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第三十六話 「熱く、燃え上がれ、運動会!(後編)」
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続いて、キバ戦では、二年生が一位、三年生が二位、一年生が三位という、結果になりました。
そして、いよいよ最後の競技、学年対抗リレー!
うわぁ。ドキドキするよぉ。
「真莉亜!」
うわぁ!
誰かから、肩をポンっとたたかれた。
「ジュンブライト!」
「バトン、ちゃーんとキャッチしろよ。」
わかってるよぉ。でも、なんでキャッチしろよとか、言うの?
「ったく~。わかってねぇなぁ。お前の前に走るんだよ!」
え~!?これ、男子と共同に走るの~!?
「あたり前だろ。お前、先生の話、聞いてなかったのかぁ。バッカだなぁ。」
バカじゃありませんっ。ちゃーんと話、聞いてましたぁ!
あぁ。私は最近、ボケているんでしょうか。
「『プログラム最後の競技は、学年対抗リレーです。』
あぁ!どうしよ~、きんちょーするぅ!
「春間さーん!」
ん?誰かが呼んでるぞ。
後ろを振り返ると・・・・・・。
翼さん!
リハビリ、終わったんだぁ!
翼さんは二カッと笑って、小さくガッツポーズをしている。
なんか、翼さんが来た瞬間、心臓の音がドックンドックン、鳴り終わった気がする・・・・・・。
「真莉亜!ボーとしないで、行進するぞ!」
ジュンブライトから、うでをがしっとつかまれた。
翼さん、私、がんばるからね。
そして、行進が終わり、いよいよ本番に!
最初に走るのは、討馬くん。
「いちについて、よーい!」
バン!
ピストルの音と同時に、討馬くん、次々と人をぬかしてるよぉ。
しかも、足が速いし。
「沢島さん!」
「OK、とっち~!」
おぉ!討馬くんが上手く叶人くんにバトンを渡して、叶人くんが一番に走っているぅ!
「ふぅー。つかれた~。」
討馬くんはこしを落として、その場にすわった。
「がんばれー、かなっちぃ!」
次に走る詩音さんが、手を振りながら、叶人くんを応援している。
「ち、ふざけないでよ!」
ひぃぃぃぃ!小春さんが、怒っているぅ!
叶人くんの後ろに、一年生、三年生の人が走っているよぉ!
「かなっち~!急いでぇ!」
手を振りながら、詩音さんはあわてている。
「OK!俺のガールフレンドを、泣かしたくないからな!」
叶人くんが大急ぎで走っているところを、走っている一年生、三年生が、口をポカーンと開けたまま、走っている。
「しおっち!ちゃーんと愛のバトン、受け取ってくれ!」
そう言いながら、叶人くんは走りながら、詩音さんにバトンを渡そうとしている。
詩音さんはうなずき、うまくバトンをキャッチした。
うわぁ!詩音さん、足速いんだぁ!
「たしかに愛のバトン、受け取ったよ!かなっち!」
にこっと笑いながら、詩音さんはそのまんま走った。
「がんばれー、しおっち。」
叶人くんはそれを言い残して、その場にすわった。
ん?あの一年生、足が速いなぁ。
も・・・・・・もしかして!
みみみみみみ緑さんだぁ!
やばい、緑さんは陸上部だから、詩音さんと比べると、緑さんの方が有利になってしまう!
あー、どうしよ~。このままじゃ、ぬかされてしまう・・・・・・。
「キャッ!」
あぁ!緑さんが転んでしまった!
