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第二話 「未来からやってきた少女」
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放課後、私は満月荘に行って、ジュンブライト達にUFОのことを話した。
そうしたら、ジュンブライト達はすっごく驚いちゃって。
「UFОだとぉ!?」
「地球を侵略させられるのでしょうか・・・・・・。」
「こわいわ・・・・・・。」
ジュンブライト、ルクトさん、テレサさん、落ち着いて。
「UFОの話、私の学校でも話題になりました。」
マドレーヌちゃんは、また花田小学校に通うことになったんだね。
「マドレーヌちゃん。それ、本当かい?」
「はい、本当です。けれど、円盤の形をしてなかったって、恵里香ちゃんが言ってました。」
「職員室でも話題になったねぇ。」
えっ!?そうなんですか!?
「あぁ。お前らガキかって、思ったけど。」
「UFОを信じる大人って、バカだぜ。」
「そうだねぇ。」
と、テレサさんがうなずいた、その時。
ゴォォォォォォォ!
ん!?なんか、音が聞こえるぞ。
「窓の方からだ!」
ジュンブライトが窓を開けると・・・・・・。
「な・・・・・・なに!?」
「飛行機だぁ!」
「いや、飛行機じゃない。あれはUFОだ!」
え~!?あれがうわさのUFО!?
でも、マドレーヌちゃんが言った通り、円盤の形をしていない。まるで、飛行機みたい。
って、UFОがこっちに向かって来るよぉ!
「みんな!下がれぇ!」
ジュンブライトのかけ声で、私達は下がった。
ドドドドド!ガッシャーン!
UFОが入ってきたとたん、部屋が散らかった。
散らかった部屋を見て、テレサさんは口をポカーンと開けて、腰をぬかした。
「あ・・・・・・あたしのマイルームが・・・・・・。」
テーブルは、あしだけになっていて、壁には大きな穴ができていて、窓のガラスは、全部割れていて、床にはガラスの破片が散らばっている。
「このUFО、誰が乗っているんだろ。」
ジュンブライト!近づかないで!宇宙人が入っているかもしれないよ!?
「そうだ、そうだ!」
と、テレサさんが言った、その時。
ウィーン。
ま、窓が自動的に開いた・・・・・・。
「リリアぁ~!こわいですぅ~!」
「大丈夫よ、マドレーヌ。」
「みんな、見て!」
紅葉が大きな声でUFОを指さした。
「どうしたの?」
「女の子がいるわ!」
女の子?私がUFОの方を見ると、むらさき色の髪の色で、『LОVE』という字がのっている服を着ていて、髪型はロングポニーテールで、前髪はジュンブライトみたいにパーマで、10歳ぐらいの女の子が、UFОの中で気を失ってる。
「しかも、子供ですよ!」
「子供がUFОを操縦していたなんて・・・・・・。」
するとその時、女の子の目が開いた。
「う~ん・・・・・・ん?」
女の子は、すくっと立ち上がって、辺りをキョロキョロ見渡した。
「この部屋、すっごく散らかってるねぇ。誰がこんなに散らかしたの?」
「お前がやったんだよ!」
私達は大きな声でつっこんだ。
「あー!」
ん?どうしたの?
「こ・・・・・・壊れてる・・・・・・。」
本当だ。UFОが壊れてる・・・・・・。
「おい!」
ジュンブライトとテレサさんが、怒った顔で、女の子を呼ぶと、女の子はふるえながら、後ろを振り向いた。
「てめぇがUFОを操縦してたのかぁ。散々、人を驚かしやがってぇ!」
「あたしのマイルームをこんなに散らかすなんて、ゆるさない!罰として、部屋全部、片づけな。」
ちょっとジュンブライト、テレサさん!そんなに怒らないでください!こわがってるじゃないですか!
