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塔内編
塔内編その34
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「ジャスティス!彼女を止めろ!!」
アーカイブの指示でジャスティスが気付き、カルディアを止めるため駆け出す。しかしそこに割って入る影があった。
「よお!イケメン。悪いが通さねぇぜ!!」
大男の不意を付いた重い一撃をジャスティスが剣の鞘を使って受け止める。ガードには成功したが、あまりの威力に大きく後ろに吹っ飛ばされてしまう。
カルディアは一瞬後ろを気にしたが、そのまま前だけを見て走り、後ろから女騎士を抱き止め、必死で引っ張る。
(あの女騎士・・・結構な距離を歩いてるが一発も貰って無ぇ。何かあるな。まぁ、いい。後のことはあいつ等に任せるか。)
「駄目です!カルディアさん、離れて!あなたまで危険が及ぶ!」
「嫌・・・です!!・・・うぐぐ・・・止まってえぇぇ・・・!!」
カルディアは必死に引っ張るがその歩みを止めることは出来ず、ズルズルと引っ張られてしまっている。
「どういうつもりです?ペルソナ。」
アーカイブは大男を睨みつけるがそんな事は意にも介せず、飄々とおどけるほどだった。
「道が違えちまったのさ。俺様とお前のな。」
「違えた?もしかして昔の女を襲わせたのが・・・」
「お前とおしゃべりする気は無いぜ?・・・とっとと出てこい!チャンスを作ってやるからよぉ!!」
大男の張り上げた大声とほぼ同時に地雷原にほど近い地面が盛り上がり、出てきたのは土まみれの剣士達だった。
「潜んでいるとは思っていたが・・・へ・・・あいつらモグラかよ。」
_____________________________
「ライカちゃん!やれる!?」
「さんって言えや!やれるに決まってるでしょ!あたしの能力じゃこんな地雷源は無意味よ!」
潜んでいた穴から出ると素早く辺りを見回し、女騎士さんとカルディアさんの姿を見つけると指をさし、予めの作戦通りブリッツラインさんに指示を出す。
素早く能力を発現させ雷光となり、二人の元へ瞬間移動する。二人を抱えて再び能力で穴まで帰ってくるまでほんの僅かの時間で達成してしまった。
「よし!早く逃げよう!」
「待ってくれ・・・ラバーズさんが居るんだ。」
女騎士さんがチェイサーさんの提案に待った掛ける。
フォーチュンさんがずっと気にしていたラバーズさんがここに・・・。何とか連れ出したいが・・・。
「ラバーズさん!!!」
女騎士さんが大声で沈んだ表情の美しい女性を呼んだ。彼女は呼ばれてこちらを向いたが、その瞳は揺れていて動揺の色が浮かんでいた。
(あの綺麗な人がラバーズ。見た感じは想像よりずっと大人びていて美人だ。)
「ウジ虫共が~~~。ラバー・・・。」
「ラバーズ!!!」
青筋を立てたアーカイブがラバーズさんに指示を出そうとしたが、大声でそれをかき消したのは仮面の大男だった。
「ラバース。お前、本当にそのフォーチュンって奴に会えると思ってるのか?」
「え・・・?」
「聞いては駄目よ!ラバーズ!」
「いいや!聞け!・・・お前、アーカイブが嘘ついているって考えなかったのか?」
「だって・・・アーカイブお姉ちゃんは一緒に旅した仲間で・・・嘘なんて・・・。」
「人なんて簡単に変わっちまうぜ?お前の能力なら確かめられるだろ?掛けてみろよ、アーカイブに。」
「お姉ちゃん・・・。」
「や、やめなさい・・・ラバーズ。私にはいざとなったら”あいつの能力”があるのよ?」
「・・・必要無いよね?もし嘘ついてないんだったら・・・そんな力で私の能力から身を守らなくても良いよね?・・・ねえ?アーカイブお姉ちゃん。この先にフォーチュンお姉ちゃんが居るんだよね?まだ、私、能力使ってないよ?お願い・・・答えて・・・。」
