私は人か化物か

radio (寝寝寝)

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人を殺せと声がする

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人を殺せと声がする

いつも聞こえるんだ……
憎い憎い人間が……私を化物に変えた人間どもが憎い!

しかし、私は人間だ。まだ、心は人間なんだ。
声に従ってしまったら私は完全な化物になるのだろうか……





私はどこにでもいる大学生だった。

しかし、魔が差してしまった。夏休みで大金が手に入りそうな短期バイトを見つけてしまい怪しいとは思いつつも応募した。

指定された場所は心霊スポットの廃墟だった。

バイト内容は、廃墟の中の写真を100枚は撮ること。


こんな簡単な内容でバイト代は日給10万円

私はバイト先が休業してしまい、お金がなかった。だから、目先の欲に釣られてしまった。


今思えば怪しすぎるし、やめろと言うだろう。


廃墟に着くと、私はとりあえず外観を撮ってから中に入った。中はとても荒れていて、埃が凄かった。

「ゲホッゲホッ。すごい埃だな……マスクしてるのに鼻がむずむずしてきた」

そうして写真を撮っていると電話が鳴った

プルプルプル プルプルプル ピッ

「はい? もしもし」

「…………」

「あの~、もしもし?」

「…………」

「いたずら電話ですか? 切りますよ」ピッ

電話を切り、2階に上がった

2階には部屋が何部屋もあった。

その中で1番大きそうな部屋に入った
すると、そこは異様な空間だった。

まるで、黒魔術をしているような魔方陣に蝋燭、牛の頭蓋骨、それと手術台のようなもの

ここは、廃墟であるから、が置いてあるなんてあり得ない

ヤバイっと思って急いで部屋から出ようとし、ドアに手をかけたがドアは開かなかった

「はぁ!?  おい! ふざけんなよ! なんだこれ、出せよ!!」

パニックになって、ドアにガチャガチャやりながら、次は蹴破ろうと少し距離をとる

すると……とんっ、と何かに背中が当たった

そこには先程まで何もなかった筈なのに……
「ッ!?」

喉がひきつり声にならない音が出る
次の瞬間

ビリビリビリビリ 
「グアッッ」

首元にピリッとした痛みが走ったと思ったら電流が体を巡った

ドサッ
「う、うぅあ」


言葉にならない声を上げながらその場に私は崩れ落ちた

そんな私にぼんやりと聞こえた声は

「こいつか?アルバ……わかっ………はじめる………儀式 ……」

「…………贄……ああ、…………早く…………」

「‥……我ら…………サタン…………」


部屋にはひとりだと思ったが声が複数聞こえた

私は引きずられるように連れられ、手術台の上に拘束された

電流から回復したことできちんと聞こえ始めた会話は恐ろしいものだった


「やっぱり、電話で場所を確認してからスタンガンでやるのが1番楽だし、汚れなくていいな」

「だな! それに、今回のは活きが良さそうだ」

「ああ、これなら儀式も成功するだろうな。何より、今までの贄より若い」

「やっぱり、今まで失敗したのは贄の年齢に問題があったんだよ。 皆年結構いってたもんね」

「ああ、それが理由だろうな」

「まあ、失敗してもまた砕いて肥料にすればいいだろ」

「ああ、今日も失敗したら、一旦。結構溜めちまったしな」

声はどれも若く、私と同じくらいに聞こえる

「お前ら! こんなことしてただですむと思っているのか!? お前らグハッ」

顔を殴られ、そのまま鳩尾にエルボを食らった
「カハッ!ハッハァッ、ウェェー」
息が出来なく、吐き気を催していた


「はいはい。贄は黙って。おいっ、確か前使った布残ってるだろ? あれ持ってきてくれる? こいつの口塞ぐのに使うから」

「了解~。あったあった。ほい」

「ありがと。よしこれで煩くないだろ」

「ああ。じゃ、そろそろはじめるか」

「「おぉ! 」」

何が始まるのかわからない不安感と、鳩尾の痛み、次はどうされるのかわからない恐怖を感じている私をよそに、儀式が始まった……

    
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