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塔内編
塔内編その32
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「ふぅ・・・決まった。・・・君、無事かい?他の攻撃隊はどうしたんだい?」
全身白を基調とした金髪のさわやかな青年が白い歯を見せながらはにかんでいる。正直気持ち悪い。私は苦手なタイプだ。
「攻撃隊はこっちだ。ジャスティス。」
ジャスティスと呼ばれたさわやかな金髪に声をかけたのは仮面の大男。親指で後ろを指すとまだ森の中で縮みあがっている隊員が見て取れた。
「なんと!どうしたというんだ!戦闘職ともあろうものが肝心な時に震えているなんて。」
「あなたこそ何をやっていたのです?ジャスティス。」
腰に手を当て呆れかえっているジャスティスに対してそう小言を言ったのはアーカイブだった。
「いやぁ・・・行軍中においしそうなきのこを見つけまして、とりあえず食べてみたらお腹がテンペストになってしまいまして・・・。後方にてヒーラーの助けを借りて戦っていたのです。非常に苦しい戦いでした。」
拳を握りしめて熱弁するイケメン。よし、分かったぞ・・・こいつきっと馬鹿だ。
「はぁぁ・・・何をやっているのです・・・あなたは。まぁ、いい。皆、進みますよ。」
手をあおり前身の合図を出すアーカイブ。ぞろぞろと隊員が前進した時だった。
「あちゃ~。倒されてしまってるでやんす。姐さんに叱られるな~。」
辺りに声が響く。だが声の主の姿はどこにも見当たらない。
「初めまして。攻略組御一行さん。申し訳ありやせんが。ちょっとペースが速いでやんす。まだ準備出来てませんので、その辺で留まってて欲しい訳ですな。」
「何を馬鹿なことを!私達は先に行きます。どなたか知りませんがあなたの言うことなんて聞けません。」
「いや~、やめておいた方がいいすよ~。」
『嬢ちゃん。洞窟周辺に何か違和感がある。』
(違和感?)
『ああ・・・ついさっき、この声の主が話始めた頃だ。』
「こんな声、無視して行きますよ。」
アーカイブが再び手で合図し、部隊員を洞窟へと促す。
声がして止まっていた部隊員が再び歩いて洞窟へ近寄ろうとした時、
「た、たすけ・・・ごぶっ・・・」
めきょめきょめきょ
あちらこちらで不快な音を出しながら、まるで抉られ押しつぶされるかのように人間が潰されていく。
「う、うわあああああああああああ!!!!」
その様子を見た部隊員が慌てて悲鳴を上げながら洞窟から距離を取った。
「地雷をねー。撒かせて頂きやした。『空間地雷』ね。目に見えませんので。それと人間だけを殺す地雷でして、デコイの類は反応しやせんよ。」
「これじゃあ、お手上げです。怪我人を手当てして、ここで一旦引き返しましょう。」
そう提案したのはシャドウシャーク。しかし・・・
「いや、このまま、前進する。こんな所で足止めを喰らってられませんわ。」
「まさか瞬間移動するわけではないでしょ!?」
「隙間を探せばいいのです。」
「どうやって!?人間にしか反応しないんですよ!?」
「人間を使えばいいのです。ほら?そこに適任の人達が居るでしょう?」
そう言って指さしたのは震えて戦えなかった戦闘職の者たち。
「彼らに死ねと仰るのですか!?そんなこと容認できません!」
「容認できない?シャーク?あなた、何を勘違いしているのです?奴隷落ちしていたヴェスパとあなたを拾い上げた私に対して意見できる立場だと?立場を弁えなさい。あなたは私の言う通り動いていればいいのです。」
そう言われて彼は俯き何もそれ以上意見することが出来なくなってしまった。代わりに意見し出したのはジャスティスと言われた一撃でグリフォンの首を落とした戦士だった。
「待ってくれ、アーカイブ。私も彼と同意見だ。そのやり方はあまりに非道だ。」
「ジャスティス。彼等は戦いから逃げたのです。これはその罰です。」
「彼等が戦えなかったのは事実だが、それで彼等を死地に追いやるのはやり過ぎだ!私の正義に反する!」
「やりすぎ?ジャスティス。彼等がああして震えて、戦えるものが戦わないと言うことがどういうことか解らないの?」
「どうって・・・。」
