最初で最後〜性別を越えた恋〜

JokerA

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第1章 葛藤編

7話 幼馴染の男

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この前
皆で会う約束をした日曜日がやって来た

今日は凛の幼馴染も来ると聞いてた

荒瀬『凛ちゃんの幼馴染?3対3にならねぇ~アンバランス』

大木『デートになんねぇーじゃんなぁ』

高来『そもそもデートじゃねぇーし』

荒瀬『まだ、そんな事言ってんの友!大場際悪ぃよお前』

大木『そうそう、楽しもうぜ~』

何も知らない俺達は
まさかその幼馴染が彼女の彼氏で
俺を査定しに来ている事とはつゆ知らず
呑気に構えていた

そして彼女達が予定時間より少し遅れて来た

涼『お~い!ごめんな~遅くなって』

大木『あ、大丈夫、大丈夫』

荒瀬『ぶっアイツか?幼馴染って昔のヤンキーかよwオモロ過ぎるwww』

大木『マジか?ヤバいなあれ、友より背低そうじゃん』

高来『…』

大木『友、固まってんじゃんwウケる~』

高来『…アイツのファッション何時代?』

荒瀬『あっはっはっはっ!!!笑わせんなよ』

凛『何だよ楽しそうじゃん!何の話?教えてよ』

凛が話の輪に入ろうとする

荒瀬は声が出ないほどウケている

荒瀬『く、苦しい、はぁはぁ』

涼『荒瀬、涙流して笑ってんじゃん、教えろよ~何何?』

不機嫌そうにキンケンがポケットに手を突っ込んで俺に近寄って来た

金健『高来ってお前か?』

キンケンが初対面の俺にいきなりメンチ切ってきた

凛の幼馴染だけあってか彼女の男の好みを良く知ってるらしかった

高来『そう、だけど…近い近い!!』

彼女がキンケンの首根っこを掴んで俺から引き剥がす

凛『これ以上高来に近寄ったら退場だからね💢』

金健『わーったよ』

涼『あ、一応紹介するよ。こいつ凛の幼馴染で金内健人、皆んなキンケンて呼んでる』

荒瀬『キンケン?…君を付けたら、金犬くん?ぶっは、あーっはっはっはっは』

涼『あ、それ皆んな影で言ってるやつw』

金健『てめぇーーー!!!このクソじじぃ』

凛『キンケン💢』

凛がキンケンを睨見つける

金健『…ちっ』

どうやらキンケンは凛には弱いらしい
彼女の一言で黙った

笑いがひとまず収まった荒瀬が言う

荒瀬『朝っぱらから楽しいねぇ~じゃ、行きますか!!!』

皆んなでウィンドショッピングしながら食べ歩きする

女の子連れてこんな風に歩くの何年ぶりだろう

やっぱ、楽しい

大木と荒瀬に感謝だな

凛『ねぇ、高来。どっちが似合う?』

凛が俺に服をあてて見せる

高来『う~ん、今日の持ち物の雰囲気で行くならこっちかな?』

愛生『高来さんてお洋服のセンス抜群だね♡愛生もコーデして欲しいです///』

大木『確かに、友は学生の時から服選ぶのうめぇよな』

遠くから1人俺を睨見つけるキンケン

俺は自分が長く孤独だったせいか1人の奴が妙に気になる

高来『おい、キンケン』

まさか話しかけられると思って無かったキンケンはあからさまに驚いた

金健『何?』

高来『これとこれとこれ、試着してみ?』

金健『はぁ⁈俺に命令すんな!!』

凛んが無言の圧をかける

金健『うっ…』

涼『キンケン、着てみなよ。なんか似合いそうな感じ』

キンケンは渋々試着室で着替えて出て来た

涼『おう、似合うじゃん!』

大木『良いよ、その方が似合ってる』

金健『…うるせぇよ』

かなり照れたところで凛がとどめを刺した

凛『凄い似合ってる』

金健はほんの少し嬉しそうだった

つづく
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