ヴァンパイア♡ラブどっきゅ〜ん!

田口夏乃子

文字の大きさ
5 / 185

第三話 「道華!学校は遊ぶところじゃありません!」

しおりを挟む
「ねぇお母さん。あたしも学校に行きた~い。」

そう言われても・・・・・・。だって、あんた、勉強道具持ってないし、机も持ってないし、ランドセルなんて持ってないんだもん。
満月荘で、お父さんとルクトさんとリリアさんと一緒に、留守番しな。

「満月荘にいるのはあきた!学校に行きた~い!」

わがまま言うなって、昨日の昨日の昨日の昨日から言っとるやろーがぁ!

「お母さんのいじわる!ぶぅ!」

道華は怒りながら、ほっぺをふくらませた。
えっと・・・・・・402号室は・・・・・・あっ、あった!

ピンポーン。
インターホーンを押すと、ドアが開いた。

「おはよう、真莉亜。」

おはよう、ジュンブライト。道華、よろしくね。

「あぁ。」

「真莉亜、行くわよ。」

「早くしないと、遅刻しちゃうよ。」

「ジュンブライト様♡いってきまーす♡」

「道華、ちゃーんとジュンブライトお兄様の言うこと、聞いてくださいねっ。」

「はーい。」

なーんか、今日の道華、ご機嫌ななめだなぁ。





「この問題、テストに出るぞぉ。」

はいはーい。わかってますよぉ。
道華、相当、学校に行きたがってたみたい。
今日はご機嫌ななめだったし、ジュンブライト達を困らせてないかな・・・・・・ん!?
廊下に人が4人いる!
きょ、今日は、授業参観だったっけ?
はっ!授業に集中しなくちゃ!もうすぐテストが始まるし・・・・・・。

「お母さーん。」

その声は・・・・・・。
道華!
なんでここに来てるの!?

「こら!声、出すなっ!」

「ジュンブライト様~♡あたしを見に来たんですかぁ~?」

クリスさん!立ち上がらないで!授業中だよ、授業中!
あっ、ルクトさんも、リリアさんもいるし・・・・・・。相当、困らせたんだね。
って、そういう場合じゃなーい!
なんで学校に来てるの!?

「春間、猫田。どうしたんだ。急に立ち上がって。」

数学の先生が、メガネを上げながら、私とクリスさんの方を向いている。

「あ・・・・・・。ちょっ、ちょっと、お腹が痛くなってぇ。保健室、行っていいですかぁ?」

そのとたん、紅葉が急に、「あ―!」と声を上げて、立ち上がった。

「わ、私も、お腹が痛くなりましたぁ!クリス、ついて来てくれるぅ?」

「は~い♡」

「・・・・・・わかった。気を付けて行きなさい。」

先生があきれた顔で言うと、私と紅葉とクリスさんは、教室を飛び出した。





私達は、ジュンブライト達を連れ出し、相談室に入った。
そして、私は道華をしかった。

「道華!なんで学校に来たの!あれほどだめって、言ったのに!」

道華は泣きそうな顔になってる。
こ・・・・・・これはヤバイよ・・・・・・。

「うわーん!」

予想通り、泣いちゃいました。

「真莉亜、少し、しかりすぎじゃない?」

紅葉はだまってて!私は道華の母親なんだから、だめなものはだめって、教えなくちゃ!

「真莉亜、ごめん。急に行きたい!って言い出して・・・・・・。だめって言ったけど、言うことを聞かなくて・・・・・・。」

ジュンブライトは悪くないよ。

「もお!自分勝手でわがままなところが、ジュンブライトにそっくりなんだから。」

そうですよね、リリアさん。

「悪かったな。自分勝手でわがままなところがそっくりで。」

「ジュンブライト様ぁ~♡」

「わっ、くっつくなっ。」

「とりあえず道華様、泣くのをやめてください。」

ルクトさんに言われて、道華は泣きやんだ。

「相当、学校に行きたかったんだね。」

道華はしゃくり上げそうな顔で、大きくうなずいた。
ごめんね、道華。あんたの気持ち、わかってあげなくて。
私、母親失格だよ。

「母親失格じゃないよ!あたし、お母さんのこと、世界一大好きだよ!」

道華・・・・・・。
すると、道華がまた泣き出した。
道華、もう泣かないでよ。

「ひくっ・・・・・・ひくっ・・・・・・。」

「道華。授業が終わるまで、おとなしくまっててね。」

「うん。」

と、道華がうなずいた、その時。
ガラッ。
相談室のドアが開いた。
振り返ると、そこにはテレサさんが立っていた。

「道華のめんどう、あたしが見るよ。」

え!?

「でもテレサ、授業はどうすんの?」

「授業は実習にしといた。ジュンブライト達は、ここでおとなしくまってな。」

「お。サンキューな、テレサ。」

テレサさん、道華をよろしくお願いします。

「まかせな。道華、ひまだろ?図書室で本で読んであげる。」

「やったぁ~!」

二人は手をつないで、相談室を出た。





「あっ、白田先生。」

「あっ、保健室の出雲先生。」

「あれ?白田先生、その子は・・・・・・。」

「あっ。あたしの友達の子供です。」

「かわいいわねぇ。名前はなんていうの?」

「黒月道華。10歳。小学4年生。」

「道華ちゃんっていうのかぁ~。かわいいわねぇ。白田先生、授業はどうなさるんですか?」

「この子のめんどうを見なければならないので、自習にしときました。」

「そっかぁ~。じゃあね、道華ちゃん。」

「バイバーイ。」

「道華。12時になったら、コンビニに行こうか。」

「うん!」



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...