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第1章

第一話 「結婚式は中止!?」

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ふぅ。
やっと、ジュンブライトんちに着いたぁ~。
さあてと、ジュンブライト、どこにいるかなぁ?
 
「真莉亜~、あんまり遠くには行かないでねぇ~。」
 
わかってるって!
 
「真莉亜!?」
 
ん?今、声がした?
あ、女の人が立っている!
ん?あの女の人、どっかで見たことが・・・・・・あ!
 
「リリアさん!」
 
「やっぱり!真莉亜なのね!」
 
超~お久しぶりですぅ~。
私は走って、リリアさんにだきついた。
 
「うふふふふ。あなた、髪型、変わってるわね。」
 
えへへへへ。イメチェンしたんですぅ~。
 
「ジュンブライトをびっくりさせるために、短くしたんでしょ?」
 
ち・・・・・・ちがいますぅ!
 
「うふふふふ。照れちゃって。」
 
「あ、真莉亜様―っ!」
 
その声は・・・・・・。
 
「ルクトさん!」
 
うわぁ、相変わらず、お元気ですか?
 
「はい!2年前とは変わらず、元気もりもりですっ!」
 
うふふふふ。よかった。
 
「真莉亜さん!」
 
「ヒアン様、ルアン様!」
 
うわぁ~。なんか、懐かしすぎるぅ~。
 
「ちょうどよかったぁ。実はぁ、話があってぇ・・・・・・。」
 
話?
 
「はい。ちょっと、結婚式のことで・・・・・・あ、親御さんも、来てくれます?」
 
「あ、はい。」
 
「真美江もご一緒に。」
 
「あっ・・・・・・参加してもらいますわ。」
 
一体、なんだろ。
 
 

 
 
「えっ!?結婚式は中止!?」
 
一体、なぜ!
 
「息子のファンたちが、署名を提出してきたんだよ。ほら、こんなに。」
 
うわ!いっぱいある!
 
「結婚式をやめさせようと、外ではデモがおこなっている。」
 
さすが、ヴァンパイア界の王子。デモが起きるぐらい、モテモテですね。
って、そう言っている場合じゃな―い!
 
「結婚式を中止にさせるって、そんなの、ゆるしませんよ!」
 
それに、家族もせっかく、楽しみにしていたのにぃ!
 
「真莉亜・・・・・・。」
 
だったら、大王様が止めて来たら!?大王様でしょ!?
はぁ。私、初めてどえらい人に、怒鳴ったよぉ。
だって、ヒアン様、目を点にしているもん。
 
「ま、真莉亜さんに、そう言われると・・・・・・。」
 
今、止めに行ってください!
 
「あ、でもぉ・・・・・・。」
 
「真莉亜、実はジュンブライトとマドレーヌとウルフ一郎が、止めに行ってるの。」
 
えっ!?マジで!?
あぁ、ごめんなさいっ。怒鳴ってしまって。
 
「いいんだよ、真莉亜さん。最初から言わなかった私が悪かった。」
 
ヒアン様が、にこりと笑った。
よかったぁ。
 
「じゃあ、私が行ってもいいですか?」
 
「えっ!?」
 
「真莉亜!あなたが行ったら、危ないわよ!私達と一緒に、ジュンブライト達を待ちましょう!」
 
いやです!
だって私は、ジュンブライトの妻ですから!
 
「真莉亜・・・・・・わかったわ。行っておいで。」
 
ありがとうございますっ、リリアさんっ。
 
「けどぉ、真莉亜が一人だと、危ないしぃ。」
 
「あたし達がいるよ。」
 
その声は・・・・・・。
 
「テレサさん!」
 
久しぶりですっ!
 
「真莉亜、元気にしてた?」
 
「紅葉!」
 
「なんだか、危ない雰囲気になってるけど・・・・・・。」
 
「クリスさん!」
 
「よっ、バカ女。久しぶりね。」
 
「アキちゃん!って、相変わらず、私を『バカ女』って呼ぶのはやめて。」
 
「真莉亜お姉ちゃん、髪型、かわいいねっ。」
 
「ソラちゃん!」
 
「真莉亜ちゃ~ん♡元気ぃ~?」
 
「アクアさん!」
 
「相変わらず、ジュンブライトくんと仲良くやってる?」
 
「リナンさん!」
 
うわぁ。久しぶりすぎますっ!
 
「えへへへへ。」
 
「真莉亜ちゃん。私、お母さんになったのよ。」
 
えっ!?リナンさん、お母さんになったんですか!?
 
「ほら、真莉亜ちゃんにごあいさつは?」
 
「う、う!」
 
かわいい~♡女の子ですか?
 
「えぇ。名前はルルア。私とソアンくんの子供よ。」
 
えっ!?ソアンさんとリナンさん、結婚したんですか!?
 
「えぇ。」
 
うわぁ~。おそくなりましたけど、おめでとうございますぅ。
 
「うふふふふ。ありがとう。」
 
「ところで、どうするんだい、これから。」
 
あ・・・・・・。
 
「外に出るって言っても、危険ばっかだし。」
 
そうだよね。
まず、それから考えないと。
 
「あ!」
 
ん?クリスさん、なにか考えた?
 
「あたし達が真莉亜に化けるのよ!」
 
あぁ!それ、いい考えですねっ。
 
「いいわねぇ、それ!」
 
「けど、私は化けられないけど。」
 
「紅葉はここで待機するのよ!」
 
「え―?」
 
紅葉、大丈夫だから。安心して。
 
「わかったわ。あなたの無事を、祈っとく。」
 
うん!
私は笑顔でうなずいた。
 
「リリアさん、ルルアをお願い。」
 
「えぇ。わかったわ。」
 
「アクア、クリス、リナン、準備はいいかい?」
 
「えぇ!」
 
「もっちろん!」
 
「アクアぁ、ドキドキするぅ~♡」
 
「行くよ!」
 
「えぇ!」 「うん!」 「うん♡」
 
ボンッ!
うわ!四人とも、私になったよ!
すっご~い!
 
「さぁ、外に行くよ。」
 
あ、でもぉ、私はどうするんですか?みなさんと別れたら。
 
「ジュンブライト達を探す。いいね?」
 
あっ、はい!
私はうなずいた。
これも、私とジュンブライトの結婚式のためだもん!
途中で一人になるけど、頑張らなくちゃ!
 
 
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