「ジュンブライト!?」
女の子は驚いた表情になって、ジュンブライトの顔を見たり見なかったりした。
それから、女の子はジュンブライトにぎゅっとだきついた。
「ちょっ・・・・・・なにすんだよ!」
そして、女の子は笑顔で顔を見上げた。
「お父さん!」
「お・・・・・・お父さん!?」
私達は、大きな声で驚いた。
「お前、頭打ったか。」
「打ってないもん!だってあたし、本当に、お父さんの娘だもん!」
「じょ・・・・・・冗談言え!俺、結婚してないし、子供をつくった覚えなんか・・・・・・。」
「ジュンブライト!」
私が大きな声でさけぶと、ジュンブライトはふるえながら、私の方を見た。
「あんた、子供がいたんだね!最低!私、ずっと信じてたのに!そういうのを隠し子っていうんだよ、隠し子って!もう私、ゆるさない!別れよっ!」
「ちょっ・・・・・・まて、真莉亜!ちがうんだ!」
「真莉亜!?」
女の子はまた驚いた表情になって、今度は私の顔を見たり、見なかったりした。
な・・・・・・なに?
すると女の子は、私にぎゅっとだきついて来た。
え―っ!?こ、こ、これ、一体、どうなってんのぉ―!?
そして女の子は、笑顔で顔を見上げた。
「お母さん!」
「お・・・・・・お母さん!?」
え―!?
「やっと、二人に会えたぁ。」
女の子は、私にだきつくのをやめた。
「あっ、自己紹介、まだだったね。あたしは黒月道華、10歳。小学4年生で、身長は140cm。好きな食べものはナポリタン。よろしくね。」
ん?ねぇ、もう一回、名前、言ってみて。
「黒月道華。」
『黒月』って、ジュンブライト達が使ってた苗字じゃん!
「おい。お前のお父さんとお母さんの名前、なんていうんだ?」
それ、気になったんだ!
ジュンブライトのこと、「お父さん。」って呼ぶし、私のことを「お母さん。」って呼ぶんだもん。
「お母さんの名前は、黒月真莉亜。お父さんの名前は、黒月潤。本当の名前は、ジュンブライトで、ヴァンパイア界の大王なんだ。」
へぇ―、私とジュンブライトの子供だったのかぁ。
「びっくりしたぜぇ~。」
「アハハハハハ。・・・・・・って。」
「え~!?」
私達は驚いた。
「ってことは・・・・・・。」
「そ。あたし、未来から来たの。」
「あなた達、もうそんな関係になったの!?」
・・・・・・みたいですね。
「あぁ。」
「真莉亜!」
わ!クリスさん!
「あんた、ジュンブライト様と結婚して、子供までつくるなんて、ゆるさない!」
ぐ、ぐるじ~い。
「あんた!本当はうそなんでしょ!?未来からやって来た、ジュンブライト様と真莉亜の子供だなんて!正直に話しなさいよ!」
クリスさんが怒った顔で、道華の方を向いた。
「うそじゃないよ。ほんとだよ。」
「そ・・・・・・そんなぁ~。」
あらら。クリスさん、ショックを受けて、ばたりとたおれちゃった。
「どうやら、本当みたいですね。」
「あ!お父さんのしつじだった、ルクトだぁ。未来では死んでるけどね、アハハハハハ!」
「そんなバカな!」
ルクトさん、未来ではもう、死んでるんですね。なまんだあうち。
「でも、耳、とんがっていませんよ?」
「マドレーヌおばちゃん!昔のマドレーヌおばちゃんは、こんなにかわいかったんだね!あたしの妹みた―い!」
「アハハハハハ~!マドレーヌ、お前、おばちゃんだって!」
「おばちゃん言うなぁ!」
ひぃぃぃぃぃ!マドレーヌちゃん、こわい・・・・・・。
「あなた、人間ね。マドレーヌの言う通り、耳、とんがっていないし。」
「マドレーヌおばちゃんのしつじ、リリア!相変わらず、美人だし、かわいいねぇ~。」
道華がリリアさんをだくと、リリアさんは顔を真っ赤にした。
「そ・・・・・・そうかしら。」
「ちょっと、質問していいかい?」
テレサさんが手を挙げた。
「未来の二人は、今のようにラブラブで、いつもチュウしてるのかい?」
ちょ、ちょ、ちょ―!テレサさん!顔をニヤニヤさせながら、そんな質問、しないでくださいよぉ―!
「もっといい質問があるだろ―が!なんで未来からやって来たのかとさぁ!」
「あ、ごめん。間違えちゃった。」
うそをつかないでください!真剣に質問、してくださいっ。
「うん。ラブラブだったよ。いっつもチュウしてたし。近所の人からは、「ラブラブ夫婦」って、呼ばれてたよ。」
ラブラブだったって、まさか・・・・・・。
「あ~!この先のことは、言えない!」
「なんで?」
「それは・・・・・・ないしょだよっ。」
「私からも質問していい?」
紅葉、真面目な質問、してね!真面目な質問を!
「さっきの質問みたいなこと、言わないから。で、なんで未来から来たの?」
いい質問、ありがとー。
「それはぁ・・・・・・言えないな。」
え!?
「なんでだよ!」
「本当のこと、言いなさいよ!」
「道華様。どうして未来から来たんですか?」
「あーもー!うるさいなぁ!これも、ないしょだよっ。」
「じゃあ、あの飛行機みたいなのは?」
マドレーヌちゃんが、UFОの方を指さした。
「あ、これ?これはね、タイムマシーン。UFОじゃないよ。」
タイムマシーン!UFОじゃなくてよかったぁ。
「でも、どうしよう。タイムマシーン、壊れちゃったぁ。このままじゃ、家に帰れない・・・・・・。」
「俺にまかせろ、道華!」
「え?」
ジュンブライト、マシーン、直せるの?
「あんた、どうやって直すんだい。」
「決まってんだろ。アンクさんに直してもらうんだよ、アンクさんに。」
アンクさん?誰それ。
「リナンとジャンのおじいちゃん。有名な発明家なんだ。」
へぇ―。リナンさんとジャンさんのおじいちゃん、有名な発明家なんだぁ。
「あぁ。道華、安心しろ。俺がヴァンパイア界に行って、その人に頼んでやるから。」
「よかったですね、道華。」
「うわぁ。お父さん、ありがとう!あたし、お父さんのこと、世界一大好きだよ!」
道華がジュンブライトにだきついた。
「二ヒ二ヒ二ヒニヒ~。かわいいかわいい娘に、世界一大好きって言われたぜ~。」
おーい。顔がニヤケてるよぉ~。
「ねぇお父さん。」
「ん?どうした。」
「あたし、今日からお母さんのところに住んでいい?」
えぇ~!?
「おい真莉亜。かわいいかわいい娘が住んでいいかって、言ってるぞ。お前のところに。」
い・・・・・・いいけど、「未来からやって来た。」って、言わないでね。
お母さんとお父さんと琉理、びっくりするから、「施設からやって来た。」って、言ってね。
「やったぁ~!」
道華がすっごく喜んでいる。
「ジュンブライトお兄様、タイムマシーン、運びましょうか?」
「あぁ。手伝ってくれ。」
☆
なんだかんだで、道華は私の家に住むことになった。
あーあ。なんでこんなことになったんだろ。
道華、結局なんで未来から来たのか、話してくれなかったし。
トントン。
ん?誰か来てるぞ。
窓の方からだ。
私がカーテンを開けると、そこにはジュンブライトがほほえみながら立っていた。
ちょっとまってね。今、開けるから。
私は急いで窓を開けて、ジュンブライトを部屋の中に入れた。
そして、窓を閉めて、ベッドに腰かけた。
ジュンブライトも、私と同時に、ベッドに腰かけた。
「タイムマシーン、どうなったの?」
「2カ月かかるっってさ。それより、真莉亜・・・・・・。」
どうしたの?
「道華、俺の名前を言った時、「ヴァンパイア界の大王。」って、言ってたよな。」
うん。
「俺、未来で大王になっているのかぁ。」
ジュンブライトの夢って、大王になる夢なの?
