9 / 41
9・呪いのアイテムを集めます
しおりを挟む
あれから一週間が経ち──。
「いやあ、本当に助かるよ」
ベイルズの王都。
民家の玄関で、人が良さそうな女性にお礼を言われます。
「こちらこそ、ありがとうございました。ですが……本当にタダでいいんですか? あまり多くは払えませんが、せめて少しだけでも……」
「いいんだって! アタシたちだって、呪いの食器なんて買ってしまって、困ってたんだ! 簡単には手離せないしね」
呪いのアイテムの中には捨てても、いつの間にか所有者の元に返ってくるものもあります。
それどころか、捨てる度に呪いが強くなる例も。
それを知っていたからこそ、目の前の女性も呪われた食器を手離せられなかったのでしょう。
「呪いを浄化してもらっただけでも大助かりなのに、引き取ってくれるって、大助かりさ! 呪いはもう消えてるとはいえ、手元に置きたくないからね」
「でも……」
「だから、いいって! ──そうだ」
彼女はなにかを思い出したかのように民家の奥に引っ込み、やがて右手になにかを携えて戻ってきました。
「これ、アタシの手作りのクッキーだよ。よかったら、これも持っていきな」
「いいんですか? ありがとうございます。至れり尽くせりで……」
「お礼なんていらないよ! アタシも他に呪いのアイテムを持って、困っている人がいないか探しておくよ」
「はい!」
一礼して、私はその場を立ち去りました。
呪いのアイテムを探して、それを自分の道具屋で売る──。
私がベイルズにやってきて思い付いた策ですが、今のところ驚くほど順調に進んでいます。
やっぱり、呪いのアイテムを持ってしまったせいで、困っている人は多いみたい。
解呪師は貴重で、なかなか見つからないですからね。
仮に見つかったとしても、解呪費用が高値で、一般家庭では到底払えません。
だから、私のようにタダで……しかも、元々呪われていたアイテムを引き取ってくれる存在は有り難いんでしょう。
「呪いのアイテム──もとい、呪われていたアイテムも数が揃ってきました。そろそろ、開店できるかもしれません」
先ほど譲ってもらった食器は、背負っているリュックサックの中に入れています。
その重みを感じていると、ついつい独り言も多くなります。
もちろん、呪いのアイテムを見つけるのと並行して、お店の掃除も進めていました。
当初は「どうなるんだろう?」と途方に暮れるほどでしたが、今ではそれなりにキレイになっています。
お店の二階部分を生活スペースとして使うことも出来ますし、メルヴィンさんに本当に感謝です。
とはいえ、まだまだやるべきことはありますが……それも、そこまで多くありません。
徐々に近付いてくる開店日に、心躍りました。
「一度、お店に帰りましょうか。白狐のコユキちゃんも待っているでしょうしね」
それにしても……。
歩きながら、私は街並みを眺めます。
いつも活気に満ちている王都ですが、今日は心なしか、みんなが浮き足立っているように感じました。
「あの、すみません」
疑問に思い、私は通行人の一人に声をかけます。
「なんだか今日は、賑やかですね。もしかして、どこかで祭りかなにかが開かれているんですか?」
「お嬢ちゃん、知らないのかい? 外国の方?」
すると通行人の方は目を丸くして、こう続けます。
「今日は『王族視察』の日なんだ」
「王族視察?」
「ああ。この街では定期的に、王族が騎士と共に街を巡回しているのさ。そうするだけでも治安の向上にも繋がるし、運がよければオレたち市民の意見にも耳を傾けてもらえる。だからみんな、そわそわしてるんじゃないかな」
なんと、そんなことが。
セレスティアにはない光景でした。
王族の人は基本的に、王城から出ませんからね。
