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キノコマスター、決意する。
甘い束縛
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「……シークロは、かつて花嫁が嫁いだ先から生涯出ることを許されず、閉じ込められていた時の名残であるという」
ずっと昔は、花嫁にガチな手枷や足枷、首輪をはめて家から出さなかった時代もあったとか。囚人じゃあるまいし。
花嫁を拘束して閉じ込めるとか、酷いなあ。
さすがに文明が発達してくると、閉じ込めることもなくなって。
最近じゃほとんどが指輪の交換になっているけど。
バルはあえてこっちを選んだんだそうだ。
シークロのはめられた手首にキスをされて。
今まで見せたことのないような、獲物を狙う、獣みたいな目つきで見据えられた。
「両手両足首にシークロを嵌めるのは。相手の自由を奪い、閉じ込めてしまいたいほど愛している、という証だ」
……うわあ。
このシークロには魔力が込められていて、絶対に外れないとか。
あと、いくら離れても俺のいる位置が特定出来るし、腕輪同士がくっついて拘束も可能だという。
「私のこの、異常なまでの執着が、恐ろしくなったか? ……だが、もう逃しはしない。私のものだ」
押さえ込むように、圧し掛かられる。
いっそ閉じ込めてしまいたい、とか言われて。
怖いと思うより、ドキドキしてしまった俺はおかしいのかも。
そこまで想われてるのが、嬉しいんだ。
俺は逃げたりなんてしないのに。
心変わりしたり、いなくなることを恐れているのは、バルの方なんだ。
だから閉じ込めたくなるんだろう。そんな、不安に思うことなんてないのに。
だって。
バルの首に手を回して。
「……俺は、バルの側から離れたくないよ。だから、嬉しい」
正直に、気持ちを告げる。
「俺も、愛してるよ。バル」
*****
「ここまでならば大丈夫だと聞いた。……その日までに、慣らしておきたい。嫌か?」
お尻の間を指で擦られて。懇願するように言われた。
ウィルフレドから、指だけなら大丈夫だって聞いて。
魔王を封じて解禁、ってなったら、即受け入れ可能な身体になるように、今の内から慣らしておきたい……ってこと?
物凄く恥ずかしい。けど。
そこまで熱心に求められるのも、嬉しいというか。
いや、やっぱりちょっとこわい。
でも、そういうのをわかった上で、求婚を受けて。結婚したんだし。
覚悟を決めないと。
「わかった。……いいよ」
頷いてみせる。
「なるべく、痛くないようするつもりだが。痛ければ言ってくれ」
なるべく?
いや、初心者なんで、お手柔らかにお願いしたい。
お互い、全裸になって。
うつ伏せで四つん這いになって、少し腰を上げた状態にされた。
うう、これは、かなり恥ずかしい。
部屋が薄暗くて良かった。
「はう、……え、そこは、」
袋ごと、絶妙な力加減で揉まれた。そこは関係なくない?
「指南書によると、他に意識を逸らせた方が良いらしい」
真面目な声で言われる。
さすがに年齢も年齢だし。こういうことに慣れてそうだと思ってたバルは。
なんと、キスも、何もかも全部、俺が初めてらしい。
確かに初恋の相手が俺だって言ってたけど。貴族だから、てっきりそういう相手から指南を受けてたとばかり。
マジで未経験なんだって。
俺のことを好きになってから、何冊も指南書を読んで勉強した、っていうけど。
今まで、エロいことに興味を持ったこともないの? 聖人かよ!?
「う、……っ、」
それにしては、上手すぎるんですけど!
お互い初心者だったとは思えない。その上、利き手じゃない左手で、このテクニックなのかよ?
長年、自家発電で上げたスキルなのかな? 男の身体は溜まると体調崩すし。さすがに、抜いたことがないわけじゃないだろう。
千年近くもソロプレイ続けてれば、じゃ、そりゃオナマスにもなるか……。
*****
「ひぁ、」
ぬるりとした指が、お尻の穴に触れた、と思ったら。ぬるり、と潜り込んできた。
身体が大きい分、指も大きくて、太い。長さもある。
……これ、中指か?
指一本で、俺の指三本分くらいはありそうだし。かなりの圧迫感だ。
こんなの、本番と変わりないんじゃないか?
「ん、……や、ちょ、待っ、」
ぐっ、ぐっ、と奥に進んでいくのが怖くて、バルの手をタップする。
ちょいギブ! ギブアップです!
「……痛かった?」
そんなはずはないだろう、みたいな心外そうな顔をしている。
何その自信。
確かに痛みはないけどさ。
「い、痛くは、ない、けど。……苦し、……うあっ!?」
バルの指先が、すっ、と中で動いた途端。
背中から、腰にかけて。びりびりしたっていうか。なんか、ゾクってした。
「やぁ、中で指、回転させるな、あ……!」
中で指を、ぐりぐり動かされてる。
「だが、ここは歓びの涙で溢れているが?」
もう。声もエロいとか卑怯過ぎだ。
どうしてだか、射精した覚えはないのに。
バルの手が、俺の精液で濡れていた。
これが、いわゆる”トコロテン”ってやつ?
