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塔内編
塔内編その44
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目の前でアイスエイジと次元斬が一騎打ちを繰り広げているが、アイスエイジは何度やっても簡単にいなされて転ばされていた。
(ま、能力無しじゃね・・・)
彼女は次元斬の身体の状態から近接しか使わずに挑んでいる。だが、近接であいつを、ましてや一人で倒すなんて至難の業だ。そんな彼女の挑戦を私とアーセナル、ぼんぼん君の三人で家の前でしゃがみこんで眺めている。
「そう言えば、次元斬のあの怪我、どういうことなんです?あの人が簡単にやられるとは思えないんですが・・・。」
アーセナルの疑問はもっともだ。元々遠距離戦が絶望的とは言え、戦闘センスは拠点一とも言われていた男だ。だが、あの怪我は・・・
「それに関しては彼からの説明の方がいいわね。」
私は隣に立つぼんぼん君に説明を投げる。元々私も彼らから話を聞いたのだから。
「ぼくらは最も塔の攻略を進んでいるアーカイブさんの部隊に居たんです。でも・・・。」
彼は言葉を区切り、悔しそうな顔をする。
「ある時、アーカイブさんは小部屋を見つけたんです。その事は部隊の誰にも言わずにぼくらにだけ明かしたんです。」
「小部屋・・・ですか?」
「小部屋と言っていいものか分かりません。そこは何の変哲もない草原のエリアでした。でもその小部屋の存在する部分だけ、まるで別空間に繋がっているように入れたんです。まるでゲームのバグの様な・・・。入った先は石造りの塔の外壁の内側のようでした。アーカイブがぼく達にだけに知らせたのは、先生の能力でその外壁をくり抜いて欲しい、というものでした。ぼくはもっと疑うべきだった・・・!この塔が神によって作られたものだということ!あんな不自然に・・・デバックミスのような空間を!」
肉に爪が食い込むんじゃないかというくらい彼が拳を握りしめる。私はその手を取り、優しく撫でて首を振る。
「あまり、自分を責めないで・・・。」
泣きそうな顔をしていた彼から力が抜けて、少し表情が柔らかくなり、再び話し始めた。
「先生が言われたように、ぽっかりと壁をくり抜いた瞬間でした。壁の受けたダメージが先生に跳ね返ってきたんです。傷を治すかのようにまるで生き物みたいに再生していく壁の穴からあいつは外に向かって何かを投げ捨てるとぼくらにこう言ったのです。
『壁を攻撃するとこうなるのですね。勉強になりました。あなたは素晴らしい戦士でしたが残念です。さようなら』・・・と。」
「なにそれ!?それで捨てられたの!?」
「だけだったらまだよかったのですが・・・明確にその場で消されかけました。その後、先生を抱えて何とか逃げて、彷徨っている時に先輩と再開して・・・。」
「で、今までこうやって街でもちょっと人の多い場所から離れたとこで暮らしてるってわけ。ここは危険な原生生物の居ないセーフゾーン内でも森林地域になっていて、万が一の時でも私の能力を最大限に発揮できるしね。」
「それであの怪我だったんですね・・・。」
そこまで話しが進んだ時、汗だくでヘロヘロになったアイスエイジが寄ってくる。
「ダメ~。何よあれ。反則過ぎじゃない!?あれで怪我人なの?何喰ったらあんなに強くなるのよ・・・。」
「へへへ・・・そうでしょ?先生は凄いんだ。」
次元斬が褒められるといつも彼は嬉しそうだ。それだけ次元斬を慕ってるって事か・・・。いい師弟関係になれたみたいね。
「何でおデブちゃんが得意げなのよ。」
「おデブちゃん・・・ぼくにもちゃんと名前があるんだぞ!」
「そうですよ、アイスエイジ。ぼんぼんさんに失礼じゃないですか。」
「アーセナルさん!?一応ぼくにも二つ名あったんですからね!?」
「え?え?そうだっけ?・・・隊長。彼の二つ名なんでしたっけ?」
アーセナルが小声で尋ねてくるが・・・
「い、いやぁ~・・・それが私も覚えて無くって・・・。」
「ひどい!二人とも!」
「確か・・・とりっくすたぁ?じゃなかったか?”器用貧乏”って言われてたよな。」
次元斬が笑いながら木刀を杖代わりにして私たちの輪にやってくる。ぼんぼん君は自分の二つ名を知ってくれている人が居て感激で目が潤んでいた。
「それにしてもお嬢ちゃん・・・アイスエイジだっけか?いい筋してるねぇ。何か武術でもやってたのか?程よく筋肉も付いていて身体のキレもいい。何よりしなやかだ。」
「そういうのじゃないけれど・・・うーん・・・ちょっとスポーツをやってたからかしら?」
「へぇ・・・”すぽうつ”ね。俺がいた時代では無かったモノだな。」
ちょくちょく次元斬は世間知らずなところがあるのよね。そう言えばこいつっていつの時代から来たのかしら?
