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35 「シノ…。ガッツリ見られてんぞ…」
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「そんな…。両親を助けてくれるって約束したのに…、見殺しにしたんですか?」
「まだ調査中ですが、恐らくそうかと。」
(事故の記憶は残ってないけど…、シュンさんがそんな人だったなんて…)
残酷な真実に私は顔を青ざめる
そんな様子を見た雪さんは大丈夫か?と寄り添う
「それから、もう1つ重要な話をします。お嬢さんの処分が決まりました。」
「…どう、なりましたか?」
本来私はここに居るべきではない
5歳の時、事故で亡くなっているはずだった
それをシュンさんに助けられたけど、その代わりに他の誰かの命を奪う結果になってしまった
そんなことを知らず、私は12年間健康に生きた
死んでいるはずの私
(私…、もしかして、死んだりするのかな…。)
「お嬢さんは本来、5歳の時に亡くなっていました。」
「っ…。」
「死神が処理する前に行われたため、こちらとしてはどうすることもできません。しかし、今もですが一般の方が我々、死神等が見えるのは好ましくありません。」
「っで、では…」
「あなたには、死神の仕事を手伝ってもらいます。」
「あ、あれ?シノさん?」
「遅いではないか、シノ。」
「酒飲みコレットさんのお守りは勘弁。」
シノと呼ばれる口元を包帯のような布でぐるぐる巻きにしたショートカットヘアの女性が現れた
シノさんはまっすぐ私の方へと歩いてくる
「シノ、手続きは終わったんですか?」
「ええ、無事に終わりました。この子が雪の彼女?」
「っあ、あの…」
シノさんは冷たい目が私を見ていた
時間が止まったかのように自分の周りが重く冷たい空気に凍った
シノさんの圧に押されている私を雪さんが支えてくれた
「シノ、あんまこいつを怖がらせんな。初対面なんだから、そんな風に見たらよけぇ怖いだろ」
「っあ、つい…。ごめん。」
(なんだろう…。雪さんと、仲が良さそうな感じ。)
2人の会話に妙な感じを抱く
どことなく雰囲気の似ている2人に、私は黙ってしまった…
「お嬢さん大丈夫ですよ。シノはこう見えて、とっっても、優しい子です。それに、この冷めた目と無言で腹パンしてくる時は、なんとも言えない…」
「ふんっ!」
表情を一切変えず眼鏡さんのお腹を思いっきり殴るシノさん
その光景を見て、恐怖心+不安感で顔がさらに青じめていく
(なっ、殴ったっ…。)
「シノ…。ガッツリ見られてんぞ…」
「っあ、ごめん。」
「謝ることないぞ。この変態キモ眼鏡が悪い。殴られて当然じゃ。」
みんな慣れているみたいに今の光景を冷ややかな目で眼鏡さんを眺めていた
殴られた本人は痛がるどころか笑顔一つ崩さず、どこかスッキリとした顔に見えた
「せ、雪さん…。」
「大丈夫。こー見えて、シノはいいやつだ」
頭をポンポンと軽く叩く
「そ、そうですよ。雪さんに捨てられた後、黒子として拾ってくれたのはシノさんです。ですよね、シノさん?」
「ヒロくんが、…あまりにも可哀想だったから…。」
「捨てられた、って…。」
「そんな目で見るな。こいつ黒子の仕事全くできてなかったんだぞ。3ヶ月も雇ってやったんだ、嬉しく思え」
ぷいっ、っと顔を背けブツブツ呟く
「まぁ、雪の黒子を1週間以上持ったのは、ヒロくんとクロちゃんだけだし…。誇りに思っていいんじゃないかな。」
「雪くん意外と注文多いよね~。私も雪くんの黒子だけはやりたくないねー。」
「は、浜さんそんな風に言ったら雪さんに怒れますよ…。」
「ヒロくんは臆病だね~。雪くん仕事早いから、黒子の仕事も早く処理しなきゃいけないし、狩る量も多いから黒子もそれなりできる奴じゃないと仕事が溜まっていく一方だよ。」
「ワシも、50年若かったら行けたぞ。」
「コレットも死神なりたての頃は彼のように狩りに熱中してましたね。あの頃が懐かしい。」
それぞれ思い思いに盛り上がっていく
審問会が時間通りに行かない理由が何となくわかった気がする…
「あの…私の処分は…?」
「まだ調査中ですが、恐らくそうかと。」
(事故の記憶は残ってないけど…、シュンさんがそんな人だったなんて…)
残酷な真実に私は顔を青ざめる
そんな様子を見た雪さんは大丈夫か?と寄り添う
「それから、もう1つ重要な話をします。お嬢さんの処分が決まりました。」
「…どう、なりましたか?」
本来私はここに居るべきではない
5歳の時、事故で亡くなっているはずだった
それをシュンさんに助けられたけど、その代わりに他の誰かの命を奪う結果になってしまった
そんなことを知らず、私は12年間健康に生きた
死んでいるはずの私
(私…、もしかして、死んだりするのかな…。)
「お嬢さんは本来、5歳の時に亡くなっていました。」
「っ…。」
「死神が処理する前に行われたため、こちらとしてはどうすることもできません。しかし、今もですが一般の方が我々、死神等が見えるのは好ましくありません。」
「っで、では…」
「あなたには、死神の仕事を手伝ってもらいます。」
「あ、あれ?シノさん?」
「遅いではないか、シノ。」
「酒飲みコレットさんのお守りは勘弁。」
シノと呼ばれる口元を包帯のような布でぐるぐる巻きにしたショートカットヘアの女性が現れた
シノさんはまっすぐ私の方へと歩いてくる
「シノ、手続きは終わったんですか?」
「ええ、無事に終わりました。この子が雪の彼女?」
「っあ、あの…」
シノさんは冷たい目が私を見ていた
時間が止まったかのように自分の周りが重く冷たい空気に凍った
シノさんの圧に押されている私を雪さんが支えてくれた
「シノ、あんまこいつを怖がらせんな。初対面なんだから、そんな風に見たらよけぇ怖いだろ」
「っあ、つい…。ごめん。」
(なんだろう…。雪さんと、仲が良さそうな感じ。)
2人の会話に妙な感じを抱く
どことなく雰囲気の似ている2人に、私は黙ってしまった…
「お嬢さん大丈夫ですよ。シノはこう見えて、とっっても、優しい子です。それに、この冷めた目と無言で腹パンしてくる時は、なんとも言えない…」
「ふんっ!」
表情を一切変えず眼鏡さんのお腹を思いっきり殴るシノさん
その光景を見て、恐怖心+不安感で顔がさらに青じめていく
(なっ、殴ったっ…。)
「シノ…。ガッツリ見られてんぞ…」
「っあ、ごめん。」
「謝ることないぞ。この変態キモ眼鏡が悪い。殴られて当然じゃ。」
みんな慣れているみたいに今の光景を冷ややかな目で眼鏡さんを眺めていた
殴られた本人は痛がるどころか笑顔一つ崩さず、どこかスッキリとした顔に見えた
「せ、雪さん…。」
「大丈夫。こー見えて、シノはいいやつだ」
頭をポンポンと軽く叩く
「そ、そうですよ。雪さんに捨てられた後、黒子として拾ってくれたのはシノさんです。ですよね、シノさん?」
「ヒロくんが、…あまりにも可哀想だったから…。」
「捨てられた、って…。」
「そんな目で見るな。こいつ黒子の仕事全くできてなかったんだぞ。3ヶ月も雇ってやったんだ、嬉しく思え」
ぷいっ、っと顔を背けブツブツ呟く
「まぁ、雪の黒子を1週間以上持ったのは、ヒロくんとクロちゃんだけだし…。誇りに思っていいんじゃないかな。」
「雪くん意外と注文多いよね~。私も雪くんの黒子だけはやりたくないねー。」
「は、浜さんそんな風に言ったら雪さんに怒れますよ…。」
「ヒロくんは臆病だね~。雪くん仕事早いから、黒子の仕事も早く処理しなきゃいけないし、狩る量も多いから黒子もそれなりできる奴じゃないと仕事が溜まっていく一方だよ。」
「ワシも、50年若かったら行けたぞ。」
「コレットも死神なりたての頃は彼のように狩りに熱中してましたね。あの頃が懐かしい。」
それぞれ思い思いに盛り上がっていく
審問会が時間通りに行かない理由が何となくわかった気がする…
「あの…私の処分は…?」
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