「あぁ。大王になって、国をもっといい国にしたいんだ。」
ジュンブライトらしい夢だね。
「真莉亜。」
ジュンブライトが、私の肩を組んだ。
「未来でお前と結婚して、道華と三人で暮らしているなんて、うれしいなぁ。」
私もだよ。未来でジュンブライトと幸せな生活を送っているなんて、うれしいよ。
「真莉亜、愛してるよ。」
チュ・・・・・・。
ジュンブライトが、私のほっぺにキスをした。
「真莉亜は俺にとって、最高の彼女だ。」
私も。ジュンブライトは私にとって、最高の彼氏だよ。
「お前とつきあって、よかったな。」
うん。
「ねぇ、ジュンブライト。」
「なんだ?」
おやすみなさいのキス、しよっ。
「あぁ。昨日と同じ、熱くて甘い方がいいか?」
うん。
「おやすみ。真莉亜。」
「おやすみ。ジュンブライト。」
私達がキスしようとした、その時。
ガチャッ。まぶしい光が、私の部屋に差しこんだ。
「お父さん、お母さん。なにやってるの?」
その声は・・・・・・。
「道華!」
ジュンブライトはあわてて、私の肩を組むのをやめた。
すると、道華がジュンブライトみたいに、「ニヒッ。」と笑った。
「お父さんとお母さん、もしかしてキスしようとしたでしょ。」
二カッと笑う顔が、ジュンブライトにそっくり。
DNA、一致してるんだなぁ・・・・・・って、そういう場合じゃなーい!
キ、キスしようとしたの、バレたか・・・・・・。
「ねぇお母さん。一緒に寝よっ。」
え?あんた、琉理と寝なかったの?
「うん。あたし、おばちゃんと寝るより、お母さんと寝る方がいい!」
わかった。じゃあ、一緒に寝よっ。
「やった~!あ、お父さんも一緒に寝よっ。」
「ごめん。俺、満月荘に戻らないといけないから。一緒に寝るのは、また今度にしよう。」
「え~?」
道華、お父さんを帰してあげなさい。
「いやだいやだいやだぁ!三人で一緒に寝るのぉ!お父さんも一緒じゃなきゃ、いやだぁ!」
わがまま言うな!
ったく、どんだけジュンブライトとDNAが一致してんのよ!
「わかった。一緒に寝よう。」
「やったぁ~!」
左側に私、真ん中に道華、右側にジュンブライトの位置で、ベッドに寝た。
「まるで、本物の家族みたいだな。」
そうだね。
「道華、うれしそうに寝てるね。」
「あぁ。」
私達は、うれしそうに寝ている道華の寝顔を見つめた。
はぁ~。せっかくジュンブライトとつきあって、平和な毎日がすごせると思ったら、未来から私とジュンブライトの子供がやって来たよぉ~。
これはまた、前みたいにいやなことが起こりそうな予感・・・・・・。
そうしたら、ジュンブライト達はすっごく驚いちゃって。
「UFОだとぉ!?」
「地球を侵略させられるのでしょうか・・・・・・。」
「こわいわ・・・・・・。」
ジュンブライト、ルクトさん、テレサさん、落ち着いて。
「UFОの話、私の学校でも話題になりました。」
マドレーヌちゃんは、また花田小学校に通うことになったんだね。
「マドレーヌちゃん。それ、本当かい?」
「はい、本当です。けれど、円盤の形をしてなかったって、恵里香ちゃんが言ってました。」
「職員室でも話題になったねぇ。」
えっ!?そうなんですか!?
「あぁ。お前らガキかって、思ったけど。」
「UFОを信じる大人って、バカだぜ。」
「そうだねぇ。」
と、テレサさんがうなずいた、その時。
ゴォォォォォォォ!
ん!?なんか、音が聞こえるぞ。
「窓の方からだ!」
ジュンブライトが窓を開けると・・・・・・。
「な・・・・・・なに!?」
「飛行機だぁ!」
「いや、飛行機じゃない。あれはUFОだ!」
え~!?あれがうわさのUFО!?
でも、マドレーヌちゃんが言った通り、円盤の形をしていない。まるで、飛行機みたい。
って、UFОがこっちに向かって来るよぉ!
「みんな!下がれぇ!」
ジュンブライトのかけ声で、私達は下がった。
ドドドドド!ガッシャーン!
UFОが入ってきたとたん、部屋が散らかった。
散らかった部屋を見て、テレサさんは口をポカーンと開けて、腰をぬかした。
「あ・・・・・・あたしのマイルームが・・・・・・。」
テーブルは、あしだけになっていて、壁には大きな穴ができていて、窓のガラスは、全部割れていて、床にはガラスの破片が散らばっている。
「このUFО、誰が乗っているんだろ。」
ジュンブライト!近づかないで!宇宙人が入っているかもしれないよ!?
