42 / 46
【作戦実行 再開】本編
隠れ鬼②
しおりを挟むキーンコーンカーンコーン…
『それでは…今から隠れ鬼を開始致します。鬼の人はスタートしてください。』
さて…無事に隠れ鬼がスタートしたのだが…
俺は今、1人である。
なぜこんなことになっているのかというと、今から5分前…
波瑠と流星の2人と行動してたんだけど、校舎の中へと入っていく人の群れにもみくちゃにされた。
気づいたら2人とはぐれ1人になってしまっていたのだ☆
…ってこんな呑気に言ってる場合じゃねえわ!
(早く2人を探さねば…!!)
特に波瑠が危険だ!
俺が守ってあげないと…誰が波瑠を守るというのだ…。
初っ端から俺としたことが…本当、ダメダメだな…(泣)
すると…遠くから人の声が聞こえてくる。
俺は急いでものかげに隠れた。
「なぁなぁ!お前って誰狙いなのー?」
楽しそうな会話が聞こえてくる。
(この声は…鬼か??)
〝波瑠〟とか言ってみろ?このクソ野郎ども。
海の底にまで沈めてやるからな。
「そんなの…もちろん、あの噂の天使に決まってんだろ~」
「はあ~?!お前もかよ、こりゃあ…大変そうだな」
「ま!天使に俺達みたいなのがお願いできるなんて夢のまた夢だろうな」
そんな会話をしながら鬼たちは去って行った。
…は?
噂?天使?
一体誰のことだよっ!
もしや…波瑠?
いや、あいつは天使というより…悪m…ゴホッ!!
なんでもない…。
俺は悩みに悩んだ結果…結局誰のことなのか分からなかった。
❋❋┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❋❋
〈波瑠&流星 視点〉
「どこ行ったんだ…りょうのやつ」
「あ~くそっ!僕がりょうくんと手を繋いどけば、こんな事には…。こんなやつと2人なんて、、りょうくんと2人が良かった」
「ふん、こっちのセリフだ…」
「なんだと!?」
バチバチと睨み合う2人。
「あ!あれ、園田くんと大月くんじゃん、ラッキー☆捕まえようぜ!!」
「おう!ナニしてもらおっかな~♡」
2人を見つけた(てか隠れてもなかった2人…(笑))鬼が捕まえようとやってくる。
「「取り込んでるからいま邪魔しないで・すんな!失せろ。」」
低い声と鋭い目つきで鬼を睨む。
この目つきの悪さだけで人1人は殺せそう。マジで。
『ひぃ!は、はい!』
『し、失礼しました~』っと言って鬼2人は走って逃げていった。
「はぁ…てかこんな事してる場合じゃねぇ。」
「確かに…早くりょうくんを見つけなきゃ!りょうくんが襲われる前に…!!」
「そうだな。」
2人ともマジな顔に戻る。
りょうを探す旅(?)に出た。
さっきまでケンカしてたはずなんだけど…
りょうのことになると息があったり、あわなかったりする2人なのでした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,590
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる