ヴァンパイア♡ラブどっきゅ〜ん!

田口夏乃子

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第四十話 「今度はみんなが、入れかわった!」

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今日は休日。のんびりするぞぉ~!
 
「お母さん、遊ぼう!」
 
道華が、私のうでを、ぐいぐいひっぱっている。
 
「道華、ごめんね。今度遊ぼう。」
 
「え―っ?いやだ、いやだぁ!」
 
たまには、私を自由にしてくれ。
 
「私、トランプがしたいですぅ~!」
 
いいよって言ってないだろ―がっ!
 
「かるたして遊ぼう!」
 
「私はオセロがいいなっ。」
 
「あたしは遊ばないわ。」
 
はぁ。せっかくの休日が、もったいなくなる・・・・・・。
 
「真莉亜、遊んでやれ。」
 
「ジュンブライト!」
 
でも・・・・・・。
 
「やっぱ、お父さんと遊びたーい!」
 
「私も~!」
 
「私もです~!」
 
切りかえはやっ!
 
「アハハハハ。じゃあ、向こうでかるたしようか。」
 
「やっぱ、ギロがいい~!」
 
「私も~!」
 
「私もです~!」
 
「結局どっちがいいんだよっ!」
 
「今日も、さわがしいですねぇ。」
 
ルクトさんが笑顔で、紅茶をティーカップにそそいでいる。
 
「ん―、ルクトの紅茶、おいし―い!」
 
私も飲みたいなっ。
 
「真莉亜様の分も、ありますよ。」
 
うひょー!やったぁ!
 
「ひゃ―っはっはっはっはっは!みんな、相変わらず、元気そうじゃなぁ。」
 
ん?後ろから、お爺さんの声が聞こえた?
後ろを振り返ると・・・・・・。
 
「アンクさん!」
 
「ジュンブライトくん、テレサちゃん、元気にしてたか?」
 
超~お久しぶりですっ!
 
「あ、半分頭がはげているおじいさんだ。」
 
「君、相変わらず、わしに対してのからかいが、変わってないなぁ。」
 
「ところで、なにしに来たんですか?」
 
ルクトさんが聞くと、アンクさんは、笑顔になった。
 
「あぁ。実はぁ、新しい発明品ができたんじゃよ。」
 
「新しい発明品!?」
 
ジュンブライトが、目をキラキラ輝かせた。
 
「ひょっとして、肉が食べられる、発明品!?」
 
ウルフ一郎さんも、目をキラキラさせている。
 
「ちがう。」
 
「じゃあ、なんなんだよ。」
 
アンクさんは、顔をニヤニヤして、懐から、なにかを取り出した。
なんだろ?ん?フラフープの巨大化したバージョンみたいだけど・・・・・・。
 
「テッテテーン!入れかわループ、ビッグバージョ~ン!」
 
「!?」
 
その時、私達は、雷が落ちたかのように、驚いた。
 
「あ、あのぅ、アンクさん、これって・・・・・・。」
 
「あー!リナンとソアンくんと一緒に、ランチに行く予定だったぁ!じゃあな、その入れかわループ、ビッグバージョンを、試してみろよなっ。」
 
そう言って、アンクさんは、鏡の中に入って行った。
アンクさんが帰ったあと、私達は、入れかわループ、ビッグバージョンを、見つめた。
 
「こ、これはヤバイぞぉ~。」
 
「もし、これを使ったら、体が入れかわる!」
 
ジュンブライトとウルフ一郎さんは、経験者だもんね。
 
「なぁ、なんでみんな、かたまってんだよ。」
 
あっ、ネルさんは、知らなかったね。
 
「前、ジュンブライトとウルフ一郎が、これのごくふつーバージョンをくぐって、体が入れかわったのよ。」
 
「なぬ!?」
 
「ひょっとしたら、これも、前と同じもんじゃないかねぇ。」
 
私、入れかわったことには、とても苦ーい思い出があります。
 
「俺様、一度でいいから、真莉亜ちゃんと入れかわりたーい♡」
 
いやです。
 
「ガーン。」
 
ウルフ一郎さんは、落ちこんだ。
 
「ねぇ、一回、試してみようよ!」
 
え―っ?
 
「だって、試してみなきゃ、わからないでしょ?」
 
そ、そりゃあ、そーだけど・・・・・・。
 
「マドレーヌちゃんの言う通りね!」
 
紅葉!
 
「みんな、くぐりましょう!」
 
「えーっ?いやだいやだぁ!」
 
紅葉、入れかわったら、どーすんのよぉ!
 
「・・・・・・。」
 
なにも言わないパターンなの!?
 
「どーか、入れかわりませんようにっ!」
 
「俺様からも、お願いします!」
 
「俺も!」
 
「なにおがんでんだい。」
 
「みなさん、行きますよ!3、2、1!」
 
私達が、入れかわループにくぐった、その時!
ピカーッ!
いきなり、まぶしい光が光り出した。
ま・・・・・・まぶしい・・・・・・。
・・・・・・ん~。あ、あれ?
なんで私がいるの?
 
「ん?んん!?」
 
声が低くなってる!
 
「えっ?どーなってんの!?」
 
ギロさん、オネエになってる!
 
「失礼ね!私はリリアよ!」
 
えぇ~!?リリアさ~ん!?
 
「うわぁぁぁぁぁぁ!俺、リッちゃんになってるぅ!」
 
えぇ~!?ギロさんが、リリアさんになってる~!
 
