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塔内編
塔内編その21
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「うわぁ・・・」
現在、我々はコレクターさんから紹介されたお金を貸してくれるという場所に来たわけですが・・・。
「日当たりの悪い雑居ビルの三階。廊下は薄暗く光量の少ない照明。簡素な金属製ドアに怪しげな広告・・・。」
ドアには『安心安全低金利!審査不要のスピード貸付!』といういかにもな張り紙がされている。
「これ絶対やばいやつですって!やめときましょう!・・・ぐぇ・・・」
僕が階段を降りようとすると、服の首元をヴェスパ様に掴まれて潰れたアヒルのような声が出る。
「諦めなさいな。他に当てが無いでしょうに。」
「ミナモさ~ん。」
「無い。」
「早すぎるっぴ~・・・まだ何も言ってないっぴ~。」
「可愛く言ってもキモいだけだから。早く入るわよ。」
「あの~・・・お二人はもしもの連帯保証人に・・・。」
「ならない。」
「なるわけないでしょ。」
「デスヨネ~。」
二人に両脇を抱えられ、連行される宇宙人の様になりながら部屋に入った。
中には机に足を投げだしながら、煙草をふかす目つきの悪い男が一人。その机の前にソファとテーブルの応接セットが置いてある。男は僕らに気付くと『ん?』と煙草でソファを指し、掛けるよう促した。僕は二人に連行されながら三人掛けのソファに腰をかける。
「幾らだい?お嬢さん方。」
「借りるのはこの男ですわ。」
「そいつが?ほぉ・・・。」
ギロリと値踏みされるように見つめられる。やだ、怖いんだけど。ヤ●ザですよヤ●ザ!
「あ、あの・・・僕らコレクターさんの紹介で・・・。」
「・・・ばか。」
ヴェスパ様にギロリと睨まれる。
「へっ、あいつにねぇ。分かった、悪いようにはしない」
「じゃ、じゃあ・・・。」
「なーんて、言うと思ったか?ボウズ。それとこれとは違うんだよ。コレクターの名前出せば良くしてもらえると思ったか?甘いんだよ!」
男は不機嫌さを滲ませながら煙草を灰皿に押し当てて消した。
「申し訳ありませんわ。この男は馬鹿ですので、放って置いてください。借りれる金額と利息の話を進めてくださるかしら?」
「コイツを読みな。」
そう言ってヤクザさんは書類を投げてよこす。ヴェスパ様はそれを受け取ると目を通して・・・
「ふむ・・・いいでしょう。ではにひゃ・・・」
ヴェスパ様が彼に金額の申し入れをしようとした瞬間、『バンッ』とドアが勢いよく開け放たれて、二人組の男女が部屋に飛び込んできた。正確には女が男の首根っこを掴んで、投げ入れるように入って来たのだ。
「早く!借り入れしな!!」
「お、おいおい!ちょっと待ってくれよ、ライカちゃ~ん。もうちょっと待ってくれても~。もう少し待ってくれたらすぐ返すからさ~。絶対!今回こそ!今回こそほんとにほんとだから!」
入ってきた二人組の片方はなんと先日僕らと揉めたライカちゃんことブリッツライン。それに引きずられて部屋に投げ入れられたちょび髭生やしたカウボーイ風のおっさん。
「来客中だぜ?二人とも。商売の邪魔するなら帰んな。」
ヤクザさんが二人を睨みながらそう言うと、そこで初めてブリッツラインがこちらに気づいたようで、こちらの面々に驚いた後、嫌そうに目線を逸らす。
「それに、ブリッツラインよぉ・・・。そのカウボーイには金は貸せねえぜ?」
「は?何でよ!モーゲージ。あんたの仕事でしょ!」
「そいつは既にうちからも借りてるんだ。これ以上は貸せねえ。」
「なんですって!?」
「へへへ・・・わりぃな、ライカちゃん。」
ヘラヘラとしながら全く悪びれも無い態度で謝るオッサン。なんか知り合いには居て欲しくないタイプだな、この人。
ブリッツラインは当てが外れて、僕らが居るにも関わらずイライラを隠そうとしない。何かを焦っているような様子で眉間に皺をよせ親指を噛んで考え事をしている。
