【R18】【Bl】王子様白雪姫を回収してください!白雪姫の"小人"の俺は執着王子から逃げたい 姫と王子の恋を応援します

ペーパーナイフ

文字の大きさ
10 / 15

10 媚薬の効果?

しおりを挟む
どうしよどうしよ…。まずこれ本当に大丈夫な薬なんだろうか。毒に違いはないし…。はい飲んでくれって渡しても飲んでくれるわけないよな。

キッチンで立ち尽くしているとアオが近づいてきた。
「キイロ君お茶淹れてきたよ これに薬混ぜよ」

「アオ…でもこれ大丈夫なのか…」

「大丈夫だよ その薬ほとんど僕が作ったやつだし」

「え?!」

「ちゃんと分量通りだから大丈夫」

「え、なんでアオがそんなレシピ知ってんの…」

「…最終手段」

「最終手段?」

「ううん、媚薬は街で高く売れるから お金に困ったときの最終手段だよ」

「ああなるほど…」

「アオ、これ安全なんだよな」

「もちろん なんならキイロ君にもあげようか」

「いらねぇ…」

まぁ、安全な薬なら大丈夫か。これもみんなのためだ。頑張るぞ。












王子の部屋をノックするとすぐに返事がきた。
俺はお茶を持って彼の部屋に入る。
ば、ばれないように。絶対に成功させなければ。

「こんな夜中に珍しいな 何かあったのか」
椅子に座り本を読んでいた彼が当然の疑問をぶつけてくる。

「ええっと…もうすぐ帰るらしいから…その緊張?してるのではないかと思いまして…」

「いや別に…」
「これ!お茶淹れたから飲んで!!」

俺が少し食い気味にお茶を突きつけると彼は不思議そうな顔をした。

や、やばい…。おかしかったかな。不自然?



彼は戸惑いながらもお茶を受け取りすんっと匂いを嗅いだ。




ちらりと俺の方に視線を向ける。

どきどきどきどき。冷や汗が背中を伝う。俺は今とても挙動不審に違いない。




   


彼が一口お茶を飲む。







…。







…。

…。

そして

そして、ふっと笑った。
「とても美味しいよ ありがとう」




よかったぁーーーー。バレてない。
安堵によるため息が出る。




彼はその後残りのお茶を一気に飲み干した。
任務完了っ。

俺が壁際で額の汗を拭っているといつの間にか王子が目の前にいた。

「え」
 
そして王子は俺の腕を掴むと壁にはりつけ体を密着させてくる。
至近距離に王子の整った顔がある。

彼はとても楽しそうだ。

「で?なんの意図があってこんなことしたんだ」

「…」








「俺に襲われたいってことでいい?」








ば、バレてた。
それとも薬の効果?クロは知ってて飲んだのか?ど、どうしよう。
逃げないと。

しかし腕を引き抜こうにも引き抜けない。力が強すぎる。彼は色っぽい視線を俺に向け顔を覗き込んでくる。ち、近い…。
こんなにすぐ効果でるの?!
危険すぎでしょこの薬。

彼が俺の首筋を舐めた。その時


激しくドアがノックされた。
「キイロ君!ちょっと急用なんだけど」


アオだ。彼が一瞬力を緩めたスキに脱出しドアまで走る。

「ごめんおまたせ」
ドアを開けるとアオに力いっぱい手を引かれた。


俺達はそのまま外まで走った。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した

あと
BL
「また物が置かれてる!」 最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…? ⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。 攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。 ちょっと怖い場面が含まれています。 ミステリー要素があります。 一応ハピエンです。 主人公:七瀬明 幼馴染:月城颯 ストーカー:不明 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 内容も時々サイレント修正するかもです。 定期的にタグ整理します。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。

あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。 だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。 よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。 弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。 そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。 どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。 俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。 そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。 ◎1話完結型になります

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

弟が兄離れしようとしないのですがどうすればいいですか?~本編~

荷居人(にいと)
BL
俺の家族は至って普通だと思う。ただ普通じゃないのは弟というべきか。正しくは普通じゃなくなっていったというべきか。小さい頃はそれはそれは可愛くて俺も可愛がった。実際俺は自覚あるブラコンなわけだが、それがいけなかったのだろう。弟までブラコンになってしまった。 これでは弟の将来が暗く閉ざされてしまう!と危機を感じた俺は覚悟を持って…… 「龍、そろそろ兄離れの時だ」 「………は?」 その日初めて弟が怖いと思いました。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。   ※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました! えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。   ※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです! ※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます

クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。 『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。 何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。 BLでヤンデレものです。 第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします! 週一 更新予定  ときどきプラスで更新します!

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

美形な幼馴染のヤンデレ過ぎる執着愛

月夜の晩に
BL
愛が過ぎてヤンデレになった攻めくんの話。 ※ホラーです

処理中です...