「ギロ、驚きすぎだよ。」
 
ルクトさん、なんか雰囲気が、変わってない?
 
「わたくしが、ルクトです。」
 
えぇ!?ルクトさんが、テレサさんになってる!
 
「キャハハハハ~!あたし、マドレーヌおばちゃんと、入れかわったぁ~!」
 
こらっ!道華!少しは空気を読みなさいっ!
 
「私、道華になっちゃいました・・・・・。」
 
「おい、バカ女。」
 
わっ!ソラちゃんから、初めて悪口を言われたよ!
 
「うわ~ん!私、アキちゃんと入れかわったよぉ~!」
 
えぇ!?じゃあ、あのソラちゃんは、アキちゃん!?
 
「これ、どーゆーこと?」
 
「はぁ。そーゆーことになるかと思ったのよ。」
 
クリスさんが紅葉になって、紅葉がクリスさんになってるぅ!
 
「ど、ど―ゆーことだ!あたし、獣くさい体になっちまった!」
 
「獣くさい言うなっ。それより、なんか、体が重くなってるような・・・・・・。」
 
「それはあたしの胸だっ!」
 
ネルさんが、ウルフ一郎さんになって、ウルフ一郎さんが、ネルさんになってるぅ!
一体、どーゆーこと!?
あ―!私達、入れかわっちゃったんだぁ!
でも、ちょっとまって。
私は、誰と入れかわったの?
 
「キャハハハハ~!この力、おもしろーい!」
 
マドレーヌちゃんになった道華が、鏡を運んでいる。
 
「ちょっと、道華!私の力で遊ばないでくださいっ!」
 
すると、道華が鏡を、私の前にドシーン!と置いた。
ん?んん!?
この、黒い天然パーマで、背が高くて、黒い服を着た、イケメン顔は・・・・・・。
あ―!まさしく、ジュンブライトだぁ!
私、ジュンブライトと、入れかわったんだぁ!
はぁ。これで入れかわるの、2回目・・・・・・。
 
「真莉亜~♡見ろ~♡お前の胸、サイコ~♡」
 
人の体で遊ぶなっ。
 
「みなさん、落ちついてください!一人ずつ、名前を呼びますから、はいっと返事をしてください!真莉亜様!」
 
「はいっ!」
 
「王子!」
 
「あっ、おう!」
 
「王女様!」
 
「はいです!」
 
「リリア様!」
 
「はいっ!」
 
「道華様!」
 
「はいっ!」
 
「テレサ様!」
 
「おう!」
 
「紅葉様!」
 
「はいっ!」
 
「クリス様!」
 
「はいっ!」
 
「アキ様!」
 
「はいっ!」
 
「ソラ様!」
 
「はいっ!」
 
「ネル様!」
 
「おう!」
 
「ギロ様!」
 
「はいっ!」
 
「ウルフ一郎様!」
 
「おう!」
 
みんなが返事をし終った。
 
「どうしよう・・・・・・。アンクさんに元に戻す方法、聞いてない・・・・・・。」
 
「俺、ずっとこのままでいい~♡」
 
「アホか―、お前!」
 
「ヴァンパイア界の王子!てめぇ、ズルイぞ!真莉亜ちゃんと入れかわって!俺様、正直、真莉亜ちゃんと入れかわりたかったぁ!」
 
ウルフ一郎さんは、「うわーん!」と、涙を流した。
 
「あたしも、このままでいい!」
 
なに考えてんの、あんた。
 
「だってぇ、すんごい力が、使えるんだもーん!ほらっ!」
 
道華が指をさすと、リリアさん・・・・・・いや、ギロさんのズボンが脱げた。
 
「イヤン♡」
 
「こいつ、オネエ化してるぞ。」
 
「もう!私の体で、遊ばないでくれる?」
 
リリアさんが、怒っている。
 
「それより、リリアのパンツ、花柄だなぁ。」
 
「どこで買った?『しまむら』?」
 
ボコ、ボコ、ボコ!
リリアさん!三人をボコボコにしましたぁ!
三人の頭には、大きなたんこぶがついている。
 
「いーかげんにしなさいっ!」
 
「す、すみませ~ん。」
 
「それと、ギロ!ズボンをはいて!」
 
「今日のリッちゃん、こわ~い!」
 
あんた、責任取れよな。
 
「は、はーい。」
 
 
 

☆ちょっと小話☆
 
「今回、みんなが入れかわっちゃいましたね。」
 
「最悪な日になったわ・・・・・・。」
 
「けど、いつもと感じが違うのは・・・・・・ウルフ一郎とネルね。」
 
「なんでそう思うの?」
 
「ほら、いつもならウルフ一郎がやかましいじゃない?それが・・・・・・。」
 
「真莉亜ちゅわ~ん♡どうしたの~?」
 
「ああ~。逆なパターンになってるってことね。」
 
「・・・・・・あたしに全部、聞こえてるぞ。」
 
「わ!聞いてたんですか!?」
 
「あたり前だ。」
 
「なんか、ウルフ一郎がおとなしくなった感じよね~。」
 
「この二人には、戻って欲しくないわ。」
 
「!?お、おい!バカ姉貴!今、なんつった!」
 
「リリア!ひでぇこと言うなぁ!俺様、この女の体のままはいやだぜ!」
 
「あたしもだ!」
 
「あーあ。またやかましくなった・・・・・・。」
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