ヴァンパイア♡ラブどっきゅ〜ん!

田口夏乃子

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第五十四話 「イケメントリオの初ライブ!」

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こんにちは。春間真莉亜です。
今日は紅葉とクリスさんと道華と帰っています。
 
「ん?」
 
どうしたの、紅葉。急に立ち止まって。
 
「あれ。」
 
紅葉が指をさした方を見ると・・・・・・。
あ、お部屋の前で、女の子が二人いる。
なんか、話してるし。
 
「最近、よく来るわよねぇ、女子が。」
 
えっ!?うそ!なんで!?
 
「それは・・・・・・。」
 
ガチャッ。
 
「!?」
 
「!?」
 
「なんだ、客か?」
 
「高校生ですねぇ。」
 
「ちっ、真莉亜ちゃんかと思ったぜぇ。」
 
「し、失礼しました―っ!」
 
高校生の二人は、ぱっと逃げて行っちゃった。
 
「?」
 
あぁ。そ―ゆ―わけね。
 
 

 
 
私達は、みんなにそのことを話した。
 
「なるほどぉ、そうですかぁ。」
 
「ジュンブライト達を目的に、ここへ来る人が増えてるんだってねぇ。」
 
そうそう。
 
「なぜ、そんなことになったんですか?」
 
「知らねぇ。」
 
「きっと、風のうわさじゃないですかねぇ。」
 
「確かに。東京都内にイケメンが3人いる。てか?二ヒ二ヒニヒニヒ。」
 
調子に乗ってるし。
 
「あ!」
 
クリスさんがなにかを思い出したように、手をポンッとたたいた。
 
「この間、比奈多達が言ってた!「満月荘に、イケメンが3人いる。」って!「もう一人はクールで、もう一人はかわいい系で、もう一人はオオカミだけど、サングラスを外すと、かっこいい系。」だって!」
 
あぁ。全ては比奈多さん達なんだね。
 
「だから、女子達がよく集まるのね!」
 
「えぇ。」
 
クリスさんはうなずいた。
 
「お父さん、モテモテだねっ!」
 
「てか、昔からモテてるぞぉ。」
 
ジュンブライトはそうだよね。
だって、ジュンブライトは、ヴァンパイア界でも、モテモテだもん。
 
「おかげで、ファンレターとか、いっぱい送られてるし。」
 
わ!なにこの数!すごっ!
大阪、長崎、高知、岩手、北海道、なんと、アメリカまで来てるし!
 
「これは、俺様宛てだなっ。」
 
「これは、俺のッス!」
 
すごいね。
さすが、イケメントリオです。
 
「さらに、雑誌の取材まで来てるし。」
 
本当にすごいです。
 
「さらに、テレビの取材まで来てるし。」
 
本当の本当の本当に、すごすぎます、イケメントリオ。
 
「ね―。」
 
「おい!どっちが一番、ファンレターが多いか、数えようぜ!」
 
「はいっ!」 「おう!」
 
三人は、ファンレターを数え始めた。
 
「よっしゃ!俺、46枚!」
 
「俺は36!」
 
「ちっ、俺様は26・・・・・・か。」
 
「また先輩の勝ちですね!」
 
「おう!」
 
ん?まてよ?
 
「ファンクラブをつくればいいんじゃない?」
 
「ファンクラブぅ~?」
 
そう。
ファンクラブをつくれば、三人の人気がもっと上がるんじゃない?
 
「ファンクラブかぁ。」
 
「いいね、それ!」
 
「でも、本当に入ってくれる人、いないの?」
 
いるよ!たぶん!
 
「たぶんかいっ!」
 
というわけで、早速、ファンクラブをつくることにしましたぁ!
ファンクラブの名前は、『イケメントリオクラブ 』。
つくってから2日後、なんと、200人ものファンが入りましたぁ!
いやぁ、これだけ人数が集まると、どんどん、三人の人気が高まります。
そして、どんどん入会したい人から申し込みが来ましたぁ。
 
「ねぇねぇ、ウルフ一郎様は?」
 
「ギロ様にも会いた―い!」
 
「はいは―い、ちょっとまっててねぇ~。ギロさ―ん、ウルフ一郎さ―ん!」
 
「はいよ。」
 
「キャ―!」
 
「生、かっこいい~♡」
 
「こっち向いてぇ~♡」
 
日に日にだんだん、人気が高まりますっ。
 
「ふぅ、今日届いたファンレターだよっ。」
 
相変わらず、多いですね、数が。
 
「よーし!俺56!」
 
「俺、26・・・・・・10枚、減りましたぁ。」
 
「よっしゃあ!俺様、36~!自分と同じ歳だぜっ!」
 
「三人とも、早速テレビの取材が来たわ。」
 
「お!マジか!」
 
「すんげぇな!」
 
これも、三人の人気が高まったからですよ。
 
「もっと、輝きたいなぁ~。」
 
「福山雅治みたいにとか?」
 
う~ん、そうだねぇ~。
写真集をいっぱい出すとか?
 
