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見慣れない靴を足に履きながらそれを眺める
複雑なデザインに見える靴だが意外にも履くのは簡単で、履いているだけでもおしゃれになった気分にさせてくれる物だった
「似合ってるけど、普段使いには向かないかなー」
これを選んでくれた臼田さんは、並べられている靴たちに目をやり再度選びはじめる
確かにローヒールといえど、日常的に使うには勿体なく、おしゃれすぎる見た目をしていた
臼田さんはジャンさんにも選ぶのを「手伝って」と言うが「面倒くさい」とあからさまな態度を取られてしまう
これでいいんじゃない、と渡されたのは紺色のぺたんこ靴だった
ワンポイントに小さなリボンが付いていたが、さり気ないデザインに魅力を感じた
それを履くとビックリするほど履きやすくすっぽりと足が収まる
さすが高級品、履きやすい
今まで履いていた作業靴とはまるで違うその靴に感動していた
その様子を見てまたもや臼田さんが口を開く
「これ履いていきまーす」
「!?」
(待って、値段…値段は…?)
__________24万!? +税!?
高っ…………………
服といい靴もこんな高いものを簡単に買えるのだろうか…
まさか、銀行強盗とかしてないよね?っと失礼な考えが頭をよぎった
__________85万+24万+税…………
1日で…、いや2時間くらいで100万以上もの大金を使ってしまった
正確には買ってもらったのだが……
100万という大金は私には遠すぎ存在故、信じられない
本当に買ってもらったのだろうか?
これはドッキリで、後で請求されるのではないか?
それとも、1日だけ貸してくれた感じ?……
どれにせよ汚さないように注意深くしなきゃと、無駄に私を野生化させる
獣みたいに周りを警戒する私に、臼田さんは次どこ行こかなんて話しかけてくる
「俺こっから別行動」
「了解~」
ジャンさんに向けて何か投げた
それは車のキーで、「んじゃ」と行ってしまう
「それじゃ僕たちはカフェにでも入る?」
「そうですね」
「じゃぁ行こう!」とまた手を握って子どもみたいに嬉しそうに歩き出す
それについていくように私も彼の歩く方へ進む
歩き進んでそう遠くない場所に穴場的なカフェがあった
店員さんに臼田さんが「あの場所空いてますか?」と言うと奥へと通される
あまりお客の出入りは激しくなく、簡単に席につくことができた
そこはテラス席みたいな場所で私と彼以外に人は居ない
緑が綺麗に育っていて、ピヨピヨっと鳥のさえずる音まで聴こえる
その環境が心地よくって思わずうっとりする
どうぞ、と椅子を引いてくれる
「ありがとうございます」なんて照れながら席につくと、メニュー表を渡してくれる
一体どこまで紳士なんだろうか
「ちさちゃん何食べたい?何でも頼んでいいよ」
「そうですね…、」
何でもはいかん、と思いなるべく高くないものを必死に探す
安くてそこそこお腹にたまる、何か…__________
メニューの最後らへんにある【フルーツホイップパンケーキ】と言う何とも響の良いものが目に止まる
それが無性に食べたくなりそこまで高くないことを確認する
「決まった?」
「はい!この、フルーツホイップパンケーキにします。」
「他には?」
「これだけで大丈夫です」
臼田さんは店員を呼ぶと私の分まで注文を伝えてくれた
なんてジェントルマンで、男の鏡のような人なんだ、と心の中で盛大に拍手した
世の男性がみんな彼のようだったら女性は悲しまないだろうなどと考えていた
ふと周りに全くお客さんが居ないことに不思議に思い尋ねた
するとこの席は知ってる人しか入れない場所らしく、それを知っている人も少ないらしい
だからたいてい空いているんだとか
「彼女さんと来たりしてたんですか?」
「ううん、僕彼女いないから」
ほら、あんな見た目だったしねと笑う臼田さん
確かに…と同意すると、そこは否定してーと軽く怒られた
それに「ごめんなさい」と謝った
今私、歳相応の時間を過ごしてる気がする…
そんな事を密かに心の中で感じていた
複雑なデザインに見える靴だが意外にも履くのは簡単で、履いているだけでもおしゃれになった気分にさせてくれる物だった
「似合ってるけど、普段使いには向かないかなー」
これを選んでくれた臼田さんは、並べられている靴たちに目をやり再度選びはじめる
確かにローヒールといえど、日常的に使うには勿体なく、おしゃれすぎる見た目をしていた
臼田さんはジャンさんにも選ぶのを「手伝って」と言うが「面倒くさい」とあからさまな態度を取られてしまう
これでいいんじゃない、と渡されたのは紺色のぺたんこ靴だった
ワンポイントに小さなリボンが付いていたが、さり気ないデザインに魅力を感じた
それを履くとビックリするほど履きやすくすっぽりと足が収まる
さすが高級品、履きやすい
今まで履いていた作業靴とはまるで違うその靴に感動していた
その様子を見てまたもや臼田さんが口を開く
「これ履いていきまーす」
「!?」
(待って、値段…値段は…?)
