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塔内編
塔内編その47
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おかしい・・・あいつらに全く動きが無くなった。太い木の枝に同系色の外套で身をくるんで座り、ジッとスコープを覗く。隣に居る妹も似た格好でピッタリと俺にくっ付いて座っていた。
「おい!愚妹。奴等どうなったんだ!?動いてねえのか?」
「全く動かなくなったんだよ、クソ兄貴。」
「逃がしたんじゃないだろうな?」
「熱感知に変えているのよ?私の”天眼”からそう簡単に逃げられないわ。20秒感覚でウォールハックを使ってる。左に二人、右に一人。弓使いが左右に一人づつ居る。変わってないわ。」
「チッ・・・奴等我慢比べでもする気か?そんな事してもこっちが根をあげるわけねえっての!」
「でも、イラついてるから効いてるじゃん。ウケる。」
「うっせ!」
あー、めんどくせえ。ヘッドシューターの弓の射程にはまだ遠いはずだ。しかし、これ以上俺の弾を防ぎながら近づく方法も奴等には無いだろう。とっとと撃たれてくれりゃいいのにな。時間の無駄だぜ。
「兄貴!動いたよ!」
「送れ!」
「はいよ!」
妹の手が俺の肩に触れると妹の見ている映像が俺にも共有される。視界が熱感知になっているから誰か分からないが、向かって左側の二人組のうちの一人だ。そいつがまた馬鹿の一つ覚えで氷の盾を使ってこちらに向かって突進してきているのが浮かび上がるように丸分かりだ。この共有能力は慣れるまで大変だったが、今では必要に応じてオンオフも可能だし、片目は妹の視界、もう片目は自分の武器の照準器で使い分けれるようにもなった。
俺は能力を使ってスリングショットを立て続けに速射する。俺の”高速射”は天候や環境に左右されず真っすぐ速く、高威力で飛んでいく。これで氷の盾ごとあいつの身体もぶち抜いてやる!
「何ッ!?」
しかし、そいつは初弾が盾にめり込んだ瞬間、盾を捨てて横に素早く飛び退いた。その所為で後列の奴に当たりはしたものの致命傷になったかどうかは分からない。後ろの奴はすぐ近くの自然岩の影に隠れたので追い打ちをかけようとしたが、
「兄貴!!」
隣に居た妹が俺の服を引っ張り右を指す。俺は武器の照準器を右側の奴に向けると、外套のフードを深く被った敵がまさにこちらに向かって矢をつがえて弓を引き絞っている場面だった。
あいつがヘッドシューターなのか?どんな面してるのか拝みたかったが、妹の目みたいにどこまでも遠くを解像度を上げて視れるような機能はこの照準器には無い。だが、足が止まってるやつを狙うには十分だ。
「左の奴は囮か!」
素早く照準を合わせて、射手を撃つが相手が一手早く矢を放ってくる。俺の弾は敵のフードを掠めて吹っ飛ばしたが当たりはしなかった。
相手も俺の射撃が来るのが分かっていたのか、狙いに正確さは無く、その射撃はアバウトで出鱈目だ。まさにだいたいの位置に打ち込んだというような矢の軌道。しかし何故かその弾速が妙に遅いのだ。それらが逆に妙な胸騒ぎを感じることとなった。
「おい!ヒナ!なんか嫌な予感がする!位置を変えよう!」
俺はそう言いながら木の枝から飛び降りる。その瞬間横目で見た妹は木の枝に座ったまま微動だにせず、目を大きく見開いて、口を半開きにしていた。飛び降りる瞬間、その口が微かに動くのが横目で見えたのだ。
「おねーちゃん・・・。」
妹の呟いた瞬間、矢が空中で閃光を放ち、辺りが光につつまれ、轟音と共に大爆発が起きる。俺は空中で爆風に吹っ飛ばされながら地面を転がった。
「ぐ・・・・・あああああああああああああ!!!」
自身についた火を転がり必死で消す。着ていた外套が耐火性を備えていた事、木から飛び降り爆発に対して外套を羽織っている背中側を向けていたこと、木の幹が盾になってくれた事、様々なことが功を奏して命だけは助かったが、身体中火傷に飛んできた木片や石などで裂傷だらけだ。
「お、おに・・・ちゃ・・・ん。あ・・・つ・・・い。」
微かな声。しかしそれは以前の玉のような声とは違い、しゃがれた様な潰れた声だ。
辺り一面、火の海の中、俺は声のする方に木片が刺さった足を引きずりながら向かう。そこには爆風と熱波をまともに正面から浴びて、頭皮や皮膚が溶け落ち、もう顔が分からなくなった妹が横たわっていた。