「今回のグリフォンは、あの洞窟の入口から動こうとしなかった。だが仮にそうではなくて積極的に攻めてくるような奴だったらどうなったと思う?後方には戦えない鍛冶師や技師、料理人、ヒーラーや薬師と言った者たちが大勢控えているのよ!戦闘職の奴等が仕事を放棄したら、その人たちが死ぬの!だから、幾ら敵が強大だとしても、自分たちよりも強くとも退くことは許されないのよ!なのに、こいつ等は退いた。まさに今、そういった戦えない人達を見殺しにしたのよ!」
「しかし・・・彼等を殺すなど・・・。」
ジャスティスが訴え始めた当初、彼の目は真っすぐアーカイブを射貫くように見つめていたが、アーカイブの話を聞いて、今は背中が丸まり俯きがちで、瞳が右に左に揺れ動き、自信の無さが見て取れた。
「ジャスティス!!!」
ジャスティスはアーカイブの強い言葉に肩をビクつかせて彼女を見る。
「文句があるならその剣で私の首を刎ねなさいな!お前の正義でもって。どうだ?やれるか?さぁ!やれ!!!」
ジャスティスは恐る恐るアーカイブの首筋に剣を持っていくが、その剣先は震えて迷いが乗ってしまっているのが見て取れた。対してアーカイブは堂々と彼を見据えている。
剣を首筋に当てたまま一向に動けない彼にアーカイブが歩み寄っていき、彼の腰に手を回して耳元で囁くように話始めた。
「ジャスティス。重いのでしょう?苦しいのでしょう?お前の能力が私を裁くことに反しているのよ。大丈夫・・・大丈夫よ、ジャスティス。他者を害し死をもたらした者を罰し、死刑にしたとして一体何の問題がありましょう?これはね・・・正義の裁きなの。さぁ!あなたの胸の内にある正義に問うてみて。あなたの正義に従って。きっと楽になるわ。」
耳元で囁かれたジャスティスは剣を下ろし、顔から迷いが無くなっていき、晴れやかになる。
「そう・・・そうか・・・。彼等は悪人なんだ・・・。裁かれる者達なんだ!」
「そう!そうよ!ジャスティス!それでいいのよ!それでこそ正義を冠する者だわ!・・・さて、それじゃあ・・・ラバ~ズ♪」
「な、なに・・・お姉ちゃん。」
にこやかに呼ぶアーカイブに対して、何をやらされるのか予想がついているのかラバーズさんの声は震えている。
「もう。さっきの話を聞いていたなら分るでしょう?今の攻撃で致命傷を負った奴と、さっきのグリフォン戦で縮み上がっていた奴等に能力をかけて洞窟に向かわせなさい。」
「そ、そんなことしたら沢山死んじゃう・・・よ・・・?」
「早くフォーチュンに会いたいでしょう?」
「で、でも・・・」
「いいから。お姉ちゃんの言うことが聞けないの?じゃあもうあなたを連れて行くのやめようかしら?」
「だ、だめ!」
「じゃあ、わかるわよね?」
「う、うん・・・。」
「あんた!頭おかしいんじゃないか!?」
私が口を挟むとアーカイブは冷たい笑顔でこちらを向き、
「あなたも・・・いい加減もう邪魔ね。さっきの鳥に食われれば良かったのに。ラバーズ!こいつもよ!!」
そう言って私を指さす。とうとう始末しにきたか・・・。
「アーカイブさん!どうして!?そんな酷いことはやめてください!!」
大人しいカルディアさんが本気で怒っていた。しかし、私は元々この女は信用していない、そうだろうと、おおよそ予想はしていた。
「カルディアさん。先程は失望しましたよ・・・。ああ・・・もしかして彼女が死ねば本気が見られますか?ふふふ・・・。」
「何を言ってるんです・・・?」
カルディアさんは怒りを通り越して理解の及ばない恐怖を感じ取っているようだった。実際、私もこの女の異常さに冷汗が流れてきている。
「こんな事をして。不満が出ますよ・・・」
呟くように言ったのは項垂れているシャドウシャークだった。最後の抗議といったところだろう。既にその声には張りが無く、消沈してしまっている。
「出ないわよ?シャーク。私にはラバーズが居る。人心なぞどうとでもなる。」
「あんたは!・・・あなたには人の心が無いのか・・・」
シャドウシャークはアーカイブの言い草に一瞬怒りを滲ませたが、それも長続きはしなかった。最早何を言っても無駄だという無力感が彼を苛んでいるのかもしれない。手ごろな石に腰かけてもう彼女に抵抗することは無かった。
「強敵に震えている様じゃこの先、足手まといにしかならないわ。さあ、やってラバーズ。」
「ご、ごめんね・・・みんな。さあ・・・私を見て!」
ラバーズさんはアーカイブの言うことを聞いて手を広げて能力を発動させる。
途端、身体の自由が効かなくなり指一本自分で動かせなくなる。しかし、前回と違うのは意識がハッキリしている事だった。意識は合っても口が自由にならない。