前立腺を刺激されると出ちゃうとかいう。噂のアレ?
知らなかった。こんな感覚、初めてで。
怖いような、このまま先を知りたいような、わけのわからない感情に、困惑してしまう。
ずっと昔は、花嫁にガチな手枷や足枷、首輪をはめて家から出さなかった時代もあったとか。囚人じゃあるまいし。
花嫁を拘束して閉じ込めるとか、酷いなあ。
さすがに文明が発達してくると、閉じ込めることもなくなって。
最近じゃほとんどが指輪の交換になっているけど。
バルはあえてこっちを選んだんだそうだ。
シークロのはめられた手首にキスをされて。
今まで見せたことのないような、獲物を狙う、獣みたいな目つきで見据えられた。
「両手両足首にシークロを嵌めるのは。相手の自由を奪い、閉じ込めてしまいたいほど愛している、という証だ」
……うわあ。
このシークロには魔力が込められていて、絶対に外れないとか。
あと、いくら離れても俺のいる位置が特定出来るし、腕輪同士がくっついて拘束も可能だという。
「私のこの、異常なまでの執着が、恐ろしくなったか? ……だが、もう逃しはしない。私のものだ」
押さえ込むように、圧し掛かられる。
いっそ閉じ込めてしまいたい、とか言われて。
怖いと思うより、ドキドキしてしまった俺はおかしいのかも。
そこまで想われてるのが、嬉しいんだ。
俺は逃げたりなんてしないのに。
心変わりしたり、いなくなることを恐れているのは、バルの方なんだ。
だから閉じ込めたくなるんだろう。そんな、不安に思うことなんてないのに。
だって。
バルの首に手を回して。
「……俺は、バルの側から離れたくないよ。だから、嬉しい」
正直に、気持ちを告げる。
「俺も、愛してるよ。バル」
*****
「ここまでならば大丈夫だと聞いた。……その日までに、慣らしておきたい。嫌か?」
お尻の間を指で擦られて。懇願するように言われた。
ウィルフレドから、指だけなら大丈夫だって聞いて。
魔王を封じて解禁、ってなったら、即受け入れ可能な身体になるように、今の内から慣らしておきたい……ってこと?
物凄く恥ずかしい。けど。
そこまで熱心に求められるのも、嬉しいというか。
いや、やっぱりちょっとこわい。
でも、そういうのをわかった上で、求婚を受けて。結婚したんだし。
覚悟を決めないと。
「わかった。……いいよ」
頷いてみせる。
「なるべく、痛くないようするつもりだが。痛ければ言ってくれ」
なるべく?
いや、初心者なんで、お手柔らかにお願いしたい。
お互い、全裸になって。
うつ伏せで四つん這いになって、少し腰を上げた状態にされた。
うう、これは、かなり恥ずかしい。
部屋が薄暗くて良かった。
「はう、……え、そこは、」
袋ごと、絶妙な力加減で揉まれた。そこは関係なくない?
「指南書によると、他に意識を逸らせた方が良いらしい」
真面目な声で言われる。
さすがに年齢も年齢だし。こういうことに慣れてそうだと思ってたバルは。
なんと、キスも、何もかも全部、俺が初めてらしい。
確かに初恋の相手が俺だって言ってたけど。貴族だから、てっきりそういう相手から指南を受けてたとばかり。
マジで未経験なんだって。
俺のことを好きになってから、何冊も指南書を読んで勉強した、っていうけど。
今まで、エロいことに興味を持ったこともないの? 聖人かよ!?
「う、……っ、」
それにしては、上手すぎるんですけど!
お互い初心者だったとは思えない。その上、利き手じゃない左手で、このテクニックなのかよ?
長年、自家発電で上げたスキルなのかな? 男の身体は溜まると体調崩すし。さすがに、抜いたことがないわけじゃないだろう。
千年近くもソロプレイ続けてれば、じゃ、そりゃオナマスにもなるか……。
*****
「ひぁ、」
ぬるりとした指が、お尻の穴に触れた、と思ったら。ぬるり、と潜り込んできた。
身体が大きい分、指も大きくて、太い。長さもある。
……これ、中指か?
指一本で、俺の指三本分くらいはありそうだし。かなりの圧迫感だ。
こんなの、本番と変わりないんじゃないか?
「ん、……や、ちょ、待っ、」
ぐっ、ぐっ、と奥に進んでいくのが怖くて、バルの手をタップする。
ちょいギブ! ギブアップです!
「……痛かった?」
そんなはずはないだろう、みたいな心外そうな顔をしている。
何その自信。
確かに痛みはないけどさ。
「い、痛くは、ない、けど。……苦し、……うあっ!?」
バルの指先が、すっ、と中で動いた途端。
背中から、腰にかけて。びりびりしたっていうか。なんか、ゾクってした。
「やぁ、中で指、回転させるな、あ……!」
中で指を、ぐりぐり動かされてる。
「だが、ここは歓びの涙で溢れているが?」
もう。声もエロいとか卑怯過ぎだ。
どうしてだか、射精した覚えはないのに。
バルの手が、俺の精液で濡れていた。
これが、いわゆる”トコロテン”ってやつ?
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