「お・・・み・・・ず・・・。」
「水だな。待ってろ!」
真っ赤な妹を抱き起こし、腰に下げていた水筒を外そうとしたが水筒に木片が刺さり半分以上が流れ出てしまっていた。
「くそっ!!」
構わず腰から外して僅かに残った残りの水を口元へ持っていき、飲まそうとしたが・・・
「おい・・・おい・・・水だぞ、ヒナ。何やってるんだよ・・・おい・・・おい!!!」
妹は力無くだらりとして、手で口に水を含ませてやっても、その喉が動くことは無かった。
「なんだよ・・・これ・・・。なんなんだよ!!あんなの・・・聞いてねえよ!あんな訳の分からない矢があってたまるか!!!どうしてくれるんだよ!!!ちくしょう!!!!・・・ちくしょ・・・う・・・う・・・うう・・・。」
「言ったでしょ?”弾薬歩給”を甘く見ると痛い目見るって。」
動かなくなった妹を抱きしめ涙を流す俺の背後、十数メートルの所から声がする。
俺は素早く振り向き武器をスリングショットを構えようとしたが、振り向いた瞬間に撃ち抜かれる。最後に見た光景は最悪のものだった。なんでだよ・・・なんで・・・アンタがここに居るんだ。
「ねーちゃ・・・」
__________________________________
十数メートルの所で敵の二人が抱き合う様に息絶えている。私はその息絶えた敵に恐る恐る足を進め、近づこうとする。
胸の動悸がどんどん早くなる。
(そんなことは無い・・・そんなはず無い!!!)
頭の中で自分に言い聞かせ一歩また一歩ゆっくりと近づく。
(怖い・・・顔を確認するのが・・・)
フードを取り顔を動かそうと、遺体にゆっくりと手を伸ばした時だった。
「隊長!」
ハッとなり手を引っ込め後ろを見る。足を撃たれて少し歩きにくそうにしているアーセナルがやってきていた。
「やりましたね、隊長。でも、火災が広がって・・・。今、アイスエイジが能力を使って消していってくれてるんですが、私達も行きましょう。」
「え、ええ・・・そうね。今行く。」
火災を止めるため彼らに背を向け離れる。しかし数歩歩いた所で後ろ髪を引かれるように振り返り彼らの亡骸を遠くから眺める。
この世界に来て今まで多くの敵の命を奪ってきた。人殺しにも慣れてはいけないのだけど、慣れてしまった。だが今回はこの胸の痞えが取れそうにもない。それほどまでにあの敵の発した最後の言葉、その声色は懐かしすぎたのだ・・・。
________________________________
アイスエイジに加え、ぼんぼん君が消火に参加したことにより鎮火が急速に進んでいく。流石は水を生成出来るだけあって消火が早い。アーセナルも怪我をしながらよくやってくれている。
「結局、敵の狙いはぼくと先生だったのでしょうか・・・。」
「違う見たいよ?正確にはアイスエイジかな?彼女たちの探し人であるカルディアさんの知り合いが標的だったみたい。」
「え?だったらアドミラルさんが危ないんじゃ?」
「そうよね・・・。」
「いやいやまさか・・・流石に街中で奴等もドンパチしないでしょ?」
私とぼんぼん君の話を聞いていたアーセナルが半分笑いながら冗談めかしに言う。
「・・・。」
「・・・まじ・・・?」
が、私とぼんぼん君の真剣な顔を見て、その笑みが段々凍っていく。
「すぐ帰ってあげてください。」
「ごめん!アイスエイジのこと宜しく!隊長!これで失礼します!」
ぼんぼん君に言われ彼女はすぐさま中心街の方角に向けて走り出した。何も無ければ良いのだけれど・・・。
__________________________
あれから数時間は経っただろうか・・・?火事の方はアイスエイジとぼんぼん君の消化能力の高さで概ね鎮火となりつつあった。
(森が丸焦げにならなくて良かったわ。あ・・・そういやアイスエイジを借りっぱなしだったな・・・。帰してあげないと。)
「ねえ!!!みんな!!!こっちに来て!!!」
丁度、彼女の事を考えていた時、アイスエイジの呼ぶ声がする。それは彼女らしい明るい声ではなく緊張を孕んだ動揺した声だった。
「どうしたの!?」
すぐさま声の方角へ行く。ぼんぼん君も来ていたようだ。そしてその場所は私もずっと気がかりだった場所・・・。敵の遺体がある場所だったのだ。
二人が無言で敵の亡骸を見下ろしている。一体何があったのだろうか・・・。訝しみながら私も近寄って彼等の亡骸を見た。
