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華麗なる少年王の半生
麗しき少年王、仏心を出し失敗する
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「こんな愛らしくも可憐な花嫁を目の前にして、我慢が出来る訳がないでしょう?」
手を引かれ。
アルベルトの股間へ導かれる。
……うわ、硬っ!
熱くて、どくどくいってる。
一国の王様に、なんちゅーもんを掴ませてんだお前は。
しかも下着越しじゃなく、直で。
*****
「ん、」
ちゅっ、ちゅっ、と。
口だけでなく、額や頬にもキスされる。
アルベルトから、心底愛おしい、という感情が伝わってくる。
脅されて、結婚させられたっていうのに。
何だか変な感じだ。
……あ、先っぽ、ぬるぬるしてきた。
おいおい、掴まれてるだけでこうなるのかよ。
これは。
相手が、俺だからか?
「!?」
つい芽生えた悪戯心で、手を動かしてみると。
アルベルトは目を見開き、驚いた顔で俺を見た。
「この状態では、部屋から出られないだろう。出しておけ」
「……では、陛下も」
アルベルトは、器用にも片手で俺のスラックスを下ろしてしまった。
もう片方の手は、俺の腰を支えている。
俺のも、反応してたようだ。
チューされて勃っちゃうとか。
俺も人の事言えない。
だって、長年DTで、他人の肌なんて知らなかったし!
アルベルトが上手すぎるのが悪い。
ノットギルティだ。
どう考えても、俺の稚拙な技巧なんかで気持ち良くなんてならないと思うが。
アルベルトは感じていた。
あれか。
たまに左手ですると、そのぎこちなさがイイっていう。
そのためにマニキュアまで買ったあいつ、元気かな……。
俺は16年前に死んだけど。
*****
こんな綺麗な男が、俺の手でイくなんて、と思うと。
何となく、優越感が芽生えてくるのは何故だろう。
こいつ、俺に夢中なんだよな。
信じられない。
いくら外側が美少年でも、中身はオタクなオッサンだぞ?
29で死んだから、トータルで45歳くらいになるのか? 四捨五入したら50じゃん。
その割りに中身が全く成長してないって? やかましいわ。
控え室のソファーに押し倒されて。
「ふ……、ぅ、」
舌先を軽く噛まれたり、吸われたりしながら股間を弄られ。
アルベルトの大きな手の中で、容易くイってしまう。
「悪……、先に」
アルベルトのアルベルトジュニアを楽にしてやるつもりだったのに。
俺がイかされてしまっては、本末転倒ではないか。
「いえ、」
アルベルトは優しく微笑んで。
チュッと、頬にキスされた。
くすぐったい。
「ええと、……ここ、使うか?」
太股を示した。
アルベルトもいっぱいいっぱいだというのに、俺だけ先にイっちゃったのが申し訳なくて。
つい、仏心を出してしまったのが間違いだったのだろうか。
アルベルトの気配が、剣呑なものになった。
ゴゴゴゴゴゴ、という暗雲のような効果が出てそうな感じで。
「それは。どこで覚えたのです? お教えした覚えはありませんが……」
*****
あっ。
そういえば。俺には性の指南をする女性も寄越されていないし。
この世界にはエロ本というかそういった書物も無かった。
下町とか、他の貴族の家には探せばあるのかもしれないが。うちの図書室や、少なくとも俺の目が届く範囲には無かった。
リーゼロッテは男同士のロマンス本を読んでたらしいが、俺には見せてくれなかったし。
アルベルトも、あえてそういう知識から俺のことを遠ざけてたような感じだった。
アルベルトにとって、”クリスティアン王子”は。
性的な知識なんて一切無い、身も心も生まれたままの、プリティでピュアっピュアな王様になったはずだったのだ。
スマタなんていうお下品な行為など、誰かから教えられない限り、知っているはずのない知識だった。
「無垢な貴方に、そのような知識を与えたのは。一体どなたなのですか?」
ひいぃ、ほとばしる暗黒オーラ!
口調は静かで、綺麗な笑顔なのに。
とても恐ろしかった。
「ここで犯しはしませんが……、」
後でじっくり聞かせていただきます、と言われて。
ソファーにうつ伏せにされた状態で。
アルベルトのアレが、閉じた太股の間に潜り込んできた。
挟んだ足から先端が突き出て見えるほどのモノの大きさに。
こんなアナコンダ級のデカマラを後で俺の尻に挿入するつもりなのかと思うとぞっとする。
無理です。
物理的に無理。ファンタジー世界でも無理。
「……誰かに、これを、……この行為を、許したのですか?」
俺の太股を、アルベルトの肉棒でぐいぐい擦られながら、浮気を責めるように問われる。
んな訳あるか!
そんなうらやまけしからん真似。したことどころか、されたことも無いっての。
*****
こちとらDT暦、トータル45年の限界ヲタクである。
前世なんか、キモがられて生身の女の子と手を繋いだことすらないんだぞ!?
キャンプファイヤーでフォークダンスとか都市伝説ですよ。
情けなくて泣けてくらあ。
転生しても、お前に邪魔されて。
生まれてこのかた、母親と妹以外の女に触れたこともないっつーの!
性的な知識すら他から仕入れるのを嫌がるとか。嫉妬深いにもほどがある。
そういうお前はどうなんだと言いたい。
この行為を知ってるってことは。騎士になる前とかに、誰かから性指南されたってことだろ?
