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華麗なる少年王の半生
麗しき少年王、未来の義弟について考える
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アルベルトが、リーゼロッテのことが好きだとしたら。
今まで浮いた噂もなく、25歳になるまで結婚もせず。大貴族の嫡子なのに、あえて俺の近衛騎士のままでいたのも納得できる。
俺ができる範囲の願いなら何でも願いを叶えてやるって言ったのを聞いて、珍しく反応してた。
俺が妹姫を嫁にやってもいい、と言った後。
専属近衛騎士の分際で、国王である俺に断りの言葉もなく、すぐに聖剣チャレンジにレッツトライしに行ったのは。
リーゼロッテを嫁に請う、千載一遇のチャンスだと思ったからか!
リーゼロッテは国内外から、ディートヘルムの花の妖精と呼ばれるくらい、可憐で可愛い姫だと有名だからな。
他国の王族から見合いを打診される前に、婚約者候補として名乗りを上げたくなっても仕方ない。
*****
そうか、そうだったか。
何だあいつ、ムッツリな上にロリコンだったのかよ。
言ってくれれば良かったのに。
それならあいつとは良い酒が飲めそうだ。下戸だけど。
でもこっちじゃ14歳は普通に結婚適齢期だったっけ? ロリコン大勝利な国だな。
しかし、幸い、というか。
リーゼロッテもアルベルトに惚れてるし。両想いでめでたしめでたしだ。
アルベルトは元々いいとこの貴族の坊ちゃんだし。
しかも救国の勇者ともなれば、リーゼロッテの結婚相手としても申し分ない。
大きな反対の声もなく、堂々とプロポーズ出来るだろう。
前世の記憶があるから、気持ち的には年下だが。
あいつが年上の義弟になるかもしれないことを、今から覚悟しておくべきか。
可愛い妹をこんなに早く嫁にやるのは悔しいが。
予言は絶対だ。
アルベルトの望みは、何でも叶えてやらなくてはいけない。
ついでに王座も望んでくれたら言うことないんだが。
近衛騎士はそのまま退職してもらって、王佐にでも雇えばいいかな?
ドラゴンのいるズューデン・ヴルカンまで、ここから片道3日くらいだっけ?
馬が怯えるから、途中から徒歩らしい。
まあドラゴンは聖剣で速攻ぶっ倒すとして。
アルベルトたちが戻ってくるのは、最短でも1週間後くらいか?
じゃあアルベルトが戻ってくる前までに、二人の結婚祝いの言葉でも考えておくか。
リーゼロッテの花嫁姿、さぞかし似合うだろうなあ。
デュフフ。
*****
もう、働きたくないでござる!
王様という職業は、王座にふんぞり返っていればいいだけの楽な仕事ではないのだった。
毎日色々と大変なのだ。
王子の頃から王になるための教育は受けて来たものの。
なってみて初めてわかる、このつらさ。
ああ、父上は偉大だった。
まず、今までのように自由には動けない。
外出にも大臣の許可がいる。
出かけるとなれば近衛騎士だけでなく、一個師団はついてくる。
大事である。
まあ、俺が死ねば次の王様候補はまだ小さな従弟くらいしかいないので、大事も大事、一大事か。
今日は勇者の見送り、という国を挙げてのイベントがあったので、視察とか謁見などの予定は入れてないが。
領主からの陳情書など、面倒な書類のすべてに目を通してそれにいちいちサインをして捺印とか。面倒な作業が山積みなのである。
なにせ国民の生活が掛かっているので、良く読んで、考えないといけない。
ちゃっかり重税を掛けようとする領主もいる。
サインも長くて面倒くさいんだよな。ハンコじゃ駄目?
元々オタクでインドア派だから、机仕事は嫌いじゃない。生前の仕事もそうだったし。
でも、書類作りとかはパソコンがあれば、もっと早く作業出来るのになあ、とうんざりしてくる。
それはここよりも技術の発展した世界からきて、楽を知ってるからだ。
これが当たり前な人々にとっては、それほど苦痛ではないのかね。
この山積みの書類も、全部手書きだしな。時間的にもロス多すぎじゃね? いっそタイプライターでも作ってみるか? 何となく、作りは想像できるし。
パソコンは無理ー。
*****
ふと、喉が渇いたなあ、と思って。
斜め後ろを振り返ると。
定位置には、アルベルトではなく、別の近衛騎士、ヴァルターが立っていた。
何やら周囲をきょろきょろ見回している。
どこ見てるんだお前。
「っ!?」
ヴァルターは俺の視線に気づき、慌ててビシッと背筋を伸ばした。
何となく、違和感を覚える。
コレジャナイ感というか。……何だろう?
あ、そうか。
いつもそこにはアルベルトがいたからだ。
アルベルトは、伝説の聖剣を抜いて、見事勇者になって。
今日、ドラゴン退治に旅立ったんだよな。
さっき見送ったばかりなんだし、ここにいるわけがない。
最低一週間は帰ってこない。
ドラゴンを倒して帰ってきて。名実ともに救世の勇者になったからには、もう近衛騎士には戻らないだろうし。そんなことはさせられないだろう。
でも、いないことに違和感を覚えるくらい、いつもそこにいるのが当たり前だったんだなあ、としみじみ思う。
思えば9年くらい、毎日一緒に過ごしていたんだ。
週休2日くらい取ればいいのに、滅多に休まなかった。
それでもウゼー、とはならなかったのは、人柄だろうか? 顔面偏差値か?
よく気が利くし。働き者で。
男でも、あれだけ美形なら、目の保養にもなるしな。
で、もうすぐあいつはリーゼロッテと結婚して、義弟になるのか。
やれやれ。
更に長い付き合いになりそうだ……。
今まで浮いた噂もなく、25歳になるまで結婚もせず。大貴族の嫡子なのに、あえて俺の近衛騎士のままでいたのも納得できる。
俺ができる範囲の願いなら何でも願いを叶えてやるって言ったのを聞いて、珍しく反応してた。
俺が妹姫を嫁にやってもいい、と言った後。
専属近衛騎士の分際で、国王である俺に断りの言葉もなく、すぐに聖剣チャレンジにレッツトライしに行ったのは。
リーゼロッテを嫁に請う、千載一遇のチャンスだと思ったからか!
リーゼロッテは国内外から、ディートヘルムの花の妖精と呼ばれるくらい、可憐で可愛い姫だと有名だからな。
他国の王族から見合いを打診される前に、婚約者候補として名乗りを上げたくなっても仕方ない。
*****
そうか、そうだったか。
何だあいつ、ムッツリな上にロリコンだったのかよ。
言ってくれれば良かったのに。
それならあいつとは良い酒が飲めそうだ。下戸だけど。
でもこっちじゃ14歳は普通に結婚適齢期だったっけ? ロリコン大勝利な国だな。
しかし、幸い、というか。
リーゼロッテもアルベルトに惚れてるし。両想いでめでたしめでたしだ。
アルベルトは元々いいとこの貴族の坊ちゃんだし。
しかも救国の勇者ともなれば、リーゼロッテの結婚相手としても申し分ない。
大きな反対の声もなく、堂々とプロポーズ出来るだろう。
前世の記憶があるから、気持ち的には年下だが。
あいつが年上の義弟になるかもしれないことを、今から覚悟しておくべきか。
可愛い妹をこんなに早く嫁にやるのは悔しいが。
予言は絶対だ。
アルベルトの望みは、何でも叶えてやらなくてはいけない。
ついでに王座も望んでくれたら言うことないんだが。
近衛騎士はそのまま退職してもらって、王佐にでも雇えばいいかな?
ドラゴンのいるズューデン・ヴルカンまで、ここから片道3日くらいだっけ?
馬が怯えるから、途中から徒歩らしい。
まあドラゴンは聖剣で速攻ぶっ倒すとして。
アルベルトたちが戻ってくるのは、最短でも1週間後くらいか?
じゃあアルベルトが戻ってくる前までに、二人の結婚祝いの言葉でも考えておくか。
リーゼロッテの花嫁姿、さぞかし似合うだろうなあ。
デュフフ。
*****
もう、働きたくないでござる!
王様という職業は、王座にふんぞり返っていればいいだけの楽な仕事ではないのだった。
毎日色々と大変なのだ。
王子の頃から王になるための教育は受けて来たものの。
なってみて初めてわかる、このつらさ。
ああ、父上は偉大だった。
まず、今までのように自由には動けない。
外出にも大臣の許可がいる。
出かけるとなれば近衛騎士だけでなく、一個師団はついてくる。
大事である。
まあ、俺が死ねば次の王様候補はまだ小さな従弟くらいしかいないので、大事も大事、一大事か。
今日は勇者の見送り、という国を挙げてのイベントがあったので、視察とか謁見などの予定は入れてないが。
領主からの陳情書など、面倒な書類のすべてに目を通してそれにいちいちサインをして捺印とか。面倒な作業が山積みなのである。
なにせ国民の生活が掛かっているので、良く読んで、考えないといけない。
ちゃっかり重税を掛けようとする領主もいる。
サインも長くて面倒くさいんだよな。ハンコじゃ駄目?
元々オタクでインドア派だから、机仕事は嫌いじゃない。生前の仕事もそうだったし。
でも、書類作りとかはパソコンがあれば、もっと早く作業出来るのになあ、とうんざりしてくる。
それはここよりも技術の発展した世界からきて、楽を知ってるからだ。
これが当たり前な人々にとっては、それほど苦痛ではないのかね。
この山積みの書類も、全部手書きだしな。時間的にもロス多すぎじゃね? いっそタイプライターでも作ってみるか? 何となく、作りは想像できるし。
パソコンは無理ー。
*****
ふと、喉が渇いたなあ、と思って。
斜め後ろを振り返ると。
定位置には、アルベルトではなく、別の近衛騎士、ヴァルターが立っていた。
何やら周囲をきょろきょろ見回している。
どこ見てるんだお前。
「っ!?」
ヴァルターは俺の視線に気づき、慌ててビシッと背筋を伸ばした。
何となく、違和感を覚える。
コレジャナイ感というか。……何だろう?
あ、そうか。
いつもそこにはアルベルトがいたからだ。
アルベルトは、伝説の聖剣を抜いて、見事勇者になって。
今日、ドラゴン退治に旅立ったんだよな。
さっき見送ったばかりなんだし、ここにいるわけがない。
最低一週間は帰ってこない。
ドラゴンを倒して帰ってきて。名実ともに救世の勇者になったからには、もう近衛騎士には戻らないだろうし。そんなことはさせられないだろう。
でも、いないことに違和感を覚えるくらい、いつもそこにいるのが当たり前だったんだなあ、としみじみ思う。
思えば9年くらい、毎日一緒に過ごしていたんだ。
週休2日くらい取ればいいのに、滅多に休まなかった。
それでもウゼー、とはならなかったのは、人柄だろうか? 顔面偏差値か?
よく気が利くし。働き者で。
男でも、あれだけ美形なら、目の保養にもなるしな。
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やれやれ。
更に長い付き合いになりそうだ……。
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