「そうだ、そうだ!」
と、テレサさんが言った、その時。
ウィーン。
ま、窓が自動的に開いた・・・・・・。
「リリアぁ~!こわいですぅ~!」
「大丈夫よ、マドレーヌ。」
「みんな、見て!」
紅葉が大きな声でUFОを指さした。
「どうしたの?」
「女の子がいるわ!」
女の子?私がUFОの方を見ると、むらさき色の髪の色で、『LОVE』という字がのっている服を着ていて、髪型はロングポニーテールで、前髪はジュンブライトみたいにパーマで、10歳ぐらいの女の子が、UFОの中で気を失ってる。
「しかも、子供ですよ!」
「子供がUFОを操縦していたなんて・・・・・・。」
するとその時、女の子の目が開いた。
「う~ん・・・・・・ん?」
女の子は、すくっと立ち上がって、辺りをキョロキョロ見渡した。
「この部屋、すっごく散らかってるねぇ。誰がこんなに散らかしたの?」
「お前がやったんだよ!」
私達は大きな声でつっこんだ。
「あー!」
ん?どうしたの?
「こ・・・・・・壊れてる・・・・・・。」
本当だ。UFОが壊れてる・・・・・・。
「おい!」
ジュンブライトとテレサさんが、怒った顔で、女の子を呼ぶと、女の子はふるえながら、後ろを振り向いた。
「てめぇがUFОを操縦してたのかぁ。散々、人を驚かしやがってぇ!」
「あたしのマイルームをこんなに散らかすなんて、ゆるさない!罰として、部屋全部、片づけな。」
ちょっとジュンブライト、テレサさん!そんなに怒らないでください!こわがってるじゃないですか!
「ジュンブライト!?」
女の子は驚いた表情になって、ジュンブライトの顔を見たり見なかったりした。
それから、女の子はジュンブライトにぎゅっとだきついた。
「ちょっ・・・・・・なにすんだよ!」
そして、女の子は笑顔で顔を見上げた。
「お父さん!」
「お・・・・・・お父さん!?」
私達は、大きな声で驚いた。
「お前、頭打ったか。」
「打ってないもん!だってあたし、本当に、お父さんの娘だもん!」
「じょ・・・・・・冗談言え!俺、結婚してないし、子供をつくった覚えなんか・・・・・・。」
「ジュンブライト!」
私が大きな声でさけぶと、ジュンブライトはふるえながら、私の方を見た。
「あんた、子供がいたんだね!最低!私、ずっと信じてたのに!そういうのを隠し子っていうんだよ、隠し子って!もう私、ゆるさない!別れよっ!」
「ちょっ・・・・・・まて、真莉亜!ちがうんだ!」
「真莉亜!?」
女の子はまた驚いた表情になって、今度は私の顔を見たり、見なかったりした。
な・・・・・・なに?
すると女の子は、私にぎゅっとだきついて来た。
え―っ!?こ、こ、これ、一体、どうなってんのぉ―!?
そして女の子は、笑顔で顔を見上げた。
「お母さん!」
「お・・・・・・お母さん!?」
え―!?
「やっと、二人に会えたぁ。」
女の子は、私にだきつくのをやめた。
「あっ、自己紹介、まだだったね。あたしは黒月道華、10歳。小学4年生で、身長は140cm。好きな食べものはナポリタン。よろしくね。」
ん?ねぇ、もう一回、名前、言ってみて。
「黒月道華。」
『黒月』って、ジュンブライト達が使ってた苗字じゃん!
「おい。お前のお父さんとお母さんの名前、なんていうんだ?」
それ、気になったんだ!
ジュンブライトのこと、「お父さん。」って呼ぶし、私のことを「お母さん。」って呼ぶんだもん。
「お母さんの名前は、黒月真莉亜。お父さんの名前は、黒月潤。本当の名前は、ジュンブライトで、ヴァンパイア界の大王なんだ。」
へぇ―、私とジュンブライトの子供だったのかぁ。
「びっくりしたぜぇ~。」
「アハハハハハ。・・・・・・って。」
「え~!?」
私達は驚いた。
「ってことは・・・・・・。」
「そ。あたし、未来から来たの。」
「あなた達、もうそんな関係になったの!?」
・・・・・・みたいですね。
「あぁ。」
「真莉亜!」
わ!クリスさん!
