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大学の後輩
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いつものように病室から外を見ていると、叶人と知らない女の子がいた。言い争っているようだ。しかししばらくすると、女の子は帰って行った。
「来たぞー」
「おー。…ねぇ、叶人。さっき病院の前で誰かと言い争ってなかった?」
心配している顔をして叶人に聞いた。絶対顔に出したらダメ。
私は、叶人の幼馴染。それ以上でもそれ以下でもないんだから。
嫉妬なんて、見せたらダメ。
「ん?ああ、あれか…。ま、心配しなくても大丈夫だよ」
今日もいつものように話して、叶人は帰って行った。いつもと違うのは私だけ。
あれから数日後、叶人が帰った後に一人の女の子が来た。あの女の子だ。
「えっと…?」
「私は叶人先輩の後輩の香山優凪(かやま ゆな)です。突然で失礼かと思いますが、あなたは叶人先輩のなんなんですか!?いっつも早く大学から出て行ってあなたに会いに来ている。聞いても教えてくれないし…あなたは誰なんですか!」
「…私は叶人の幼馴染の泉川結望だよ」
女の子の勢いに気圧されながら答える。
『大学の後輩』その言葉が蘇る。
「おさな、なじみ?…彼女ですか?」
「…ううん。私はただの幼馴染だよ。けど、叶人は私が病院にいるのは自分のせいだって思ってるみたい。…違うのにね」
この子はきっと叶人の好きな人だろう。いつも会いに行ってるのが女だってバレたくなかったのかな。
いいな。両想いか。
「やっぱり…」
「え?」
「やっぱりあなたが叶人先輩を縛っていたんですね!叶人先輩の優しさにつけ込んで…この人でなし!!」
「そ、そんなんじゃ…」
「今更何を言うの!?あんたのせいで叶人先輩は付き合いが悪い奴だって周りから思われてて…叶人先輩が大学では明るくて人気者だから何も起こってないものの、一歩間違えば大変な大学生活を送らないといけなくなってたんだよ!」
「っ」
…ああ、やっぱり私は迷惑なのか。あなたの、重りでしかないのか。
「分かったらちゃんと叶人先輩を説得してよね!」
ガタン!!!
彼女は乱暴に病室のドアを閉めて出て行った。
私は薄らとオレンジがかる暗い空を見る。
叶人、どうすればいい?
「来たぞー」
「おー。…ねぇ、叶人。さっき病院の前で誰かと言い争ってなかった?」
心配している顔をして叶人に聞いた。絶対顔に出したらダメ。
私は、叶人の幼馴染。それ以上でもそれ以下でもないんだから。
嫉妬なんて、見せたらダメ。
「ん?ああ、あれか…。ま、心配しなくても大丈夫だよ」
今日もいつものように話して、叶人は帰って行った。いつもと違うのは私だけ。
あれから数日後、叶人が帰った後に一人の女の子が来た。あの女の子だ。
「えっと…?」
「私は叶人先輩の後輩の香山優凪(かやま ゆな)です。突然で失礼かと思いますが、あなたは叶人先輩のなんなんですか!?いっつも早く大学から出て行ってあなたに会いに来ている。聞いても教えてくれないし…あなたは誰なんですか!」
「…私は叶人の幼馴染の泉川結望だよ」
女の子の勢いに気圧されながら答える。
『大学の後輩』その言葉が蘇る。
「おさな、なじみ?…彼女ですか?」
「…ううん。私はただの幼馴染だよ。けど、叶人は私が病院にいるのは自分のせいだって思ってるみたい。…違うのにね」
この子はきっと叶人の好きな人だろう。いつも会いに行ってるのが女だってバレたくなかったのかな。
いいな。両想いか。
「やっぱり…」
「え?」
「やっぱりあなたが叶人先輩を縛っていたんですね!叶人先輩の優しさにつけ込んで…この人でなし!!」
「そ、そんなんじゃ…」
「今更何を言うの!?あんたのせいで叶人先輩は付き合いが悪い奴だって周りから思われてて…叶人先輩が大学では明るくて人気者だから何も起こってないものの、一歩間違えば大変な大学生活を送らないといけなくなってたんだよ!」
「っ」
…ああ、やっぱり私は迷惑なのか。あなたの、重りでしかないのか。
「分かったらちゃんと叶人先輩を説得してよね!」
ガタン!!!
彼女は乱暴に病室のドアを閉めて出て行った。
私は薄らとオレンジがかる暗い空を見る。
叶人、どうすればいい?
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