緑さんが立ち上がろうとしている間、詩音さんは次の人に渡して、三年生は緑さんの横を通った。
緑さんの左のひざには、血がひどく出ていた。
やっと、緑さんは立ち上がって、ヨロヨロ走りながら、次の人にバトンを渡した。
「大丈夫?緑。」
紗矢さんがかけよって、声をかけると、緑さんはうなずいた。
そこへ、小春さんがやって来た。
「大丈夫じゃないじゃん。」
それを言われて、緑さんの肩がびくっと、ふるえた。
そして紗矢さんは、怒った顔で、小春さんの方を振り向いた。
「なんなのよ、さっきの走りかた。あと少しで二年生をぬかしたのに。もしかして、わざとやったんじゃないでしょうね?」
小春さんがぎろっとした目で、緑さんを見つめた。
「違うよ!」
紗矢さんが小春さんの前に出た。
「緑はわざとやってない!本当に転んだだけだよ!?そのくらいで、緑をせめないでくれる!?」
すると、小春さんはフッと笑った。
「せめてなんかしてないわよ。ただ、怒っただけよ。」
「うそつき!あたしの友達をせめたじゃん!」
わわわわわ!もう、ほっといておけないよ!
私は立ち上がって、向こうへと向かった。
「やめてください!」
私が大きな声で言うと、三人は私の方を向いた。
「先輩・・・・・・。」
「あなた、先輩って言ったわね!?ひょっとして、あたしを裏切ったの!?」
裏切った?
「えぇ、裏切ったわよ!先輩はいい人なんだから!」
紗矢さんが言うと同時に、保健係が来た。
「大丈夫ですか?」
「はい・・・・・・。」
「向こうで手当てしましょう。」
保健係と緑さんは一緒に、歩いて、行ってしまった。
「ふん、クズどもめ!」
小春さんはそう言って、元の場所に戻った。
残っているのは、私と紗矢さんだけ。
「ねぇ紗矢さん、小春さんが裏切ったって言ってたけど、どういう意味?」
私が聞くと、紗矢さんはごくんとつばを飲みこんで話した。
紗矢さんの話をまとめてみると・・・・・・。
小春さんには、お姉さんの菊子さんがいた。
菊子さんは23歳で髪が長くて、超美人だった。
菊子さんと、小春さんには、両親がいなく、二人で楽しく暮らしていた。
小春さんにとって、菊子さんはあこがれの存在だった。
そんなある日、菊子さんは男の人を家に連れてきた。
「私の婚約者よ。」
なんと、菊子さんは婚約者を連れてきた!
「ちょっとまって!お姉ちゃん、まさかあたしを裏切ったの!?あんなに優しくしてくれたのに!」
小春さんは菊子さんの結婚を反対した。
「裏切ったわよ!最初はなやんでたけど、これが私の決意よ!もう、妹の世話をするなんて、こりごりよ!」
小春さんはその後、菜の花園にあずけられた。
だから、小春さんは年上の人が大嫌いになったわけ。
でも、ジュンブライトを好きになったのは、事実だよね!?
「ジュンブライトって、誰?」
紗矢さんが口をポカーンと開けたまま、目を点にしている。
しまった!ジュンブライトの本名を言ってしまったぁ!
このままじゃ、ジュンブライトがヴァンパイア界の王子だってことが、ばれてしまう!
「いや~。私が潤の名前を、ジューンブライトって間違って言ったんだよぉ。ジューンブライトは、6月の花嫁さんって意味なのにね。アハハハハ!」
私が笑いかけると、急に紗矢さんが笑顔になった。
「なあんだぁ。もう、先輩ったらいとこの名前を間違えるなんてぇ。あ、もうあたしの番だ!じゃあ、バイバイ!」
紗矢さんって、なん番ですか?
「ん?あたしは12番だけど・・・・・・。なにか?」
あー!12番の次はアンカーだぁぁぁぁぁ!
どどどどうしよう!まだ心の準備がぁぁぁぁ!
って、紗矢さん、もう走ってるしぃ!
