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可愛いあの子をヨガらせたい
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「あの、すみません」
スマホをいじりながら猫背気味でベンチで電車を待っている女子高生にかけられた声。声の主である青年は姿勢が良く上品で、服装や靴、時計などを見ただけでお金持ちなことがわかる。
「なんでしょう?」
視線をあげた女の子は猫背なまま首を傾げて聞き返す。
「僕は長宗我部元彌(ちょうそかべもとや)と申します。あなたにどうしても伝えたいことがあるのです」
丁寧な言葉遣いに女の子はスマホを持つ両手を自分の胸元まで引き上げて緊張を示す。しかし元彌はおかまいなしに言い放った。
「僕は君のことをヨガらせたい!」
「は?」
気の抜けた返事と共に、ホームにどよめきが広がった。
「お願いです! 君のような美少女に是非ともヨガっていただきたいんです!」
「ちょっ、やめてください。駅員さん呼びますよ」
狼狽える女の子はホームを見渡して駅員を探す。しかし元彌は鞄から取り出したA4サイズの紙を強引に女の子に押し付けて言った。
「一度だけ、一度だけで良いので」
「一度だけって言われてもそんなの……って……え?」
しかし、拒絶していた彼女の目には思っていたものとは違う文字が映っていた。
「ホットヨガ……?」
「イエスッ!!」
***
一日体験無料。お得な言葉に負けた女の子は元彌に付いて駅近くの小さなビルに足を運んでいた。
「今更ですがお名前を伺ってもよろしいですか?」
ヨガ教室の看板がさげられた入口をくぐると同時に元彌は爽やかな笑顔で尋ねた。
「高峰小町(たかみねこまち)です」
「では高峰さん。こちらへ」
案内された先はヨガマットの並ぶ広間。そこで何人もの客を相手に指導していたインストラクターは元彌の顔を見るなり大きな声で挨拶をした。
「長宗我部さま。お疲れ様です!」
その声に釣られるようにヨガをしていた女性たちも元彌に視線を集めて口々に黄色い歓声をあげた。
「人気なんですね」
「一応ここの社長だからみんながチヤホヤしてくれているのですよ。そんなことより早くヨガリましょう。こちらへ」
小町は部屋の隅のヨガマットへ案内される。周りからの視線を気にしつつ、小町はそっとヨガマットに座った。
「高峰さんに挑戦していただきたいのはこのポーズです」
ガラガラとホワイトボードを転がしてきた元彌は磁石で二つのポーズの写真を貼り付けた。
「あまり帰るのが遅くなると申し訳ないので、本日はこの二つで。その名も」
小町が写真を見たことを確認すると元彌は自らヨガマットの上で四つん這いになって説明を始めた。
「キャッツ&カウのポーズ!」
元彌は四つん這いの状態から背中を大きく反らせて天井を仰ぎ見る。
「まずこうしてゆっくり鼻から息を吸いながら胸を張ります。ヘソが地面に、胸が前方に、そして視線は天高く」
説明をしながらピタリと静止した元彌を見てスクール生が黄色い歓声を上げる。
「きゃーっ! 元彌様のカウのポーズよ! まるでサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジが如き美しさ! 渡りたい! その背中を旧型セダンで駆け抜けたい!」
元彌はそんな黄色い歓声に微笑みで返すと説明を続ける。
「そして口からゆっくり息を吐きながら頭を下げて背中を丸めます。お腹の下の空間を優しく広げるように。視線は自身の腹筋のアーチを覗き込むように」
するとまたしても黄色い歓声が響く。
「きゃーっ! 元彌様のキャッツのポーズよ! まるでイタリアの青の洞窟! ネオンの如き青い輝きが見えるわ! くぐりたい! ナポリの小舟でくぐりたい!」
元彌が微笑み返すと射抜かれたように倒れていくスクール生たち。
「背中や肩のコリがほぐれ、腹筋背筋を鍛えることもできます。更には呼吸法によって内臓の位置を正常にし、自律神経のバランスも整えることができるのです」
自信満々に小町にプレゼンテーションをする元彌。小町はというとスクール生に若干引きながらも、悪いことは無いと判断して言う通りに真似し始めた。
「今回はこれを十セットやってみましょう。そうそう、その調子です。飲み込みが早いですね! さすがです!」
大袈裟な身振り手振りを交えて小町を褒めちぎる元彌。小町はというとヨガで身体が温まってきたからか、紅潮して表情もほぐれている様子だった。穏やかに聞こえる呼吸音も、その紅潮した顔と相まって色気を醸し出している。
