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一章 華胥の夢
華胥の夢
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『亮。……私のものですね?』
問われて、頷いて。
耀の背に、しがみつく。
願い通りに、熱いのを、中に出された。
セックスというのは、こわくて、恥ずかしくて。気持ち良くて。
人肌が心地好いものだと知った。
でもさすがに、終わった後もあんなに恥ずかしいものだとは知らなかったな……。
そのままにしては腹を壊すから洗う、とか言って。
指で精液を掻きだされて。
挙句、お湯の中で耀の性器を突っ込まれて。それで掻きだすとか無茶なことをするから。
あやうくのぼせるところだった。
しかし、何であんな何回も勃起できるんだ。
精力無尽蔵か。
*****
翌朝になって。
正気に戻ったらしい耀は、自分のやらかしたことに真っ青になってた。
けど。
俺は優しいので、チューして許してやった。
頬にだけど。
ヤンデレ属性の暴走丞相だけど。
無理矢理だったけど。
何故だろうか。耀を、嫌いにはなれないのは。
身体が同じだと、好みも似ているのか?
というか。
俺と朱亮を、ちゃんと、別のものとして好きになってくれたようなので。許してやろうと思う。
しかし、そんなに違うかね?
今までは王オーラめちゃくちゃ出してて近寄りがたかった、と宗元も言ってたな。
『よくやった、東亮』
そう、こんな感じの偉そうな……。
……え?
真っ白な空間に。
皇帝衣装の朱亮陛下が立っていた。
「ゆ、幽霊……?」
『幽霊ではない。東亮の活躍により、運命が変わったのだ。天運は我にあり。今までご苦労であった』
ご苦労であった? と、いうことは。
『約束通り、火災より救っておくぞ。感謝しろ』
え、まさか。
俺、元の世界に戻されちゃうの!?
そんなあ。
これからの事を考えて、皇帝の勉強、頑張ったのに。
朱亮はぼそりと呟いた。
『……耀は、仕置きだな……』
うわあ。
お手柔らかにしてあげて……?
*****
「東さん!?」
サイレンの音。
今の。マンションの管理人の声だ。
「まさか、自力で脱出するとは……」
見上げると、五階の窓から、カーテンで作ったであろう、ところどころ瘤を作ったロープが揺れている。
……あそこから自力で降りてきたっていうのか?
体力ゼロ、むしろマイな俺が? まさか。
気付けば、今まさに着地しました、みたいなポーズだった。
これ。
朱亮の力か?
早速、マスコミが駆けつけていて。
「通報の際、推理で火災の原因を特定したというのは本当ですか?」
「天才クイズ少年の、東亮さんですよね?」
「現在は何をされているのでしょうか?」
マイクが次々と差し出される。
朝方まで似たようなもの咥え込まされてて、食傷気味だっつの。
「皇帝兼探偵です」
「は?」
あっけに取られているリポーターに手を振って。
「事件が待っているので、失礼」
ダッシュで逃げた。
宋の将軍檀道済曰く。
走為上。
三十六計逃げるに如かずの語源である。
昔の中国の人はいいこと言うよな。
現代はアレだが。
*****
しかし。所詮は引きこもりニートの体力である。
すぐに息が切れるのであった。
足がもつれて。
「うわあ、」
つんのめって転んだ拍子に欄干を飛び越え。
何故か、川に転落した。
コントかよ、というような流れである。
火の次は水かよ!?
もう、カンベンしてくれよ!?
あ~あ。
俺、このまま溺れて死ぬのかな。泳げないし。
皇帝と入れ替わって。
命を狙われてるから事件を解決したと思ったら、元の世界に戻されるとか。
そんなのアリ?
*****
耀は、また朱亮と恋仲に戻るのかな?
そりゃ、元々恋人だったのはあっちだし。
朱亮の方が生まれながらの皇帝で、オーラあるし。俺より筋肉もあるみたいだし。
でも。
俺のこと、無理矢理自分のものにしたくせに。
酷いよ。
それとも、夢でも見ていたのだろうか? 中華風な中華風な異世界なんて、おかしな夢を。
夢だとしても。
夢の中でくらい、幸せになってもいいと思うんだけど。
何なんだよ、あのオチ。
腹立つな。
鳶に油揚げ攫われたどころじゃないよ。
朱亮皇帝、勝手過ぎない!?
