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1章
2間奏-買い物
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席に座り、朝食セットを頼むと、程なくして料理が運ばれてきた。
オーソドックスなパンと、卵を炒めたもの、薫製肉、そしてサラダとスープが付いている。
割と豪華なメニューだ。
食べてみると、味も悪くない。
空腹も相まって、3人はパクパクと口に運び、料理をあっという間に食べ終わった。
「ーーいや~、お腹が膨れた。中々うまかったな。」
「小生も満足でござる!」
満足そうな二人とは対称的に、一人不満そうな顔をしている。
「響子さんどうされました? お口に合わなかったですか?」
「あ! いえ! そんな事ないです! とても美味しかったです!
ただ、少し足りなかったかなって……。」
マジかよ。結構多かったぞ。
奏太が驚いた顔を見せる。
すると、奏太達が食べ終わった事に気付いた店員が、席の方にやってきた。
「もしよろしければ、パンのおかわりは如何ですか?」
「あ、じゃあ3つお願いします。」
一人で3つも食べるのか!?
パンのおかわりを3つも頼んだことに2人が唖然とすると、響子がそれに気付き、
「あ、えっと……お2人も食べます?」
響子が遠慮がちに尋ねる。
「いや、俺はもう大丈夫。」
「小生も遠慮するでござる。」
2人は即答で断った。
「そうですか……。じゃあお2人の分も頂きますね。」
そういうと、響子は笑顔でパンを食べ始めたーー
響子が早々とパンを食べ終え、3人は1人ずつ会計を済ませる。
「お一人様銀貨1枚になります。」
銀貨を持っていないので、金貨1枚で支払う。
すると、銀貨19枚のお釣りを渡された。
つまり、銀貨20枚で金貨1枚ということか。
残った金貨はあと5枚。
まあこの値段なら1ヶ月はなんとかなりそうだ。
「悪いが、銀貨1枚を両替してもらえないか?」
この食事で銀貨1枚なら、更に下の貨幣があるに違いないと思い、両替を頼んでみる。
「かしこまりました。」
店員から銅貨5枚を受け取る。
この国の貨幣と物価を粗方理解出来たところで、奏太達は飲食店を出て買い物へと向かった。
「わぁ~!あの服可愛いなぁ~!
あ!あの果物美味しそう!」
「あっちに猫耳娘がいるでござる!
おお!あっちには犬耳娘も!」
2人は思い思いに気を引く物を見付けては、フラフラと傍を離れる。
「おい二人とも、あんまり離れて迷子になるなよ。」
2人を諭しながら、奏太も自分の必要な物を探していると、何やら見覚えのある面々が前から近付いてくる。
「おやーー誰かと思えば冒険者のお三方では?」
こいつは確か、城で俺と金重を馬鹿にしてきた隊長の男だ。
名前は確かローラントと言ったか。
嫌な奴に出会ってしまった。嫌みたらしく奏太達を冒険者と呼ぶ。
よく見ると、後ろには国王の娘と律動もいる。
「やあ昨日はどうも。今日は僕の生活に使うものを買いに、お二人に街を案内してもらっているんだ。」
デブが揚々と街に来た訳を話す。別に誰も聞いちゃいないが。
「律動君は優秀な人材だからね。
必要なものは音楽隊の経費として支払うから、好きなものを買うといい。」
「はい!ありがとうございます!」
チッ。ローラントがこれ見よがしに格差をアピールしてくる。
こういう奴は日本にもいた。日本人は謙虚で礼儀正しいなんてよく言っていたが、あれは大きな間違いだ。
確かに日本人は自分が下の立場なら、とことん自分を下げるが、一度上司や客など上の立場になると、どこまでも理不尽かつ横暴な態度を取る。
ああいうのは謙虚とは言わない。自分を下げることで人によく思われたい、要するに自分のためだ。
本当の謙虚さとは、自分が上の立場になった時に現れる。
勿論、俺はそんな大層な人間じゃないから、下の立場だろうが上の立場だろうが、偉そうな奴にへーこらする気はさらさら無い。
謙虚さが欠けているという意味では、ローラントも奏太も良い勝負なのだが、結果を残しているという点で、ローラントに軍配が上がるため、ここでは流石の奏太も言い返さずに、無視するに留まったーー
オーソドックスなパンと、卵を炒めたもの、薫製肉、そしてサラダとスープが付いている。
割と豪華なメニューだ。
食べてみると、味も悪くない。
空腹も相まって、3人はパクパクと口に運び、料理をあっという間に食べ終わった。
「ーーいや~、お腹が膨れた。中々うまかったな。」
「小生も満足でござる!」
満足そうな二人とは対称的に、一人不満そうな顔をしている。
「響子さんどうされました? お口に合わなかったですか?」
「あ! いえ! そんな事ないです! とても美味しかったです!