「あんた、ジュンブライト様と結婚して、子供までつくるなんて、ゆるさない!」
ぐ、ぐるじ~い。
「あんた!本当はうそなんでしょ!?未来からやって来た、ジュンブライト様と真莉亜の子供だなんて!正直に話しなさいよ!」
クリスさんが怒った顔で、道華の方を向いた。
「うそじゃないよ。ほんとだよ。」
「そ・・・・・・そんなぁ~。」
あらら。クリスさん、ショックを受けて、ばたりとたおれちゃった。
「どうやら、本当みたいですね。」
「あ!お父さんのしつじだった、ルクトだぁ。未来では死んでるけどね、アハハハハハ!」
「そんなバカな!」
ルクトさん、未来ではもう、死んでるんですね。なまんだあうち。
「でも、耳、とんがっていませんよ?」
「マドレーヌおばちゃん!昔のマドレーヌおばちゃんは、こんなにかわいかったんだね!あたしの妹みた―い!」
「アハハハハハ~!マドレーヌ、お前、おばちゃんだって!」
「おばちゃん言うなぁ!」
ひぃぃぃぃぃ!マドレーヌちゃん、こわい・・・・・・。
「あなた、人間ね。マドレーヌの言う通り、耳、とんがっていないし。」
「マドレーヌおばちゃんのしつじ、リリア!相変わらず、美人だし、かわいいねぇ~。」
道華がリリアさんをだくと、リリアさんは顔を真っ赤にした。
「そ・・・・・・そうかしら。」
「ちょっと、質問していいかい?」
テレサさんが手を挙げた。
「未来の二人は、今のようにラブラブで、いつもチュウしてるのかい?」
ちょ、ちょ、ちょ―!テレサさん!顔をニヤニヤさせながら、そんな質問、しないでくださいよぉ―!
「もっといい質問があるだろ―が!なんで未来からやって来たのかとさぁ!」
「あ、ごめん。間違えちゃった。」
うそをつかないでください!真剣に質問、してくださいっ。
「うん。ラブラブだったよ。いっつもチュウしてたし。近所の人からは、「ラブラブ夫婦」って、呼ばれてたよ。」
ラブラブだったって、まさか・・・・・・。
「あ~!この先のことは、言えない!」
「なんで?」
「それは・・・・・・ないしょだよっ。」
「私からも質問していい?」
紅葉、真面目な質問、してね!真面目な質問を!
「さっきの質問みたいなこと、言わないから。で、なんで未来から来たの?」
いい質問、ありがとー。
「それはぁ・・・・・・言えないな。」
え!?
「なんでだよ!」
「本当のこと、言いなさいよ!」
「道華様。どうして未来から来たんですか?」
「あーもー!うるさいなぁ!これも、ないしょだよっ。」
「じゃあ、あの飛行機みたいなのは?」
マドレーヌちゃんが、UFОの方を指さした。
「あ、これ?これはね、タイムマシーン。UFОじゃないよ。」
タイムマシーン!UFОじゃなくてよかったぁ。
「でも、どうしよう。タイムマシーン、壊れちゃったぁ。このままじゃ、家に帰れない・・・・・・。」
「俺にまかせろ、道華!」
「え?」
ジュンブライト、マシーン、直せるの?
「あんた、どうやって直すんだい。」
「決まってんだろ。アンクさんに直してもらうんだよ、アンクさんに。」
アンクさん?誰それ。
「リナンとジャンのおじいちゃん。有名な発明家なんだ。」
へぇ―。リナンさんとジャンさんのおじいちゃん、有名な発明家なんだぁ。
「あぁ。道華、安心しろ。俺がヴァンパイア界に行って、その人に頼んでやるから。」
「よかったですね、道華。」
「うわぁ。お父さん、ありがとう!あたし、お父さんのこと、世界一大好きだよ!」
道華がジュンブライトにだきついた。
「二ヒ二ヒ二ヒニヒ~。かわいいかわいい娘に、世界一大好きって言われたぜ~。」
おーい。顔がニヤケてるよぉ~。
「ねぇお父さん。」
「ん?どうした。」
「あたし、今日からお母さんのところに住んでいい?」
えぇ~!?