「お前も俺から借りた金の返済期限がもう来るもんな、ブリッツ。焦るよなぁ~。新規事業の飲食店も上手くいってなくて、売りの儲けが相殺してしまってるもんな。おまけに金を産むアルケミストは消えたんだろ~?もう裏社会で話題になってるぜ?」
楽しそうにブリッツラインに語りかけるモーゲージと呼ばれたヤクザさん。
「お前も馬鹿だな~。男に貢ぐためによぉ。言っておくが、期限が来たら取り立てさせてもらうからな。返せなかったら、そうだな・・・24時間耐久で膣ドカタでもして貰おうか、お手の物だろ?なあ!」
言われて、苦虫を潰したような顔で立ち尽くすブリッツさん。そしてこちらを睨んでくる。当然か・・・結果的に麻薬部門潰したの僕らなんだもんな。ミナモさんは事情がよく呑み込めていないのか困惑しているが、解っているヴェスパ様は涼しい顔でソファに背中を預けている。
「なんだぁ?お前たちブリッツと知り合いなのか?」
「あ、あの~・・・その・・・実は、薬のを潰したの僕らでして・・・。」
「何?お前らが?おい、本当なのか?ブリッツ。」
問われて『プイッ』っと顔を逸らしたのを肯定と受け取ったのか、モーゲージさんが笑いだす。
「はははははは!!!そうか!お前らが。おい、さっきの話だが良い条件で貸し付けてやる。で?その金で何をするんだ?そのお嬢ちゃんみたいに事業か?」
「実は仲間を攫われて・・・その仲間を助けに行くんです。その為にお金と仲間を探していて・・・。」
「ほーん、どいつと揉めたんだ?」
「アーカイブですわ。」
ヴェスパ様が臆しもせず答える。
「はっ!最前線組と喧嘩かよ!お前ら面白れぇな。ぃよし!おい、ブリッツ、カウボーイ、この兄ちゃんたちに手を貸すなら返済待ってやってもいいぜ?」
「へ?いやいや、旦那ぁ!アーカイブと喧嘩とか正気の沙汰じゃないぜ~。」
「嫌よ!聖夜様の元を離れるなんて!」
「お前ら、断れる立場なのか?じゃあ二人とも耳揃えて返しな。」
「「そ、それは・・・」」
二人してモーゲージに対して身を乗り出しギャーギャー文句を言って断ろうとしたが、返済を求められると途端静かになり押し黙ってしまう。
「決まりだな。兄ちゃんたちもいいか?」
「それは勿論助かります。でも良いんですか?お金も人も都合してくれてモーゲージさんに何の得が・・・。」
「得は無いな。」
「じゃあどうして・・・」
「どうしてって。そりゃ決まってる。」
「?」
「楽しそうだからだ!」
楽しそうって・・・なんだ?この人・・・金融屋としてそれでいいのだろうか?
「今、俺の事、変わり者だなって思ったろ?お前らは誰の紹介で来たんだ?」
「誰って・・・あっ・・・。」
「そう言うことだ。類友って奴だな。」
確かにあの赤髪の変人エルフの言う通りだった。『悪いやつじゃないから』って。
現在、我々はコレクターさんから紹介されたお金を貸してくれるという場所に来たわけですが・・・。
「日当たりの悪い雑居ビルの三階。廊下は薄暗く光量の少ない照明。簡素な金属製ドアに怪しげな広告・・・。」
ドアには『安心安全低金利!審査不要のスピード貸付!』といういかにもな張り紙がされている。
「これ絶対やばいやつですって!やめときましょう!・・・ぐぇ・・・」
僕が階段を降りようとすると、服の首元をヴェスパ様に掴まれて潰れたアヒルのような声が出る。
「諦めなさいな。他に当てが無いでしょうに。」
「ミナモさ~ん。」
「無い。」
「早すぎるっぴ~・・・まだ何も言ってないっぴ~。」
「可愛く言ってもキモいだけだから。早く入るわよ。」
「あの~・・・お二人はもしもの連帯保証人に・・・。」
「ならない。」
「なるわけないでしょ。」
「デスヨネ~。」
二人に両脇を抱えられ、連行される宇宙人の様になりながら部屋に入った。
中には机に足を投げだしながら、煙草をふかす目つきの悪い男が一人。その机の前にソファとテーブルの応接セットが置いてある。男は僕らに気付くと『ん?』と煙草でソファを指し、掛けるよう促した。僕は二人に連行されながら三人掛けのソファに腰をかける。
「幾らだい?お嬢さん方。」
「借りるのはこの男ですわ。」
「そいつが?ほぉ・・・。」
ギロリと値踏みされるように見つめられる。やだ、怖いんだけど。ヤ●ザですよヤ●ザ!
