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第三話 「道華!学校は遊ぶところじゃありません!」
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はぁ、はぁ、はぁ。走るの、きついなぁ~。
「キャハハハハ~。」
「こら君!やめなさいっ!」
2年1組の方から聞こえる!
「行ってみよう!」
私達は、2年1組へ向かった。
私が、教室のドアを開けると、道華がいたずらをしていた。
黒板にらくがきをしたり、教卓にらくがきしたり、先生の顔にらくがきをしたりした。
もう!がまんできない!
「道華!」
私が大きな声で怒鳴ると、道華は私の方を振り向いた。
「お母さん!」
「お母さん!?」
「「春間、まさか・・・・・・。」
そうです。私の娘です。な―んて、言わず。
「道華!学校は遊ぶところじゃありません!勉強するところです!」
「知ってるよ、そのくらい!あたり前のこと、言わないでよ!」
あたり前じゃありません!みんなの顔、見てごらん!
めいわくそうな顔をしてるよ!
あんた、みんなの勉強のじゃまをしてるんだよ、じゃまを!
「真莉亜、もう少し優しく接して・・・・・・。」
「お母さんは、なんであたしをそうしかるの!?」
え・・・・・・そ、それは・・・・・・。
「あたしのこと、大嫌いなんだ!あたしなんか、いなくなればいいんだ!」
ちがう!そうじゃなくて・・・・・・。
「もうあたし、死ぬ!」
そのとたん、みんなが騒ぎ始めた。
バカなこと、言わないでよ!道華!
もう、道華は窓から飛び下りようとしている。
「さようなら、お母さん。」
道華が飛び下りたとたん、女子が、「キャー!」と、絶叫した。
どうしよう・・・・・・。本当に道華が死ぬ・・・・・・。
「道華!」
ジュンブライトが、窓から飛び下りて、黒い翼を広げて、道華をだきしめた。
そして、見事着陸した。
下に降りよっと!
私は急いで、教室を出た。
「キャハハハハ~。お父さん、もう一回してぇ~。」
「しねぇーよ。」
ジュンブライトぉ~、道華ぁ~。
「お、真莉亜。」
二人とも、無事でよかったぁ。
「・・・・・・。」
道華。
私は道華を優しくだきしめた。
「ごめんね、しかりすぎちゃって。私ね、優しく接しようと思って、がまんしてたけど、できなかった。私、道華のことが大好きだから、怒るんだよ。だから、死ぬなんて、言わないで・・・・・・。」
私の目から涙がこぼれた。
「ご・・・・・・ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・!」
道華が「わぁ!」と、泣きだした。
「これで、一件落着だな。」
と、ジュンブライトがほっとした、その時。
「潤様♡」
わ!なんなの!?この女子の大群!
「お久しぶりですぅ~♡」
小春ちゃんまでいる・・・・・・。
「ところで、潤様にお話ししたいことがありますの。」
「話したいこと?なんだそりゃ。」
ジュンブライトが、首をかしげた。
「女の子が飛び下りたとたん、黒い翼を広げてましたよね?」
「あ・・・・・・あぁ。それがどうしたんだ。」
「あれはまさしく、本物でしたわ。潤様って、まさか・・・・・・。」
比奈多さんが、するどい目で、ジュンブライトを見つめた。
まずい!ジュンブライトがヴァンパイアだってことが、バレる!
「俺の生きる希望がねぇ~。」
ジュンブライトが落ちこんでる!
「ヒーローなんですかぁ?」
???は?
「わたくし、潤様の姿を見て、あれはまさしく、ヒーローと思いましたわ。あぁ、なんてあんなに、正義感があるのでしょー♡」
ふぅ~。よかったぁ~。ヴァンパイアだってこと、バレなくて。
「ところで潤様、なんで学校に来ないんですか?」
小春ちゃんが、たずねてきた。
「俺、本当の歳、三十二歳だから。」
・・・・・・本当のこと、言っちゃった。
「えぇ~!?」
女子軍団はびっくりしている。
「でも、かっこいい~♡『35歳の高校生』ならぬ、『32歳の中学生』ですわ~♡」
「真莉亜様!こんなに歳が離れた彼氏とつきあってるなんて、うらやましいですぅ~♡」
「まさに、歳の差カップル、ですわ♡」
あ、ありがとうございますぅ~。アハハハハ~。
☆
よかったね、道華。先生にゆるしてもらって。
「うん!」
もう、二度としないでね。先生、「もし、またこんなことを起こしたら、反省文を20枚以上、書かせる。」って、言ってたよ。
はぁ~。反省文の刑になるとは、思ってもいませんでしたぁ。
「お姉ちゃん、道華、なに話してるの?」
琉理がお菓子を食べながら、やって来た。
「なんでもないよ。」
「ただいまぁ~。」
あっ、お父さん。お帰り。
「あれ?あなた、その荷物、なんなの?」
お母さんが、お父さんがもっている、大きなふくろを指さすと、お父さんはニッと笑った。
「道華ちゃん、ちょっと来なさい。」
「え?あたし?」
一体、なにがあるんだろ。
「そのふくろの中身を開けてみろ。」
道華がふくろの中身を開けると、ふくろの中身はなんと、ふでばこ、えんぴつ6本と、けしごむと、赤えんぴつが一本入っていた。
お父さん、これって・・・・・・。
「今日、途中で仕事を早退して、花田小学校に行って、道華ちゃんのことを話したんだ。道華ちゃん、明日から学校に通って来い。」
そのとたん、道華は満面な笑みになって、
「やったぁ~!」
とても喜んで、ジャンプした。
「でもあなた、つくえとランドセルは、どうすんのよ。」
あ。確かに。
「つくえは休みの日に見に行って買おう。で、ランドセルは・・・・・・。」
お父さんが、私の方を見た。
「真莉亜のランドセルがあるだろ?」
あ―、私のランドセルがあるんだった!
「はい、真莉亜ちゃん。」
お母さんが赤色のランドセルを、道華に渡した。
道華がランドセルを背負うと、ジュンブライトみたいに二カッと笑った。
「ありがとう、おじさん。」
「どういたしまして。」
「あたし、友達、いっぱいつくる!」
道華、明日から楽しみにしていた、学校に通えるよ。
私の思い出がつまったランドセルで、元気に学校に通っておいで。
そして、友達100人ぐらいはいけそうにないと思うけど、たくさん、つくっておいで。
それが、私の願いだよ。
「キャハハハハ~。」
「こら君!やめなさいっ!」
2年1組の方から聞こえる!
「行ってみよう!」
私達は、2年1組へ向かった。
私が、教室のドアを開けると、道華がいたずらをしていた。
黒板にらくがきをしたり、教卓にらくがきしたり、先生の顔にらくがきをしたりした。
もう!がまんできない!
「道華!」
私が大きな声で怒鳴ると、道華は私の方を振り向いた。
「お母さん!」
「お母さん!?」
「「春間、まさか・・・・・・。」
そうです。私の娘です。な―んて、言わず。
「道華!学校は遊ぶところじゃありません!勉強するところです!」
「知ってるよ、そのくらい!あたり前のこと、言わないでよ!」
あたり前じゃありません!みんなの顔、見てごらん!
めいわくそうな顔をしてるよ!
あんた、みんなの勉強のじゃまをしてるんだよ、じゃまを!
「真莉亜、もう少し優しく接して・・・・・・。」
「お母さんは、なんであたしをそうしかるの!?」
え・・・・・・そ、それは・・・・・・。
「あたしのこと、大嫌いなんだ!あたしなんか、いなくなればいいんだ!」
ちがう!そうじゃなくて・・・・・・。
「もうあたし、死ぬ!」
そのとたん、みんなが騒ぎ始めた。
バカなこと、言わないでよ!道華!
もう、道華は窓から飛び下りようとしている。
「さようなら、お母さん。」
道華が飛び下りたとたん、女子が、「キャー!」と、絶叫した。
どうしよう・・・・・・。本当に道華が死ぬ・・・・・・。
「道華!」
ジュンブライトが、窓から飛び下りて、黒い翼を広げて、道華をだきしめた。
そして、見事着陸した。
下に降りよっと!