カルディアさんが私を呼んで、揺さぶるがそれに答える術が今の私には無かった・・・。
全身白を基調とした金髪のさわやかな青年が白い歯を見せながらはにかんでいる。正直気持ち悪い。私は苦手なタイプだ。
「攻撃隊はこっちだ。ジャスティス。」
ジャスティスと呼ばれたさわやかな金髪に声をかけたのは仮面の大男。親指で後ろを指すとまだ森の中で縮みあがっている隊員が見て取れた。
「なんと!どうしたというんだ!戦闘職ともあろうものが肝心な時に震えているなんて。」
「あなたこそ何をやっていたのです?ジャスティス。」
腰に手を当て呆れかえっているジャスティスに対してそう小言を言ったのはアーカイブだった。
「いやぁ・・・行軍中においしそうなきのこを見つけまして、とりあえず食べてみたらお腹がテンペストになってしまいまして・・・。後方にてヒーラーの助けを借りて戦っていたのです。非常に苦しい戦いでした。」
拳を握りしめて熱弁するイケメン。よし、分かったぞ・・・こいつきっと馬鹿だ。
「はぁぁ・・・何をやっているのです・・・あなたは。まぁ、いい。皆、進みますよ。」
手をあおり前身の合図を出すアーカイブ。ぞろぞろと隊員が前進した時だった。
「あちゃ~。倒されてしまってるでやんす。姐さんに叱られるな~。」
辺りに声が響く。だが声の主の姿はどこにも見当たらない。
「初めまして。攻略組御一行さん。申し訳ありやせんが。ちょっとペースが速いでやんす。まだ準備出来てませんので、その辺で留まってて欲しい訳ですな。」
「何を馬鹿なことを!私達は先に行きます。どなたか知りませんがあなたの言うことなんて聞けません。」
「いや~、やめておいた方がいいすよ~。」
『嬢ちゃん。洞窟周辺に何か違和感がある。』
(違和感?)
『ああ・・・ついさっき、この声の主が話始めた頃だ。』
「こんな声、無視して行きますよ。」
アーカイブが再び手で合図し、部隊員を洞窟へと促す。
声がして止まっていた部隊員が再び歩いて洞窟へ近寄ろうとした時、
「た、たすけ・・・ごぶっ・・・」
めきょめきょめきょ
あちらこちらで不快な音を出しながら、まるで抉られ押しつぶされるかのように人間が潰されていく。
「う、うわあああああああああああ!!!!」
その様子を見た部隊員が慌てて悲鳴を上げながら洞窟から距離を取った。
「地雷をねー。撒かせて頂きやした。『空間地雷』ね。目に見えませんので。それと人間だけを殺す地雷でして、デコイの類は反応しやせんよ。」
「これじゃあ、お手上げです。怪我人を手当てして、ここで一旦引き返しましょう。」
そう提案したのはシャドウシャーク。しかし・・・
「いや、このまま、前進する。こんな所で足止めを喰らってられませんわ。」
「まさか瞬間移動するわけではないでしょ!?」
「隙間を探せばいいのです。」
「どうやって!?人間にしか反応しないんですよ!?」
「人間を使えばいいのです。ほら?そこに適任の人達が居るでしょう?」
そう言って指さしたのは震えて戦えなかった戦闘職の者たち。
「彼らに死ねと仰るのですか!?そんなこと容認できません!」
「容認できない?シャーク?あなた、何を勘違いしているのです?奴隷落ちしていたヴェスパとあなたを拾い上げた私に対して意見できる立場だと?立場を弁えなさい。あなたは私の言う通り動いていればいいのです。」
そう言われて彼は俯き何もそれ以上意見することが出来なくなってしまった。代わりに意見し出したのはジャスティスと言われた一撃でグリフォンの首を落とした戦士だった。
「待ってくれ、アーカイブ。私も彼と同意見だ。そのやり方はあまりに非道だ。」
「ジャスティス。彼等は戦いから逃げたのです。これはその罰です。」
「彼等が戦えなかったのは事実だが、それで彼等を死地に追いやるのはやり過ぎだ!私の正義に反する!」
「やりすぎ?ジャスティス。彼等がああして震えて、戦えるものが戦わないと言うことがどういうことか解らないの?」
「どうって・・・。」
「今回のグリフォンは、あの洞窟の入口から動こうとしなかった。だが仮にそうではなくて積極的に攻めてくるような奴だったらどうなったと思う?後方には戦えない鍛冶師や技師、料理人、ヒーラーや薬師と言った者たちが大勢控えているのよ!戦闘職の奴等が仕事を放棄したら、その人たちが死ぬの!だから、幾ら敵が強大だとしても、自分たちよりも強くとも退くことは許されないのよ!なのに、こいつ等は退いた。まさに今、そういった戦えない人達を見殺しにしたのよ!」
