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NEXT2.学校生活は私を困らせる)
trouble3.)
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「では!歩夢ちゃんの歓迎会を始めたいと思います!みんなコップ持った?いくで?」
食堂にあった長机を2つくっ付けて、向かい合って囲むように座った。
私の隣にはさっちゃん、前には斗空がいて。
「ようこそ臨時寮へ、歩夢ちゃんいっらしゃーい!!」
カンパイしにく過ぎるカンパイで始まった私の歓迎会、お菓子にジュースにみんなが用意してくれた。
「あゆむんあゆむんっ、これボクの友達のクマのマカロン」
今日は女の子スタイルのさっちゃんが昨日持っていたクマのぬいぐるみを見せてくれた。
「で、こっちはウサギのシフォンだよ」
「甘そうな名前やな」
「智成には言ってない!」
ちょうど抱っこするのにちょうどいいサイズのぬいぐるみを並べて、うさぎの方を私に差し出した。
「シフォン、あゆむんに貸してあげるー♡」
「え、いいの?」
「うん、これで寂しくないよ」
「さっちゃんありがとう!」
真っ白でもこもこなシフォンを膝の上に乗せてぎゅって抱きしめた。
ぬいぐるみとか荷物になると思って持って来てなかったんだよね、2人部屋だと思ってたしあんまり私物置くのはよくないかなって思ってたから。
「歩夢ちゃん、そんな人恋しかったん?」
頬杖を付きながら顔を傾け、気取った表情で斜め前からアピールするかのように見て来た。
「寂しなったらオレがいつでも歩夢ちゃんの部屋、行ったるで」
「入室禁止だしー!」
そのアピールを突っぱねるようにさっちゃんが顔を出して遮った。
「汚らわしい智成には来てほしくないよね!」
「誰が汚らわしいねん!」
私が来る前からこんな感じだったのかな、わいわいして聞いてるだけでおもしろいなぁ。
最初はこれが馴染めないって思ったのに、これが日常になっていくのかな。
なんてことを思いながら2人が言い合ってるのを聞いて、目の前にあったクッキーに手を伸ばした。
お菓子もいっぱい嬉しいな、夕飯食べたけど止まんない。
「歩夢」
「ん?」
もぐもぐと口を動かす私に斗空がトンッと人差し指で自分の頬を指差した。
「付いてる」
「え?」
「クッキー、付いてる」
「!?」
やばっ!恥ずかし!!
すぐにパンパンッと頬を払った…
姿を見て声を漏らさないように口を押えながら笑ってた。
ううん、笑われてた。
「何してんだよ、ちゃんと食えよ」
食べてるんです、食べてたつもりなんです。
残った一口を放り込んで飲み込んだ。
「ねぇねぇトランプしよーよ~!」
さっちゃんが持って来ていたトランプを取り出した。
「壮太郎トランプ好きやな、ほんま」
いつもみんなでやってるのかな?そんな口ぶりだった。
「ババ抜きね!あゆむん、ルールわかるよね?」
「うん、ババ抜きはわかる」
「じゃあ配るから!」
サササーッと手際よくトランプを配っていく、やっぱみんなでよくやってるんだなって思うような手つきだった。
「罰ゲームは休みの日のご飯作るのね!」
「毎回それやん!」
智成くんはとりあえずなんでも突っ込んでリアクションしてくれて、大きな声が食堂の外まで聞こえてると思う。
この臨時寮の食堂は主に休みの日に使う場所らしい、さっちゃんが教えてくれた。全寮制の学校、平日は学校の食堂で朝昼夕って三食出るんだけど休日は選択できるんだって。
休日は寮のキッチンを使って自分たちで作ってもいい、でも普通に食堂でご飯が出るからたぶんみんなそっちのが多いと思うけどね。めんどくさいし。
だけど…
「ここのみんなで食べるご飯も楽しいじゃん!」
うん、それは楽しそう。さっちゃんとはクラスも違うから学校じゃ会うこと少なそうだもんね。
「あゆむん、あゆむん」
「ん、なぁに?」
「智成の顔見てて、智成めっちゃおもしろいから!」
ニヤニヤしながらさっちゃんの言われた通り智成くんの方を見た。
私が智成くんのカードを引くターン、顔見ててってどーゆうことだろ?
「持ってるカード順番に触ってみて」
こそっと耳元で教えてくれたことを試すようにカードを順番に触って…
「……。」
「ね、わかりやすいでしょ?」
ふふふふってさっちゃんが笑ってる。もうおもしろくてしょーがないって感じで。
「なんやねん壮太郎!何がおもろいねん!」
おもしろい、たぶんこれがジョーカーなんだね。触るたびに瞬きが増えるから。私まで笑っちゃった。
「なんで歩夢ちゃんまで笑うねん!」
しかも本人気付いてないんだこの現象!