「おぉ!」
 
「それ、いいなぁ~。」
 
「よし!裸になろうぜ!」
 
「はいっ!」 「おう!」
 
脱ぐなっ!
 
「もっといい方法、ないかしら?」
 
紅葉が考え込んでいる。
 
「三人がファンの人の家にドッキリ訪問!とか?」
 
「それもいいけど、めいわくにならない?」
 
「ならないわよぉ。」
 
ジュンブライトがわがまま言いそうだから、やめよう。
もっとこう、スターみたいなこと、できないかなぁ~?
 
「スターみたいなこと?」
 
そうだよ。
 
「俳優とか?」
 
いいけど、どうやって撮るの?
 
「知らな―い。」
 
がくっ。じゃあ言うなや。
 
「あ!」
 
紅葉が手をポンッとたたいた。
なにか考えた?紅葉!
 
「歌よ、歌!」
 
「歌ぁ~?」
 
「それってつまり、アイドル?」
 
「えぇ!イケメントリオで、ライブをやるの!」
 
おぉ!いいねぇ、それ!
 
「俺様は反対だ!」
 
えっ!?どうしてですか!?
 
「俺様はそ―ゆ―歳じゃないしぃ、絶っっっっっっ対、似合わねぇ!」
 
「でも、あなたと同じ歳で、アイドルを続けている人、いっぱいいるわ。」
 
「ふん!やだね―だ!」
 
ウルフ一郎さん、わがまま言わないで。
・ ・
「あーあ。せっかく賛成したら、お母さんがキス、するのに。」
 
ちょっ、道華!勝手なこと、言わないで・・・・・・。
 
「なぬぅ!?」
 
あーあ。反応しちゃいました。
 
「いよ―し!やってやろうじゃねぇか!真莉亜ちゃんのキスをかけて!」
 
うわぁ~。燃えてるよぉ、完ぺキに。
私はあなたにキスをしませんったら。
 
「絶っっっっっっっっっっっっ対、真莉亜とのキス、させんぞ!」
 
「顔こわいからやめろって。」
 
ジュンブライト、私はウルフ一郎さんにキス、しないから安心して。
 
「ふぅ、よかった。」
 
「えぇっ!?うそだったの!?」
 
「さぁ、曲はどうしましょう。」
 
「津軽海峡・冬景色がいい!」
 
「あなた、それ、アイドルっぽくないわよ?」
 
「天城越えがいい!」
 
「あなたも、しぶすぎるわよ。」
 
てか、二つとも、石川さゆりだし。
 
「じゃあ、プリキュアがいい!」
 
「賛成ですぅ~!」
 
「そんなの、歌わねぇよ。」
 
「アイカツ!は?」
 
「知らねぇ―よ、そんなの!」
 
じゃあ、曲を作ればいいんじゃないですか?
 
「曲を作る・・・・・・。」
 
「いいねぇ、それ!」
 
「じゃあ、誰が作る?」
 
「わたくしが作ります。」
 
おぉ!ルクトさん、たのもしい!
じゃあ、お願いしますねっ。
 
「王子のためなら、なんでもやりますっ。」
 
ルクトさんは、にっこりと笑った。
 
「で、作曲は?」
 
「私がするわ。」
 
えっ!?紅葉、作曲が得意なの!?
 
「えぇ。小さい頃、ピアノを習ってたからねっ。」
 
おぉ!たのもしーい!
じゃあ、よろしくたのむねっ。
 
「えぇ!私にまかせて!」
 
紅葉はそでをまくって、ウインクをした。
 
「場所は?」
 
「もちろん、菜の花広場で!」
 
でも、菜の花広場は、一般人の路上ライブは、禁止じゃないの?
・ ・ ・ ・
「あたし達のクラスに、有名な人がいるじゃ―ん!」
・ ・ ・ ・
有名な人?
 
「笑里奈よ、笑里奈!」
 
笑里奈さん!
そういえば、路上ライブやってたね、菜の花広場で!
 
「笑里奈に頼んで、管理人さんにOKもらって、イケメントリオのライブしよっ。」
 
うん!
 
「じゃあ、これで決まりだね。」
 
「衣装は私が作りますっ。」
 
「おぉ!裁縫得意真莉亜がキタ!」
 
「楽しみですねぇ。」
 
「真莉亜ちゅわ~んが作った衣装を着て、がんばるよ~ん♡」
 
「マドレーヌ達、チラシをつくってくれる?」
 
「かしこまりましたぁ!」
 
「お父さんのためなら、なんでもやるよっ!」
 
「これも、ジュンブライト様のため!」
 
「私、がんばる!」
 
ようし、気合が入ってきたよぉ!
頑張らないと!
 


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