「しかし・・・彼等を殺すなど・・・。」
ジャスティスが訴え始めた当初、彼の目は真っすぐアーカイブを射貫くように見つめていたが、アーカイブの話を聞いて、今は背中が丸まり俯きがちで、瞳が右に左に揺れ動き、自信の無さが見て取れた。
「ジャスティス!!!」
ジャスティスはアーカイブの強い言葉に肩をビクつかせて彼女を見る。
「文句があるならその剣で私の首を刎ねなさいな!お前の正義でもって。どうだ?やれるか?さぁ!やれ!!!」
ジャスティスは恐る恐るアーカイブの首筋に剣を持っていくが、その剣先は震えて迷いが乗ってしまっているのが見て取れた。対してアーカイブは堂々と彼を見据えている。
剣を首筋に当てたまま一向に動けない彼にアーカイブが歩み寄っていき、彼の腰に手を回して耳元で囁くように話始めた。
「ジャスティス。重いのでしょう?苦しいのでしょう?お前の能力が私を裁くことに反しているのよ。大丈夫・・・大丈夫よ、ジャスティス。他者を害し死をもたらした者を罰し、死刑にしたとして一体何の問題がありましょう?これはね・・・正義の裁きなの。さぁ!あなたの胸の内にある正義に問うてみて。あなたの正義に従って。きっと楽になるわ。」
耳元で囁かれたジャスティスは剣を下ろし、顔から迷いが無くなっていき、晴れやかになる。
「そう・・・そうか・・・。彼等は悪人なんだ・・・。裁かれる者達なんだ!」
「そう!そうよ!ジャスティス!それでいいのよ!それでこそ正義を冠する者だわ!・・・さて、それじゃあ・・・ラバ~ズ♪」
「な、なに・・・お姉ちゃん。」
にこやかに呼ぶアーカイブに対して、何をやらされるのか予想がついているのかラバーズさんの声は震えている。
「もう。さっきの話を聞いていたなら分るでしょう?今の攻撃で致命傷を負った奴と、さっきのグリフォン戦で縮み上がっていた奴等に能力をかけて洞窟に向かわせなさい。」
「そ、そんなことしたら沢山死んじゃう・・・よ・・・?」
「早くフォーチュンに会いたいでしょう?」
「で、でも・・・」
「いいから。お姉ちゃんの言うことが聞けないの?じゃあもうあなたを連れて行くのやめようかしら?」
「だ、だめ!」
「じゃあ、わかるわよね?」
「う、うん・・・。」
「あんた!頭おかしいんじゃないか!?」
私が口を挟むとアーカイブは冷たい笑顔でこちらを向き、
「あなたも・・・いい加減もう邪魔ね。さっきの鳥に食われれば良かったのに。ラバーズ!こいつもよ!!」
そう言って私を指さす。とうとう始末しにきたか・・・。
「アーカイブさん!どうして!?そんな酷いことはやめてください!!」
大人しいカルディアさんが本気で怒っていた。しかし、私は元々この女は信用していない、そうだろうと、おおよそ予想はしていた。
「カルディアさん。先程は失望しましたよ・・・。ああ・・・もしかして彼女が死ねば本気が見られますか?ふふふ・・・。」
「何を言ってるんです・・・?」
カルディアさんは怒りを通り越して理解の及ばない恐怖を感じ取っているようだった。実際、私もこの女の異常さに冷汗が流れてきている。
「こんな事をして。不満が出ますよ・・・」
呟くように言ったのは項垂れているシャドウシャークだった。最後の抗議といったところだろう。既にその声には張りが無く、消沈してしまっている。
「出ないわよ?シャーク。私にはラバーズが居る。人心なぞどうとでもなる。」
「あんたは!・・・あなたには人の心が無いのか・・・」
シャドウシャークはアーカイブの言い草に一瞬怒りを滲ませたが、それも長続きはしなかった。最早何を言っても無駄だという無力感が彼を苛んでいるのかもしれない。手ごろな石に腰かけてもう彼女に抵抗することは無かった。
「強敵に震えている様じゃこの先、足手まといにしかならないわ。さあ、やってラバーズ。」
「ご、ごめんね・・・みんな。さあ・・・私を見て!」
ラバーズさんはアーカイブの言うことを聞いて手を広げて能力を発動させる。
途端、身体の自由が効かなくなり指一本自分で動かせなくなる。しかし、前回と違うのは意識がハッキリしている事だった。意識は合っても口が自由にならない。
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