えーじゃあこれ余裕じゃん、絶対勝つじゃん。毎回こうして智成くんがご飯作ってるのかな。
「ねぇねぇ今度はとあぴ見て」
無事ジョーカーを回避したことによって私のターンは終わった。
「とあぴは一切表情変えないの」
何回も何回も順番が来て、どんどんカードが減っていく。
もうすぐ決着がつくこの戦い…!
「だけどなぜか弱いの」
斗空の敗北で終わった、しかも5回やって全部負けてた。
ずっと同じ顔してたのに!
「いえーい!今日も斗空の負けやな!」
「……。」
「とあぴ弱すぎ~!」
「…。」
わいわい盛り上がってる中、斗空だけ今もずーっと同じ顔してる。
「無敗どころか無勝の男やからな」
「異名ださっ」
言い過ぎじゃないかな?大丈夫かな?
ちょっと心配だけど…
「…どうして勝てないんだ?」
あ、本気で悩んでたんだ。
そんな眉間にしわまで寄せて…
「ふふっ」
おもしろいね、楽しいね。
ここに来てよかったかもしれないね、私。
「はーいっ、そろそろ消灯時間!みんな部屋戻る!」
もうすぐ時計の針が10時を差す頃、食堂にでんちゃんが入って来た。パンッと手を叩いて合図して私たちに片付けを促した。
気付かなかったけど、もうそんな時間なんだ。笑い過ぎて時間が過ぎるの早かったなぁ。
「ほな終わろか」
「えー、もっと遊びたい~!」
「もう時間だから、明日も学校なんだぞ」
智成くんが誰より早くゴミを片付け始めて、ぷくっと頬を膨らましたさっちゃんを斗空がなだめる。
こんな空気感なんだ、臨時寮ここは。
「歩夢!」
立ち上がった私を斗空が呼んだ。
「嫌いなものあるか?」
「………え?」
「ご飯作るのに大事だろ」
あー…そーゆうこと?
今聞くんだ、っていうか聞いてくれるんだ。
てゆーか罰ゲームする気満々なんだ!
「なんだよ、何笑ってんだよ」
「嫌いなものある!納豆に梅干しにトマトにピーマン…」
「多すぎだろ!食え、何でも食え!」
「嫌いなもの聞いたから答えたのに!」
みんなではしゃいで笑って、私も臨時寮ここの空気になれるかな。
食堂にあった長机を2つくっ付けて、向かい合って囲むように座った。
私の隣にはさっちゃん、前には斗空がいて。
「ようこそ臨時寮へ、歩夢ちゃんいっらしゃーい!!」
カンパイしにく過ぎるカンパイで始まった私の歓迎会、お菓子にジュースにみんなが用意してくれた。
「あゆむんあゆむんっ、これボクの友達のクマのマカロン」
今日は女の子スタイルのさっちゃんが昨日持っていたクマのぬいぐるみを見せてくれた。
「で、こっちはウサギのシフォンだよ」
「甘そうな名前やな」
「智成には言ってない!」
ちょうど抱っこするのにちょうどいいサイズのぬいぐるみを並べて、うさぎの方を私に差し出した。
「シフォン、あゆむんに貸してあげるー♡」
「え、いいの?」
「うん、これで寂しくないよ」
「さっちゃんありがとう!」
真っ白でもこもこなシフォンを膝の上に乗せてぎゅって抱きしめた。
ぬいぐるみとか荷物になると思って持って来てなかったんだよね、2人部屋だと思ってたしあんまり私物置くのはよくないかなって思ってたから。
「歩夢ちゃん、そんな人恋しかったん?」
頬杖を付きながら顔を傾け、気取った表情で斜め前からアピールするかのように見て来た。
「寂しなったらオレがいつでも歩夢ちゃんの部屋、行ったるで」
「入室禁止だしー!」
そのアピールを突っぱねるようにさっちゃんが顔を出して遮った。
「汚らわしい智成には来てほしくないよね!」
「誰が汚らわしいねん!」
私が来る前からこんな感じだったのかな、わいわいして聞いてるだけでおもしろいなぁ。
最初はこれが馴染めないって思ったのに、これが日常になっていくのかな。
なんてことを思いながら2人が言い合ってるのを聞いて、目の前にあったクッキーに手を伸ばした。
お菓子もいっぱい嬉しいな、夕飯食べたけど止まんない。
「歩夢」
「ん?」
もぐもぐと口を動かす私に斗空がトンッと人差し指で自分の頬を指差した。
「付いてる」
「え?」
「クッキー、付いてる」
「!?」
やばっ!恥ずかし!!
すぐにパンパンッと頬を払った…
姿を見て声を漏らさないように口を押えながら笑ってた。
ううん、笑われてた。
「何してんだよ、ちゃんと食えよ」
食べてるんです、食べてたつもりなんです。
残った一口を放り込んで飲み込んだ。
「ねぇねぇトランプしよーよ~!」
さっちゃんが持って来ていたトランプを取り出した。
「壮太郎トランプ好きやな、ほんま」
いつもみんなでやってるのかな?そんな口ぶりだった。
「ババ抜きね!あゆむん、ルールわかるよね?」
「うん、ババ抜きはわかる」
「じゃあ配るから!」
サササーッと手際よくトランプを配っていく、やっぱみんなでよくやってるんだなって思うような手つきだった。
「罰ゲームは休みの日のご飯作るのね!」
「毎回それやん!」
智成くんはとりあえずなんでも突っ込んでリアクションしてくれて、大きな声が食堂の外まで聞こえてると思う。
この臨時寮の食堂は主に休みの日に使う場所らしい、さっちゃんが教えてくれた。全寮制の学校、平日は学校の食堂で朝昼夕って三食出るんだけど休日は選択できるんだって。
休日は寮のキッチンを使って自分たちで作ってもいい、でも普通に食堂でご飯が出るからたぶんみんなそっちのが多いと思うけどね。めんどくさいし。
だけど…
「ここのみんなで食べるご飯も楽しいじゃん!」
うん、それは楽しそう。さっちゃんとはクラスも違うから学校じゃ会うこと少なそうだもんね。
「あゆむん、あゆむん」
「ん、なぁに?」
「智成の顔見てて、智成めっちゃおもしろいから!」
ニヤニヤしながらさっちゃんの言われた通り智成くんの方を見た。
私が智成くんのカードを引くターン、顔見ててってどーゆうことだろ?
「持ってるカード順番に触ってみて」
こそっと耳元で教えてくれたことを試すようにカードを順番に触って…
「……。」
「ね、わかりやすいでしょ?」
ふふふふってさっちゃんが笑ってる。もうおもしろくてしょーがないって感じで。
「なんやねん壮太郎!何がおもろいねん!」
おもしろい、たぶんこれがジョーカーなんだね。触るたびに瞬きが増えるから。私まで笑っちゃった。
「なんで歩夢ちゃんまで笑うねん!」
しかも本人気付いてないんだこの現象!
えーじゃあこれ余裕じゃん、絶対勝つじゃん。毎回こうして智成くんがご飯作ってるのかな。
「ねぇねぇ今度はとあぴ見て」
無事ジョーカーを回避したことによって私のターンは終わった。
「とあぴは一切表情変えないの」
何回も何回も順番が来て、どんどんカードが減っていく。
もうすぐ決着がつくこの戦い…!
「だけどなぜか弱いの」
斗空の敗北で終わった、しかも5回やって全部負けてた。
ずっと同じ顔してたのに!
「いえーい!今日も斗空の負けやな!」
「……。」
「とあぴ弱すぎ~!」
「…。」
わいわい盛り上がってる中、斗空だけ今もずーっと同じ顔してる。
「無敗どころか無勝の男やからな」
「異名ださっ」
言い過ぎじゃないかな?大丈夫かな?
ちょっと心配だけど…
「…どうして勝てないんだ?」
あ、本気で悩んでたんだ。
そんな眉間にしわまで寄せて…
「ふふっ」
おもしろいね、楽しいね。
ここに来てよかったかもしれないね、私。
「はーいっ、そろそろ消灯時間!みんな部屋戻る!」
もうすぐ時計の針が10時を差す頃、食堂にでんちゃんが入って来た。パンッと手を叩いて合図して私たちに片付けを促した。
気付かなかったけど、もうそんな時間なんだ。笑い過ぎて時間が過ぎるの早かったなぁ。
「ほな終わろか」
「えー、もっと遊びたい~!」
「もう時間だから、明日も学校なんだぞ」
智成くんが誰より早くゴミを片付け始めて、ぷくっと頬を膨らましたさっちゃんを斗空がなだめる。
こんな空気感なんだ、臨時寮ここは。
「歩夢!」
立ち上がった私を斗空が呼んだ。
「嫌いなものあるか?」
「………え?」
「ご飯作るのに大事だろ」
あー…そーゆうこと?
今聞くんだ、っていうか聞いてくれるんだ。
てゆーか罰ゲームする気満々なんだ!
「なんだよ、何笑ってんだよ」
「嫌いなものある!納豆に梅干しにトマトにピーマン…」
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