「そう言えば次元斬。あんたいつの時代からやって来たのよ?・・・あ、言いたくなかったら言わなくても・・・」
「俺か?いつの時代って言ってもな・・・慶応年間だな。薩摩、長州の奴等との戦で死んだからな。」
「幕末ぅ!薩長との戦って戊辰戦争よね・・・。」
「ああ、俺は所謂佐幕派の武士だったんだぜ?ここに来てから知ったんだが、徳川将軍家は負けたんだってな。戦争すりゃどっちかが負けるんだから、まーしゃあないわな。」
「あんた、元の世界に帰ったらどうなるのよ?」
「さあ?」
「さあって・・・。」
「まあ、俺自身は本当に帰りたいと思っているのか自分でも解らねえよ。あの戦は最悪だった。刀の時代が終わり、銃の時代が来つつあった。俺と道場で競い合っていた奴が隣で砲弾浴びて腕と足が吹っ飛んじまって隣でカエルのように藻掻いてるんだぜ?何にもさせてくれねぇ・・・。あんなにも鍛錬を積んだのによぉ・・・。どうやっても刀じゃ太刀打ちできない・・・。自分が積み上げたもんが全否定されているような空しさがあったぜ。
その点この世界は俺に取っちゃ最高だったな。飛び道具にも対応できるほど身体が軽く、強靭で、おまけにこんな馬鹿げた能力付きだ。戦に出れば強い奴とやり合えたしな。」
「じゃあどうしてここに来たの?拠点に居た方が満足できたんじゃない?」
「そうだなぁ・・・」
次元斬はチラリとぼんぼん君を見る。
「ま、新しい楽しみ方を見つけたから・・・って所だな。はははははは!・・・ッ!!!??」
口を大きく開けて笑っていた次元斬が急に真面目な顔になったかと思うと、身体を捻って身を躱す。瞬間、先程まで次元斬が立っていた場所付近の地面に弾が着弾し、めり込んだ。
「ちょいと、くり抜くぜ!!!お嬢さん方、怪我するなよ!」
そう言うと次元斬は目にも止まらぬ速さで素早く木刀を抜いて地面を乱切りにするとぽっかりと数メートルの穴が開き、全員がその穴に落ちた。
「ててて・・・お尻打ったぁ~。」
私とアーセナルはこの高さを着地するのはお手の物で、ぼんぼん君は魔法を使ってふわりと着地したが、アイスエイジはどうも失敗したようで涙目になりながらお尻をさすっている。
「くそ!最近は襲撃なんて無かったのに!・・・それにしても先生。よく気付きましたね。」
「ん?ああ・・・殺気がな。・・・しかし俺の予想じゃ敵さんは相当遠いぞ。流石に俺じゃどうしようもない。」
「なら、私の出番ね・・・って言っても、弓を取りに何とか家に入らないと・・・。登ったらまずいわよね?」
「まー、ヘッドシューターがヘッドシュートされるだろうな。」「ねーねー。」
「あんたでもそういう冗談言うのね。」「ねーねー。」
「なら、ぼくが土魔法でこの穴の周りに壁を作れば・・・。」「ねーねー!」
「やめておいた方がいいわ、ぼんぼんさん。それじゃ今から登りますって言ってるようなものだもの。私が煙幕弾と閃光弾を生成して、相手の視界を・・・」「ねーねー!」
「・・・ってなによ!アイスエイジ!さっきから!」
「横穴。」
アイスエイジはそう言うと家の方向に向かって指を指す。
「へ?」
「横穴、掘ればいいんじゃない?今さっき次元斬がこうして縦穴掘ったみたいに横穴掘って家の真下まで行ってから上に縦穴掘れば安全に家に入れるじゃん?崩れないように穴開けた瞬間、私が凍らせればいけると思うんだけど?」
「「「・・・」」」
「うははははは!嬢ちゃん、頭いいな!よくやった!」
「え?そ、そう。えへへ~。」
全員がポカンとマヌケ顔を晒し、次元斬が彼女の頭をわしゃわしゃと撫でて頭が良いと褒めると、彼女はそのことが嬉しいのか髪型が崩れるのも気にせず素直に撫でられて顔を綻ばせた。
アイドルをやってるなんて言ってたけど確かに可愛らしい子よね。小動物みたいで・・・・。あれ?これってアイドルに抱く可愛らしさなのかしら?まぁ、いいか。
(ま、能力無しじゃね・・・)
彼女は次元斬の身体の状態から近接しか使わずに挑んでいる。だが、近接であいつを、ましてや一人で倒すなんて至難の業だ。そんな彼女の挑戦を私とアーセナル、ぼんぼん君の三人で家の前でしゃがみこんで眺めている。
