ヴァンパイア♡ラブどっきゅ〜ん!

田口夏乃子

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第五十四話 「イケメントリオの初ライブ!」

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ライブは一週間後にやることにしましたぁ。
なので、私達は菜の花広場で、ダンスと歌の練習をしていますっ!
 
「♪津軽海峡・冬景色ぃ~。」
 
「♪天城ぃ~越え~。」
 
「お前ら、こぶしが足りねぇよ。♪津軽海峡・冬景色ぃ~。」
 
「あんたら!演歌を歌うんじゃないよ!」
 
テレサさんが三人の頭を、ハリセンでたたいた。
 
「もっと真剣にやれ!のど自慢じゃないんだから!」
 
「はい、すみません・・・・・・。」
 
「歌の練習をしましょう。」
 
「OK~♡じゃあ、君へのラブソングを歌うねぇ~♡♪アイラブユー真莉亜ちゅわ~ん♡アイラブユー・・・・・・。」
 
うっさい。
 
「真剣にやれっ。」
 
「ちっ、わかったよ。」
 
「じゃあ、ドレミファソラシドーって歌って。」
 
「♪ドーレーミーファー―ソーラーシー・・・・・・。」
 
「真莉亜ちゅわ~ん♡」
 
ちゃんとやってください、ウルフ一郎さん!
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
う~ん、ウルフ一郎さんだけ、ずれてる。
 
「えぇっ!そんなぁ。」
 
大丈夫。しっかり練習すれば、よくなりますよ。
 
「真莉亜ちゅわんのスマイル、かっわいい~♡」
 
てめぇ、メンバー外すぞ。
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
まだまだですっ!
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
もう少し!
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
そうそう!上手くなりましたね!
 
「えへへへへ。君にほめられるなんて、うれしいよぉ~♡」
 
うふふふふ。
 
「さ、あなた達も一緒にやりましょう。」
 
「え―っ?もうあきたぁ~。」
 
「俺も~。」
 
あきるの早っ!
 
「あんた達!あきてどーするんだい!」
 
「そうよ!」
 
「一週間後には、ここでライブをするのよ!」
 
「ジュンブライト様、やる気を出してくださいっ!」
 
「ギロも!」
 
みんなが納得させたおかげで、二人はスッと立ち上がりました。
 
「仕方ねぇ。やるか。」
 
「そうですね。」
 
「♪ドーレーミーファーソーラーシードー。」
 
そうそう!いい感じ~!上手くなりましたねっ!
 
「真莉亜からほめられちゃったぁ~♡」
 
「俺様もぉ~♡」
 
「では次、ダンスの練習をしましょう。真莉亜、CDデッキを持って来て。」
 
うん!
私はCDデッキを持って来た。
 
「子供達も集まって~。」
 
「うわーい!」
 
子供達は、三人の前に立って、腕を組んだ。
 
「えっ?なんで子供達と?」
 
「いーから、練習を始めるわよ。」
 
「お、おう。」
 
ジュンブライト達がうなずくと、紅葉はCDデッキのボタンを押した。
押したとたん、音楽が流れた。
 
「『ようかい体操第一!うぃす!』」
 
「えっ?えっ?えっ?」
 
ジュンブライト達は、とても混乱している。
 
「『ヨーデルヨーデルヨーデルヨーデル ようかいでるけんでられんけん。』」
 
子供達は楽しく踊っている。
だから、子供たちもって、言ったんだね。
 
「『ローイレローイレ仲間にローイレ友達大事 妖怪妖怪妖怪ウォッチッチ!!カイカイクイクイケイケイコイコイ妖怪ウォッチッチ!!』」
 
そして、音楽が終わりましたぁ。
 
「イェーイ!」
 
子供達ったら、大はしゃぎしている。
 
「もう一回~!」
 
「もうしねぇーよ!」
 
「つーか、なんなんだ、この幼児すぎたダンス!これじゃあ、練習にもなんねぇ!」
 
「ごめんなさい。子供達が踊りたいって言って、聞かなかったの。」
 
子供達、わがまますぎます。
 
「あ~、おもしろかったぁ。よし、もう一回やろっ。」
 
え~!?
 
「やったぁ~!」
 
子供達がうれしそうに跳びはねたその時。枝を踏む音が聞こえた。
 
「ったく、騒がしすぎて、ろくに修行にもなんねぇ。」
 
黒い影がどんどん、こっちに近づいて来るのが見える。
ん?あの、刀を持っている女の人は・・・・・・。
 
「ネルさん!」
 
一週間ぶりですねっ。
 
「やかましい。で、なにをやってるんだ?」
 
「あぁ、それはね・・・・・・。」
 
リリアさんが、ライブのことを、ネルさんに全部話した。
 
「へぇ―。ライブをやるのかぁ。」
 
「えぇ。」
 
リリアさんがうなずくと、ネルさんは、ジュンブライトの方を見た。
 
(ジュンブライト様のご活躍が見られるなんて、とても光栄だぁ!ぜひ、応援したい!)
 
「よかろう。協力してやる。」
 
えぇっ!?本当ですか!?
 
「あたり前だ。これも、ジュンブライト様のためだ。」
 
やったぁ~!
 
「だが、あたしはジュンブライト様を応援したいので、なにも手伝わん。」
 
え~っ?ケチ~。
私はほっぺたをぷぅとふくらました。
 
「手伝ってくれたら、おこづかい、あげるけど?」
 
「あ―!やっぱ手伝うよ!で、何を手伝えばいいんだ?」
 
「ライトをつける係です。」
 
「よっしゃあ!あたし、いつもより気合、満タンだぁ~!」
 
ネルさんは、拳をぎゅっとにぎり、たてに振った。
いつもより、熱いです。
 
「お、ねる、サンキューな。さっすが俺の・・・・・・。」
 
(ま、まさか!好きな人って言うのか!?よーし、今度こそ・・・・・・。)
 
「友達だ。」
 
「ま、またか・・・・・・。」
 
なんで落ちこんでるんですか。
 
「みな様ぁ~!」
 
あ、ルクトさん!
ルクトさんは、私達のところに走って来た。
息、「はぁ、はぁ。」って、切らしてるよ。
相当、走ったんだね。
 
「ルクト、どうしたの?」
 
「実は先程、詞ができあがりましたぁ!」
 
ルクトさんが私達に、曲を書いた白い紙を見せると、みんなは「オー!」っと、歓声を上げた。
 
「すばらしい!」
 
「さすがルクト!あったまいい~!」
 
「いえいえ、それほどでもぉ~。」
 
「で、曲の題名は?」
 
「題名は・・・・・・『だいだいだいだいだーいすき!』です。」
 
うわぁ。結構長い題名!
 
「徹夜しながら、書いたんですよぉ。」
 
本当に、よくがんばりましたね、ルクトさん。
 
「どら、その曲の詞を見せてくれ。」
 
「はい。」
 
ルクトさんは、ジュンブライトに白い紙を渡した。
そのとたん、ギロさんとウルフ一郎さんが、のぞきこんできた。
 
「へぇー。なかなかいい歌じゃねぇか。」
 
「俺、ここ、歌いたいですっ!」
 
「じゃあ、俺様はここを。」
 
「いよ~し!一週間後に向かって、どんどんがんばるぞぉ~!」
 
「オー!」
 
私達は、拳をいっせいに上げた。
 
 
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