「おい真莉亜。かわいいかわいい娘が住んでいいかって、言ってるぞ。お前のところに。」
い・・・・・・いいけど、「未来からやって来た。」って、言わないでね。
お母さんとお父さんと琉理、びっくりするから、「施設からやって来た。」って、言ってね。
「やったぁ~!」
道華がすっごく喜んでいる。
「ジュンブライトお兄様、タイムマシーン、運びましょうか?」
「あぁ。手伝ってくれ。」
☆
なんだかんだで、道華は私の家に住むことになった。
あーあ。なんでこんなことになったんだろ。
道華、結局なんで未来から来たのか、話してくれなかったし。
トントン。
ん?誰か来てるぞ。
窓の方からだ。
私がカーテンを開けると、そこにはジュンブライトがほほえみながら立っていた。
ちょっとまってね。今、開けるから。
私は急いで窓を開けて、ジュンブライトを部屋の中に入れた。
そして、窓を閉めて、ベッドに腰かけた。
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「タイムマシーン、どうなったの?」
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どうしたの?
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うん。
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ジュンブライトの夢って、大王になる夢なの?
「あぁ。大王になって、国をもっといい国にしたいんだ。」
ジュンブライトらしい夢だね。
「真莉亜。」
ジュンブライトが、私の肩を組んだ。
「未来でお前と結婚して、道華と三人で暮らしているなんて、うれしいなぁ。」
私もだよ。未来でジュンブライトと幸せな生活を送っているなんて、うれしいよ。
「真莉亜、愛してるよ。」
チュ・・・・・・。
ジュンブライトが、私のほっぺにキスをした。
「真莉亜は俺にとって、最高の彼女だ。」
私も。ジュンブライトは私にとって、最高の彼氏だよ。
「お前とつきあって、よかったな。」
うん。
「ねぇ、ジュンブライト。」
「なんだ?」
おやすみなさいのキス、しよっ。
「あぁ。昨日と同じ、熱くて甘い方がいいか?」
うん。
「おやすみ。真莉亜。」
「おやすみ。ジュンブライト。」
私達がキスしようとした、その時。
ガチャッ。まぶしい光が、私の部屋に差しこんだ。
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その声は・・・・・・。
「道華!」
ジュンブライトはあわてて、私の肩を組むのをやめた。
すると、道華がジュンブライトみたいに、「ニヒッ。」と笑った。
「お父さんとお母さん、もしかしてキスしようとしたでしょ。」
二カッと笑う顔が、ジュンブライトにそっくり。
DNA、一致してるんだなぁ・・・・・・って、そういう場合じゃなーい!
キ、キスしようとしたの、バレたか・・・・・・。
「ねぇお母さん。一緒に寝よっ。」
え?あんた、琉理と寝なかったの?
「うん。あたし、おばちゃんと寝るより、お母さんと寝る方がいい!」
わかった。じゃあ、一緒に寝よっ。
「やった~!あ、お父さんも一緒に寝よっ。」
「ごめん。俺、満月荘に戻らないといけないから。一緒に寝るのは、また今度にしよう。」
「え~?」
道華、お父さんを帰してあげなさい。
「いやだいやだいやだぁ!三人で一緒に寝るのぉ!お父さんも一緒じゃなきゃ、いやだぁ!」
わがまま言うな!
ったく、どんだけジュンブライトとDNAが一致してんのよ!
「わかった。一緒に寝よう。」
「やったぁ~!」
左側に私、真ん中に道華、右側にジュンブライトの位置で、ベッドに寝た。
「まるで、本物の家族みたいだな。」
そうだね。
「道華、うれしそうに寝てるね。」
「あぁ。」
私達は、うれしそうに寝ている道華の寝顔を見つめた。
はぁ~。せっかくジュンブライトとつきあって、平和な毎日がすごせると思ったら、未来から私とジュンブライトの子供がやって来たよぉ~。
これはまた、前みたいにいやなことが起こりそうな予感・・・・・・。
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じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
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