__________24万!? +税!?
高っ…………………
服といい靴もこんな高いものを簡単に買えるのだろうか…
まさか、銀行強盗とかしてないよね?っと失礼な考えが頭をよぎった
__________85万+24万+税…………
1日で…、いや2時間くらいで100万以上もの大金を使ってしまった
正確には買ってもらったのだが……
100万という大金は私には遠すぎ存在故、信じられない
本当に買ってもらったのだろうか?
これはドッキリで、後で請求されるのではないか?
それとも、1日だけ貸してくれた感じ?……
どれにせよ汚さないように注意深くしなきゃと、無駄に私を野生化させる
獣みたいに周りを警戒する私に、臼田さんは次どこ行こかなんて話しかけてくる
「俺こっから別行動」
「了解~」
ジャンさんに向けて何か投げた
それは車のキーで、「んじゃ」と行ってしまう
「それじゃ僕たちはカフェにでも入る?」
「そうですね」
「じゃぁ行こう!」とまた手を握って子どもみたいに嬉しそうに歩き出す
それについていくように私も彼の歩く方へ進む
歩き進んでそう遠くない場所に穴場的なカフェがあった
店員さんに臼田さんが「あの場所空いてますか?」と言うと奥へと通される
あまりお客の出入りは激しくなく、簡単に席につくことができた
そこはテラス席みたいな場所で私と彼以外に人は居ない
緑が綺麗に育っていて、ピヨピヨっと鳥のさえずる音まで聴こえる
その環境が心地よくって思わずうっとりする
どうぞ、と椅子を引いてくれる
「ありがとうございます」なんて照れながら席につくと、メニュー表を渡してくれる
一体どこまで紳士なんだろうか
「ちさちゃん何食べたい?何でも頼んでいいよ」
「そうですね…、」
何でもはいかん、と思いなるべく高くないものを必死に探す
安くてそこそこお腹にたまる、何か…__________
メニューの最後らへんにある【フルーツホイップパンケーキ】と言う何とも響の良いものが目に止まる
それが無性に食べたくなりそこまで高くないことを確認する
「決まった?」
「はい!この、フルーツホイップパンケーキにします。」
「他には?」
「これだけで大丈夫です」
臼田さんは店員を呼ぶと私の分まで注文を伝えてくれた
なんてジェントルマンで、男の鏡のような人なんだ、と心の中で盛大に拍手した
世の男性がみんな彼のようだったら女性は悲しまないだろうなどと考えていた
ふと周りに全くお客さんが居ないことに不思議に思い尋ねた
するとこの席は知ってる人しか入れない場所らしく、それを知っている人も少ないらしい
だからたいてい空いているんだとか
「彼女さんと来たりしてたんですか?」
「ううん、僕彼女いないから」
ほら、あんな見た目だったしねと笑う臼田さん
確かに…と同意すると、そこは否定してーと軽く怒られた
それに「ごめんなさい」と謝った
今私、歳相応の時間を過ごしてる気がする…
そんな事を密かに心の中で感じていた
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