しかし、王族の人が街に出て、市民の話に耳を傾けるのはいい制度だと思いました。
こちらの王族は、さぞ立派な方たちなのでしょう。
セレスティアの王子、サディアスは……確かに街を出歩いていますが、それも主に夜です。
しかも目的は女を引っ掛けるため。
ここでも二つの国の違いを知り、セレスティアに呆れるやら、ベイルズに感服するやら……。
「ありがとうございます」
「ああ」
お礼を言って、再び歩き出します。
王族の方……一目見たい気もしますが、あまり会わない方がいいでしょう。
なにせ、私は元聖女。セレスティアの聖女は基本、秘匿されているので、王族の方たちでも私の顔を知っているとは思いませんが……万が一があります。
「人のいなさそうな道を歩くべきですね」
そう呟き、私はなるべく人気《ひとけ》が少ない方向に歩を進めます。
徐々に近くを歩く人が少なくなっていきます。心なしか、日当たりが悪くなってきた気も。
そしてそれは、路地裏に差しかかった時でした。
「いやあ、本当に助かるよ」
ベイルズの王都。
民家の玄関で、人が良さそうな女性にお礼を言われます。
「こちらこそ、ありがとうございました。ですが……本当にタダでいいんですか? あまり多くは払えませんが、せめて少しだけでも……」
「いいんだって! アタシたちだって、呪いの食器なんて買ってしまって、困ってたんだ! 簡単には手離せないしね」
呪いのアイテムの中には捨てても、いつの間にか所有者の元に返ってくるものもあります。
それどころか、捨てる度に呪いが強くなる例も。
それを知っていたからこそ、目の前の女性も呪われた食器を手離せられなかったのでしょう。
「呪いを浄化してもらっただけでも大助かりなのに、引き取ってくれるって、大助かりさ! 呪いはもう消えてるとはいえ、手元に置きたくないからね」
「でも……」
「だから、いいって! ──そうだ」
彼女はなにかを思い出したかのように民家の奥に引っ込み、やがて右手になにかを携えて戻ってきました。
「これ、アタシの手作りのクッキーだよ。よかったら、これも持っていきな」
「いいんですか? ありがとうございます。至れり尽くせりで……」
「お礼なんていらないよ! アタシも他に呪いのアイテムを持って、困っている人がいないか探しておくよ」
「はい!」
一礼して、私はその場を立ち去りました。
呪いのアイテムを探して、それを自分の道具屋で売る──。
私がベイルズにやってきて思い付いた策ですが、今のところ驚くほど順調に進んでいます。
やっぱり、呪いのアイテムを持ってしまったせいで、困っている人は多いみたい。
解呪師は貴重で、なかなか見つからないですからね。
仮に見つかったとしても、解呪費用が高値で、一般家庭では到底払えません。
だから、私のようにタダで……しかも、元々呪われていたアイテムを引き取ってくれる存在は有り難いんでしょう。
「呪いのアイテム──もとい、呪われていたアイテムも数が揃ってきました。そろそろ、開店できるかもしれません」
先ほど譲ってもらった食器は、背負っているリュックサックの中に入れています。
その重みを感じていると、ついつい独り言も多くなります。
もちろん、呪いのアイテムを見つけるのと並行して、お店の掃除も進めていました。
当初は「どうなるんだろう?」と途方に暮れるほどでしたが、今ではそれなりにキレイになっています。
お店の二階部分を生活スペースとして使うことも出来ますし、メルヴィンさんに本当に感謝です。
とはいえ、まだまだやるべきことはありますが……それも、そこまで多くありません。
徐々に近付いてくる開店日に、心躍りました。
「一度、お店に帰りましょうか。白狐のコユキちゃんも待っているでしょうしね」
それにしても……。
