底辺オタクがチート性能ガチ盛りなフタナリ美形に転生~魔法王国の王様に俺はなる!

篠崎笙

文字の大きさ
61 / 83
ローラン・ロートレック・ド・デュランベルジェの人生

Il ne suffit pas de dire à quelqu’un qu’on l’aime. (愛してると言うだけでは物足りない)

しおりを挟む
「今日は普段よりも視線を感じる。アンドレ、もう少し離れていてくれないか?」
アンリは、図体の大きい男が二人並んでいると目立つから、いつもより注目を浴びていると思っているようだ。

「うう……、わかりました……」
アンドレは打ちひしがれた様子で数歩下がった。もっと離れろ。


「皆が見ていたのは、俺とあいつが目立つからじゃなくて、あんたが色っぽくて綺麗になったせいだぞ?」
そう教えても、信じてない。


「ロロが私を見る目は、何重にも膜が掛かってるのではないか?」

恋は盲目? 随分しゃれた言い回しをするもんだ。
吟遊詩人の歌の一節だろうか。


*****


周囲の視線を集めているのは。
行方をくらませていた第七王子が突然現れ、アンリにべったりで驚かれているせいも少しはあるが。

無意識か、壁の代わりか。アンリが俺にしどけなく寄りかかっているせいだろう。
そして、時折俺を見上げたりするから。

他者から見れば、アンリにそのつもりはなくとも、あからさまに情事後だとわかる色っぽい顔をして、愛人に婀娜っぽくしなだれかかっているようにしか見えない。


そのおかげで、娘を嫁に望む貴族やアンリに近寄ろうとする女達がすっかり戦意を喪失し、諦めた様子で近寄って来ないのだ。
アンリに求婚する輩を追い払う計画としては、大成功といえよう。

しかし、こんな可愛いアンリを他人に見られてしまったことが悔しい。


いつも通り、威嚇しておけばよかった。
殺意を込めた視線を向ければ、大概の奴は寄ってこない。

さすがに国王やヴェルソー侯には威嚇しなかったが。


遠巻きに、俺のアンリをじろじろ見ている男どもの多いこと。鬱陶しい。
蹴散らせるものなら蹴散らしてやりたいくらいだ。

王に招待された吟遊詩人まで、王の退位を嘆く歌ではなく、アンリを讃える歌を作る始末。
しかもそれを国王が大絶賛して、もう一度歌わせている。

早く終われ……。


*****


城に戻り、馬車を降りる時からアンリを抱え、寝室へ向かった。

城内を移動する間も、アンリはもどかしげに膝をすり合わせていた。
焦らすなと怒られる。

移動魔法で寝室へ移動すると、がっつくなと怒るくせに。そんなところも可愛いが。


寝室に入るなり唇を奪い、ポンタクールを引き下げ。
正面から抱きかかえた格好で挿入した。

「んんっ、」

中は熟れたように熱く。
美味そうにしゃぶりつかれている。

挿入したまま、寝台まで歩くと。
びしゃびしゃと、腹の辺りを大量の蜜で濡らされたのがわかった。


寝台に腰掛け、アンリの上着を脱がしながら、その華奢な肢体を突き上げる。

口づけを解くと、アンリの視線が俺の腹辺りへ。
黒の正装に散った、白い蜜。

服を汚してすまない、と謝られたが。

射精を我慢できないほど感じてくれて、嬉しいだけだ。
それに、残念なことにアンリの蜜が染みた服を洗うのは俺じゃないしな。

それを言うと恥ずかしがるから、言わないが。


アンリの手が、俺の服を脱がしていく。
積極的に感じられて嬉しい。肌に布が擦れるのが嫌なだけだとしても。

「私の服と、構造が違う……」
服飾産業にも改革が必要だ、と呟いている。


俺は着せるのも脱がすのも楽しいので、今のままでいいが。
アンリが望むのなら、いくらでも手を貸そうと思う。


*****


「アンリ、愛している」

抱く度に、言っているが。
アンリはそれに対して、一度も応えてはくれなかった。


俺のことを、どう思っているんだ?

嫌ってはいないのなら、それを口に出して欲しい。
アンリからしたら、断れなくて仕方なく身を任せているだけで。俺以外の誰かから同じことを言われたら、同じように承諾するのか?

せめて、それだけでも知りたかったが。
アンリの口から真実を語られ、現実を知るのも怖かった。


今だけは。
夢を見させてくれ。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

オレの番になって──異世界に行って愛猫の番にされる話

まめ
BL
不慮の事故により、異世界に転移することになった神木周。 心残りは、唯一の家族だった愛猫・ネロのことだけだった。 ──目覚めた草原で再会したのは、見覚えのある大きな黒い獣。ネロが追いかけてきてくれたのだ。 わからないことばかりの異世界だけど、ネロがいるからきっと大丈夫。 少しずつ心をほどき、神に招かれた世界で穏やかな毎日を楽しむ周たち。 しかし、そんな彼らに不穏な気配が忍び寄る―― 一人と一匹がいちゃいちゃしながら紡ぐ、ほのぼの異世界BLファンタジー。 こんにちは異世界編 1-9 話 不穏の足音編 10-18話 首都編 19-28話 番──つがい編 29話以降 全32話 執着溺愛猫獣人×気弱男子 他サイトにも掲載しています。

推しのために、モブの俺は悪役令息に成り代わることに決めました!

華抹茶
BL
ある日突然、超強火のオタクだった前世の記憶が蘇った伯爵令息のエルバート。しかも今の自分は大好きだったBLゲームのモブだと気が付いた彼は、このままだと最推しの悪役令息が不幸な未来を迎えることも思い出す。そこで最推しに代わって自分が悪役令息になるためエルバートは猛勉強してゲームの舞台となる学園に入学し、悪役令息として振舞い始める。その結果、主人公やメインキャラクター達には目の敵にされ嫌われ生活を送る彼だけど、何故か最推しだけはエルバートに接近してきて――クールビューティ公爵令息と猪突猛進モブのハイテンションコミカルBLファンタジー!

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。 中1の雨の日熱を出した。 義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。 それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。 晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。 連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。 目覚めたら豪華な部屋!? 異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。 ⚠️最初から義父に犯されます。 嫌な方はお戻りくださいませ。 久しぶりに書きました。 続きはぼちぼち書いていきます。 不定期更新で、すみません。

処理中です...