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第六十一話 「道華の思い出PART2」
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はぁ。お母さんに会いたい。
あと、過去のお父さんにも会いたい。
「ニャ―!」
わ!なにか飛んできた!
な、なに?
「ニャ―!」
「ニャ―!」
あ!アキとソラ!
二人とも、助けに来てくれたんだねっ!
「ニャッ!」
あ、お父さんに聞こえているかどうか、確かめているんだね。
大丈夫だよ。お父さん、もう向こうへ行っちゃったから。
「ニャ~。」
うふふふふ。
あたしは、二人の背中をさわりながら、口を動かした。
「あのころは、楽しかったなぁ。」
「ニャ?」
二人は首をかしげた。
「・・・・・・二人が仲良くしてたころ。」
ポタポタポタポタポタ。
あたしの目から、涙が出て来た。
「ニャ?」
「・・・・・・もう、あのころには戻れないんだね。なにをしようとしても、二人は仲良くしてくれない。もう、いっそのこと、このまま、お姫様になろっかな?」
「ニャ、ニャ、ニャッ!」
えっ?
「ニャッ、ニャッ、ニャッ、ニャ!」
「ニャニャニャ!ニャニャニャニャニャ!」
もしかして、あきらめるなって、言ってるの?
「ニャ!」
二人はうんっとうなずいた。
ありがとー。はげましてくれて!
あたしは、笑顔で二人にほおずりをした。
「ところでさ、あたしの思い出話、また聞きたい?」
「ニャ~?」
「ニャニャニャニャニャニャニャ、ニャ―ニャ―ニャー。」
この前とは別の話っ。
はぁ。忘れないなぁ、あのころ。
あたしは、窓の外を見つめながら、話した。
☆
―5年前―
今日はいい天気だなぁ。
よし、洗濯も干し終わったし、ゆっくりと過ごす時間は・・・・・・。
「ねぇ、お母さん。」
ありませんでした。
「なに?道華。」
「知恵ちゃんち、赤ちゃんが生まれたんだって!」
へ―。そうなんだぁ。
知恵ちゃんは、道華の幼稚園のお友達。
初めてできた友達なんだ!
それがどうしたの?道華。
「あたしも、赤ちゃん欲し~い!妹か弟が欲し~い!」
え~?
「ねぇ!赤ちゃん、産んでよぉ~!」
道華。欲しいのはわかるけど、いるじゃない。
「えっ?赤ちゃんが?」
ちがう。ルーちゃんが。
「あれは人形!本物の赤ちゃんが欲しい!」
もう、わがまま言わないでよぉ。
「わがままじゃないもん!」
道華が口をとんがらせた。
わがままじゃん。
無理なものはだめ。わかった?
「お母さんのいじわる!ぶぅ!」
道華がほっぺをふくらました。
いじわるで悪かったね、いじわるで!
「もう、知らない!」
道華は怒りながら、子供部屋に行っちゃった。
はぁ。
☆
「なに?道華が赤ちゃんを欲しがっているぅ?」
うん。
あの子、きっとさびしいんだよ。一人っ子だから。
「だよな。俺も、一人っ子だったもん。」
そっか。ジュンブライト、きょうだいがいなかったね。
「いろんな意味でだ。」
そうか・・・・・・。レオン様、ジュンブライトが生まれてすぐ、亡くなったもんね。
「あぁ。」
どーする?
「なにが?」
二人目のことよぉ。
「一応、考えとくか。」
うん。
私はうなずいた。
☆
あと、過去のお父さんにも会いたい。
「ニャ―!」
わ!なにか飛んできた!
な、なに?
「ニャ―!」
「ニャ―!」
あ!アキとソラ!
二人とも、助けに来てくれたんだねっ!
「ニャッ!」
あ、お父さんに聞こえているかどうか、確かめているんだね。
大丈夫だよ。お父さん、もう向こうへ行っちゃったから。
「ニャ~。」
うふふふふ。
あたしは、二人の背中をさわりながら、口を動かした。
「あのころは、楽しかったなぁ。」
「ニャ?」
二人は首をかしげた。
「・・・・・・二人が仲良くしてたころ。」
ポタポタポタポタポタ。
あたしの目から、涙が出て来た。
「ニャ?」
「・・・・・・もう、あのころには戻れないんだね。なにをしようとしても、二人は仲良くしてくれない。もう、いっそのこと、このまま、お姫様になろっかな?」
「ニャ、ニャ、ニャッ!」
えっ?
「ニャッ、ニャッ、ニャッ、ニャ!」
「ニャニャニャ!ニャニャニャニャニャ!」
もしかして、あきらめるなって、言ってるの?
「ニャ!」
二人はうんっとうなずいた。
ありがとー。はげましてくれて!
あたしは、笑顔で二人にほおずりをした。
「ところでさ、あたしの思い出話、また聞きたい?」
「ニャ~?」
「ニャニャニャニャニャニャニャ、ニャ―ニャ―ニャー。」
この前とは別の話っ。
はぁ。忘れないなぁ、あのころ。
あたしは、窓の外を見つめながら、話した。
☆
―5年前―
今日はいい天気だなぁ。
よし、洗濯も干し終わったし、ゆっくりと過ごす時間は・・・・・・。
「ねぇ、お母さん。」
ありませんでした。
「なに?道華。」
「知恵ちゃんち、赤ちゃんが生まれたんだって!」
へ―。そうなんだぁ。
知恵ちゃんは、道華の幼稚園のお友達。
初めてできた友達なんだ!
それがどうしたの?道華。
「あたしも、赤ちゃん欲し~い!妹か弟が欲し~い!」
え~?
「ねぇ!赤ちゃん、産んでよぉ~!」
道華。欲しいのはわかるけど、いるじゃない。
「えっ?赤ちゃんが?」
ちがう。ルーちゃんが。
「あれは人形!本物の赤ちゃんが欲しい!」
もう、わがまま言わないでよぉ。
「わがままじゃないもん!」
道華が口をとんがらせた。
わがままじゃん。
無理なものはだめ。わかった?
「お母さんのいじわる!ぶぅ!」
道華がほっぺをふくらました。
いじわるで悪かったね、いじわるで!
「もう、知らない!」
道華は怒りながら、子供部屋に行っちゃった。
はぁ。
☆
「なに?道華が赤ちゃんを欲しがっているぅ?」
うん。
あの子、きっとさびしいんだよ。一人っ子だから。
「だよな。俺も、一人っ子だったもん。」
そっか。ジュンブライト、きょうだいがいなかったね。
「いろんな意味でだ。」
そうか・・・・・・。レオン様、ジュンブライトが生まれてすぐ、亡くなったもんね。
「あぁ。」
どーする?
「なにが?」
二人目のことよぉ。
「一応、考えとくか。」
うん。
私はうなずいた。
☆
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