「・・・・・・・」
ラバーズさんの泣きそうな懇願にアーカイブは何も答えられない。それそのものが答えであるように・・・。
「嘘・・・なんだ・・・。ずっと嘘ついてたんだ!」
「ち、違うのよ!結果的にはこっちの方があなたの為になると思って・・・。」
「アーカイブお姉ちゃん!!!フォーチュンお姉ちゃんはどこにいるの。フォーチュンについて話せ!!」
ラバーズさんが怒気の籠った声を発するとアーカイブの様子がおかしくなり、口元が震え、徐々に喋り出した。
「・・・ら、らばー・・・。ふぉ、フォーチュンは・・・下層で死ん・・・だ。元々、目障りな奴だったからちょうど良かっ・・・たよ。・・・・ぷはーーーー。」
アーカイブは喋るまいと必死で抵抗したが、それも空しく途切れ途切れに全てを話してしまう。彼女は全てを話し終えた後、酸素を欲しがるかのように息をした。
(あれがラバーズさんの能力・・・人心を掌握し、命令を強制するのか。フォーチュンさんやトータルさん、放浪者さんと肩を並べてただけある、恐ろしい能力だ・・・。)
「アーカイブお姉ちゃん・・・。いや・・・アーカイブ。」
最早、彼女はアーカイブをお姉ちゃんとは呼ばない。彼女が見つめるその瞳は暗く、濁っていた。
「ま、まって・・・」
「舌を噛みちぎって死ね!」
「ら、らばー・・・!!」
言葉の途中でアーカイブは口を閉じ、仰向けになり倒れてしまった。周りで事を見守っていた部下たちがアーカイブに一斉に駆け寄り、騒めき出す。すでにその姿は見えない。
「ラバーズさん!!!」
僕はその混乱に乗じ、目一杯彼女に声を掛けた。
「一緒に行こう!フォーチュンさんはきっと生きている!僕らが再会させる!!だから行こう!!」
迷いに満ちた表情、チラリと一瞬アーカイブの方を哀しそうに見てから、ラバーズさんはこちらに向かって走って来る。その顔は迷いが晴れた顔をしている。そしてそのまま僕らの掘った穴に飛び込んだ。皆がその場を離れるため穴の中を走って行く。しかし僕はまだ行かない。もう一人、気になる人物が居たからだ。このチャンスを作ってくれた人物・・・仮面の大男。僕はそいつに大声で声をかけた。
「お前も来い!」
「嫌だね。俺はお前が大っ嫌いなんだ。」
「お前・・・。僕を知っているのか?」
「けっ・・・そういうところも腹が立つぜ、”ルーキー”。」
「!?」
その呼び方をするのは拠点時代の僕を知ってる奴しか居ない。こいつは・・・。
「・・・一つだけ聞きたい。アドミラルは元気か?」
「ああ・・・。彼女は悲しんだり笑ったり、人間らしくなって前よりも生き生きしているよ。」
「そうか・・・。あいつのこと・・・頼んでいいか?」
「自分でやれ!だから一緒に来い!」
「全員行ったら誰がアレの相手をするんだよ。」
そう言って親指でアーカイブの部隊を指す。まだ多くの者がアーカイブの介抱に手を取られ混乱していた。
「・・・いや忘れてくれ。この世界でお願いなんて馬鹿のすることだ・・・。」
首を振り、自嘲気味にお願いを取り消した仮面の大男。
「・・・わかった。」
「何?」
「”わかった”と言ったんだ。」
何故か僕はその願いに力強く答えていた。それは、その大男が体格に似合わない随分弱気な消えそうな声で、でも切実な願いに聞こえたからかもしれない。
「もう行け。そろそろ時間切れだ。」
大男の後ろ。急ぎ治療をして大事には至らなかったのであろう、視界の奥の方でアーカイブが部下に支えながら立ち上がってくるのが見える。
「れの・・・あいれるももは・・・あいつあをおえ!!!」
まだ舌が再生しきっていないのか、舌足らずな命令が飛び、こちらの穴に向かって数人が駆けて来るのが見えた。
