53 / 170
第1章
第二十二話 「マドレーヌ、手伝いますっ!」
しおりを挟む
こんにちは。真莉亜です。
妊娠8カ月になりましたぁ。
もう、こんな早いんですね。
ていうか、階段を下るの、すっごく大変。
誰か手伝ってくれる人、いないかなぁ~?
「……。」
☆
って、また階段をのぼるの~?
もう、いやです。
エレベーター、つくればいいのに。
「真莉亜お姉様ぁ~!」
ん?どこからか、声が聞こえるぞ?
後ろを振り向くと……あ!
「マドレーヌちゃん!」
どうしたの?「はぁ、はぁ。」息切れをして。
「階段、一人ではのぼれないんでしょ?」
えぇ。それが?
「私、手伝いますっ!」
えっ!?いいの!?
「はいっ!だって私は、あと2ヵ月で、お姉様になるから!」
マドレーヌちゃんは、ニカッと笑った。
ありがとー、マドレーヌちゃん!
真莉亜、泣きそうです。
「さぁ、お手を。」
うんっ。
私はマドレーヌちゃんと一緒に手をつないで、階段をのぼった。
いやあ~、楽だよぉ~。
マドレーヌちゃん、優しいねっ。
「いやあ、それほどでもぉ~。」
うふふふふ。照れてる照れてる。
「さ、着きましたよ!」
「ありがとー、マドレーヌちゃん。助かったよぉ~。」
「いいえ。こまった時は、お互い様ですっ!」
マドレーヌちゃんは、ウインクをして、ガッツポーズをした。
本当に、助かるよ、マドレーヌちゃん。
☆
「なに?マドレーヌが、お手伝いをぉ~?」
はい。
最近、一緒に階段をのぼったり、下ったり、立ち上がる時とすわる時、手をかしてくれたりしてるんです。
「ほう。なるほど。マドレーヌはあー見えて、結構頑張り屋さんだしなぁ。」
あんなに小さかったマドレーヌちゃんが、こんなに成長するなんて、思ってもいなかったよ。
「マドレーヌはあー見えて、真莉亜さんのことが、大好きらしいからなぁ。」
ですよねぇ。
「人懐っこいところが、かわいいんだよぉ~♡」
あのう、ルアン様?
「あ、すまんすまん!うっかりしとった!」
「なにを話してるんですか?」
「ヒアン様!」
「実はぁ、マドレーヌの話をぉ……。」
「マドレーヌの話?」
はい。
最近、マドレーヌちゃんが手伝ってくれるんです。
「へぇー。あの子らしいなぁ。」
でしょ?
優しいところが、あの人にそっくりだし。
ガチャッ。
「真莉亜お姉様!一緒に遊びましょう!」
うん!
「マドレーヌ、お前、真莉亜さんの手助けをしてるんだってな。」
それを聞いて、マドレーヌちゃんの顔は、まっかっか。
「う……うるさいっ!いちいち言わないでっ!」
バタン!
「マ、マドレーヌ、な、なんでそんなに私に冷たくなってしまったんだ……。」
「まあ、お年頃だからなぁ。」
☆
妊娠8カ月になりましたぁ。
もう、こんな早いんですね。
ていうか、階段を下るの、すっごく大変。
誰か手伝ってくれる人、いないかなぁ~?
「……。」
☆
って、また階段をのぼるの~?
もう、いやです。
エレベーター、つくればいいのに。
「真莉亜お姉様ぁ~!」
ん?どこからか、声が聞こえるぞ?
後ろを振り向くと……あ!
「マドレーヌちゃん!」
どうしたの?「はぁ、はぁ。」息切れをして。
「階段、一人ではのぼれないんでしょ?」
えぇ。それが?
「私、手伝いますっ!」
えっ!?いいの!?
「はいっ!だって私は、あと2ヵ月で、お姉様になるから!」
マドレーヌちゃんは、ニカッと笑った。
ありがとー、マドレーヌちゃん!
真莉亜、泣きそうです。
「さぁ、お手を。」
うんっ。
私はマドレーヌちゃんと一緒に手をつないで、階段をのぼった。
いやあ~、楽だよぉ~。
マドレーヌちゃん、優しいねっ。
「いやあ、それほどでもぉ~。」
うふふふふ。照れてる照れてる。
「さ、着きましたよ!」
「ありがとー、マドレーヌちゃん。助かったよぉ~。」
「いいえ。こまった時は、お互い様ですっ!」
マドレーヌちゃんは、ウインクをして、ガッツポーズをした。
本当に、助かるよ、マドレーヌちゃん。
☆
「なに?マドレーヌが、お手伝いをぉ~?」
はい。
最近、一緒に階段をのぼったり、下ったり、立ち上がる時とすわる時、手をかしてくれたりしてるんです。
「ほう。なるほど。マドレーヌはあー見えて、結構頑張り屋さんだしなぁ。」
あんなに小さかったマドレーヌちゃんが、こんなに成長するなんて、思ってもいなかったよ。
「マドレーヌはあー見えて、真莉亜さんのことが、大好きらしいからなぁ。」
ですよねぇ。
「人懐っこいところが、かわいいんだよぉ~♡」
あのう、ルアン様?
「あ、すまんすまん!うっかりしとった!」
「なにを話してるんですか?」
「ヒアン様!」
「実はぁ、マドレーヌの話をぉ……。」
「マドレーヌの話?」
はい。
最近、マドレーヌちゃんが手伝ってくれるんです。
「へぇー。あの子らしいなぁ。」
でしょ?
優しいところが、あの人にそっくりだし。
ガチャッ。
「真莉亜お姉様!一緒に遊びましょう!」
うん!
「マドレーヌ、お前、真莉亜さんの手助けをしてるんだってな。」
それを聞いて、マドレーヌちゃんの顔は、まっかっか。
「う……うるさいっ!いちいち言わないでっ!」
バタン!
「マ、マドレーヌ、な、なんでそんなに私に冷たくなってしまったんだ……。」
「まあ、お年頃だからなぁ。」
☆
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる