52 / 60
Schicksalhafte Begegnung (運命的な出会い)
Du bist mein Schatzt. (私の可愛いひと)
しおりを挟む
トールの様子を伺うと。兵達の周りをひらひらと舞っている。
何かをして、礼を言われているようだが。
会話を聞くには、私の耳でも少々遠い。作業中であるためか、雑音も多いのだ。
がっしりとした顎の腱を断ち切り、骨を外してやる。
「……ああ、ここの筋が邪魔をしてたんですね?」
「そうだ。これが無くなれば、容易に外せるぞ。では、反対側は自分らで出来るか?」
「いえいえ」
そこに居た全員、無理だと首を横に振った。
なんと情けない。
しかし、見れば腱に刃を何度か当て試みた痕が残っていた。
一応挑戦はしたようなので、許してやろう。今日の私はとても機嫌が良い。
再びトールの様子を見てみると。
マキシミリアンとハルトムートらと楽しそうに話をしている。
先ほど、魔法で助けたことの礼をされているのだろう。
大事な部下が、危うく命を落とすところであった。
後で改めて、私からも礼を言わなくてはな。
「か、閣下、ありがたいのですが、雑用は我々が致しますので……」
「む、」
余所見をしているうちに、頭部の解体をほぼ自分でやってしまっていた。
うむ、我ながら綺麗に剥がせたな。
解体に使った小刀の血を拭い、鞘に仕舞う。
何度か竜を解体しているうちに、どういった構造なのか覚えた。
筋肉や腱の位置を覚えておけば断ち切りやすいこともあり、竜退治には必須な知識である。
「皆も、このように剥いでみたまえ」
見本は見せた。
「いやいや、無理ですって!」
*****
マキシミリアンらから離れ、一人で歩いているトールの元へ向かう。
「ト、……魔導士殿!」
声を掛けると。
トールは私に気付き、嬉しそうな様子で寄って来た。
兜で貌は見えないが、笑顔なのだろう。
ちょっとした動作も愛らしい。
「何をしていたのかな?」
「辻ヒールして回ってた。通りすがりに怪我人を治すの」
辻ヒールとは……?
治療魔術のようだが。
「そうか。ありがとう。私に、防御魔法を掛けてくれていたのだね? お陰で掠り傷一つ無い」
兜の上からだが、頭を撫でてやる。
「そういえば、確かに目を射ていたのに、目には傷がついてなかったそうだが。どうしてだろう」
「光の魔法で視力を奪ったんだよ。傷つけたら高く売れないじゃん」
あの光の矢は、一時的に視力を奪うだけのものであったのか。
「そうか……。まあ、確かに無傷のほうが高く売れるが……」
そこまで考えて攻撃するとは。
さすが、二ヶ月に一回の頻度で竜を討伐してきたという経験者である。
「さすが伝説の勇者様だ」
「後々のことまで考えてらっしゃる……」
周囲で会話を聞いていた兵士達も、尊敬の眼差しを送っている。
私も誇らしい限りである。
*****
周囲の住民も総出で解体作業を手伝ってくれたのもあり。
朝日を見る覚悟もしていたのだが。あれ程の巨大な竜だったというのに、夜までには撤収できたのは僥倖である。
少し前まではしゃいでいたトールも、さすがに疲れたのだろう。
私の腕の中で、ぐっすりと眠っている。
腕に寄りかからせて。落ちぬように気をつけながら、馬で帰路を辿る。我が愛馬もトールを気に入ったようで、極力揺れぬように歩を進めている。私以外には懐かぬ気性の荒い馬だというのに。
やはりトールは天使か。
「ずいぶん閣下を信頼されてるようですな?」
「声からして、かなり年若い少年のように思えましたが。凄まじい魔法でしたね……」
二人とも、すっかりトールを気に入ったようである。
「ふ、すごいだろう? 私の宝物だ」
「おや、あんな美人の奥さんがいるのに、早くも浮気ですか?」
「いやいや、兜の下は勝るとも劣らぬ美貌の少年かも……」
二人とも、からかう気だろうが。
私は本気である。
「お前達には知らせておくが、ラズールは男だ。……そして、どうやら最強の魔導士でもあったようだ」
「……え?」
「えええっ!?」
二人の声に、樹に止まっていた鳥が驚いて羽ばたいた。梟か。
彼らは馬鹿ではない。
今の私の言葉で、ラズールがこの魔導士であることは理解できただろう。
信じられるかどうかは、また別だが。
トールはこのまま寝て過ごしたいようだが。
鼓動が高鳴ったのに気付かないほど鈍い私ではないぞ?
「……ほら、寝た振りはもういいだろう? 起きなさい、私の宝物」
*****
私は、マキシミリアンとハルトムートに今までの事を話して聞かせた。
私は報せても問題なかったのだが。
トールは自分がラズールであることを黙っていたかったのだろうか?
しぶしぶ兜を外したトールは、拗ねた様子で私を見ている。
「私のために健気に頑張ってくれている愛らしいトールを見ていたら、こんな素晴らしくよくできた妃だというのに、本名ではないほうで婚姻届を出してしまったため、表に出せないのは口惜しく。誰かに自慢したくなってつい」
ああ、拗ねた貌ですら可愛らしい。
「真の姿がこのように愛らしいなど、もはや生ける奇跡ともいえる存在ではなかろうか」
「はあ、」
何故困惑した表情をしているのだ、マキシミリアン。
ハルトムートは、口を開けてトールを見ている。
視線をやると、はっとして。
「私は命の恩人でもありますので、秘密は漏らしません」
「右に同じ」
マキシミリアンも同意した。
「うむ、以後も魔導士として同行することもあるだろうから、その際は二人も気にかけてやってくれ。トールは異世界から来た魔女なので、慣れぬこともあるだろうしな」
「はい」
「了解しました、侯爵閣下」
二人は敬礼し、それぞれの家に帰っていった。
私は馬を走らせ、城へ戻った。
*****
城門を通り、玄関の前でトールを馬から降ろし、馬番に手綱を預けた。
相変わらず不服そうであるが、トールを早く休ませたいのだと理解したようで、しぶしぶ厩へ向かった。
裏から入り、人目につかぬように私の部屋へ連れて行く。
トールはふう、と息を吐いた。
「怒っているのか?」
「もういいよ。気の置けない部下なら、知っておいたほうがいいんじゃない?」
さっぱりした性格である。
いつまでも引き摺らないのも美点であると思うが。
訊いてみたかったことがある。
何かをして、礼を言われているようだが。
会話を聞くには、私の耳でも少々遠い。作業中であるためか、雑音も多いのだ。
がっしりとした顎の腱を断ち切り、骨を外してやる。
「……ああ、ここの筋が邪魔をしてたんですね?」
「そうだ。これが無くなれば、容易に外せるぞ。では、反対側は自分らで出来るか?」
「いえいえ」
そこに居た全員、無理だと首を横に振った。
なんと情けない。
しかし、見れば腱に刃を何度か当て試みた痕が残っていた。
一応挑戦はしたようなので、許してやろう。今日の私はとても機嫌が良い。
再びトールの様子を見てみると。
マキシミリアンとハルトムートらと楽しそうに話をしている。
先ほど、魔法で助けたことの礼をされているのだろう。
大事な部下が、危うく命を落とすところであった。
後で改めて、私からも礼を言わなくてはな。
「か、閣下、ありがたいのですが、雑用は我々が致しますので……」
「む、」
余所見をしているうちに、頭部の解体をほぼ自分でやってしまっていた。
うむ、我ながら綺麗に剥がせたな。
解体に使った小刀の血を拭い、鞘に仕舞う。
何度か竜を解体しているうちに、どういった構造なのか覚えた。
筋肉や腱の位置を覚えておけば断ち切りやすいこともあり、竜退治には必須な知識である。
「皆も、このように剥いでみたまえ」
見本は見せた。
「いやいや、無理ですって!」
*****
マキシミリアンらから離れ、一人で歩いているトールの元へ向かう。
「ト、……魔導士殿!」
声を掛けると。
トールは私に気付き、嬉しそうな様子で寄って来た。
兜で貌は見えないが、笑顔なのだろう。
ちょっとした動作も愛らしい。
「何をしていたのかな?」
「辻ヒールして回ってた。通りすがりに怪我人を治すの」
辻ヒールとは……?