あ、私も行かなくきゃ。
私はトラックの中に入った。
隣には、小春さんがわたしをぎろっと見つめている。
私は小春さんの顔を見らず、客席の方を見た。
すると、客席に意外な人がいた。
「お姉さん、あなたを裏切ってないみたいだよ。」
と、私がささやくと、小春さんは「え?」っと言って、客席の方を見ると、そこには赤ちゃんをだいている菊子さんと菊子さんの旦那さんがいた。
「お姉ちゃん!?」
「真莉亜ー!」
後ろから声が聞こえた。
後ろを振り向くと、そこにはジュンブライトが、走りながらバトンを差し出していた。
そして、私は走りながら、見事バトンをキャッチした。
「真莉亜ー、がんばれー!」
ジュンブライトが応援している。
すると、私の隣に小春さんが走ってきた。
「なんで、お姉ちゃんが来てるのよ!裏切ったのに!」
「裏切ってないと思う。」
私は走りながら答えた。
「え?」
「お姉さんは自分の人生を変えようとして、あなたを施設にあずけた。それに気付かなかったあなたは、裏切ったと思って、年上の人が嫌いになった。私にいじわるするなんて最低!少しは恥をかいたらどうよ!」
「・・・・・・。」
小春さんは、声が出ないようだ。
そして私は、小春さんをぬかして、ゴールを一直線に向かって走った。
「真莉亜様、あともう少しですわ!」
二年生のみんなが盛り上がっている。
そして、私はゴールした。
パンパン!
ピストルが2回なったと同時に、みんながわたしのところに集まった。
「わぁぁぁぁ!マリリン、まるで夢みたいだね☆」
「運動神経がダメダメだったマリリンが、私達を優勝に導いてくれるなんて、キセキだよ、キセキ!
えへへへへ。
☆
私達は見事、優勝することができましたぁ!
翼さん、感動していたよぉ!
あと、小春さんは菊子さんのところに戻ったって、紗矢さんが言っていましたよ。
もう、年上の人にいじわるをしないって、言ってたとか。
さあてと、ジュンブライトはどこにいるんでしょーかっ。
「付き合ってくださいっ!」
!?今、向こうから、告白の声が聞こえた!?
向こうを見てみると・・・・・・。
えぇ~!?比奈多さんが、ジュンブライトに告白しているぅ!
そう言えば、比奈多さん、言ってたっけ。
「わたくし、もし優勝したら、潤様に告白しますわ。オーホッホッホッホ!」
って。
それが今、本当になっているなんて、知りませんでした!
とにかく、壁に隠れて、二人の様子を見よう!
私はさっと、壁に隠れた。
比奈多さんの顔、赤くなってるよぉ。
すると、ジュンブライトがいつものように、二カッと笑った。
「ごめん。お前と付き合う気はないから。」
へ?
「え?なんでですか?」
比奈多さんが口をポカーンと開いたまま、聞いている。
「実は俺、好きな人がいるんだ!」
えぇぇぇぇぇ!?
マママママママジで!?
「潤様の好きな方って、誰ですか!?」
比奈多さん、必死に聞いています!
私も聞きたいです!
「ナイショだ。」
え~!?うそ、教えてくれないのぉ!?
「仕方ないですわ。潤様に好きな人がいたなんて、知りませんでしたし。じゃあ潤様、この告白はなかったことにしてください・・・・・・。」
比奈多さんはしゅんとしながら、よろよろと歩きながら、ジュンブライトの横を通って行っちゃった。
それより、ジュンブライトの好きな人は一体、誰なんだろ。
アクアさんでもないよね!?リナンさん?ゆり子ちゃんはすっごく年が離れているから、あたり前だけど。
クリスさんは、好きじゃないから、それもあたり前だけど。リリアさん!?でも、リリアさんは普通のヴァンパイアじゃないから、違うと思う。
一体、誰!?
あれ?ジュンブライトがこっちに向かってくるぅ!
うわぁ!心臓の音がやばいよ~!
誰か助けてぇ!
「おい、なにしてんだよ!」
わ、ビビったぁ!
「ビビったんじゃねぇよ!なーに人の告白を黙って見てんだよ!」
あ、すみません。ただ、ぐうぜん見ちゃったので。
「ぐうぜん見ちゃったので。じゃねぇよ!」
顔、赤くなってるし。
本当に、ジュンブライトの好きな人って、誰なんだろ。
超~気になります。
そして、いよいよ最後の競技、学年対抗リレー!