ただ、少し足りなかったかなって……。」
マジかよ。結構多かったぞ。
奏太が驚いた顔を見せる。
すると、奏太達が食べ終わった事に気付いた店員が、席の方にやってきた。
「もしよろしければ、パンのおかわりは如何ですか?」
「あ、じゃあ3つお願いします。」
一人で3つも食べるのか!?
パンのおかわりを3つも頼んだことに2人が唖然とすると、響子がそれに気付き、
「あ、えっと……お2人も食べます?」
響子が遠慮がちに尋ねる。
「いや、俺はもう大丈夫。」
「小生も遠慮するでござる。」
2人は即答で断った。
「そうですか……。じゃあお2人の分も頂きますね。」
そういうと、響子は笑顔でパンを食べ始めたーー
響子が早々とパンを食べ終え、3人は1人ずつ会計を済ませる。
「お一人様銀貨1枚になります。」
銀貨を持っていないので、金貨1枚で支払う。
すると、銀貨19枚のお釣りを渡された。
つまり、銀貨20枚で金貨1枚ということか。
残った金貨はあと5枚。
まあこの値段なら1ヶ月はなんとかなりそうだ。
「悪いが、銀貨1枚を両替してもらえないか?」
この食事で銀貨1枚なら、更に下の貨幣があるに違いないと思い、両替を頼んでみる。
「かしこまりました。」
店員から銅貨5枚を受け取る。
この国の貨幣と物価を粗方理解出来たところで、奏太達は飲食店を出て買い物へと向かった。
「わぁ~!あの服可愛いなぁ~!
あ!あの果物美味しそう!」
「あっちに猫耳娘がいるでござる!
おお!あっちには犬耳娘も!」
2人は思い思いに気を引く物を見付けては、フラフラと傍を離れる。
「おい二人とも、あんまり離れて迷子になるなよ。」
2人を諭しながら、奏太も自分の必要な物を探していると、何やら見覚えのある面々が前から近付いてくる。
「おやーー誰かと思えば冒険者のお三方では?」
こいつは確か、城で俺と金重を馬鹿にしてきた隊長の男だ。
名前は確かローラントと言ったか。
嫌な奴に出会ってしまった。嫌みたらしく奏太達を冒険者と呼ぶ。
よく見ると、後ろには国王の娘と律動もいる。
「やあ昨日はどうも。今日は僕の生活に使うものを買いに、お二人に街を案内してもらっているんだ。」
デブが揚々と街に来た訳を話す。別に誰も聞いちゃいないが。
「律動君は優秀な人材だからね。
必要なものは音楽隊の経費として支払うから、好きなものを買うといい。」
「はい!ありがとうございます!」
チッ。ローラントがこれ見よがしに格差をアピールしてくる。
こういう奴は日本にもいた。日本人は謙虚で礼儀正しいなんてよく言っていたが、あれは大きな間違いだ。
確かに日本人は自分が下の立場なら、とことん自分を下げるが、一度上司や客など上の立場になると、どこまでも理不尽かつ横暴な態度を取る。
ああいうのは謙虚とは言わない。自分を下げることで人によく思われたい、要するに自分のためだ。
本当の謙虚さとは、自分が上の立場になった時に現れる。
勿論、俺はそんな大層な人間じゃないから、下の立場だろうが上の立場だろうが、偉そうな奴にへーこらする気はさらさら無い。
謙虚さが欠けているという意味では、ローラントも奏太も良い勝負なのだが、結果を残しているという点で、ローラントに軍配が上がるため、ここでは流石の奏太も言い返さずに、無視するに留まったーー
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