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「…ディ。」
(…ん?)
「…レディ…。」
「…潤……さん?…あれ、私…眠ってました、ね…」
正直まだ眠い
閉じようとするまぶたを擦って眠気を誤魔化した
すぐ起きると思ったら、思いの外私がぐっすりと眠るので30分くらいで起こしたのだと潤さんは言った
ここ最近気を針積めていたし、忙しくて今まで溜まっていた疲れの反動で眠ってしまったんだと思う
膝には膝掛けが掛かっていて、身体は暖かさを保っている
天使の模様が入った、ちょっぴり可愛らしいデザインで思わず撫でた
「眠るなら、自室で眠った方が良いよ。残念だけど、ベッドは貸せそうにない。」
「っあ、良いんです!元々そんなつもりではなかったですし…」
「あ、そうだ!レディ、良いことを教えてあげるよ。」
「はい?何です?」
「もし、嫌だと思うならそれは嫌なコト。見たくないと思ったら、見ることは無い。強く願えば、必ずそうなる。」
「えっと……」
それでは部屋に戻りますと言って、潤さんの部屋を後にしようとした時、最後にと言うように訳の分からないことを言ってきた
私は少し首を傾げて、それはいったい……と聞いた
いったい何のことやら…とさっぱりな私は目が点になっていただろう
「おまじないみたいなモノかな。忘れたいと思ったら忘れることだって出来るし、自分に正直になりたいと思えばそうなるさ。」
「はあ…?"おまじない"……ですか…」
「まあ、たまに思い出すと良いことあるかもね。それじゃ、おやすみなさい。」
「…おやすみなさい」
やっぱり、変わった方だ
人はなんにだってなれる…みたいな感じなのかな…?
_____部屋に戻った
窓が開いたままで寒く冷えた部屋が、肌を逆撫でする
ゾワッとした
出窓に落ちたままのスマホは氷みたいに冷たかった
それを持っているだけで、自分まで冷たく浸食されてしまうような気がして恐ろしくなった
そして、気付けば小走りにその部屋を飛び出していた
「はい。」
「あの…私です、春さん。ちさです…」
「ちーちゃん!?っちょ、…どうしたの?」
扉が少し開いた
隙間から顔を出し、様子を疑うのは春さんで「もう寝たんじゃなかったの?」と聞いてくる
私は連絡もせず、迷いもしないでノックした
そりゃ驚くよね
「…あの、実はひとりが怖くて…」
「一緒に寝てほしい?」
「…はい。恥ずかしながら…」
春さんは快く了承してくれた
ニコッと笑って、暖かい部屋に招き入れてくれる
間取りはほとんど私の部屋と同じで、違うと言えばバスルームに並べられたスキンケアの品物くらいだった
「寒いでしょう。」と上着を貸してくれて、私はそれを着た
春さんはちょうどお化粧を落としていたみたいで、カツラとメイクなしの春さんを拝むことができた
そんな姿でもドレスが似合ってしまうのだから不思議なものだ
私よりも女性的で女らしい
「怖い夢でも見たの?ちーちゃんって、ひとりでも寝れる子だと思ってたんだけど。」
「普段はひとりでも全然平気です!でも…、今日は少し怖くて…」
「なーにー、ちーちゃんを恐怖に突き落とした元凶は。この春さんに教えてくださいな。」
ドレスを脱いで、ラフな姿になった春さんはベッドに座る私の隣に来てくれた
私は話すより見せた方が早いと思って、元凶のスマホを渡した
(…ん?)
「…レディ…。」
「…潤……さん?…あれ、私…眠ってました、ね…」
正直まだ眠い
閉じようとするまぶたを擦って眠気を誤魔化した
すぐ起きると思ったら、思いの外私がぐっすりと眠るので30分くらいで起こしたのだと潤さんは言った
ここ最近気を針積めていたし、忙しくて今まで溜まっていた疲れの反動で眠ってしまったんだと思う
膝には膝掛けが掛かっていて、身体は暖かさを保っている
天使の模様が入った、ちょっぴり可愛らしいデザインで思わず撫でた
「眠るなら、自室で眠った方が良いよ。残念だけど、ベッドは貸せそうにない。」
「っあ、良いんです!元々そんなつもりではなかったですし…」
「あ、そうだ!レディ、良いことを教えてあげるよ。」
「はい?何です?」
「もし、嫌だと思うならそれは嫌なコト。見たくないと思ったら、見ることは無い。強く願えば、必ずそうなる。」
「えっと……」
それでは部屋に戻りますと言って、潤さんの部屋を後にしようとした時、最後にと言うように訳の分からないことを言ってきた
私は少し首を傾げて、それはいったい……と聞いた
いったい何のことやら…とさっぱりな私は目が点になっていただろう
「おまじないみたいなモノかな。忘れたいと思ったら忘れることだって出来るし、自分に正直になりたいと思えばそうなるさ。」
「はあ…?"おまじない"……ですか…」
「まあ、たまに思い出すと良いことあるかもね。それじゃ、おやすみなさい。」
「…おやすみなさい」
やっぱり、変わった方だ
人はなんにだってなれる…みたいな感じなのかな…?
_____部屋に戻った
窓が開いたままで寒く冷えた部屋が、肌を逆撫でする
ゾワッとした
出窓に落ちたままのスマホは氷みたいに冷たかった
それを持っているだけで、自分まで冷たく浸食されてしまうような気がして恐ろしくなった
そして、気付けば小走りにその部屋を飛び出していた
「はい。」
「あの…私です、春さん。ちさです…」
「ちーちゃん!?っちょ、…どうしたの?」
扉が少し開いた
隙間から顔を出し、様子を疑うのは春さんで「もう寝たんじゃなかったの?」と聞いてくる
私は連絡もせず、迷いもしないでノックした
そりゃ驚くよね
「…あの、実はひとりが怖くて…」
「一緒に寝てほしい?」
「…はい。恥ずかしながら…」
春さんは快く了承してくれた
ニコッと笑って、暖かい部屋に招き入れてくれる
間取りはほとんど私の部屋と同じで、違うと言えばバスルームに並べられたスキンケアの品物くらいだった
「寒いでしょう。」と上着を貸してくれて、私はそれを着た
春さんはちょうどお化粧を落としていたみたいで、カツラとメイクなしの春さんを拝むことができた
そんな姿でもドレスが似合ってしまうのだから不思議なものだ
私よりも女性的で女らしい
「怖い夢でも見たの?ちーちゃんって、ひとりでも寝れる子だと思ってたんだけど。」
「普段はひとりでも全然平気です!でも…、今日は少し怖くて…」
「なーにー、ちーちゃんを恐怖に突き落とした元凶は。この春さんに教えてくださいな。」
ドレスを脱いで、ラフな姿になった春さんはベッドに座る私の隣に来てくれた
私は話すより見せた方が早いと思って、元凶のスマホを渡した
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