「そう言えば、次元斬のあの怪我、どういうことなんです?あの人が簡単にやられるとは思えないんですが・・・。」
アーセナルの疑問はもっともだ。元々遠距離戦が絶望的とは言え、戦闘センスは拠点一とも言われていた男だ。だが、あの怪我は・・・
「それに関しては彼からの説明の方がいいわね。」
私は隣に立つぼんぼん君に説明を投げる。元々私も彼らから話を聞いたのだから。
「ぼくらは最も塔の攻略を進んでいるアーカイブさんの部隊に居たんです。でも・・・。」
彼は言葉を区切り、悔しそうな顔をする。
「ある時、アーカイブさんは小部屋を見つけたんです。その事は部隊の誰にも言わずにぼくらにだけ明かしたんです。」
「小部屋・・・ですか?」
「小部屋と言っていいものか分かりません。そこは何の変哲もない草原のエリアでした。でもその小部屋の存在する部分だけ、まるで別空間に繋がっているように入れたんです。まるでゲームのバグの様な・・・。入った先は石造りの塔の外壁の内側のようでした。アーカイブがぼく達にだけに知らせたのは、先生の能力でその外壁をくり抜いて欲しい、というものでした。ぼくはもっと疑うべきだった・・・!この塔が神によって作られたものだということ!あんな不自然に・・・デバックミスのような空間を!」
肉に爪が食い込むんじゃないかというくらい彼が拳を握りしめる。私はその手を取り、優しく撫でて首を振る。
「あまり、自分を責めないで・・・。」
泣きそうな顔をしていた彼から力が抜けて、少し表情が柔らかくなり、再び話し始めた。
「先生が言われたように、ぽっかりと壁をくり抜いた瞬間でした。壁の受けたダメージが先生に跳ね返ってきたんです。傷を治すかのようにまるで生き物みたいに再生していく壁の穴からあいつは外に向かって何かを投げ捨てるとぼくらにこう言ったのです。
『壁を攻撃するとこうなるのですね。勉強になりました。あなたは素晴らしい戦士でしたが残念です。さようなら』・・・と。」
「なにそれ!?それで捨てられたの!?」
「だけだったらまだよかったのですが・・・明確にその場で消されかけました。その後、先生を抱えて何とか逃げて、彷徨っている時に先輩と再開して・・・。」
「で、今までこうやって街でもちょっと人の多い場所から離れたとこで暮らしてるってわけ。ここは危険な原生生物の居ないセーフゾーン内でも森林地域になっていて、万が一の時でも私の能力を最大限に発揮できるしね。」
「それであの怪我だったんですね・・・。」
そこまで話しが進んだ時、汗だくでヘロヘロになったアイスエイジが寄ってくる。
「ダメ~。何よあれ。反則過ぎじゃない!?あれで怪我人なの?何喰ったらあんなに強くなるのよ・・・。」
「へへへ・・・そうでしょ?先生は凄いんだ。」
次元斬が褒められるといつも彼は嬉しそうだ。それだけ次元斬を慕ってるって事か・・・。いい師弟関係になれたみたいね。
「何でおデブちゃんが得意げなのよ。」
「おデブちゃん・・・ぼくにもちゃんと名前があるんだぞ!」
「そうですよ、アイスエイジ。ぼんぼんさんに失礼じゃないですか。」
「アーセナルさん!?一応ぼくにも二つ名あったんですからね!?」
「え?え?そうだっけ?・・・隊長。彼の二つ名なんでしたっけ?」
アーセナルが小声で尋ねてくるが・・・
「い、いやぁ~・・・それが私も覚えて無くって・・・。」
「ひどい!二人とも!」
「確か・・・とりっくすたぁ?じゃなかったか?”器用貧乏”って言われてたよな。」
次元斬が笑いながら木刀を杖代わりにして私たちの輪にやってくる。ぼんぼん君は自分の二つ名を知ってくれている人が居て感激で目が潤んでいた。
「それにしてもお嬢ちゃん・・・アイスエイジだっけか?いい筋してるねぇ。何か武術でもやってたのか?程よく筋肉も付いていて身体のキレもいい。何よりしなやかだ。」
「そういうのじゃないけれど・・・うーん・・・ちょっとスポーツをやってたからかしら?」
「へぇ・・・”すぽうつ”ね。俺がいた時代では無かったモノだな。」
ちょくちょく次元斬は世間知らずなところがあるのよね。そう言えばこいつっていつの時代から来たのかしら?
