聴かせてよ、ラブソング。

めぇ

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LOVE5.TOMORI/忘れないでよ、Love Song

Song3.)-2

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クリスマスプレゼント何がいいかなぁ…
1,000円以内だもんね、しかも誰に当たるかわからないくじ引き形式で決めるって言ってたから…なおのこと迷う。

折原さんだったらおしゃれで可愛いちょっといいシャーペンとかがいいよね。勉強熱心だし、字も上手かったもん。

駿ちゃん先輩ならアニメグッズとかありかも、もらった漫画持って帰ってたし前に野球漫画にハマってるって言ってたし。

奏くんは…

奏くんは何がいいかな。

奏くんだったら…

奏くんに当たるとは限らないけど、もしかして私のプレゼントが奏くんに当たる可能性だって… 


……。


…ん?


“じゃあ俺が灯璃にプレゼントあげる”


これは確定情報だった。
だってハッキリそう言ってたもん、ということは、私も奏くんにプレゼントしていいんじゃない!?

え、待って!私もバイトしなきゃかも!?

あ、でもお盆にもらったお小遣いまだ残ってるもんね!

夏休みガリガリ君ぐらいしか買ってないから!


じゃなくて…っ 


プレゼント、何がいいんだろう。


ふわふわと心が躍って、胸がざわざわする。

プレゼント何がいいかなって考えただけなのに。

“望月さんは奏に好きって言わないの?”

言えたらいいけど、上手く言える気がしないんだもん。

だって奏くんは私にことどう思ってるかわからないし、でも少しだけ…


期待しちゃう自分がいるんだ。


クリスマス会まではちょっとだけ早いけど、はやる気持ちに負けて交換するプレゼントを見に行くことにした。


奏くんのは…

ちょっと考えよう。

1回、1回ね!

1回気分落ち着かせてからね!


学校が終わって今日は、ちょっとだけ遠回りをして雑貨屋さんに寄って行く。たぶんこの辺じゃ1番人気かつ定番の雑貨ギフトショップで何でも揃ってるから。
るんるん気分で意気揚々と下駄箱から玄関に向かって踏み出した。

「あ、灯璃!」

「奏くん…!」

同じように帰ろうとしている奏くんに会った。今日は部活のない日、珍しく帰りが一緒になった。

「楽しそうだね、どうかした?」

るんっ♬とした気分で一歩踏み出しただけだったのに、そんなに楽しそうに見えたんだ…


浮かれすぎてやしないか私。


「あー、あのっ今からクリスマス会のプレゼント買いに行こうかなって」

しかも浮かれてた理由これって、めちゃくちゃ楽しみにしてるみたいじゃん。


してるんだけど、実際。

ほら、奏くんくすって笑ったもん。


「それ俺も一緒に行ってい?」

「え?」

そんなセリフ言われるとは思わなくて聞き返しちゃった。本当に私の聞き間違いじゃなかったか確かめたくて。

「行きたいんだけど、一緒に」

でもやっぱり間違ってなかった。2回も一緒にって聞いた。

「い、いいよ!全然!行こう!一緒に!」

だから私も最後強めに言っちゃったりして。

ちょっとだけ遠回りをして寄った雑貨屋さん、クリスマスが近いってことで店内もクリスマス仕様に装飾されている。
ツリーもあるしBGMは赤鼻のトナカイでより一層気分が上がった。

あと何より隣には奏くんがいるし。

「みんな何もらったら嬉しいのかな~、1,000円くらいのプレゼントだよね?悩むな~」

入ってすぐのクリスマスコーナーに並べられたオブジェを手に取ってまじまじと見てる。

そんな姿を横目に私はちょっとだけ緊張してた。

「灯璃これどう思う?」

「何それ?」

「雪だるまの何か」

「あ、オーナメント?」

「そう、それ」

ツリーにかけるであろうリボンの部分を持ちながら見せてくれた。真っ赤なバケツを被った雪だるまがウインクしてる。

「可愛いね」

「欲しい?」

「私は…あんまり、使い道ないかも」

「そっか、じゃあやめよう」

すぐにサッと棚に戻した。
可愛いけど、ツリーも出さない我が家は飾るところがないんだ。

「使い道は大事だよね、使わないものもらっても困るもんね。…あ!湿布とかどう?使い道めっちゃある!」

「使い道あり過ぎるのもいらないと思うよ…」

「そっか、難しいね」

…あ、でも!
奏くんからもらえるんだったら何でもいいかも!

なんてあとから思った。

「そーいえば奏くん今日バイトは?」

「あるよ、これから。でもまだ時間あるから」

「本当にずっと忙しそうだよね」

クリスマスコーナーから離れて店内をフラフラする。使い道のあるものって何かな、たくさんあるんだろうけどちょうどいい使い道のあるものってパッとは浮かんで来ない。

「あ、でもね」

前を歩いていた奏くんがくるっと振り返った。ピクッとなりながら顔を上げた。

「クリスマス会の日、バイト休みにしてくれるって」

「そーなの!?」

「うん、店長に何気なく話したらいつも真面目に働いてくれるから1日くらい楽しんできなよって言われて」

え…
てことは部活最後の日、奏くんといつもより多く一緒にいられるってこと?

ちょっとだけでも、クリスマス会ができるってことに十分嬉しかったんだけどさらに…?

「だから楽しみだね、クリスマス会」

奏くんが目を細めて笑った、私も笑って返したかったけどドキンッて鳴った胸の音が大きすぎて上手く笑えなかった。

「でもバイトするのも好きなんだけどね俺」

「楽しみ!クリスマス会!」

だからちょっと時差があるみたいになっちゃった。
しかも奏くんの言ったことに被せるみたいに。


でも笑ったから、奏くんが。

静かに笑ったから。


「ねぇねぇ灯璃、これはどう?マグカップ、なら使い道あるよね」

「あ、可愛い!」

ちっちゃな2つの雪だるまがちょこんっと身を寄せて、1つのマフラーで仲良く眠ってるイラストが描かれたマグカップを奏くんが手に取った。

「これ灯璃欲しい?」

「うん、欲しい!マグカップは毎日使うしイラストがめっちゃ可愛いよね!」

マグカップを両手で持って私の方を見る。

「じゃあこれにしよ」

わざと目を合わせるように。 

「…っ」

笑った。 

「灯璃は何かいいのあった?」

「え、私は…まだっ」

「プレゼント交換って迷うよね、みんな欲しいものバラバラだろうなって考えると」
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