(いよいよ・・・行かないと不味いな・・・)
「べ・・・いや・・・。死ぬなよ、ペルソナ・・・!」
大男にそう言い残して穴の中、皆の後を急いで追った。
アーカイブの指示でジャスティスが気付き、カルディアを止めるため駆け出す。しかしそこに割って入る影があった。
「よお!イケメン。悪いが通さねぇぜ!!」
大男の不意を付いた重い一撃をジャスティスが剣の鞘を使って受け止める。ガードには成功したが、あまりの威力に大きく後ろに吹っ飛ばされてしまう。
カルディアは一瞬後ろを気にしたが、そのまま前だけを見て走り、後ろから女騎士を抱き止め、必死で引っ張る。
(あの女騎士・・・結構な距離を歩いてるが一発も貰って無ぇ。何かあるな。まぁ、いい。後のことはあいつ等に任せるか。)
「駄目です!カルディアさん、離れて!あなたまで危険が及ぶ!」
「嫌・・・です!!・・・うぐぐ・・・止まってえぇぇ・・・!!」
カルディアは必死に引っ張るがその歩みを止めることは出来ず、ズルズルと引っ張られてしまっている。
「どういうつもりです?ペルソナ。」
アーカイブは大男を睨みつけるがそんな事は意にも介せず、飄々とおどけるほどだった。
「道が違えちまったのさ。俺様とお前のな。」
「違えた?もしかして昔の女を襲わせたのが・・・」
「お前とおしゃべりする気は無いぜ?・・・とっとと出てこい!チャンスを作ってやるからよぉ!!」
大男の張り上げた大声とほぼ同時に地雷原にほど近い地面が盛り上がり、出てきたのは土まみれの剣士達だった。
「潜んでいるとは思っていたが・・・へ・・・あいつらモグラかよ。」
_____________________________
「ライカちゃん!やれる!?」
「さんって言えや!やれるに決まってるでしょ!あたしの能力じゃこんな地雷源は無意味よ!」
潜んでいた穴から出ると素早く辺りを見回し、女騎士さんとカルディアさんの姿を見つけると指をさし、予めの作戦通りブリッツラインさんに指示を出す。
素早く能力を発現させ雷光となり、二人の元へ瞬間移動する。二人を抱えて再び能力で穴まで帰ってくるまでほんの僅かの時間で達成してしまった。
「よし!早く逃げよう!」
「待ってくれ・・・ラバーズさんが居るんだ。」
女騎士さんがチェイサーさんの提案に待った掛ける。
フォーチュンさんがずっと気にしていたラバーズさんがここに・・・。何とか連れ出したいが・・・。
「ラバーズさん!!!」
女騎士さんが大声で沈んだ表情の美しい女性を呼んだ。彼女は呼ばれてこちらを向いたが、その瞳は揺れていて動揺の色が浮かんでいた。
(あの綺麗な人がラバーズ。見た感じは想像よりずっと大人びていて美人だ。)
「ウジ虫共が~~~。ラバー・・・。」
「ラバーズ!!!」
青筋を立てたアーカイブがラバーズさんに指示を出そうとしたが、大声でそれをかき消したのは仮面の大男だった。
「ラバース。お前、本当にそのフォーチュンって奴に会えると思ってるのか?」
「え・・・?」
「聞いては駄目よ!ラバーズ!」
「いいや!聞け!・・・お前、アーカイブが嘘ついているって考えなかったのか?」
「だって・・・アーカイブお姉ちゃんは一緒に旅した仲間で・・・嘘なんて・・・。」
「人なんて簡単に変わっちまうぜ?お前の能力なら確かめられるだろ?掛けてみろよ、アーカイブに。」
「お姉ちゃん・・・。」
「や、やめなさい・・・ラバーズ。私にはいざとなったら”あいつの能力”があるのよ?」
「・・・必要無いよね?もし嘘ついてないんだったら・・・そんな力で私の能力から身を守らなくても良いよね?・・・ねえ?アーカイブお姉ちゃん。この先にフォーチュンお姉ちゃんが居るんだよね?まだ、私、能力使ってないよ?お願い・・・答えて・・・。」
「・・・・・・・」
