ヴァンパイア♡ラブforever

第1章

第七話 「久しぶりの再会」

それから3日後。
ふぅ、お腹いっぱい！

「おいしかったか？俺様のフレンチトーストは。」

うん！おいしかったよ！

「そうか。また今度、作ってやるからな。」

うん！楽しみにしてる！

「ほんじゃあな。またお昼に会おうな。」

うん。
ウルフ一郎は、皿を持って、ほほえみながら、ドアを閉めた。
……ウルフ一郎がいなくなるたび、なんだか、さびしくなる……。


                                     ☆


「そんでな、うちの母ちゃんったら、あたしに、「剣士なんかやめて、どっかの男の人と結婚しなさい。」っていうんだよ、お前がいるのに。」

「アハハハハ。俺様も、そう言われる。」

だろ？
リリアが結婚したら、次はあたしだって。

「お嬢様は、いそがしいなぁ～。」

だろ？
お嬢様なんかやめて、そのまま剣士を続けたいわぁ～。

「お前はありのままの姿でいい。」

へっ？

「ありのままに生きた方が、とてもいい。」

ウルフ一郎……。

「あ、もうねる時間だ。ネルだけに。」

あたしをダジャレに使うな！

「ごめんごめん。ほんじゃあな、ネル。」

あ……また一人になる……。

「まて！ウルフ一郎！」

あたしは出て行こうとするウルフ一郎の背後にだきついた。

「たのむ、行かないでくれ……。あたし、お前がいなくなると、さびしく感じるんだよぉ。あたしはお前がいねぇと、だめなタイプなんだ！たのむ！出て行かないでくれ。あたしを置いて行かないでくれ……。」

あたしの目から、涙があふれてきた。

「ネル……。」

ウルフ一郎は、あたしの手をにぎって、振り向いた。
チュッ、チュッ、チュッ、チュッ、チュ……。
あたし達は、熱いキスをし続けた。


                              ☆


ねぇ、ジュンブライト。

「なんだ？」

最近、ウルフ一郎さん、来ないね。
どうしたんだろ。

「さあな。あいつのことだから、きっと、おとぎの国で、おとなしくしてるだろ。」

……そうだね。

「おやすみ、真莉亜。」

「おやすみ、ジュンブライト。」

「それと……。」

なに？
ジュンブライトは、私のお腹をさわった。

「おやすみ、赤ちゃん。」

うふふふふ。
ジュンブライトは、部屋の電気を消した。