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Ⅳ
美しき伯爵、怯える
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「私の伴侶になるのだろう? ありのままの姿を見せろ」
王様みたいに、命令口調で言ってやる。
「……仰せのままに、我が王よ」
恭しく、そう言って。
ロロは俺の腰を跨いだ状態で起き上がった。
両足で、胴体をしっかり固定されてる感じだ。
怖気づいても逃がさない、ってか? 今更、逃げないのに。
逃げようと思えば、魔法使えば逃げられるんだけど。
*****
まるで、鍛えた身体を見せつけるように。バサッとドレスシャツを脱ぎ捨てた。
うわ、すっげ。
露わになった立派な胸筋、バッキバキのシックスパックに、思わず視線が釘付けになる。
ズボンの紐を、まるでストリップみたいに、もったいつけてみせながら外している。
ストリップ劇場なんて行ったことないけど。エロ本で見たのと似てる。パンツにお札挟むんだっけ?
「ほら。早くあんたのナカに入りたくて、もうこんなだ」
そう言って。
現れたブツは、とんでもなかった。
「……!?」
なんですかそれは。
えーと。
雄々しく天を仰いでいるソレは。腕か何かかな?
二次元のフタナリっ娘なら標準装備である、目を疑うようなビッグサイズのマーラ様。
血管バキバキで、そそり立つ肉棒の存在感たるや。
俺が欲しかったのはソレだよ!!
でも、自分が挿れられる立場になって考えたら、こんな大きいのはイヤだ。
無理。入るわけがない。
スプラッタ確実じゃん!
予想以上のシロモノにビビッてドン引きしてしまった俺を。
ロロは獲物を狙う肉食獣みたいな笑みを浮かべて見下ろしている。
ひええ。
舌なめずりすんなし!
こ、こわい……。
*****
俺が本気で怯えていることに気付いたのか、挑戦的だった表情が和らいだ。
「……無理には挿れない、と言っただろ?」
今すぐぶち込みたいけど、などと恐ろしいことを呟いて。
再び、大きな身体が覆いかぶさって来る。
「怖いか? ……俺は怖い」
ケダモノのような自分の本性を。自分のすべてを見せて。
嫌われたらどうしよう、と思っても。今更、後には引けない、という。
「精一杯、優しくする。だから、俺を受け入れてくれ」
真剣な表情で懇願される。
……自分を敵に回したくなかったら、自分を王配にしろ、なんて言って脅したくせに。
俺って、やっぱりちょろいのか?
こんなに求められるなら、仕方ないな、と思ってしまった。
「……痛くしたら、城に帰るからな?」
ロロの首に、手を回した。
肩に顔を埋めたのは、顔を見られたくなかったからだ。
他意はない。
「ああ。帰られないよう、善処する」
苦笑した気配。
足を抱え上げられた。
強張ってしまったそこを、ロロのものが挿入可能なくらいに慣らすためだ。
*****
「……っ、ん、」
中指だけだったのが、三本まで増やされて。
くちゅくちゅと、恥ずかしい音を立てながら指を抜き差しされる。
「ナカ、熱くて、とろとろだ。指が溶けそうだ……」
早くここに入りたい、と囁かれる。
俺よりも長くて太い指で直腸の内壁を擦られて。
気持ち良くて。
情けない声が出そうだったので、ロロの立派な胸鎖乳突筋にがぶりと噛みついてやった。
硬いなこんチクショー。
……嬉しそうな顔しやがって。
マゾかお前は。
最初、邪魔しに来るなと冷たくあしらっても、構わず通って来てたくらいだしな。
根性はかなりある。もちろん褒めてない。
誰が決めたんだか、指三本が楽に抜き差しできるようになったら挿入可能らしい。
こっちの姿勢が楽だそうだから、とうつ伏せにひっくり返されて。
腰を高く上げさせられた状態で固定された。
こんな恥ずかしい恰好をさせられて。
羽枕を抱き締めながら、いっそ早く終わらせて欲しいと願った。
何でこんなトンデモ展開になってしまったのか。
異世界チートものだと思ってたゲームが、選択を間違ってBLルートになってしまったみたいだ。ジャンルが違う!