「どう・・・いうことなの・・・?」
皆が動揺するのも解る。
抱き合うように無くなっている彼等の首から上が綺麗に切り取られて消失していたのだから・・・。
「おい!愚妹。奴等どうなったんだ!?動いてねえのか?」
「全く動かなくなったんだよ、クソ兄貴。」
「逃がしたんじゃないだろうな?」
「熱感知に変えているのよ?私の”天眼”からそう簡単に逃げられないわ。20秒感覚でウォールハックを使ってる。左に二人、右に一人。弓使いが左右に一人づつ居る。変わってないわ。」
「チッ・・・奴等我慢比べでもする気か?そんな事してもこっちが根をあげるわけねえっての!」
「でも、イラついてるから効いてるじゃん。ウケる。」
「うっせ!」
あー、めんどくせえ。ヘッドシューターの弓の射程にはまだ遠いはずだ。しかし、これ以上俺の弾を防ぎながら近づく方法も奴等には無いだろう。とっとと撃たれてくれりゃいいのにな。時間の無駄だぜ。
「兄貴!動いたよ!」
「送れ!」
「はいよ!」
妹の手が俺の肩に触れると妹の見ている映像が俺にも共有される。視界が熱感知になっているから誰か分からないが、向かって左側の二人組のうちの一人だ。そいつがまた馬鹿の一つ覚えで氷の盾を使ってこちらに向かって突進してきているのが浮かび上がるように丸分かりだ。この共有能力は慣れるまで大変だったが、今では必要に応じてオンオフも可能だし、片目は妹の視界、もう片目は自分の武器の照準器で使い分けれるようにもなった。
俺は能力を使ってスリングショットを立て続けに速射する。俺の”高速射”は天候や環境に左右されず真っすぐ速く、高威力で飛んでいく。これで氷の盾ごとあいつの身体もぶち抜いてやる!
「何ッ!?」
しかし、そいつは初弾が盾にめり込んだ瞬間、盾を捨てて横に素早く飛び退いた。その所為で後列の奴に当たりはしたものの致命傷になったかどうかは分からない。後ろの奴はすぐ近くの自然岩の影に隠れたので追い打ちをかけようとしたが、
「兄貴!!」
隣に居た妹が俺の服を引っ張り右を指す。俺は武器の照準器を右側の奴に向けると、外套のフードを深く被った敵がまさにこちらに向かって矢をつがえて弓を引き絞っている場面だった。
あいつがヘッドシューターなのか?どんな面してるのか拝みたかったが、妹の目みたいにどこまでも遠くを解像度を上げて視れるような機能はこの照準器には無い。だが、足が止まってるやつを狙うには十分だ。
「左の奴は囮か!」
素早く照準を合わせて、射手を撃つが相手が一手早く矢を放ってくる。俺の弾は敵のフードを掠めて吹っ飛ばしたが当たりはしなかった。
相手も俺の射撃が来るのが分かっていたのか、狙いに正確さは無く、その射撃はアバウトで出鱈目だ。まさにだいたいの位置に打ち込んだというような矢の軌道。しかし何故かその弾速が妙に遅いのだ。それらが逆に妙な胸騒ぎを感じることとなった。
「おい!ヒナ!なんか嫌な予感がする!位置を変えよう!」
俺はそう言いながら木の枝から飛び降りる。その瞬間横目で見た妹は木の枝に座ったまま微動だにせず、目を大きく見開いて、口を半開きにしていた。飛び降りる瞬間、その口が微かに動くのが横目で見えたのだ。
「おねーちゃん・・・。」
妹の呟いた瞬間、矢が空中で閃光を放ち、辺りが光につつまれ、轟音と共に大爆発が起きる。俺は空中で爆風に吹っ飛ばされながら地面を転がった。
「ぐ・・・・・あああああああああああああ!!!」
自身についた火を転がり必死で消す。着ていた外套が耐火性を備えていた事、木から飛び降り爆発に対して外套を羽織っている背中側を向けていたこと、木の幹が盾になってくれた事、様々なことが功を奏して命だけは助かったが、身体中火傷に飛んできた木片や石などで裂傷だらけだ。
「お、おに・・・ちゃ・・・ん。あ・・・つ・・・い。」
微かな声。しかしそれは以前の玉のような声とは違い、しゃがれた様な潰れた声だ。
辺り一面、火の海の中、俺は声のする方に木片が刺さった足を引きずりながら向かう。そこには爆風と熱波をまともに正面から浴びて、頭皮や皮膚が溶け落ち、もう顔が分からなくなった妹が横たわっていた。
「お・・・み・・・ず・・・。」
「水だな。待ってろ!」
真っ赤な妹を抱き起こし、腰に下げていた水筒を外そうとしたが水筒に木片が刺さり半分以上が流れ出てしまっていた。
「くそっ!!」