「そう言えば次元斬。あんたいつの時代からやって来たのよ?・・・あ、言いたくなかったら言わなくても・・・」
「俺か?いつの時代って言ってもな・・・慶応年間だな。薩摩、長州の奴等との戦で死んだからな。」
「幕末ぅ!薩長との戦って戊辰戦争よね・・・。」
「ああ、俺は所謂佐幕派の武士だったんだぜ?ここに来てから知ったんだが、徳川将軍家は負けたんだってな。戦争すりゃどっちかが負けるんだから、まーしゃあないわな。」
「あんた、元の世界に帰ったらどうなるのよ?」
「さあ?」
「さあって・・・。」
「まあ、俺自身は本当に帰りたいと思っているのか自分でも解らねえよ。あの戦は最悪だった。刀の時代が終わり、銃の時代が来つつあった。俺と道場で競い合っていた奴が隣で砲弾浴びて腕と足が吹っ飛んじまって隣でカエルのように藻掻いてるんだぜ?何にもさせてくれねぇ・・・。あんなにも鍛錬を積んだのによぉ・・・。どうやっても刀じゃ太刀打ちできない・・・。自分が積み上げたもんが全否定されているような空しさがあったぜ。
その点この世界は俺に取っちゃ最高だったな。飛び道具にも対応できるほど身体が軽く、強靭で、おまけにこんな馬鹿げた能力付きだ。戦に出れば強い奴とやり合えたしな。」
「じゃあどうしてここに来たの?拠点に居た方が満足できたんじゃない?」
「そうだなぁ・・・」
次元斬はチラリとぼんぼん君を見る。
「ま、新しい楽しみ方を見つけたから・・・って所だな。はははははは!・・・ッ!!!??」
口を大きく開けて笑っていた次元斬が急に真面目な顔になったかと思うと、身体を捻って身を躱す。瞬間、先程まで次元斬が立っていた場所付近の地面に弾が着弾し、めり込んだ。
「ちょいと、くり抜くぜ!!!お嬢さん方、怪我するなよ!」
そう言うと次元斬は目にも止まらぬ速さで素早く木刀を抜いて地面を乱切りにするとぽっかりと数メートルの穴が開き、全員がその穴に落ちた。
「ててて・・・お尻打ったぁ~。」
私とアーセナルはこの高さを着地するのはお手の物で、ぼんぼん君は魔法を使ってふわりと着地したが、アイスエイジはどうも失敗したようで涙目になりながらお尻をさすっている。
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「ん?ああ・・・殺気がな。・・・しかし俺の予想じゃ敵さんは相当遠いぞ。流石に俺じゃどうしようもない。」
「なら、私の出番ね・・・って言っても、弓を取りに何とか家に入らないと・・・。登ったらまずいわよね?」
「まー、ヘッドシューターがヘッドシュートされるだろうな。」「ねーねー。」
「あんたでもそういう冗談言うのね。」「ねーねー。」
「なら、ぼくが土魔法でこの穴の周りに壁を作れば・・・。」「ねーねー!」
「やめておいた方がいいわ、ぼんぼんさん。それじゃ今から登りますって言ってるようなものだもの。私が煙幕弾と閃光弾を生成して、相手の視界を・・・」「ねーねー!」
「・・・ってなによ!アイスエイジ!さっきから!」
「横穴。」
アイスエイジはそう言うと家の方向に向かって指を指す。
「へ?」
「横穴、掘ればいいんじゃない?今さっき次元斬がこうして縦穴掘ったみたいに横穴掘って家の真下まで行ってから上に縦穴掘れば安全に家に入れるじゃん?崩れないように穴開けた瞬間、私が凍らせればいけると思うんだけど?」
「「「・・・」」」
「うははははは!嬢ちゃん、頭いいな!よくやった!」
「え?そ、そう。えへへ~。」
全員がポカンとマヌケ顔を晒し、次元斬が彼女の頭をわしゃわしゃと撫でて頭が良いと褒めると、彼女はそのことが嬉しいのか髪型が崩れるのも気にせず素直に撫でられて顔を綻ばせた。
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