うわぁ。ドキドキするよぉ。
「真莉亜!」
うわぁ!
誰かから、肩をポンっとたたかれた。
「ジュンブライト!」
「バトン、ちゃーんとキャッチしろよ。」
わかってるよぉ。でも、なんでキャッチしろよとか、言うの?
「ったく~。わかってねぇなぁ。お前の前に走るんだよ!」
え~!?これ、男子と共同に走るの~!?
「あたり前だろ。お前、先生の話、聞いてなかったのかぁ。バッカだなぁ。」
バカじゃありませんっ。ちゃーんと話、聞いてましたぁ!
あぁ。私は最近、ボケているんでしょうか。
「『プログラム最後の競技は、学年対抗リレーです。』
あぁ!どうしよ~、きんちょーするぅ!
「春間さーん!」
ん?誰かが呼んでるぞ。
後ろを振り返ると・・・・・・。
翼さん!
リハビリ、終わったんだぁ!
翼さんは二カッと笑って、小さくガッツポーズをしている。
なんか、翼さんが来た瞬間、心臓の音がドックンドックン、鳴り終わった気がする・・・・・・。
「真莉亜!ボーとしないで、行進するぞ!」
ジュンブライトから、うでをがしっとつかまれた。
翼さん、私、がんばるからね。
そして、行進が終わり、いよいよ本番に!
最初に走るのは、討馬くん。
「いちについて、よーい!」
バン!
ピストルの音と同時に、討馬くん、次々と人をぬかしてるよぉ。
しかも、足が速いし。
「沢島さん!」
「OK、とっち~!」
おぉ!討馬くんが上手く叶人くんにバトンを渡して、叶人くんが一番に走っているぅ!
「ふぅー。つかれた~。」
討馬くんはこしを落として、その場にすわった。
「がんばれー、かなっちぃ!」
次に走る詩音さんが、手を振りながら、叶人くんを応援している。
「ち、ふざけないでよ!」
ひぃぃぃぃ!小春さんが、怒っているぅ!
叶人くんの後ろに、一年生、三年生の人が走っているよぉ!
「かなっち~!急いでぇ!」
手を振りながら、詩音さんはあわてている。
「OK!俺のガールフレンドを、泣かしたくないからな!」
叶人くんが大急ぎで走っているところを、走っている一年生、三年生が、口をポカーンと開けたまま、走っている。
「しおっち!ちゃーんと愛のバトン、受け取ってくれ!」
そう言いながら、叶人くんは走りながら、詩音さんにバトンを渡そうとしている。
詩音さんはうなずき、うまくバトンをキャッチした。
うわぁ!詩音さん、足速いんだぁ!
「たしかに愛のバトン、受け取ったよ!かなっち!」
にこっと笑いながら、詩音さんはそのまんま走った。
「がんばれー、しおっち。」
叶人くんはそれを言い残して、その場にすわった。
ん?あの一年生、足が速いなぁ。
も・・・・・・もしかして!
みみみみみみ緑さんだぁ!
やばい、緑さんは陸上部だから、詩音さんと比べると、緑さんの方が有利になってしまう!
あー、どうしよ~。このままじゃ、ぬかされてしまう・・・・・・。
「キャッ!」
あぁ!緑さんが転んでしまった!