自分でも、何で受け入れてしまったのか、よくわからない。強引に迫られたら弱い質だったのかもしれない。
王様みたいに、命令口調で言ってやる。
「……仰せのままに、我が王よ」
恭しく、そう言って。
ロロは俺の腰を跨いだ状態で起き上がった。
両足で、胴体をしっかり固定されてる感じだ。
怖気づいても逃がさない、ってか? 今更、逃げないのに。
逃げようと思えば、魔法使えば逃げられるんだけど。
*****
まるで、鍛えた身体を見せつけるように。バサッとドレスシャツを脱ぎ捨てた。
うわ、すっげ。
露わになった立派な胸筋、バッキバキのシックスパックに、思わず視線が釘付けになる。
ズボンの紐を、まるでストリップみたいに、もったいつけてみせながら外している。
ストリップ劇場なんて行ったことないけど。エロ本で見たのと似てる。パンツにお札挟むんだっけ?
「ほら。早くあんたのナカに入りたくて、もうこんなだ」
そう言って。
現れたブツは、とんでもなかった。
「……!?」
なんですかそれは。
えーと。
雄々しく天を仰いでいるソレは。腕か何かかな?
二次元のフタナリっ娘なら標準装備である、目を疑うようなビッグサイズのマーラ様。
血管バキバキで、そそり立つ肉棒の存在感たるや。
俺が欲しかったのはソレだよ!!
でも、自分が挿れられる立場になって考えたら、こんな大きいのはイヤだ。
無理。入るわけがない。
スプラッタ確実じゃん!
予想以上のシロモノにビビッてドン引きしてしまった俺を。
ロロは獲物を狙う肉食獣みたいな笑みを浮かべて見下ろしている。
ひええ。
舌なめずりすんなし!
こ、こわい……。
*****
俺が本気で怯えていることに気付いたのか、挑戦的だった表情が和らいだ。
「……無理には挿れない、と言っただろ?」
今すぐぶち込みたいけど、などと恐ろしいことを呟いて。
再び、大きな身体が覆いかぶさって来る。
「怖いか? ……俺は怖い」
ケダモノのような自分の本性を。自分のすべてを見せて。
嫌われたらどうしよう、と思っても。今更、後には引けない、という。
「精一杯、優しくする。だから、俺を受け入れてくれ」
真剣な表情で懇願される。
……自分を敵に回したくなかったら、自分を王配にしろ、なんて言って脅したくせに。
俺って、やっぱりちょろいのか?
こんなに求められるなら、仕方ないな、と思ってしまった。
「……痛くしたら、城に帰るからな?」
ロロの首に、手を回した。
肩に顔を埋めたのは、顔を見られたくなかったからだ。
他意はない。
「ああ。帰られないよう、善処する」
苦笑した気配。
足を抱え上げられた。
強張ってしまったそこを、ロロのものが挿入可能なくらいに慣らすためだ。
*****
「……っ、ん、」
中指だけだったのが、三本まで増やされて。
くちゅくちゅと、恥ずかしい音を立てながら指を抜き差しされる。
「ナカ、熱くて、とろとろだ。指が溶けそうだ……」
早くここに入りたい、と囁かれる。
俺よりも長くて太い指で直腸の内壁を擦られて。
気持ち良くて。
情けない声が出そうだったので、ロロの立派な胸鎖乳突筋にがぶりと噛みついてやった。
硬いなこんチクショー。
……嬉しそうな顔しやがって。
マゾかお前は。
最初、邪魔しに来るなと冷たくあしらっても、構わず通って来てたくらいだしな。
根性はかなりある。もちろん褒めてない。
誰が決めたんだか、指三本が楽に抜き差しできるようになったら挿入可能らしい。
こっちの姿勢が楽だそうだから、とうつ伏せにひっくり返されて。
腰を高く上げさせられた状態で固定された。
こんな恥ずかしい恰好をさせられて。
羽枕を抱き締めながら、いっそ早く終わらせて欲しいと願った。
何でこんなトンデモ展開になってしまったのか。
異世界チートものだと思ってたゲームが、選択を間違ってBLルートになってしまったみたいだ。ジャンルが違う!
自分でも、何で受け入れてしまったのか、よくわからない。強引に迫られたら弱い質だったのかもしれない。
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