ラバーズさんの泣きそうな懇願にアーカイブは何も答えられない。それそのものが答えであるように・・・。
「嘘・・・なんだ・・・。ずっと嘘ついてたんだ!」
「ち、違うのよ!結果的にはこっちの方があなたの為になると思って・・・。」
「アーカイブお姉ちゃん!!!フォーチュンお姉ちゃんはどこにいるの。フォーチュンについて話せ!!」
ラバーズさんが怒気の籠った声を発するとアーカイブの様子がおかしくなり、口元が震え、徐々に喋り出した。
「・・・ら、らばー・・・。ふぉ、フォーチュンは・・・下層で死ん・・・だ。元々、目障りな奴だったからちょうど良かっ・・・たよ。・・・・ぷはーーーー。」
アーカイブは喋るまいと必死で抵抗したが、それも空しく途切れ途切れに全てを話してしまう。彼女は全てを話し終えた後、酸素を欲しがるかのように息をした。
(あれがラバーズさんの能力・・・人心を掌握し、命令を強制するのか。フォーチュンさんやトータルさん、放浪者さんと肩を並べてただけある、恐ろしい能力だ・・・。)
「アーカイブお姉ちゃん・・・。いや・・・アーカイブ。」
最早、彼女はアーカイブをお姉ちゃんとは呼ばない。彼女が見つめるその瞳は暗く、濁っていた。
「ま、まって・・・」
「舌を噛みちぎって死ね!」
「ら、らばー・・・!!」
言葉の途中でアーカイブは口を閉じ、仰向けになり倒れてしまった。周りで事を見守っていた部下たちがアーカイブに一斉に駆け寄り、騒めき出す。すでにその姿は見えない。
「ラバーズさん!!!」
僕はその混乱に乗じ、目一杯彼女に声を掛けた。
「一緒に行こう!フォーチュンさんはきっと生きている!僕らが再会させる!!だから行こう!!」
迷いに満ちた表情、チラリと一瞬アーカイブの方を哀しそうに見てから、ラバーズさんはこちらに向かって走って来る。その顔は迷いが晴れた顔をしている。そしてそのまま僕らの掘った穴に飛び込んだ。皆がその場を離れるため穴の中を走って行く。しかし僕はまだ行かない。もう一人、気になる人物が居たからだ。このチャンスを作ってくれた人物・・・仮面の大男。僕はそいつに大声で声をかけた。
「お前も来い!」
「嫌だね。俺はお前が大っ嫌いなんだ。」
「お前・・・。僕を知っているのか?」
「けっ・・・そういうところも腹が立つぜ、”ルーキー”。」
「!?」
その呼び方をするのは拠点時代の僕を知ってる奴しか居ない。こいつは・・・。
「・・・一つだけ聞きたい。アドミラルは元気か?」
「ああ・・・。彼女は悲しんだり笑ったり、人間らしくなって前よりも生き生きしているよ。」
「そうか・・・。あいつのこと・・・頼んでいいか?」
「自分でやれ!だから一緒に来い!」
「全員行ったら誰がアレの相手をするんだよ。」
そう言って親指でアーカイブの部隊を指す。まだ多くの者がアーカイブの介抱に手を取られ混乱していた。
「・・・いや忘れてくれ。この世界でお願いなんて馬鹿のすることだ・・・。」
首を振り、自嘲気味にお願いを取り消した仮面の大男。
「・・・わかった。」
「何?」
「”わかった”と言ったんだ。」
何故か僕はその願いに力強く答えていた。それは、その大男が体格に似合わない随分弱気な消えそうな声で、でも切実な願いに聞こえたからかもしれない。
「もう行け。そろそろ時間切れだ。」
大男の後ろ。急ぎ治療をして大事には至らなかったのであろう、視界の奥の方でアーカイブが部下に支えながら立ち上がってくるのが見える。
「れの・・・あいれるももは・・・あいつあをおえ!!!」
まだ舌が再生しきっていないのか、舌足らずな命令が飛び、こちらの穴に向かって数人が駆けて来るのが見えた。
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