歩きながら、私は街並みを眺めます。
いつも活気に満ちている王都ですが、今日は心なしか、みんなが浮き足立っているように感じました。
「あの、すみません」
疑問に思い、私は通行人の一人に声をかけます。
「なんだか今日は、賑やかですね。もしかして、どこかで祭りかなにかが開かれているんですか?」
「お嬢ちゃん、知らないのかい? 外国の方?」
すると通行人の方は目を丸くして、こう続けます。
「今日は『王族視察』の日なんだ」
「王族視察?」
「ああ。この街では定期的に、王族が騎士と共に街を巡回しているのさ。そうするだけでも治安の向上にも繋がるし、運がよければオレたち市民の意見にも耳を傾けてもらえる。だからみんな、そわそわしてるんじゃないかな」
なんと、そんなことが。
セレスティアにはない光景でした。
王族の人は基本的に、王城から出ませんからね。
しかし、王族の人が街に出て、市民の話に耳を傾けるのはいい制度だと思いました。
こちらの王族は、さぞ立派な方たちなのでしょう。
セレスティアの王子、サディアスは……確かに街を出歩いていますが、それも主に夜です。
しかも目的は女を引っ掛けるため。
ここでも二つの国の違いを知り、セレスティアに呆れるやら、ベイルズに感服するやら……。
「ありがとうございます」
「ああ」
お礼を言って、再び歩き出します。
王族の方……一目見たい気もしますが、あまり会わない方がいいでしょう。
なにせ、私は元聖女。セレスティアの聖女は基本、秘匿されているので、王族の方たちでも私の顔を知っているとは思いませんが……万が一があります。
「人のいなさそうな道を歩くべきですね」
そう呟き、私はなるべく人気《ひとけ》が少ない方向に歩を進めます。
徐々に近くを歩く人が少なくなっていきます。心なしか、日当たりが悪くなってきた気も。
そしてそれは、路地裏に差しかかった時でした。
440
あなたにおすすめの小説
聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!
幸之丞
ファンタジー
2023/11/22~11/23 女性向けホットランキング1位
2023/11/24 10:00 ファンタジーランキング1位 ありがとうございます。
「うわ~ 私を捨てないでー!」
声を出して私を捨てようとする父さんに叫ぼうとしました・・・
でも私は意識がはっきりしているけれど、体はまだ、生れて1週間くらいしか経っていないので
「ばぶ ばぶうう ばぶ だああ」
くらいにしか聞こえていないのね?
と思っていたけど ササッと 捨てられてしまいました~
誰か拾って~
私は、陽菜。数ヶ月前まで、日本で女子高生をしていました。
将来の為に良い大学に入学しようと塾にいっています。
塾の帰り道、車の事故に巻き込まれて、気づいてみたら何故か新しいお母さんのお腹の中。隣には姉妹もいる。そう双子なの。
私達が生まれたその後、私は魔力が少ないから、伯爵の娘として恥ずかしいとかで、捨てられた・・・
↑ここ冒頭
けれども、公爵家に拾われた。ああ 良かった・・・
そしてこれから私は捨てられないように、前世の記憶を使って知識チートで家族のため、公爵領にする人のために領地を豊かにします。
「この子ちょっとおかしいこと言ってるぞ」 と言われても、必殺 「女神様のお告げです。昨夜夢にでてきました」で大丈夫。
だって私には、愛と豊穣の女神様に愛されている証、聖女の紋章があるのです。
この物語は、魔法と剣の世界で主人公のエルーシアは魔法チートと知識チートで領地を豊かにするためにスライムや古竜と仲良くなって、お力をちょっと借りたりもします。
果たして、エルーシアは捨てられた本当の理由を知ることが出来るのか?
