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塔内編
塔内編その13
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「う、ううん・・・。」
「あ、起きた?も、もうちょっとで着替え終わるとこだったのに。」
気が付いたあたしが目にしたのは太った裸の男の人。あたしはベッドの上で丈の短いドレスに着替えさせられている途中で、その男の人がいやらしい目つきであたしを覗き込んでいた。
「やだ!やだ!こっち来ないで!!」
あたしは枕を手に取り、男の人の顔を目掛けて枕で殴る。男の人はびっくりするが、置いてあった枕が上質なふかふかの枕のせいで全くダメージにはならない。
「ちょ、ちょ、やめ・・・。ライカちゃん!話違うよ~。結構この子動けてるんだけど!」
「え~?・・・っかしーな~。ちゃんと入ったんだけど?てか、アルケミストさ~。自分の薬使えばいいじゃん?打っちゃいなよ?」
「キメセクか~。最初はノーマルで嫌がる姿楽しみたかったのにな~。しょうがない。」
アルケミストと呼ばれた男はベッドの脇にある引き出しから注射器を取り出しあたしに迫ってくる。
「だ、大丈夫、大丈夫だからね。フヒヒ・・・」
「や、やだ・・・来ないで・・・」
必死で逃げようと頭では考えてるけど怖くて体がうまく動かない。全身を使ってベッドの上で後ずさるのが精一杯だった。
「さ、気持ちよくなろうねー。」
「やだ・・・やだやだやだやだ・・・やめて、やめてください!」
男が注射器をあたしの腕にあてがい突き刺す。僅かな痛みが走ると自分の体に何を入れられるのか・・・その恐怖で涙がこぼれる。あたしは碌に抵抗できずにただ『やめてください』と懇願するしかなかった。
「ほーら、入っていくよぉ~。すーぐ気持ち良くなるからねぇ。」
体に薬剤が入る感触がある。すると程なくして何だか頭がふわふわとして体も軽く、さっきまであった気持ち悪さもどこかへいってしまった。
「あはぁー・・・」
「おー、効いてきた効いてきた。この子結構いけるねぇ。」
「あーあ、この子もこれで廃人確定か♪」
「ら、ライカちゃんが連れてきたんだけどね。」
「だってぇ・・・聖夜様に褒められたいんだもん♪そのためにお金稼がなくちゃ。ああ~、聖夜様~。」
目の前で男の人と女の人が何か話してる。よく分からないけどなんだっていいや。それよりも遠くにあたしのずっと会いたかった人が居てる。鮮やかな色をつけてそこに立っている。ずっと会いたかったの。ずっと探していたのよ!?えーと、えーと・・・あれぇ?ずっと探していたのに名前、出てこないや?えーと・・・えーと・・・まあいいや。
「見つけた~。」
あたしは立ち上がってその人の元へ行く。しかし何故かその人の元へは行けず硬い壁に当たり、頭をぶつけてしまった。
「いたぁ~・・・なんでぇ?」
「び、びっくりしたんだな。急に走り出したかと思ったら鏡に顔面からぶつかるなんて・・・。」
「いや、ヤクチューなんてこんなもんでしょ?」
「しかも折角着せたのに服脱げちゃうし・・・着衣エッチがしたかったんだけどな・・・。」
壁の中の男の人がしょげてる。嫌なことがあったのかな?逆に女の人は機嫌よくケラケラと笑ってる。良いことあったのかな?あたしも嬉しい。あたしも良いことがあったから。あたしも笑おう。でも壁の中のずっと会いたかった彼女は笑わない。
「あのね、あのね。あたしあなたにずっと会いたかったんだ。やっと会えた。ねえねえこっちに来てよ。あたしと話をしよ?」
あたしは壁の中の彼女を撫でようとする。でもどうやっても触れることが出来ないの。
「なんか鏡に向かって話してるけど何見えてるんだろうね。・・・お?両手を鏡に付けてちょうどバックから出来そうなんだな。」
壁の中であたしの後ろに男の人が立つ。男の人があたしのお股に手をやり撫でてくる。くすぐったい、それに気持ちいい。あたしは思わず吐息が漏れた。
「もう濡れ濡れだ。フヒヒ・・・気持ちよさそー。それじゃ・・・。」
男の人があたしのお尻を掴む。その時、壁の中の彼女の口が動いた。声は聞こえない。でも口の動きで言っていることが分かる。
う し ろ に て き が い る よ。 や っ ちゃ え !
そうなんだ。うん!わかった~。
_______________________________
「なんだ?急に紅いオー・・・ラーが・・・?・・・ライカちゃんコイツ大丈夫なの?」
「大丈夫。そいつ凄く弱かったもん。なんかあったらあたしが止めるから♪」
あたしは答えながらアルケミストからの紹介料を数えていた。こいつは見た目も態度もキモいけど金払い良いところだけは好きよ。
「・・・すご。ねぇねぇ!ライカちゃん!見て!凄いよ?見る見るうちにほら!綺麗な真っ赤なドレスになった。これで着衣エッチできる。」
「はいはい。良かったね~。」
デブが嬉しそうに振り向き興奮しながら私に同意を求めてくる。あたしはお金を数えながらそれに対して適当に相槌を打っていたのだが、何気にデブが指をさす、”そいつ”を見た瞬間あたしは叫んでいた。
「アルケミスト!!すぐ離れろ!!!」
「へ?」
すでに遅かった。あたしが声をかけた瞬間、デブは吹き飛び、その巨体がクローゼットの扉を破壊し、激しい音を立てながら荷物と服に埋もれた。
デブは生きているだろうか?折角の金づるなのに。いや、そんなことよりも、まずあたしは生きてこの館から出る方法を考えないといけない。
デブが同意を求めて指をさした”そいつ”は、それまで薬でラリッてずっと鏡の中を覗いてへらへらしていたはずなのに、あたしが見た時のそいつはデブの方をその紅いドレスと同じ色の瞳で静かに塵芥を見るかのように眺めていた。その姿を見た時、今までの戦闘の勘が言っていたんだ。こいつは今までのどんな奴よりもやばい奴だと。今はそいつがあたしをじっと見つめてターゲットにしている。
(最悪最悪最悪最悪最悪!!なんであたしがこんな目に!)
いや、大丈夫だ。あたしは雷閃光女だ!短距離の移動スピードなら誰にも負けない。瞬間的に移動して視界から消えて、後は気配を消せば生存の可能性はある。よし・・・やれる!今までやって来たように今回も!生き延びて見せる!
(一瞬だ。一瞬でいいから気を逸らせれば・・・。)
そう思ったときだった。デブが吹っ飛んだクローゼットで僅かに音がする。デブが生きていたのか、それとも乱雑に散らかった物が崩れたのか知らないが、一瞬”そいつ”の目がクローゼットを向く。あたしはその隙を逃さない。
「ライトニングステップ!」
稲光の如き俊足の短距離移動。これで窓を破って外へ。そして外の闇夜に紛れて気配を消す。完璧だ!・・・そう完璧だったはずなのに・・・
「嘘でしょ!?」
ぶち破るはずの予定の窓の前にすでに”そいつ”がいる。あたしよりも速く先回りして立つなんて・・・。そしてそのまま腕を伸ばし、突っ込んでくるあたしの喉を掴み片手で軽々と持ち上げた。
(この糞女・・・こんなことでやられてたまる・・・か・・・!)
あたしは反撃を試みて”そいつ”を見据えた。だが・・・それをしたことによってあたしの心の中で何かが折れる音がした。
(だ、ダメだ・・・こ、怖い!・・・殺される!)
嗤っていた。あたしを軽々と持ち上げて、その親指であたしの首をさすりながら目が言っていた、『何時でもへし折れるよ?』って。彼女は指に力を入れて首を閉めたり緩めたりして、あたしの反応を楽しんでいるようだった。あたしは命を握られてる恐怖に耐えきれず手足を必死に動かし、酸素を求めて打ちあがった岸に魚の様に口をパクパクさせると、その様子を見て彼女は嬉しそうに口角を上げて静かに嗤っていた。その様子がよりあたしの心を壊してゆく。
もうダメだ・・・。あたしは抵抗をやめ、全てを投げだし何とか生きながらえようとしていた思考を停止して脱力する。きっと今自分の顔を見れたら死んだ魚みたいな目をしてるんだろうな・・・。その時だった、部屋の扉が勢いよく開く。そこには見知らぬ男女が三人立っていた。
「あ、起きた?も、もうちょっとで着替え終わるとこだったのに。」
気が付いたあたしが目にしたのは太った裸の男の人。あたしはベッドの上で丈の短いドレスに着替えさせられている途中で、その男の人がいやらしい目つきであたしを覗き込んでいた。
「やだ!やだ!こっち来ないで!!」
あたしは枕を手に取り、男の人の顔を目掛けて枕で殴る。男の人はびっくりするが、置いてあった枕が上質なふかふかの枕のせいで全くダメージにはならない。
「ちょ、ちょ、やめ・・・。ライカちゃん!話違うよ~。結構この子動けてるんだけど!」
「え~?・・・っかしーな~。ちゃんと入ったんだけど?てか、アルケミストさ~。自分の薬使えばいいじゃん?打っちゃいなよ?」
「キメセクか~。最初はノーマルで嫌がる姿楽しみたかったのにな~。しょうがない。」
アルケミストと呼ばれた男はベッドの脇にある引き出しから注射器を取り出しあたしに迫ってくる。
「だ、大丈夫、大丈夫だからね。フヒヒ・・・」
「や、やだ・・・来ないで・・・」
必死で逃げようと頭では考えてるけど怖くて体がうまく動かない。全身を使ってベッドの上で後ずさるのが精一杯だった。
「さ、気持ちよくなろうねー。」
「やだ・・・やだやだやだやだ・・・やめて、やめてください!」
男が注射器をあたしの腕にあてがい突き刺す。僅かな痛みが走ると自分の体に何を入れられるのか・・・その恐怖で涙がこぼれる。あたしは碌に抵抗できずにただ『やめてください』と懇願するしかなかった。
「ほーら、入っていくよぉ~。すーぐ気持ち良くなるからねぇ。」
体に薬剤が入る感触がある。すると程なくして何だか頭がふわふわとして体も軽く、さっきまであった気持ち悪さもどこかへいってしまった。
「あはぁー・・・」
「おー、効いてきた効いてきた。この子結構いけるねぇ。」
「あーあ、この子もこれで廃人確定か♪」
「ら、ライカちゃんが連れてきたんだけどね。」
「だってぇ・・・聖夜様に褒められたいんだもん♪そのためにお金稼がなくちゃ。ああ~、聖夜様~。」
目の前で男の人と女の人が何か話してる。よく分からないけどなんだっていいや。それよりも遠くにあたしのずっと会いたかった人が居てる。鮮やかな色をつけてそこに立っている。ずっと会いたかったの。ずっと探していたのよ!?えーと、えーと・・・あれぇ?ずっと探していたのに名前、出てこないや?えーと・・・えーと・・・まあいいや。
「見つけた~。」
あたしは立ち上がってその人の元へ行く。しかし何故かその人の元へは行けず硬い壁に当たり、頭をぶつけてしまった。
「いたぁ~・・・なんでぇ?」
「び、びっくりしたんだな。急に走り出したかと思ったら鏡に顔面からぶつかるなんて・・・。」
「いや、ヤクチューなんてこんなもんでしょ?」
「しかも折角着せたのに服脱げちゃうし・・・着衣エッチがしたかったんだけどな・・・。」
壁の中の男の人がしょげてる。嫌なことがあったのかな?逆に女の人は機嫌よくケラケラと笑ってる。良いことあったのかな?あたしも嬉しい。あたしも良いことがあったから。あたしも笑おう。でも壁の中のずっと会いたかった彼女は笑わない。
「あのね、あのね。あたしあなたにずっと会いたかったんだ。やっと会えた。ねえねえこっちに来てよ。あたしと話をしよ?」
あたしは壁の中の彼女を撫でようとする。でもどうやっても触れることが出来ないの。
「なんか鏡に向かって話してるけど何見えてるんだろうね。・・・お?両手を鏡に付けてちょうどバックから出来そうなんだな。」
壁の中であたしの後ろに男の人が立つ。男の人があたしのお股に手をやり撫でてくる。くすぐったい、それに気持ちいい。あたしは思わず吐息が漏れた。
「もう濡れ濡れだ。フヒヒ・・・気持ちよさそー。それじゃ・・・。」
男の人があたしのお尻を掴む。その時、壁の中の彼女の口が動いた。声は聞こえない。でも口の動きで言っていることが分かる。
う し ろ に て き が い る よ。 や っ ちゃ え !
