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1章 死。【奈落】
11話
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「さあ、本題だけどラディはどうしたい?」
「?何がだ」
「それはもちろん!……君をはめた奴等をどうするかだよ?」
黒いオーラがメフィストからめらめらと出ている。目の錯覚なんかじゃなく、本当に出ている。
「メ、メフィスト。わかったから、オーラを抑えてくれ。そのオーラじゃソフィアが怖がってしまう」
「あはは、別にいいんじゃない? というか、ラディ。フフフフ。そう言う君だって黒いオーラがにじみ出てる……というか君を包み込んでるけど良いの?」
「?何を言ってるんだ。俺をはめソフィアを殺したんだぞ? 正気でいれる方がおかしい。しかもだ。俺が一番絶望するようにとわざわざ処刑される寸前でないと見れないように小細工までしてあったんだぞ? 怒りもわ「え!? 」どうしたソフィア?」
「ラディ様、今私の聞こえ間違いでなければ、処刑される寸前と聞こえたんですが……まさか、まさかですがラディ様。……処刑、されたのですか?」
「? ……ああ!俺がそのままの姿だからソフィアは生きたまま助かったと思ったのか。俺は処刑されたよ。あのイカれ女と愚弟によってな。メフィストが俺をそせ「くそがっ!?」!?」
ソフィアは俺が聞いたことがないような地を這うかのような声で怒鳴った
「ソ、ソフィア。どうしたんだ? 」
「どうしたんだ、じゃありませんよ!あのアバズレとアホ皇子がラディ様を殺したですって? 私が死んだらラディ様は助けると言っていたのにあのアバズレ女っ!」
ソフィアが……深窓の乙女と言われていたあのソフィアが我を忘れて怒っていた。以前もこんなことがあったような……と考えているとメフィストが腹を抱えて笑いだした。
「ぷっ、あはははははっ!! いや~、ラディのこと盗られちゃうから君のこと嫌いだけど、そのラディ命ってところは好きだよ。しかも、自分の命を賭けてまでラディを助けようとするそのお綺麗な魂…。ラディと契約してなかったら僕は君としてたかもねぇ」
「メフィスト。ソフィアに手を出すのはお前であっても許さないからな」
「わかってるってば。フフフフ本当にラディはソフィアが大好きだねぇ。まあ、僕の眷属になるにはそれくらいでないとね? 」
「は? お前の眷属? ソフィアが?」
「そうだよ。僕は言ったじゃないか。その女には悪魔としての肉体を与えたって。肉体を媒体に使用したとはいっても僕が創ったのだから眷属になるんだよ。」
「じゃあ、俺は人間だからソフィアとは一緒に居れないし、結婚もできないのか……。」
「あははははっ、ラディが望むなら、その女とは結婚させてあげる。あと言ってなかったけど契約の代償に、ラディは死後僕の眷属になるんだよ。これは絶対ね。」
「なっ、聞いてないぞ!」
「言ってないもん。あと、ラディが僕に願ったんだからね? 」
「は?」
知らないうちに俺はヤバイ契約を結んでしまったのかもしれない……
「?何がだ」
「それはもちろん!……君をはめた奴等をどうするかだよ?」
黒いオーラがメフィストからめらめらと出ている。目の錯覚なんかじゃなく、本当に出ている。
「メ、メフィスト。わかったから、オーラを抑えてくれ。そのオーラじゃソフィアが怖がってしまう」
「あはは、別にいいんじゃない? というか、ラディ。フフフフ。そう言う君だって黒いオーラがにじみ出てる……というか君を包み込んでるけど良いの?」
「?何を言ってるんだ。俺をはめソフィアを殺したんだぞ? 正気でいれる方がおかしい。しかもだ。俺が一番絶望するようにとわざわざ処刑される寸前でないと見れないように小細工までしてあったんだぞ? 怒りもわ「え!? 」どうしたソフィア?」
「ラディ様、今私の聞こえ間違いでなければ、処刑される寸前と聞こえたんですが……まさか、まさかですがラディ様。……処刑、されたのですか?」
「? ……ああ!俺がそのままの姿だからソフィアは生きたまま助かったと思ったのか。俺は処刑されたよ。あのイカれ女と愚弟によってな。メフィストが俺をそせ「くそがっ!?」!?」
ソフィアは俺が聞いたことがないような地を這うかのような声で怒鳴った
「ソ、ソフィア。どうしたんだ? 」
「どうしたんだ、じゃありませんよ!あのアバズレとアホ皇子がラディ様を殺したですって? 私が死んだらラディ様は助けると言っていたのにあのアバズレ女っ!」
ソフィアが……深窓の乙女と言われていたあのソフィアが我を忘れて怒っていた。以前もこんなことがあったような……と考えているとメフィストが腹を抱えて笑いだした。
「ぷっ、あはははははっ!! いや~、ラディのこと盗られちゃうから君のこと嫌いだけど、そのラディ命ってところは好きだよ。しかも、自分の命を賭けてまでラディを助けようとするそのお綺麗な魂…。ラディと契約してなかったら僕は君としてたかもねぇ」
「メフィスト。ソフィアに手を出すのはお前であっても許さないからな」
「わかってるってば。フフフフ本当にラディはソフィアが大好きだねぇ。まあ、僕の眷属になるにはそれくらいでないとね? 」
「は? お前の眷属? ソフィアが?」
「そうだよ。僕は言ったじゃないか。その女には悪魔としての肉体を与えたって。肉体を媒体に使用したとはいっても僕が創ったのだから眷属になるんだよ。」
「じゃあ、俺は人間だからソフィアとは一緒に居れないし、結婚もできないのか……。」
「あははははっ、ラディが望むなら、その女とは結婚させてあげる。あと言ってなかったけど契約の代償に、ラディは死後僕の眷属になるんだよ。これは絶対ね。」
「なっ、聞いてないぞ!」
「言ってないもん。あと、ラディが僕に願ったんだからね? 」
「は?」
知らないうちに俺はヤバイ契約を結んでしまったのかもしれない……
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