治療魔術のようだが。
「そうか。ありがとう。私に、防御魔法を掛けてくれていたのだね? お陰で掠り傷一つ無い」
兜の上からだが、頭を撫でてやる。
「そういえば、確かに目を射ていたのに、目には傷がついてなかったそうだが。どうしてだろう」
「光の魔法で視力を奪ったんだよ。傷つけたら高く売れないじゃん」
あの光の矢は、一時的に視力を奪うだけのものであったのか。
「そうか……。まあ、確かに無傷のほうが高く売れるが……」
そこまで考えて攻撃するとは。
さすが、二ヶ月に一回の頻度で竜を討伐してきたという経験者である。
「さすが伝説の勇者様だ」
「後々のことまで考えてらっしゃる……」
周囲で会話を聞いていた兵士達も、尊敬の眼差しを送っている。
私も誇らしい限りである。
*****
周囲の住民も総出で解体作業を手伝ってくれたのもあり。
朝日を見る覚悟もしていたのだが。あれ程の巨大な竜だったというのに、夜までには撤収できたのは僥倖である。
少し前まではしゃいでいたトールも、さすがに疲れたのだろう。
私の腕の中で、ぐっすりと眠っている。
腕に寄りかからせて。落ちぬように気をつけながら、馬で帰路を辿る。我が愛馬もトールを気に入ったようで、極力揺れぬように歩を進めている。私以外には懐かぬ気性の荒い馬だというのに。
やはりトールは天使か。
「ずいぶん閣下を信頼されてるようですな?」
「声からして、かなり年若い少年のように思えましたが。凄まじい魔法でしたね……」
二人とも、すっかりトールを気に入ったようである。
「ふ、すごいだろう? 私の宝物だ」
「おや、あんな美人の奥さんがいるのに、早くも浮気ですか?」
「いやいや、兜の下は勝るとも劣らぬ美貌の少年かも……」
二人とも、からかう気だろうが。
私は本気である。
「お前達には知らせておくが、ラズールは男だ。……そして、どうやら最強の魔導士でもあったようだ」
「……え?」
「えええっ!?」
二人の声に、樹に止まっていた鳥が驚いて羽ばたいた。梟か。
彼らは馬鹿ではない。
今の私の言葉で、ラズールがこの魔導士であることは理解できただろう。
信じられるかどうかは、また別だが。
トールはこのまま寝て過ごしたいようだが。
鼓動が高鳴ったのに気付かないほど鈍い私ではないぞ?
「……ほら、寝た振りはもういいだろう? 起きなさい、私の宝物」
*****
私は、マキシミリアンとハルトムートに今までの事を話して聞かせた。
私は報せても問題なかったのだが。
トールは自分がラズールであることを黙っていたかったのだろうか?
しぶしぶ兜を外したトールは、拗ねた様子で私を見ている。
「私のために健気に頑張ってくれている愛らしいトールを見ていたら、こんな素晴らしくよくできた妃だというのに、本名ではないほうで婚姻届を出してしまったため、表に出せないのは口惜しく。誰かに自慢したくなってつい」
ああ、拗ねた貌ですら可愛らしい。
「真の姿がこのように愛らしいなど、もはや生ける奇跡ともいえる存在ではなかろうか」
「はあ、」
何故困惑した表情をしているのだ、マキシミリアン。
ハルトムートは、口を開けてトールを見ている。
視線をやると、はっとして。
「私は命の恩人でもありますので、秘密は漏らしません」
「右に同じ」
マキシミリアンも同意した。
「うむ、以後も魔導士として同行することもあるだろうから、その際は二人も気にかけてやってくれ。トールは異世界から来た魔女なので、慣れぬこともあるだろうしな」
「はい」
「了解しました、侯爵閣下」
二人は敬礼し、それぞれの家に帰っていった。
私は馬を走らせ、城へ戻った。
*****
城門を通り、玄関の前でトールを馬から降ろし、馬番に手綱を預けた。
相変わらず不服そうであるが、トールを早く休ませたいのだと理解したようで、しぶしぶ厩へ向かった。
裏から入り、人目につかぬように私の部屋へ連れて行く。
トールはふう、と息を吐いた。
「怒っているのか?」
「もういいよ。気の置けない部下なら、知っておいたほうがいいんじゃない?」
さっぱりした性格である。
いつまでも引き摺らないのも美点であると思うが。
訊いてみたかったことがある。
17
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる