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第六十一話 「道華の思い出PART2」

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―現在―
 
「ニャー、ニャー、ニャー。」
 
あのランドセル、今でも大事に使ってるよ。
けど、自分のランドセルより、過去のお母さんが使ってたランドセルが、着心地いいなぁ。
 
「ニャー、ニャー、ニャー。」
 
えへへへへ。
ガチャッ。
 
「道華、そこでなにしてるんだい?」
 
その声は・・・・・・。
 
「お父さん!」
 
ヤバイ!二人とも、逃げて!
 
「ニャ!」
 
二人はパッと逃げた。
 
「そうはさせない!」
 
お父さんは、二人をわしつかみし、かごに入れた。
 
「ニャー!」
 
お父さんは、かごをバタンと閉めた。
 
「さあてと、これで邪魔者は消えた。」
 
なにするの、お父さん!
 
「なんだ?うれしくないのか?」
 
全然!うれしくない!
二人を開放して!
 
「やだね。」
 
そうしないと、あたし、死ぬ!
 
「えっ!?」
 
さぁ、二人を開放して!
 
「な、な・・・・・・。」
 
ガチャッ!
 
「道華!」
 
その声は・・・・・・。
 
「お母さん!それに、お父さん、クリス、紅葉!」
 
「助けに来たよ!」
 
「ほら、ジュンブライト!起きて!道華のところに着いたよ!」
 
「ふがぁ!あ、道華。」
 
「お母さ―ん!」
 
あたしは走って、お母さんにだきついてきた。
 
「会いたかったよぉ。」
 
「私も。会いたかったよ、道華。」
 
お母さんがあたしをぎゅっとだきしめた。
 
「さぁ、未来の俺!決着をつけるぜ!」
 
「ふっ、いいだろう。どうせ、俺が勝つけどな、フハハハハ!」
 
さぁ、過去のお父さんと、未来のお父さんの対決が始まったよ!
さて、勝つのはどっちだ!?
次回もお楽しみに~★
 
 
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