そうなんだ。うん!わかった~。
_______________________________
「なんだ?急に紅いオー・・・ラーが・・・?・・・ライカちゃんコイツ大丈夫なの?」
「大丈夫。そいつ凄く弱かったもん。なんかあったらあたしが止めるから♪」
あたしは答えながらアルケミストからの紹介料を数えていた。こいつは見た目も態度もキモいけど金払い良いところだけは好きよ。
「・・・すご。ねぇねぇ!ライカちゃん!見て!凄いよ?見る見るうちにほら!綺麗な真っ赤なドレスになった。これで着衣エッチできる。」
「はいはい。良かったね~。」
デブが嬉しそうに振り向き興奮しながら私に同意を求めてくる。あたしはお金を数えながらそれに対して適当に相槌を打っていたのだが、何気にデブが指をさす、”そいつ”を見た瞬間あたしは叫んでいた。
「アルケミスト!!すぐ離れろ!!!」
「へ?」
すでに遅かった。あたしが声をかけた瞬間、デブは吹き飛び、その巨体がクローゼットの扉を破壊し、激しい音を立てながら荷物と服に埋もれた。
デブは生きているだろうか?折角の金づるなのに。いや、そんなことよりも、まずあたしは生きてこの館から出る方法を考えないといけない。
デブが同意を求めて指をさした”そいつ”は、それまで薬でラリッてずっと鏡の中を覗いてへらへらしていたはずなのに、あたしが見た時のそいつはデブの方をその紅いドレスと同じ色の瞳で静かに塵芥を見るかのように眺めていた。その姿を見た時、今までの戦闘の勘が言っていたんだ。こいつは今までのどんな奴よりもやばい奴だと。今はそいつがあたしをじっと見つめてターゲットにしている。
(最悪最悪最悪最悪最悪!!なんであたしがこんな目に!)
いや、大丈夫だ。あたしは雷閃光女だ!短距離の移動スピードなら誰にも負けない。瞬間的に移動して視界から消えて、後は気配を消せば生存の可能性はある。よし・・・やれる!今までやって来たように今回も!生き延びて見せる!
(一瞬だ。一瞬でいいから気を逸らせれば・・・。)
そう思ったときだった。デブが吹っ飛んだクローゼットで僅かに音がする。デブが生きていたのか、それとも乱雑に散らかった物が崩れたのか知らないが、一瞬”そいつ”の目がクローゼットを向く。あたしはその隙を逃さない。
「ライトニングステップ!」
稲光の如き俊足の短距離移動。これで窓を破って外へ。そして外の闇夜に紛れて気配を消す。完璧だ!・・・そう完璧だったはずなのに・・・
「嘘でしょ!?」
ぶち破るはずの予定の窓の前にすでに”そいつ”がいる。あたしよりも速く先回りして立つなんて・・・。そしてそのまま腕を伸ばし、突っ込んでくるあたしの喉を掴み片手で軽々と持ち上げた。
(この糞女・・・こんなことでやられてたまる・・・か・・・!)
あたしは反撃を試みて”そいつ”を見据えた。だが・・・それをしたことによってあたしの心の中で何かが折れる音がした。
(だ、ダメだ・・・こ、怖い!・・・殺される!)
嗤っていた。あたしを軽々と持ち上げて、その親指であたしの首をさすりながら目が言っていた、『何時でもへし折れるよ?』って。彼女は指に力を入れて首を閉めたり緩めたりして、あたしの反応を楽しんでいるようだった。あたしは命を握られてる恐怖に耐えきれず手足を必死に動かし、酸素を求めて打ちあがった岸に魚の様に口をパクパクさせると、その様子を見て彼女は嬉しそうに口角を上げて静かに嗤っていた。その様子がよりあたしの心を壊してゆく。
もうダメだ・・・。あたしは抵抗をやめ、全てを投げだし何とか生きながらえようとしていた思考を停止して脱力する。きっと今自分の顔を見れたら死んだ魚みたいな目をしてるんだろうな・・・。その時だった、部屋の扉が勢いよく開く。そこには見知らぬ男女が三人立っていた。
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