43 / 51
LOVE5.TOMORI/忘れないでよ、Love Song
Song3.)-2
しおりを挟む
クリスマスプレゼント何がいいかなぁ…
1,000円以内だもんね、しかも誰に当たるかわからないくじ引き形式で決めるって言ってたから…なおのこと迷う。
折原さんだったらおしゃれで可愛いちょっといいシャーペンとかがいいよね。勉強熱心だし、字も上手かったもん。
駿ちゃん先輩ならアニメグッズとかありかも、もらった漫画持って帰ってたし前に野球漫画にハマってるって言ってたし。
奏くんは…
奏くんは何がいいかな。
奏くんだったら…
奏くんに当たるとは限らないけど、もしかして私のプレゼントが奏くんに当たる可能性だって…
……。
…ん?
“じゃあ俺が灯璃にプレゼントあげる”
これは確定情報だった。
だってハッキリそう言ってたもん、ということは、私も奏くんにプレゼントしていいんじゃない!?
え、待って!私もバイトしなきゃかも!?
あ、でもお盆にもらったお小遣いまだ残ってるもんね!
夏休みガリガリ君ぐらいしか買ってないから!
じゃなくて…っ
プレゼント、何がいいんだろう。
ふわふわと心が躍って、胸がざわざわする。
プレゼント何がいいかなって考えただけなのに。
“望月さんは奏に好きって言わないの?”
言えたらいいけど、上手く言える気がしないんだもん。
だって奏くんは私にことどう思ってるかわからないし、でも少しだけ…
期待しちゃう自分がいるんだ。
クリスマス会まではちょっとだけ早いけど、はやる気持ちに負けて交換するプレゼントを見に行くことにした。
奏くんのは…
ちょっと考えよう。
1回、1回ね!
1回気分落ち着かせてからね!
学校が終わって今日は、ちょっとだけ遠回りをして雑貨屋さんに寄って行く。たぶんこの辺じゃ1番人気かつ定番の雑貨ギフトショップで何でも揃ってるから。
るんるん気分で意気揚々と下駄箱から玄関に向かって踏み出した。
「あ、灯璃!」
「奏くん…!」
同じように帰ろうとしている奏くんに会った。今日は部活のない日、珍しく帰りが一緒になった。
「楽しそうだね、どうかした?」
るんっ♬とした気分で一歩踏み出しただけだったのに、そんなに楽しそうに見えたんだ…
浮かれすぎてやしないか私。
「あー、あのっ今からクリスマス会のプレゼント買いに行こうかなって」
しかも浮かれてた理由これって、めちゃくちゃ楽しみにしてるみたいじゃん。
してるんだけど、実際。
ほら、奏くんくすって笑ったもん。
「それ俺も一緒に行ってい?」
「え?」
そんなセリフ言われるとは思わなくて聞き返しちゃった。本当に私の聞き間違いじゃなかったか確かめたくて。
「行きたいんだけど、一緒に」
でもやっぱり間違ってなかった。2回も一緒にって聞いた。
「い、いいよ!全然!行こう!一緒に!」
だから私も最後強めに言っちゃったりして。
ちょっとだけ遠回りをして寄った雑貨屋さん、クリスマスが近いってことで店内もクリスマス仕様に装飾されている。
ツリーもあるしBGMは赤鼻のトナカイでより一層気分が上がった。
あと何より隣には奏くんがいるし。
「みんな何もらったら嬉しいのかな~、1,000円くらいのプレゼントだよね?悩むな~」
入ってすぐのクリスマスコーナーに並べられたオブジェを手に取ってまじまじと見てる。
そんな姿を横目に私はちょっとだけ緊張してた。
「灯璃これどう思う?」
「何それ?」
「雪だるまの何か」
「あ、オーナメント?」
「そう、それ」
ツリーにかけるであろうリボンの部分を持ちながら見せてくれた。真っ赤なバケツを被った雪だるまがウインクしてる。
「可愛いね」
「欲しい?」
「私は…あんまり、使い道ないかも」
「そっか、じゃあやめよう」
すぐにサッと棚に戻した。
可愛いけど、ツリーも出さない我が家は飾るところがないんだ。
「使い道は大事だよね、使わないものもらっても困るもんね。…あ!湿布とかどう?使い道めっちゃある!」
「使い道あり過ぎるのもいらないと思うよ…」
「そっか、難しいね」
…あ、でも!
