魔法少女戦記 漆黒の少女

鳥の箱

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聖槍暦一九一四年七月一〇日  共和国オール戦線


雪が舞い空は弾幕に包まれているオールフランス共和国の国境に位置する共和国オール戦線。過去は、豊な地で緑溢れ農場や街並みが広がっていた大地は、今は、砲弾が着弾しクレーターが構築されている。下を見渡せば、逃げ惑う兵士と塹壕に伏せている兵士、野砲を使用している兵士やら上から見渡せば蟻の様に見えて来る。
現在の作戦状況は順調に進み作戦成功は時間の問題だ。ヴェネテルが隊長を務めている第一〇五戦闘魔法航空団は長距離射撃を行う重榴弾砲の観測任務を行っている。

「こちら、バルト01より、射撃指揮所ヴァールへ打電、砲撃準備、どうぞ、」

砲弾が炸裂し上空に黒煙が上がりその中でも、可愛らしい少女の声が待機している射撃指揮所の無線に響き渡る。ヴェネテルは、打電しながら銀髪の長髪を持ってきた紫色のリボンで縛りポニーテールにした。

「了解した、バルト02から報告を受けた弾着地点への長距離射撃を開始する!真下に居る兵士は退避せよ、どうぞ、」

「了解したわ、砲撃を開始せよ」

射撃指揮所は、ヴェネテルから報告を受けた座標地点を重砲兵大隊へ命令され五基の大型榴弾砲は天へ向く。口径211mmの大型砲は間もなく空を睨み始めた。そして、

「発射用意よし!!発射!!」

号令と同時に、五基の榴弾砲から砲弾が轟音と共に放たれた。発射の衝撃波で、砂埃が辺り一面に舞い上がり砲身に積もっていた雪が吹き飛ばされる。
そして、砲弾はヴェネテルが報告した座標地点へ無事弾着し巨大な黒煙を上げた。爆発と同時に何も知らずに戦っていた敵兵は木っ端微塵となり衝撃波で戦車は横転した。空からは、舞い上がった石がヴェネテルの頭にパラパラと当たり思わず頭を手で隠した。

「私のポニーテールが………まぁいいわ………」

ヴェネテルは、髪を解き再びポニーテールを作った。銀髪のポニーテールは太陽に反射し光を放っていた。
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