さあ! 物語が始まります。
お前を愛することはないと言われたので、姑をハニトラに引っ掛けて婚家を内側から崩壊させます
碧井 汐桜香
ファンタジー
「お前を愛することはない」
そんな夫と
「そうよ! あなたなんか息子にふさわしくない!」
そんな義母のいる伯爵家に嫁いだケリナ。
嫁を大切にしない?ならば、内部から崩壊させて見せましょう
婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
聖女の力を姉に譲渡し国を出て行った元聖女は実は賢者でした~隣国の後宮で自重せずに生きていこうと思います~
高井繭来
恋愛
サイヒ・レイラン・フワーラはカカン王国の公爵令嬢であり国の安寧を護る【聖女】であった。
婚約者はカカン国の王太子ローズ。
だがローズが愛しているのはサイヒの双子の姉のマーガレットであった。
そしてマーガレットもまたローズに恋心を抱いていた。
シスコンのサイヒは自らの【聖女】の能力をマーガレットに授け、自らはローズとの婚約を白紙に戻し、マーガレットとローズとの婚約を結ばせる。
慈愛溢れるマーガレットと妹の様に大切にしてくれたローズが自分の存在のせいで苦しまないよう、サイヒは自ら国を出る事を決意する。
そしてサイヒが第2の人生を送ろうと決めた場所は隣国の皇太子の後宮であった。
【聖女】の力を渡したと言ってもサイヒの法力は0.5%程減っただけ。
法力だけでなく魔力も宿す【賢者】としての能力をこれからは隠すことなく気のままに生きる事を決めたサイヒ。
自国じゃないならはっちゃけても良いですよね?
サイヒは【賢者】としての能力を思う存分奮ってこれからの生活をエンジョイすると意気込むのであった。
※世界観は大陸の西が中世ヨーロッパ風・東がアジア風です。
舞台となる帝国は大陸のど真ん中なのでどっちの要素も良い感じに混じっています。
題名が変わりました(*- -)(*_ _)ペコリ
6/18 HOTランキング1位。
ランキング3位。
読んでくださった皆様のおかげです。
感謝感謝です(人''▽`)ありがとう☆
7/25
【聖女として召喚されたのは双子の兄妹でしたー聖女である妹のオマケである兄は国王の小姓となって王都復興を目指しますー】が始まりました。
このお話の1000年前のカカン国の話です。
良かったらそちらも覗いてみて下さいね(*- -)(*_ _)ペコリ
7/29
聖女が今日もウザいですー男として育てられた公爵家の令嬢は聖女の侍女として第2の人生を歩み始めましたーが始まりました。
こちらの物語とリンクております。
その内アチラのキャラがこちらに出演する予定です。
サイヒの友人がわりとサイヒの事を呟いていたりします。
4/17
新連載【顔を焼かれ妹に荒野に捨てられた公爵令嬢、力を得て皇太子の護衛として王国へと帰還する】と話がリンクしています。
良ければそちらも覗いてやって下さい(*- -)(*_ _)ペコリ
5/15
本編完結といたしました。
姉の名前を”マーガレット”に変更しております。
本編は完結しましたがお話はまだ続いております。
2022/10/19
2章始まりました。
良ければまたお付き合いください。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。
木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。
それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。
誰にも信じてもらえず、罵倒される。
そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。
実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。
彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。
故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。
彼はミレイナを快く受け入れてくれた。
こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。
そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。
しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。
むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
私を陥れたつもりのようですが、責任を取らされるのは上司である聖女様ですよ。本当に大丈夫なんですか?
木山楽斗
恋愛
平民であるため、類稀なる魔法の才を持つアルエリアは聖女になれなかった。
しかしその実力は多くの者達に伝わっており、聖女の部下となってからも一目置かれていた。
その事実は、聖女に選ばれた伯爵令嬢エムリーナにとって気に入らないものだった。
彼女は、アルエリアを排除する計画を立てた。王都を守る結界をアルエリアが崩壊させるように仕向けたのだ。
だが、エムリーナは理解していなかった。
部下であるアルエリアの失敗の責任を取るのは、自分自身であるということを。
ある時、アルエリアはエムリーナにそれを指摘した。
それに彼女は、ただただ狼狽えるのだった。
さらにエムリーナの計画は、第二王子ゼルフォンに見抜かれていた。
こうして彼女の歪んだ計画は、打ち砕かれたのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる