その御足をぺろぺろと舐め出した。ぺろぺろと舐めては見上げて口を動かす。
(”殺してくれ”・・・か。あー、完全に折れたなぁ~。)
姐さんはその様子を暫くはつまらなそうに見下ろしていたが、おもむろに足を上げると・・・
「ううううううううううううううううううううう!!!!!」
思いっきり腕を踏んずけた。変な折れ方をしたのか骨が皮膚を破り突き出している。オトナシ氏は叫んだ後も必死に足を舐め慈悲を乞う。
それでも破壊の女王は足を振り上げ・・・今度は逆の手を蹴り飛ばした。
「んんんんんんんんんんんん!!!!」
また、オトナシ氏の嘆きが響く。その様子に我らがクィーンは絶頂してるんじゃないかという程、恍惚とした表情を浮かべるのだった。
結局両手両足を完全に破壊し終えた所でオトナシ氏は舐めるのをやめた。いや・・・もう出来なくなったが正しいか。今はピクリとも動かない。
「どうだ?」
「死んでますね。まー、当然と言っちゃ当然ですが・・・。」
「じゃあ記念撮影するからセッティングよろしくねぇ。」
「クイーン。」
「ん?」
「今回は・・・。」
「今回はぁ?なんだ?」
「超優しかったですね!」
あっしがそう言うと満足そうに笑い、
「だろぉ~?可愛らしい絶命乞いしたから一日で終わらせてやった。」
「前は一週間拷問とか普通でしたもんね!」
「惚れなおしたかぁ?」
「濡れやした。」
「それはメスのセリフだ、馬鹿やろう。」
「へへ・・・すいやせん。じゃあちょっくらセッティングに吊ってきますね。」
あっしは事切れたオトナシ氏の遺体をズルズルと引きずっていく。外に持ち出すと既に中央の広場には他の団員が準備を完了させつつあった。あっしはオトナシ氏を絞首刑の処刑場のようにつると、その場から少し離れて手カメラを作り、その光景を覗く。
「ん~、ばっちしっすね~。」
「おーできたかぁ~。」
「姐さん!ちょうど呼びに行こうと思ってやした。」
「じゃあ撮るか。皆入りなさいよぉ!報告用に使うんだからぁ。」
最後は渾身のオブジェをバックに仕事仲間全員、笑顔でピースしながら記念撮影。いや~今回は素晴らしい仕事でやんした。今日はぐっすり寝れそうですな!
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