私は急いで、教室を出た。
「キャハハハハ~。お父さん、もう一回してぇ~。」
「しねぇーよ。」
ジュンブライトぉ~、道華ぁ~。
「お、真莉亜。」
二人とも、無事でよかったぁ。
「・・・・・・。」
道華。
私は道華を優しくだきしめた。
「ごめんね、しかりすぎちゃって。私ね、優しく接しようと思って、がまんしてたけど、できなかった。私、道華のことが大好きだから、怒るんだよ。だから、死ぬなんて、言わないで・・・・・・。」
私の目から涙がこぼれた。
「ご・・・・・・ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・!」
道華が「わぁ!」と、泣きだした。
「これで、一件落着だな。」
と、ジュンブライトがほっとした、その時。
「潤様♡」
わ!なんなの!?この女子の大群!
「お久しぶりですぅ~♡」
小春ちゃんまでいる・・・・・・。
「ところで、潤様にお話ししたいことがありますの。」
「話したいこと?なんだそりゃ。」
ジュンブライトが、首をかしげた。
「女の子が飛び下りたとたん、黒い翼を広げてましたよね?」
「あ・・・・・・あぁ。それがどうしたんだ。」
「あれはまさしく、本物でしたわ。潤様って、まさか・・・・・・。」
比奈多さんが、するどい目で、ジュンブライトを見つめた。
まずい!ジュンブライトがヴァンパイアだってことが、バレる!
「俺の生きる希望がねぇ~。」
ジュンブライトが落ちこんでる!
「ヒーローなんですかぁ?」
???は?
「わたくし、潤様の姿を見て、あれはまさしく、ヒーローと思いましたわ。あぁ、なんてあんなに、正義感があるのでしょー♡」
ふぅ~。よかったぁ~。ヴァンパイアだってこと、バレなくて。
「ところで潤様、なんで学校に来ないんですか?」
小春ちゃんが、たずねてきた。
「俺、本当の歳、三十二歳だから。」
・・・・・・本当のこと、言っちゃった。
「えぇ~!?」
女子軍団はびっくりしている。
「でも、かっこいい~♡『35歳の高校生』ならぬ、『32歳の中学生』ですわ~♡」
「真莉亜様!こんなに歳が離れた彼氏とつきあってるなんて、うらやましいですぅ~♡」
「まさに、歳の差カップル、ですわ♡」
あ、ありがとうございますぅ~。アハハハハ~。
☆
よかったね、道華。先生にゆるしてもらって。
「うん!」
もう、二度としないでね。先生、「もし、またこんなことを起こしたら、反省文を20枚以上、書かせる。」って、言ってたよ。
はぁ~。反省文の刑になるとは、思ってもいませんでしたぁ。
「お姉ちゃん、道華、なに話してるの?」
琉理がお菓子を食べながら、やって来た。
「なんでもないよ。」
「ただいまぁ~。」
あっ、お父さん。お帰り。
「あれ?あなた、その荷物、なんなの?」
お母さんが、お父さんがもっている、大きなふくろを指さすと、お父さんはニッと笑った。
「道華ちゃん、ちょっと来なさい。」
「え?あたし?」
一体、なにがあるんだろ。
「そのふくろの中身を開けてみろ。」
道華がふくろの中身を開けると、ふくろの中身はなんと、ふでばこ、えんぴつ6本と、けしごむと、赤えんぴつが一本入っていた。
お父さん、これって・・・・・・。
「今日、途中で仕事を早退して、花田小学校に行って、道華ちゃんのことを話したんだ。道華ちゃん、明日から学校に通って来い。」
そのとたん、道華は満面な笑みになって、
「やったぁ~!」
とても喜んで、ジャンプした。
「でもあなた、つくえとランドセルは、どうすんのよ。」
あ。確かに。
「つくえは休みの日に見に行って買おう。で、ランドセルは・・・・・・。」
お父さんが、私の方を見た。
「真莉亜のランドセルがあるだろ?」
あ―、私のランドセルがあるんだった!
「はい、真莉亜ちゃん。」
お母さんが赤色のランドセルを、道華に渡した。
道華がランドセルを背負うと、ジュンブライトみたいに二カッと笑った。
「ありがとう、おじさん。」
「どういたしまして。」
「あたし、友達、いっぱいつくる!」
道華、明日から楽しみにしていた、学校に通えるよ。
私の思い出がつまったランドセルで、元気に学校に通っておいで。
そして、友達100人ぐらいはいけそうにないと思うけど、たくさん、つくっておいで。
それが、私の願いだよ。
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