奏くんからもらえるんだったら何でもいいかも!
なんてあとから思った。
「そーいえば奏くん今日バイトは?」
「あるよ、これから。でもまだ時間あるから」
「本当にずっと忙しそうだよね」
クリスマスコーナーから離れて店内をフラフラする。使い道のあるものって何かな、たくさんあるんだろうけどちょうどいい使い道のあるものってパッとは浮かんで来ない。
「あ、でもね」
前を歩いていた奏くんがくるっと振り返った。ピクッとなりながら顔を上げた。
「クリスマス会の日、バイト休みにしてくれるって」
「そーなの!?」
「うん、店長に何気なく話したらいつも真面目に働いてくれるから1日くらい楽しんできなよって言われて」
え…
てことは部活最後の日、奏くんといつもより多く一緒にいられるってこと?
ちょっとだけでも、クリスマス会ができるってことに十分嬉しかったんだけどさらに…?
「だから楽しみだね、クリスマス会」
奏くんが目を細めて笑った、私も笑って返したかったけどドキンッて鳴った胸の音が大きすぎて上手く笑えなかった。
「でもバイトするのも好きなんだけどね俺」
「楽しみ!クリスマス会!」
だからちょっと時差があるみたいになっちゃった。
しかも奏くんの言ったことに被せるみたいに。
でも笑ったから、奏くんが。
静かに笑ったから。
「ねぇねぇ灯璃、これはどう?マグカップ、なら使い道あるよね」
「あ、可愛い!」
ちっちゃな2つの雪だるまがちょこんっと身を寄せて、1つのマフラーで仲良く眠ってるイラストが描かれたマグカップを奏くんが手に取った。
「これ灯璃欲しい?」
「うん、欲しい!マグカップは毎日使うしイラストがめっちゃ可愛いよね!」
マグカップを両手で持って私の方を見る。
「じゃあこれにしよ」
わざと目を合わせるように。
「…っ」
笑った。
「灯璃は何かいいのあった?」
「え、私は…まだっ」
「プレゼント交換って迷うよね、みんな欲しいものバラバラだろうなって考えると」
1,000円以内だもんね、しかも誰に当たるかわからないくじ引き形式で決めるって言ってたから…なおのこと迷う。
折原さんだったらおしゃれで可愛いちょっといいシャーペンとかがいいよね。勉強熱心だし、字も上手かったもん。
駿ちゃん先輩ならアニメグッズとかありかも、もらった漫画持って帰ってたし前に野球漫画にハマってるって言ってたし。
奏くんは…
奏くんは何がいいかな。
奏くんだったら…
奏くんに当たるとは限らないけど、もしかして私のプレゼントが奏くんに当たる可能性だって…
……。
…ん?
“じゃあ俺が灯璃にプレゼントあげる”
これは確定情報だった。
だってハッキリそう言ってたもん、ということは、私も奏くんにプレゼントしていいんじゃない!?
え、待って!私もバイトしなきゃかも!?
あ、でもお盆にもらったお小遣いまだ残ってるもんね!
夏休みガリガリ君ぐらいしか買ってないから!
じゃなくて…っ
プレゼント、何がいいんだろう。
ふわふわと心が躍って、胸がざわざわする。
プレゼント何がいいかなって考えただけなのに。
“望月さんは奏に好きって言わないの?”
言えたらいいけど、上手く言える気がしないんだもん。
だって奏くんは私にことどう思ってるかわからないし、でも少しだけ…
期待しちゃう自分がいるんだ。
クリスマス会まではちょっとだけ早いけど、はやる気持ちに負けて交換するプレゼントを見に行くことにした。
奏くんのは…
ちょっと考えよう。
1回、1回ね!
1回気分落ち着かせてからね!