構わず腰から外して僅かに残った残りの水を口元へ持っていき、飲まそうとしたが・・・
「おい・・・おい・・・水だぞ、ヒナ。何やってるんだよ・・・おい・・・おい!!!」
妹は力無くだらりとして、手で口に水を含ませてやっても、その喉が動くことは無かった。
「なんだよ・・・これ・・・。なんなんだよ!!あんなの・・・聞いてねえよ!あんな訳の分からない矢があってたまるか!!!どうしてくれるんだよ!!!ちくしょう!!!!・・・ちくしょ・・・う・・・う・・・うう・・・。」
「言ったでしょ?”弾薬歩給”を甘く見ると痛い目見るって。」
動かなくなった妹を抱きしめ涙を流す俺の背後、十数メートルの所から声がする。
俺は素早く振り向き武器をスリングショットを構えようとしたが、振り向いた瞬間に撃ち抜かれる。最後に見た光景は最悪のものだった。なんでだよ・・・なんで・・・アンタがここに居るんだ。
「ねーちゃ・・・」
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十数メートルの所で敵の二人が抱き合う様に息絶えている。私はその息絶えた敵に恐る恐る足を進め、近づこうとする。
胸の動悸がどんどん早くなる。
(そんなことは無い・・・そんなはず無い!!!)
頭の中で自分に言い聞かせ一歩また一歩ゆっくりと近づく。
(怖い・・・顔を確認するのが・・・)
フードを取り顔を動かそうと、遺体にゆっくりと手を伸ばした時だった。
「隊長!」
ハッとなり手を引っ込め後ろを見る。足を撃たれて少し歩きにくそうにしているアーセナルがやってきていた。
「やりましたね、隊長。でも、火災が広がって・・・。今、アイスエイジが能力を使って消していってくれてるんですが、私達も行きましょう。」
「え、ええ・・・そうね。今行く。」
火災を止めるため彼らに背を向け離れる。しかし数歩歩いた所で後ろ髪を引かれるように振り返り彼らの亡骸を遠くから眺める。
この世界に来て今まで多くの敵の命を奪ってきた。人殺しにも慣れてはいけないのだけど、慣れてしまった。だが今回はこの胸の痞えが取れそうにもない。それほどまでにあの敵の発した最後の言葉、その声色は懐かしすぎたのだ・・・。
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アイスエイジに加え、ぼんぼん君が消火に参加したことにより鎮火が急速に進んでいく。流石は水を生成出来るだけあって消火が早い。アーセナルも怪我をしながらよくやってくれている。
「結局、敵の狙いはぼくと先生だったのでしょうか・・・。」
「違う見たいよ?正確にはアイスエイジかな?彼女たちの探し人であるカルディアさんの知り合いが標的だったみたい。」
「え?だったらアドミラルさんが危ないんじゃ?」
「そうよね・・・。」
「いやいやまさか・・・流石に街中で奴等もドンパチしないでしょ?」
私とぼんぼん君の話を聞いていたアーセナルが半分笑いながら冗談めかしに言う。
「・・・。」
「・・・まじ・・・?」
が、私とぼんぼん君の真剣な顔を見て、その笑みが段々凍っていく。
「すぐ帰ってあげてください。」
「ごめん!アイスエイジのこと宜しく!隊長!これで失礼します!」
ぼんぼん君に言われ彼女はすぐさま中心街の方角に向けて走り出した。何も無ければ良いのだけれど・・・。
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あれから数時間は経っただろうか・・・?火事の方はアイスエイジとぼんぼん君の消化能力の高さで概ね鎮火となりつつあった。
(森が丸焦げにならなくて良かったわ。あ・・・そういやアイスエイジを借りっぱなしだったな・・・。帰してあげないと。)
「ねえ!!!みんな!!!こっちに来て!!!」
丁度、彼女の事を考えていた時、アイスエイジの呼ぶ声がする。それは彼女らしい明るい声ではなく緊張を孕んだ動揺した声だった。
「どうしたの!?」
すぐさま声の方角へ行く。ぼんぼん君も来ていたようだ。そしてその場所は私もずっと気がかりだった場所・・・。敵の遺体がある場所だったのだ。
二人が無言で敵の亡骸を見下ろしている。一体何があったのだろうか・・・。訝しみながら私も近寄って彼等の亡骸を見た。
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