彼は死神

こあら

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16 「じっとしてろ、暴れるとうまくできない」

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「この者に誰が関わっているのだ?」

続けて大柄の男性が言う



「…。」


「そんなこと分かるわけなかろう」


(そりゃそうだ。そんなに簡単に分かったら、誰も困らない。)


「なんだかな、臭いんじゃよ。お主、我々に会う前に誰かに会ったか?」


セツさんたちに会う前は特には…」


「記憶にないだけかもしれません。そうなると記憶を操れる程の人物ということになりますね。」


「まさかと思うが、お前じゃなかろうな」


「コレット、私も手を出した相手は覚えていますよ。それに、私は未経験者は対象外です。」


「おや、お主気娘か」


「話がそれてんぞ。ちゃんとやれ」


おいおいとセツさんが話を戻す





「…あ、あのー、もしかして、所有なんじゃ…」

最後の1人がようやく口を開く



「所有…ですか?」



「っあ、はい。多分。確信はないんですが…」

すいません、と謝ってくる



「その前になんでヒロが居るんだ?こいつ新人だろ」

セツさんが不思議そうにヒロさんとやらを見ている



「に、人数合わせで、代理を…」


「こやつ意外と使えるぞ。肩もみがうまいんじゃ」


「それなら私もコレットの肩を」


「ゴホンッ」

クロさんの咳払いで会話が終了する


「それで?所有ってなんだ?」


「あ、えっと、…誰かの所有だと、その者が見ているものが見えるようになる。というのを習いました。」


「習うってどこで?」


「え、し、死神学習所です。皆さん1度は教わったはずですが…」


「昔過ぎて覚えておらぬ。」

「そんな記憶ねぇ」

「私の時は学習所などありませんでしたがね。」







ヒロさん以外誰も知らないという事実







セツさん覚えてないんですか?」


「あぁ、狩り方の話しか受講してなくてよ…他には興味がなかったから」


「クロさんは?」


「残念ながら私は死神ではなく黒子なのでまだ習うことはできていませんので…。」


もしかしたら死神になってまだ若いヒロさんがいなかったら、永遠に分からなかったかもしれない














「つまり、お主はということだな」


嫌な響き…)





「た、確か、体のどこかに所有者の印があるって習いました。」


「それでは、お嬢さんの体のどこかに印があればその人のモノということは確定ということになりますね。」



(そんな…私の体にそんな印、あったかな…?)


「…」


「主?」





「っ!っちょ、セツさん⁉」


いきなりセツさんに手首を掴まれて発言場から降ろされ、無言で手を引かれたまま審問室を出る

何度呼び掛けても応答はなく、その姿は少し怒ているようにも見えた





セツさん!勝手に抜け出したら怒られるんじゃ…」


セツさんは止まろうとはせず歩き続け1つの休憩室に入る

カチャッ、っとドアに鍵をかけると私の方に体を向けて近づいて来る



セツさん?…怒ってるの?」


「…。よくわからねぇ。こんな気持ち…」


「っ!せセツさん⁉」




怖いくらい静かにセツさんは私のワンピースの首元にあるリボンを解いていく

しっかりと縛られていたはずのリボンはセツさんの手によって簡単に外されてしまった

胸元のボタンを1つ1つ取っていく手には迷いは感じられなかった



「っ、セツさん⁉」



「じっとしてろ、暴れるとうまくできない」



抵抗することを許さずワンピースの肩の部分を持ち下に落とす

ぱさっ、っとワンピースは軽い音をたて落ち、今まで隠されていた素肌が顕わになる




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