学校が終わって今日は、ちょっとだけ遠回りをして雑貨屋さんに寄って行く。たぶんこの辺じゃ1番人気かつ定番の雑貨ギフトショップで何でも揃ってるから。
るんるん気分で意気揚々と下駄箱から玄関に向かって踏み出した。
「あ、灯璃!」
「奏くん…!」
同じように帰ろうとしている奏くんに会った。今日は部活のない日、珍しく帰りが一緒になった。
「楽しそうだね、どうかした?」
るんっ♬とした気分で一歩踏み出しただけだったのに、そんなに楽しそうに見えたんだ…
浮かれすぎてやしないか私。
「あー、あのっ今からクリスマス会のプレゼント買いに行こうかなって」
しかも浮かれてた理由これって、めちゃくちゃ楽しみにしてるみたいじゃん。
してるんだけど、実際。
ほら、奏くんくすって笑ったもん。
「それ俺も一緒に行ってい?」
「え?」
そんなセリフ言われるとは思わなくて聞き返しちゃった。本当に私の聞き間違いじゃなかったか確かめたくて。
「行きたいんだけど、一緒に」
でもやっぱり間違ってなかった。2回も一緒にって聞いた。
「い、いいよ!全然!行こう!一緒に!」
だから私も最後強めに言っちゃったりして。
ちょっとだけ遠回りをして寄った雑貨屋さん、クリスマスが近いってことで店内もクリスマス仕様に装飾されている。
ツリーもあるしBGMは赤鼻のトナカイでより一層気分が上がった。
あと何より隣には奏くんがいるし。
「みんな何もらったら嬉しいのかな~、1,000円くらいのプレゼントだよね?悩むな~」
入ってすぐのクリスマスコーナーに並べられたオブジェを手に取ってまじまじと見てる。
そんな姿を横目に私はちょっとだけ緊張してた。
「灯璃これどう思う?」
「何それ?」
「雪だるまの何か」
「あ、オーナメント?」
「そう、それ」
ツリーにかけるであろうリボンの部分を持ちながら見せてくれた。真っ赤なバケツを被った雪だるまがウインクしてる。
「可愛いね」
「欲しい?」
「私は…あんまり、使い道ないかも」
「そっか、じゃあやめよう」
すぐにサッと棚に戻した。
可愛いけど、ツリーも出さない我が家は飾るところがないんだ。
「使い道は大事だよね、使わないものもらっても困るもんね。…あ!湿布とかどう?使い道めっちゃある!」
「使い道あり過ぎるのもいらないと思うよ…」
「そっか、難しいね」
…あ、でも!
奏くんからもらえるんだったら何でもいいかも!
なんてあとから思った。
「そーいえば奏くん今日バイトは?」
「あるよ、これから。でもまだ時間あるから」
「本当にずっと忙しそうだよね」
クリスマスコーナーから離れて店内をフラフラする。使い道のあるものって何かな、たくさんあるんだろうけどちょうどいい使い道のあるものってパッとは浮かんで来ない。
「あ、でもね」
前を歩いていた奏くんがくるっと振り返った。ピクッとなりながら顔を上げた。
「クリスマス会の日、バイト休みにしてくれるって」
「そーなの!?」
「うん、店長に何気なく話したらいつも真面目に働いてくれるから1日くらい楽しんできなよって言われて」
え…
てことは部活最後の日、奏くんといつもより多く一緒にいられるってこと?
ちょっとだけでも、クリスマス会ができるってことに十分嬉しかったんだけどさらに…?
「だから楽しみだね、クリスマス会」
奏くんが目を細めて笑った、私も笑って返したかったけどドキンッて鳴った胸の音が大きすぎて上手く笑えなかった。
「でもバイトするのも好きなんだけどね俺」
「楽しみ!クリスマス会!」
だからちょっと時差があるみたいになっちゃった。
しかも奏くんの言ったことに被せるみたいに。
でも笑ったから、奏くんが。
静かに笑ったから。
「ねぇねぇ灯璃、これはどう?マグカップ、なら使い道あるよね」
「あ、可愛い!」
ちっちゃな2つの雪だるまがちょこんっと身を寄せて、1つのマフラーで仲良く眠ってるイラストが描かれたマグカップを奏くんが手に取った。
「これ灯璃欲しい?」
「うん、欲しい!マグカップは毎日使うしイラストがめっちゃ可愛いよね!」
マグカップを両手で持って私の方を見る。
「じゃあこれにしよ」
わざと目を合わせるように。
「…っ」
笑った。
「灯璃は何かいいのあった?」
「え、私は…まだっ」
「プレゼント交換って迷うよね、みんな欲しいものバラバラだろうなって考えると」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる