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36 「じ、自分っ、感動系は涙止まらないですっ。」
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それぞれ思い思いに盛り上がっていく
審問会が時間通りに行かない理由が何となくわかった気がする…
「あの…私の処分は…?」
「そ、そうでしたね。シノさん、花穂さんはどうなるんですか?」
「議会で話し合った結果、彼女の処分が決定しました。」
「…。」
(私は、…どうなるんですか?)
シノさんは封筒から数枚の書類を取り出すと私の処分について話し始めた
「あなたは、不正に魂を操作し、命の延長と言う重い罪を犯しました。」
書類を手に淡々と文章を読み上げていく
「また、守護神と共謀し死神の仕事を阻み加護の乱用を行いました。」
「っ!」
「おい、待て。議会はこいつをそんな風に認知してんのか!?」
「…、私、共謀だなんて…。」
共謀
雪さんを守るためにシュンさんを選んだ
それにより、私は共犯になってしまっていた
「加護だって、俺のためやったことだ。罰なら俺がっ」
「雪さんっ…」
「まぁ、議会は直接見てたわけじゃないからね…。」
「は、浜さん。花穂さんは、罰せられなきゃいけないんですか?」
「うーん…。」
「ヒロ。お主死神としての仕事はなんじゃ?」
「そ、それは、命を狩ること…。」
「そうじゃ、我々死神は命を狩る。それはその者の人生を終わらせる重要な宣告じゃ。命を無碍に扱えば、狩られた者は死んだことすら気づかずこの世を彷徨い続けるのじゃ。それほど命とは大切なものなのじゃ。」
「コレットの言う通りです。例え自ら行っていなくても、関わっている以上は無視することはできません。」
そうだ…。
私は、死んでるはずの人間
なのに生きている
亡くなっている人は生きたくても生きれないのに…。
「でもっ、こいつだって被害者だろ…。」
「雪さん…。」
「しかしながら、意図しない出来事であり、守護神の不正を明らかにする助けとなった。」
「っえ…。」
「本来あってはならない行為であったが、長年の悪事を明かした功績を認め減刑扱いとする。」
「減刑…。」
「守護神の処分は未定だが、汝、深見 花穂は死神の補助として仕事をし罪を償うこと命ずる。…」
「…、それって…。」
「つまり、彼と一緒に居ることができるということです。」
両手をパチンっ、っと合わせて音を鳴らす眼鏡さん
「罪を償うっていうのは、まぁ…表向きの言葉だと思ってくれれば…。」
シノさんが書類を読み終え気まずそうに封筒にしまう
「シノ!!本当ありがとな!やっぱお前最高!!」
「別に…。」
「私も議会を説得したんですが?」
褒めて褒めてと眼鏡さんが近付いて来る
「っあ、ありがとうございます!!」
ペコリとお辞儀し、精一杯のお礼を二人にした
変わらず笑い続ける眼鏡さん
口元に巻かれたもので表情がわからないシノさん
「よ、よかったですねっ。」
「え、ヒロくん泣いてるの?」
「じ、自分っ、感動系は涙止まらないですっ。」
「あはははは。ヒロくん面白いねー。」
「良かっですーーー。主も花穂さんも、お咎めなしで。」
今まで無言だったクロさんが蛇口を捻ったかのように、両目から大量の涙が溢れ出る
「クロさん、心配させてごめんなさい。」
「おうおう。クロが大泣きしてる」
「主ぃぃぃぃぃぃぃっ。」
「コレット、私今回はいい役目だったと思いませんか?」
「ふんっ。どうせまた、気色の悪い発言でもして、議会のやつらを困らせたんじゃろ。」
「そんなことなないですよ。しっかりお二人の愛を語って差し上げ、証人としてしっかり役目を全うしました。ですよねシノ。」
「そうですね。前半の証言は良かったと思います。が、後半のあのいきなりの愛についての話は不要だったかと。」
「議会は二人のことを知らないですからね。ご説明をしなくては。」
「…。説明って、…彼女の胸の話ばかりしてましたよ。」
「…。」
「コレット?そのような目で見られたら、私、喜びますよ。」
「シノ、ヤれ。」
「…。ふんっ!」
思いっきり眼鏡さんのお腹めがけて拳を降る
相変わらず笑顔のままだ
「良かった…。私、雪さんと一緒に居られるんだね。」
「ああ。一緒だ」
「じ、自分っ、パッピーエンドに弱いですっ…。」
「パッピーエンド…ねぇ…。」
「ん?シノちゃん?」
この時シノさんの顔が少し曇っていたことを私は気づいていなかった
審問会が時間通りに行かない理由が何となくわかった気がする…
「あの…私の処分は…?」
「そ、そうでしたね。シノさん、花穂さんはどうなるんですか?」
「議会で話し合った結果、彼女の処分が決定しました。」
「…。」
(私は、…どうなるんですか?)