「あ、あの・・・僕らコレクターさんの紹介で・・・。」
「・・・ばか。」
ヴェスパ様にギロリと睨まれる。
「へっ、あいつにねぇ。分かった、悪いようにはしない」
「じゃ、じゃあ・・・。」
「なーんて、言うと思ったか?ボウズ。それとこれとは違うんだよ。コレクターの名前出せば良くしてもらえると思ったか?甘いんだよ!」
男は不機嫌さを滲ませながら煙草を灰皿に押し当てて消した。
「申し訳ありませんわ。この男は馬鹿ですので、放って置いてください。借りれる金額と利息の話を進めてくださるかしら?」
「コイツを読みな。」
そう言ってヤクザさんは書類を投げてよこす。ヴェスパ様はそれを受け取ると目を通して・・・
「ふむ・・・いいでしょう。ではにひゃ・・・」
ヴェスパ様が彼に金額の申し入れをしようとした瞬間、『バンッ』とドアが勢いよく開け放たれて、二人組の男女が部屋に飛び込んできた。正確には女が男の首根っこを掴んで、投げ入れるように入って来たのだ。
「早く!借り入れしな!!」
「お、おいおい!ちょっと待ってくれよ、ライカちゃ~ん。もうちょっと待ってくれても~。もう少し待ってくれたらすぐ返すからさ~。絶対!今回こそ!今回こそほんとにほんとだから!」
入ってきた二人組の片方はなんと先日僕らと揉めたライカちゃんことブリッツライン。それに引きずられて部屋に投げ入れられたちょび髭生やしたカウボーイ風のおっさん。
「来客中だぜ?二人とも。商売の邪魔するなら帰んな。」
ヤクザさんが二人を睨みながらそう言うと、そこで初めてブリッツラインがこちらに気づいたようで、こちらの面々に驚いた後、嫌そうに目線を逸らす。
「それに、ブリッツラインよぉ・・・。そのカウボーイには金は貸せねえぜ?」
「は?何でよ!モーゲージ。あんたの仕事でしょ!」
「そいつは既にうちからも借りてるんだ。これ以上は貸せねえ。」
「なんですって!?」
「へへへ・・・わりぃな、ライカちゃん。」
ヘラヘラとしながら全く悪びれも無い態度で謝るオッサン。なんか知り合いには居て欲しくないタイプだな、この人。
ブリッツラインは当てが外れて、僕らが居るにも関わらずイライラを隠そうとしない。何かを焦っているような様子で眉間に皺をよせ親指を噛んで考え事をしている。
「お前も俺から借りた金の返済期限がもう来るもんな、ブリッツ。焦るよなぁ~。新規事業の飲食店も上手くいってなくて、売りの儲けが相殺してしまってるもんな。おまけに金を産むアルケミストは消えたんだろ~?もう裏社会で話題になってるぜ?」
楽しそうにブリッツラインに語りかけるモーゲージと呼ばれたヤクザさん。
「お前も馬鹿だな~。男に貢ぐためによぉ。言っておくが、期限が来たら取り立てさせてもらうからな。返せなかったら、そうだな・・・24時間耐久で膣ドカタでもして貰おうか、お手の物だろ?なあ!」
言われて、苦虫を潰したような顔で立ち尽くすブリッツさん。そしてこちらを睨んでくる。当然か・・・結果的に麻薬部門潰したの僕らなんだもんな。ミナモさんは事情がよく呑み込めていないのか困惑しているが、解っているヴェスパ様は涼しい顔でソファに背中を預けている。
「なんだぁ?お前たちブリッツと知り合いなのか?」
「あ、あの~・・・その・・・実は、薬のを潰したの僕らでして・・・。」
「何?お前らが?おい、本当なのか?ブリッツ。」
問われて『プイッ』っと顔を逸らしたのを肯定と受け取ったのか、モーゲージさんが笑いだす。
「はははははは!!!そうか!お前らが。おい、さっきの話だが良い条件で貸し付けてやる。で?その金で何をするんだ?そのお嬢ちゃんみたいに事業か?」
「実は仲間を攫われて・・・その仲間を助けに行くんです。その為にお金と仲間を探していて・・・。」
「ほーん、どいつと揉めたんだ?」
「アーカイブですわ。」
ヴェスパ様が臆しもせず答える。
「はっ!最前線組と喧嘩かよ!お前ら面白れぇな。ぃよし!おい、ブリッツ、カウボーイ、この兄ちゃんたちに手を貸すなら返済待ってやってもいいぜ?」
「へ?いやいや、旦那ぁ!アーカイブと喧嘩とか正気の沙汰じゃないぜ~。」
「嫌よ!聖夜様の元を離れるなんて!」
「お前ら、断れる立場なのか?じゃあ二人とも耳揃えて返しな。」
「「そ、それは・・・」」
二人してモーゲージに対して身を乗り出しギャーギャー文句を言って断ろうとしたが、返済を求められると途端静かになり押し黙ってしまう。
「決まりだな。兄ちゃんたちもいいか?」
「それは勿論助かります。でも良いんですか?お金も人も都合してくれてモーゲージさんに何の得が・・・。」
「得は無いな。」
「じゃあどうして・・・」
「どうしてって。そりゃ決まってる。」
「?」
「楽しそうだからだ!」
楽しそうって・・・なんだ?この人・・・金融屋としてそれでいいのだろうか?
「今、俺の事、変わり者だなって思ったろ?お前らは誰の紹介で来たんだ?」
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