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4日目 初めての生徒会会議
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「これで俺の話は終わりです。皆さん、これからの1年間よろしくお願いします!」
生徒会長の話が終わり、校長先生の締めの言葉で入学式は終わった。
みんな入学式というひとつの儀式を終えひと息ついていたが、私はそれどころではなかった。
(なんで私が生徒会役員なの!?まず入学式で生徒会役員を決める学校なんて聞いたことないよ!)
もう1人の生徒会役員、足立くんの方を見てみると険しい顔をして生徒会長が帰っていった方を睨んでいた。
「ねぇ、足立くん」
「…なに」
「災難だね…まさか入学そうそう生徒会役員になるなんて…」
「別に…」
別にって言ってる割にはすごい顔怖いけど…
「順番に自分のクラスに戻ってくださーい。そこ、走らない!」
はぁ…
もうほんっとついてないなぁ…
なんで私なの…
よりによって生徒会役員なんて…
「サキちゃん、大丈夫?」
「あ、優菜ちゃん」
「それにしても大変だね。生徒会役員なんて…」
「うん…」
「でもちょっと羨ましいかも」
「え!なんで!?」
「サキちゃん知らないの?生徒会の人ってね、みんなカッコいいんだって!」
「そ、そうなんだ。優菜ちゃんも興味あるの?」
「うーん、そりゃあちょっとはねー。サキちゃんは興味ないの?」
「私はあんまりかなぁ…目立ちたくないし…」
「そっかぁ。でも、生徒会に入るなら気をつけてね」
「何を?」
「カッコいい人しかいないからさ、みんな生徒会とお近づきになりたくて必死なんだよ。それに男子しかいないし。その中に女子が入るってことは他の女子からの妬みやら恨みやらが多いってわけ。実際に生徒会役員と話していじめられたっていう人も過去にはいたみたいだし」
「詳しいんだねー」
「うん、まぁね。実は私のお姉ちゃんもこの学園に通ってたんだ」
「へぇー、そうなんだ!そりゃ詳しいわけだ」
「おーい、早く着席しろー」
おっと、話してる間に教室着いちゃった。
「じゃあまた後でね」
「うん」
生徒会の人たちってそんなにカッコいいんだ。
ふーん、ま、私にはあんまり関係ないか。
同じ生徒会だからって関わらなければいいんだもんねー。
「今日は入学式だけだからこれでもう解散だ。明日は始業式で明後日からもう授業が始まるからなー。じゃあ帰っていいぞー」
「よっしゃー!なぁ、マイクバーガー寄っていこうぜ!」
「ねぇねぇ、一緒に帰ろー!」
みんなもう友達出来たんだなー。
私も優菜ちゃん誘って一緒に帰ろ!
「あ、言い忘れてたけど今から生徒会役員になった2人は会議があるらしいから生徒会室に行ってくれ」
え?初日から?
せっかく優菜ちゃんと帰ろうと思ったのにー!
「サキちゃん、じゃあ私先に帰るね」
「あ、優菜ちゃん。うん、また明日!」
「また明日!ばいばい」
はぁ…ほんとについてないなぁ…
これでもっと仲良くなるチャンスが減っちゃったよー…
そんな事を考えながら私は足立くんと生徒会室に向かったのでした。
生徒会長の話が終わり、校長先生の締めの言葉で入学式は終わった。
みんな入学式というひとつの儀式を終えひと息ついていたが、私はそれどころではなかった。
(なんで私が生徒会役員なの!?まず入学式で生徒会役員を決める学校なんて聞いたことないよ!)
もう1人の生徒会役員、足立くんの方を見てみると険しい顔をして生徒会長が帰っていった方を睨んでいた。
「ねぇ、足立くん」
「…なに」
「災難だね…まさか入学そうそう生徒会役員になるなんて…」
「別に…」
別にって言ってる割にはすごい顔怖いけど…
「順番に自分のクラスに戻ってくださーい。そこ、走らない!」
はぁ…
もうほんっとついてないなぁ…
なんで私なの…
よりによって生徒会役員なんて…
「サキちゃん、大丈夫?」
「あ、優菜ちゃん」
「それにしても大変だね。生徒会役員なんて…」
「うん…」
「でもちょっと羨ましいかも」
「え!なんで!?」
「サキちゃん知らないの?生徒会の人ってね、みんなカッコいいんだって!」
「そ、そうなんだ。優菜ちゃんも興味あるの?」
「うーん、そりゃあちょっとはねー。サキちゃんは興味ないの?」
「私はあんまりかなぁ…目立ちたくないし…」
「そっかぁ。でも、生徒会に入るなら気をつけてね」
「何を?」
「カッコいい人しかいないからさ、みんな生徒会とお近づきになりたくて必死なんだよ。それに男子しかいないし。その中に女子が入るってことは他の女子からの妬みやら恨みやらが多いってわけ。実際に生徒会役員と話していじめられたっていう人も過去にはいたみたいだし」
「詳しいんだねー」
「うん、まぁね。実は私のお姉ちゃんもこの学園に通ってたんだ」
「へぇー、そうなんだ!そりゃ詳しいわけだ」
「おーい、早く着席しろー」
おっと、話してる間に教室着いちゃった。
「じゃあまた後でね」
「うん」
生徒会の人たちってそんなにカッコいいんだ。
ふーん、ま、私にはあんまり関係ないか。
同じ生徒会だからって関わらなければいいんだもんねー。
「今日は入学式だけだからこれでもう解散だ。明日は始業式で明後日からもう授業が始まるからなー。じゃあ帰っていいぞー」
「よっしゃー!なぁ、マイクバーガー寄っていこうぜ!」
「ねぇねぇ、一緒に帰ろー!」
みんなもう友達出来たんだなー。
私も優菜ちゃん誘って一緒に帰ろ!
「あ、言い忘れてたけど今から生徒会役員になった2人は会議があるらしいから生徒会室に行ってくれ」
え?初日から?
せっかく優菜ちゃんと帰ろうと思ったのにー!
「サキちゃん、じゃあ私先に帰るね」
「あ、優菜ちゃん。うん、また明日!」
「また明日!ばいばい」
はぁ…ほんとについてないなぁ…
これでもっと仲良くなるチャンスが減っちゃったよー…
そんな事を考えながら私は足立くんと生徒会室に向かったのでした。
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