シノさんは封筒から数枚の書類を取り出すと私の処分について話し始めた
「あなたは、不正に魂を操作し、命の延長と言う重い罪を犯しました。」
書類を手に淡々と文章を読み上げていく
「また、守護神と共謀し死神の仕事を阻み加護の乱用を行いました。」
「っ!」
「おい、待て。議会はこいつをそんな風に認知してんのか!?」
「…、私、共謀だなんて…。」
共謀
雪さんを守るためにシュンさんを選んだ
それにより、私は共犯になってしまっていた
「加護だって、俺のためやったことだ。罰なら俺がっ」
「雪さんっ…」
「まぁ、議会は直接見てたわけじゃないからね…。」
「は、浜さん。花穂さんは、罰せられなきゃいけないんですか?」
「うーん…。」
「ヒロ。お主死神としての仕事はなんじゃ?」
「そ、それは、命を狩ること…。」
「そうじゃ、我々死神は命を狩る。それはその者の人生を終わらせる重要な宣告じゃ。命を無碍に扱えば、狩られた者は死んだことすら気づかずこの世を彷徨い続けるのじゃ。それほど命とは大切なものなのじゃ。」
「コレットの言う通りです。例え自ら行っていなくても、関わっている以上は無視することはできません。」
そうだ…。
私は、死んでるはずの人間
なのに生きている
亡くなっている人は生きたくても生きれないのに…。
「でもっ、こいつだって被害者だろ…。」
「雪さん…。」
「しかしながら、意図しない出来事であり、守護神の不正を明らかにする助けとなった。」
「っえ…。」
「本来あってはならない行為であったが、長年の悪事を明かした功績を認め減刑扱いとする。」
「減刑…。」
「守護神の処分は未定だが、汝、深見 花穂は死神の補助として仕事をし罪を償うこと命ずる。…」
「…、それって…。」
「つまり、彼と一緒に居ることができるということです。」
両手をパチンっ、っと合わせて音を鳴らす眼鏡さん
「罪を償うっていうのは、まぁ…表向きの言葉だと思ってくれれば…。」
シノさんが書類を読み終え気まずそうに封筒にしまう
「シノ!!本当ありがとな!やっぱお前最高!!」
「別に…。」
「私も議会を説得したんですが?」
褒めて褒めてと眼鏡さんが近付いて来る
「っあ、ありがとうございます!!」
ペコリとお辞儀し、精一杯のお礼を二人にした
変わらず笑い続ける眼鏡さん
口元に巻かれたもので表情がわからないシノさん
「よ、よかったですねっ。」
「え、ヒロくん泣いてるの?」
「じ、自分っ、感動系は涙止まらないですっ。」
「あはははは。ヒロくん面白いねー。」
「良かっですーーー。主も花穂さんも、お咎めなしで。」
今まで無言だったクロさんが蛇口を捻ったかのように、両目から大量の涙が溢れ出る
「クロさん、心配させてごめんなさい。」
「おうおう。クロが大泣きしてる」
「主ぃぃぃぃぃぃぃっ。」
「コレット、私今回はいい役目だったと思いませんか?」
「ふんっ。どうせまた、気色の悪い発言でもして、議会のやつらを困らせたんじゃろ。」
「そんなことなないですよ。しっかりお二人の愛を語って差し上げ、証人としてしっかり役目を全うしました。ですよねシノ。」
「そうですね。前半の証言は良かったと思います。が、後半のあのいきなりの愛についての話は不要だったかと。」
「議会は二人のことを知らないですからね。ご説明をしなくては。」
「…。説明って、…彼女の胸の話ばかりしてましたよ。」
「…。」
「コレット?そのような目で見られたら、私、喜びますよ。」
「シノ、ヤれ。」
「…。ふんっ!」
思いっきり眼鏡さんのお腹めがけて拳を降る
相変わらず笑顔のままだ
「良かった…。私、雪さんと一緒に居られるんだね。」
「ああ。一緒だ」
「じ、自分っ、パッピーエンドに弱いですっ…。」
「パッピーエンド…ねぇ…。」
「ん?シノちゃん?」
この時シノさんの顔が少し曇っていたことを私は気づいていなかった
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