そっちだけ経験済みとか、ズルくないか?
手を引かれ。
アルベルトの股間へ導かれる。
……うわ、硬っ!
熱くて、どくどくいってる。
一国の王様に、なんちゅーもんを掴ませてんだお前は。
しかも下着越しじゃなく、直で。
*****
「ん、」
ちゅっ、ちゅっ、と。
口だけでなく、額や頬にもキスされる。
アルベルトから、心底愛おしい、という感情が伝わってくる。
脅されて、結婚させられたっていうのに。
何だか変な感じだ。
……あ、先っぽ、ぬるぬるしてきた。
おいおい、掴まれてるだけでこうなるのかよ。
これは。
相手が、俺だからか?
「!?」
つい芽生えた悪戯心で、手を動かしてみると。
アルベルトは目を見開き、驚いた顔で俺を見た。
「この状態では、部屋から出られないだろう。出しておけ」
「……では、陛下も」
アルベルトは、器用にも片手で俺のスラックスを下ろしてしまった。
もう片方の手は、俺の腰を支えている。
俺のも、反応してたようだ。
チューされて勃っちゃうとか。
俺も人の事言えない。
だって、長年DTで、他人の肌なんて知らなかったし!
アルベルトが上手すぎるのが悪い。
ノットギルティだ。
どう考えても、俺の稚拙な技巧なんかで気持ち良くなんてならないと思うが。
アルベルトは感じていた。
あれか。
たまに左手ですると、そのぎこちなさがイイっていう。
そのためにマニキュアまで買ったあいつ、元気かな……。
俺は16年前に死んだけど。
*****
こんな綺麗な男が、俺の手でイくなんて、と思うと。
何となく、優越感が芽生えてくるのは何故だろう。
こいつ、俺に夢中なんだよな。
信じられない。
いくら外側が美少年でも、中身はオタクなオッサンだぞ?
29で死んだから、トータルで45歳くらいになるのか? 四捨五入したら50じゃん。
その割りに中身が全く成長してないって? やかましいわ。
控え室のソファーに押し倒されて。
「ふ……、ぅ、」
舌先を軽く噛まれたり、吸われたりしながら股間を弄られ。
アルベルトの大きな手の中で、容易くイってしまう。
「悪……、先に」
アルベルトのアルベルトジュニアを楽にしてやるつもりだったのに。
俺がイかされてしまっては、本末転倒ではないか。
「いえ、」
アルベルトは優しく微笑んで。
チュッと、頬にキスされた。
くすぐったい。
「ええと、……ここ、使うか?」
太股を示した。
アルベルトもいっぱいいっぱいだというのに、俺だけ先にイっちゃったのが申し訳なくて。
つい、仏心を出してしまったのが間違いだったのだろうか。
アルベルトの気配が、剣呑なものになった。
ゴゴゴゴゴゴ、という暗雲のような効果が出てそうな感じで。
「それは。どこで覚えたのです? お教えした覚えはありませんが……」
*****
あっ。
そういえば。俺には性の指南をする女性も寄越されていないし。
この世界にはエロ本というかそういった書物も無かった。
下町とか、他の貴族の家には探せばあるのかもしれないが。うちの図書室や、少なくとも俺の目が届く範囲には無かった。
リーゼロッテは男同士のロマンス本を読んでたらしいが、俺には見せてくれなかったし。
アルベルトも、あえてそういう知識から俺のことを遠ざけてたような感じだった。
アルベルトにとって、”クリスティアン王子”は。
性的な知識なんて一切無い、身も心も生まれたままの、プリティでピュアっピュアな王様になったはずだったのだ。
スマタなんていうお下品な行為など、誰かから教えられない限り、知っているはずのない知識だった。
「無垢な貴方に、そのような知識を与えたのは。一体どなたなのですか?」
ひいぃ、ほとばしる暗黒オーラ!
口調は静かで、綺麗な笑顔なのに。
とても恐ろしかった。
「ここで犯しはしませんが……、」
後でじっくり聞かせていただきます、と言われて。
ソファーにうつ伏せにされた状態で。
アルベルトのアレが、閉じた太股の間に潜り込んできた。
挟んだ足から先端が突き出て見えるほどのモノの大きさに。
こんなアナコンダ級のデカマラを後で俺の尻に挿入するつもりなのかと思うとぞっとする。
無理です。
物理的に無理。ファンタジー世界でも無理。
「……誰かに、これを、……この行為を、許したのですか?」
俺の太股を、アルベルトの肉棒でぐいぐい擦られながら、浮気を責めるように問われる。
んな訳あるか!
そんなうらやまけしからん真似。したことどころか、されたことも無いっての。
*****
こちとらDT暦、トータル45年の限界ヲタクである。
前世なんか、キモがられて生身の女の子と手を繋いだことすらないんだぞ!?
キャンプファイヤーでフォークダンスとか都市伝説ですよ。
情けなくて泣けてくらあ。
転生しても、お前に邪魔されて。
生まれてこのかた、母親と妹以外の女に触れたこともないっつーの!
性的な知識すら他から仕入れるのを嫌がるとか。嫉妬深いにもほどがある。
そういうお前はどうなんだと言いたい。
この行為を知ってるってことは。騎士になる前とかに、誰かから性指南されたってことだろ?
そっちだけ経験済みとか、ズルくないか?
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