緑さんが立ち上がろうとしている間、詩音さんは次の人に渡して、三年生は緑さんの横を通った。
緑さんの左のひざには、血がひどく出ていた。
やっと、緑さんは立ち上がって、ヨロヨロ走りながら、次の人にバトンを渡した。
「大丈夫?緑。」
紗矢さんがかけよって、声をかけると、緑さんはうなずいた。
そこへ、小春さんがやって来た。
「大丈夫じゃないじゃん。」
それを言われて、緑さんの肩がびくっと、ふるえた。
そして紗矢さんは、怒った顔で、小春さんの方を振り向いた。
「なんなのよ、さっきの走りかた。あと少しで二年生をぬかしたのに。もしかして、わざとやったんじゃないでしょうね?」
小春さんがぎろっとした目で、緑さんを見つめた。
「違うよ!」
紗矢さんが小春さんの前に出た。
「緑はわざとやってない!本当に転んだだけだよ!?そのくらいで、緑をせめないでくれる!?」
すると、小春さんはフッと笑った。
「せめてなんかしてないわよ。ただ、怒っただけよ。」
「うそつき!あたしの友達をせめたじゃん!」
わわわわわ!もう、ほっといておけないよ!
私は立ち上がって、向こうへと向かった。
「やめてください!」
私が大きな声で言うと、三人は私の方を向いた。
「先輩・・・・・・。」
「あなた、先輩って言ったわね!?ひょっとして、あたしを裏切ったの!?」
裏切った?
「えぇ、裏切ったわよ!先輩はいい人なんだから!」
紗矢さんが言うと同時に、保健係が来た。
「大丈夫ですか?」
「はい・・・・・・。」
「向こうで手当てしましょう。」
保健係と緑さんは一緒に、歩いて、行ってしまった。
「ふん、クズどもめ!」
小春さんはそう言って、元の場所に戻った。
残っているのは、私と紗矢さんだけ。
「ねぇ紗矢さん、小春さんが裏切ったって言ってたけど、どういう意味?」
私が聞くと、紗矢さんはごくんとつばを飲みこんで話した。
紗矢さんの話をまとめてみると・・・・・・。
小春さんには、お姉さんの菊子さんがいた。
菊子さんは23歳で髪が長くて、超美人だった。
菊子さんと、小春さんには、両親がいなく、二人で楽しく暮らしていた。
小春さんにとって、菊子さんはあこがれの存在だった。
そんなある日、菊子さんは男の人を家に連れてきた。
「私の婚約者よ。」
なんと、菊子さんは婚約者を連れてきた!
「ちょっとまって!お姉ちゃん、まさかあたしを裏切ったの!?あんなに優しくしてくれたのに!」
小春さんは菊子さんの結婚を反対した。
「裏切ったわよ!最初はなやんでたけど、これが私の決意よ!もう、妹の世話をするなんて、こりごりよ!」
小春さんはその後、菜の花園にあずけられた。
だから、小春さんは年上の人が大嫌いになったわけ。
でも、ジュンブライトを好きになったのは、事実だよね!?
「ジュンブライトって、誰?」
紗矢さんが口をポカーンと開けたまま、目を点にしている。
しまった!ジュンブライトの本名を言ってしまったぁ!
このままじゃ、ジュンブライトがヴァンパイア界の王子だってことが、ばれてしまう!
「いや~。私が潤の名前を、ジューンブライトって間違って言ったんだよぉ。ジューンブライトは、6月の花嫁さんって意味なのにね。アハハハハ!」
私が笑いかけると、急に紗矢さんが笑顔になった。
「なあんだぁ。もう、先輩ったらいとこの名前を間違えるなんてぇ。あ、もうあたしの番だ!じゃあ、バイバイ!」
紗矢さんって、なん番ですか?
「ん?あたしは12番だけど・・・・・・。なにか?」
あー!12番の次はアンカーだぁぁぁぁぁ!
どどどどうしよう!まだ心の準備がぁぁぁぁ!
って、紗矢さん、もう走ってるしぃ!
あ、私も行かなくきゃ。
私はトラックの中に入った。
隣には、小春さんがわたしをぎろっと見つめている。
私は小春さんの顔を見らず、客席の方を見た。
すると、客席に意外な人がいた。
「お姉さん、あなたを裏切ってないみたいだよ。」
と、私がささやくと、小春さんは「え?」っと言って、客席の方を見ると、そこには赤ちゃんをだいている菊子さんと菊子さんの旦那さんがいた。
「お姉ちゃん!?」
「真莉亜ー!」
後ろから声が聞こえた。
後ろを振り向くと、そこにはジュンブライトが、走りながらバトンを差し出していた。
そして、私は走りながら、見事バトンをキャッチした。
「真莉亜ー、がんばれー!」
ジュンブライトが応援している。
すると、私の隣に小春さんが走ってきた。
「なんで、お姉ちゃんが来てるのよ!裏切ったのに!」
「裏切ってないと思う。」
私は走りながら答えた。
「え?」
「お姉さんは自分の人生を変えようとして、あなたを施設にあずけた。それに気付かなかったあなたは、裏切ったと思って、年上の人が嫌いになった。私にいじわるするなんて最低!少しは恥をかいたらどうよ!」
「・・・・・・。」
小春さんは、声が出ないようだ。
そして私は、小春さんをぬかして、ゴールを一直線に向かって走った。
「真莉亜様、あともう少しですわ!」
二年生のみんなが盛り上がっている。
そして、私はゴールした。
パンパン!
ピストルが2回なったと同時に、みんながわたしのところに集まった。
「わぁぁぁぁ!マリリン、まるで夢みたいだね☆」
「運動神経がダメダメだったマリリンが、私達を優勝に導いてくれるなんて、キセキだよ、キセキ!
えへへへへ。
☆
私達は見事、優勝することができましたぁ!
翼さん、感動していたよぉ!
あと、小春さんは菊子さんのところに戻ったって、紗矢さんが言っていましたよ。
もう、年上の人にいじわるをしないって、言ってたとか。
さあてと、ジュンブライトはどこにいるんでしょーかっ。
「付き合ってくださいっ!」
!?今、向こうから、告白の声が聞こえた!?
向こうを見てみると・・・・・・。
えぇ~!?比奈多さんが、ジュンブライトに告白しているぅ!
そう言えば、比奈多さん、言ってたっけ。
「わたくし、もし優勝したら、潤様に告白しますわ。オーホッホッホッホ!」
って。
それが今、本当になっているなんて、知りませんでした!
とにかく、壁に隠れて、二人の様子を見よう!
私はさっと、壁に隠れた。
比奈多さんの顔、赤くなってるよぉ。
すると、ジュンブライトがいつものように、二カッと笑った。
「ごめん。お前と付き合う気はないから。」
へ?
「え?なんでですか?」
比奈多さんが口をポカーンと開いたまま、聞いている。
「実は俺、好きな人がいるんだ!」
えぇぇぇぇぇ!?
マママママママジで!?
「潤様の好きな方って、誰ですか!?」
比奈多さん、必死に聞いています!
私も聞きたいです!
「ナイショだ。」
え~!?うそ、教えてくれないのぉ!?
「仕方ないですわ。潤様に好きな人がいたなんて、知りませんでしたし。じゃあ潤様、この告白はなかったことにしてください・・・・・・。」
比奈多さんはしゅんとしながら、よろよろと歩きながら、ジュンブライトの横を通って行っちゃった。
それより、ジュンブライトの好きな人は一体、誰なんだろ。
アクアさんでもないよね!?リナンさん?ゆり子ちゃんはすっごく年が離れているから、あたり前だけど。
クリスさんは、好きじゃないから、それもあたり前だけど。リリアさん!?でも、リリアさんは普通のヴァンパイアじゃないから、違うと思う。
一体、誰!?
あれ?ジュンブライトがこっちに向かってくるぅ!
うわぁ!心臓の音がやばいよ~!
誰か助けてぇ!
「おい、なにしてんだよ!」
わ、ビビったぁ!
「ビビったんじゃねぇよ!なーに人の告白を黙って見てんだよ!」
あ、すみません。ただ、ぐうぜん見ちゃったので。
「ぐうぜん見ちゃったので。じゃねぇよ!」
顔、赤くなってるし。
本当に、ジュンブライトの好きな人って、誰なんだろ。
超~気になります。
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