「五……六……動きが早くなってきていますのでゆっくり」
隣に立ってカウントをする元彌は真剣な表情で小町を見つめ、動作の指摘をする。さすがは社長といったところだろうか。小町は元彌の的確な指導に従いつつ、ゆっくりと十セットを終える。思いのほか疲れた様子でしゃがみ込むと肩で息をしていた。
「はあ……はあ……。結構疲れますね」
「慣れない動きは普段使わない筋肉を使うので疲労を感じやすいかもしれません。しかしそれだけ効果もあるということですよ。少し立ってみてください。どうですか?」
元彌の言う通りに立ち上がった小町はいつもと違う景色に目を輝かせた。
「あれ? ここってこんなに広かったですか?」
「姿勢が良くなって視線が上がったからでしょう。ホームで会った時は首も背中も丸まって足元ばかり見ていましたから」
小町は少し身体を動かすと、背中と肩の緊張がほぐれているのを実感する。
「女の子は前を向いていてこそ美しいのですよ」
小町は通学カバンの上に置いたパンフレットを手に取る。今日の体験でヨガに興味を持ったのだろう。はじめに受け取った時とは違う素直な目で内容を読んでいた。
「会費って……いくらくらいなんですか?」
その言葉を聞いて元彌は優しく微笑んで答えた。
「学割もあるので安心してください。入会案内はこちらなので帰ってからご両親と相談されてからで構いませんよ」
元彌は駅のホームで渡したパンフレットとは別の書類を差し出す。小町はそれを受け取るとカバンの中にしまった。
「お母さん説得したら、また来ます」
小町の強い意志を感じる目を見て、元彌はまた微笑むのだった。
そして小町はビルの外まで元彌に案内された。
「またお越しくださることを心よりお待ちしております」
深々と頭を下げる元彌に釣られるようにして小町も深く頭を下げた。
「私の方こそ誘ってくれてありがとうございました。あ、でも……」
感謝の言葉を口にした小町は思い出すかのように人差し指を上に向けて言った。元彌もその様子を注意深く見つめる。
「勘違いされるような誘い方はやめた方がいいと思います」
何のことやらといった風の元彌は首を傾げたが、開き直って言葉を発する。
「僕は君をヨガらせたかっただけです」
小町は呆れて笑うのだった。
スマホをいじりながら猫背気味でベンチで電車を待っている女子高生にかけられた声。声の主である青年は姿勢が良く上品で、服装や靴、時計などを見ただけでお金持ちなことがわかる。
「なんでしょう?」
視線をあげた女の子は猫背なまま首を傾げて聞き返す。
「僕は長宗我部元彌(ちょうそかべもとや)と申します。あなたにどうしても伝えたいことがあるのです」
丁寧な言葉遣いに女の子はスマホを持つ両手を自分の胸元まで引き上げて緊張を示す。しかし元彌はおかまいなしに言い放った。
「僕は君のことをヨガらせたい!」
「は?」
気の抜けた返事と共に、ホームにどよめきが広がった。
「お願いです! 君のような美少女に是非ともヨガっていただきたいんです!」
「ちょっ、やめてください。駅員さん呼びますよ」
狼狽える女の子はホームを見渡して駅員を探す。しかし元彌は鞄から取り出したA4サイズの紙を強引に女の子に押し付けて言った。
「一度だけ、一度だけで良いので」
「一度だけって言われてもそんなの……って……え?」
しかし、拒絶していた彼女の目には思っていたものとは違う文字が映っていた。
「ホットヨガ……?」
「イエスッ!!」
***
一日体験無料。お得な言葉に負けた女の子は元彌に付いて駅近くの小さなビルに足を運んでいた。
「今更ですがお名前を伺ってもよろしいですか?」
ヨガ教室の看板がさげられた入口をくぐると同時に元彌は爽やかな笑顔で尋ねた。
「高峰小町(たかみねこまち)です」
「では高峰さん。こちらへ」
案内された先はヨガマットの並ぶ広間。そこで何人もの客を相手に指導していたインストラクターは元彌の顔を見るなり大きな声で挨拶をした。
「長宗我部さま。お疲れ様です!」
その声に釣られるようにヨガをしていた女性たちも元彌に視線を集めて口々に黄色い歓声をあげた。
「人気なんですね」
「一応ここの社長だからみんながチヤホヤしてくれているのですよ。そんなことより早くヨガリましょう。こちらへ」
小町は部屋の隅のヨガマットへ案内される。周りからの視線を気にしつつ、小町はそっとヨガマットに座った。
「高峰さんに挑戦していただきたいのはこのポーズです」