問われて、頷いて。
耀の背に、しがみつく。
願い通りに、熱いのを、中に出された。
セックスというのは、こわくて、恥ずかしくて。気持ち良くて。
人肌が心地好いものだと知った。
でもさすがに、終わった後もあんなに恥ずかしいものだとは知らなかったな……。
そのままにしては腹を壊すから洗う、とか言って。
指で精液を掻きだされて。
挙句、お湯の中で耀の性器を突っ込まれて。それで掻きだすとか無茶なことをするから。
あやうくのぼせるところだった。
しかし、何であんな何回も勃起できるんだ。
精力無尽蔵か。
*****
翌朝になって。
正気に戻ったらしい耀は、自分のやらかしたことに真っ青になってた。
けど。
俺は優しいので、チューして許してやった。
頬にだけど。
ヤンデレ属性の暴走丞相だけど。
無理矢理だったけど。
何故だろうか。耀を、嫌いにはなれないのは。
身体が同じだと、好みも似ているのか?
というか。
俺と朱亮を、ちゃんと、別のものとして好きになってくれたようなので。許してやろうと思う。
しかし、そんなに違うかね?
今までは王オーラめちゃくちゃ出してて近寄りがたかった、と宗元も言ってたな。
『よくやった、東亮』
そう、こんな感じの偉そうな……。
……え?
真っ白な空間に。
皇帝衣装の朱亮陛下が立っていた。
「ゆ、幽霊……?」
『幽霊ではない。東亮の活躍により、運命が変わったのだ。天運は我にあり。今までご苦労であった』
ご苦労であった? と、いうことは。
『約束通り、火災より救っておくぞ。感謝しろ』
え、まさか。
俺、元の世界に戻されちゃうの!?
そんなあ。
これからの事を考えて、皇帝の勉強、頑張ったのに。
朱亮はぼそりと呟いた。
『……耀は、仕置きだな……』
うわあ。
お手柔らかにしてあげて……?
*****
「東さん!?」
サイレンの音。
今の。マンションの管理人の声だ。
「まさか、自力で脱出するとは……」
見上げると、五階の窓から、カーテンで作ったであろう、ところどころ瘤を作ったロープが揺れている。
……あそこから自力で降りてきたっていうのか?
体力ゼロ、むしろマイな俺が? まさか。
気付けば、今まさに着地しました、みたいなポーズだった。
これ。
朱亮の力か?
早速、マスコミが駆けつけていて。
「通報の際、推理で火災の原因を特定したというのは本当ですか?」
「天才クイズ少年の、東亮さんですよね?」
「現在は何をされているのでしょうか?」
マイクが次々と差し出される。
朝方まで似たようなもの咥え込まされてて、食傷気味だっつの。
「皇帝兼探偵です」
「は?」
あっけに取られているリポーターに手を振って。
「事件が待っているので、失礼」
ダッシュで逃げた。
宋の将軍檀道済曰く。
走為上。
三十六計逃げるに如かずの語源である。
昔の中国の人はいいこと言うよな。
現代はアレだが。
*****
しかし。所詮は引きこもりニートの体力である。
すぐに息が切れるのであった。
足がもつれて。
「うわあ、」
つんのめって転んだ拍子に欄干を飛び越え。
何故か、川に転落した。
コントかよ、というような流れである。
火の次は水かよ!?
もう、カンベンしてくれよ!?
あ~あ。
俺、このまま溺れて死ぬのかな。泳げないし。
皇帝と入れ替わって。
命を狙われてるから事件を解決したと思ったら、元の世界に戻されるとか。
そんなのアリ?
*****
耀は、また朱亮と恋仲に戻るのかな?
そりゃ、元々恋人だったのはあっちだし。
朱亮の方が生まれながらの皇帝で、オーラあるし。俺より筋肉もあるみたいだし。
でも。
俺のこと、無理矢理自分のものにしたくせに。
酷いよ。
それとも、夢でも見ていたのだろうか? 中華風な中華風な異世界なんて、おかしな夢を。
夢だとしても。
夢の中でくらい、幸せになってもいいと思うんだけど。
何なんだよ、あのオチ。
腹立つな。
鳶に油揚げ攫われたどころじゃないよ。
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