ガラガラとホワイトボードを転がしてきた元彌は磁石で二つのポーズの写真を貼り付けた。
「あまり帰るのが遅くなると申し訳ないので、本日はこの二つで。その名も」
小町が写真を見たことを確認すると元彌は自らヨガマットの上で四つん這いになって説明を始めた。
「キャッツ&カウのポーズ!」
元彌は四つん這いの状態から背中を大きく反らせて天井を仰ぎ見る。
「まずこうしてゆっくり鼻から息を吸いながら胸を張ります。ヘソが地面に、胸が前方に、そして視線は天高く」
説明をしながらピタリと静止した元彌を見てスクール生が黄色い歓声を上げる。
「きゃーっ! 元彌様のカウのポーズよ! まるでサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジが如き美しさ! 渡りたい! その背中を旧型セダンで駆け抜けたい!」
元彌はそんな黄色い歓声に微笑みで返すと説明を続ける。
「そして口からゆっくり息を吐きながら頭を下げて背中を丸めます。お腹の下の空間を優しく広げるように。視線は自身の腹筋のアーチを覗き込むように」
するとまたしても黄色い歓声が響く。
「きゃーっ! 元彌様のキャッツのポーズよ! まるでイタリアの青の洞窟! ネオンの如き青い輝きが見えるわ! くぐりたい! ナポリの小舟でくぐりたい!」
元彌が微笑み返すと射抜かれたように倒れていくスクール生たち。
「背中や肩のコリがほぐれ、腹筋背筋を鍛えることもできます。更には呼吸法によって内臓の位置を正常にし、自律神経のバランスも整えることができるのです」
自信満々に小町にプレゼンテーションをする元彌。小町はというとスクール生に若干引きながらも、悪いことは無いと判断して言う通りに真似し始めた。
「今回はこれを十セットやってみましょう。そうそう、その調子です。飲み込みが早いですね! さすがです!」
大袈裟な身振り手振りを交えて小町を褒めちぎる元彌。小町はというとヨガで身体が温まってきたからか、紅潮して表情もほぐれている様子だった。穏やかに聞こえる呼吸音も、その紅潮した顔と相まって色気を醸し出している。
「五……六……動きが早くなってきていますのでゆっくり」
隣に立ってカウントをする元彌は真剣な表情で小町を見つめ、動作の指摘をする。さすがは社長といったところだろうか。小町は元彌の的確な指導に従いつつ、ゆっくりと十セットを終える。思いのほか疲れた様子でしゃがみ込むと肩で息をしていた。
「はあ……はあ……。結構疲れますね」
「慣れない動きは普段使わない筋肉を使うので疲労を感じやすいかもしれません。しかしそれだけ効果もあるということですよ。少し立ってみてください。どうですか?」
元彌の言う通りに立ち上がった小町はいつもと違う景色に目を輝かせた。
「あれ? ここってこんなに広かったですか?」
「姿勢が良くなって視線が上がったからでしょう。ホームで会った時は首も背中も丸まって足元ばかり見ていましたから」
小町は少し身体を動かすと、背中と肩の緊張がほぐれているのを実感する。
「女の子は前を向いていてこそ美しいのですよ」
小町は通学カバンの上に置いたパンフレットを手に取る。今日の体験でヨガに興味を持ったのだろう。はじめに受け取った時とは違う素直な目で内容を読んでいた。
「会費って……いくらくらいなんですか?」
その言葉を聞いて元彌は優しく微笑んで答えた。
「学割もあるので安心してください。入会案内はこちらなので帰ってからご両親と相談されてからで構いませんよ」
元彌は駅のホームで渡したパンフレットとは別の書類を差し出す。小町はそれを受け取るとカバンの中にしまった。
「お母さん説得したら、また来ます」
小町の強い意志を感じる目を見て、元彌はまた微笑むのだった。
そして小町はビルの外まで元彌に案内された。
「またお越しくださることを心よりお待ちしております」
深々と頭を下げる元彌に釣られるようにして小町も深く頭を下げた。
「私の方こそ誘ってくれてありがとうございました。あ、でも……」
感謝の言葉を口にした小町は思い出すかのように人差し指を上に向けて言った。元彌もその様子を注意深く見つめる。
「勘違いされるような誘い方はやめた方がいいと思います」
何のことやらといった風の元彌は首を傾げたが、開き直って言葉を発する。
「僕は君をヨガらせたかっただけです」
小町は呆れて笑うのだった。
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